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2017年10月24日

超早期リハビリをやってはいけない理由

元
Exacerbation of Brain Injury by Post-Stroke Exercise Is Contingent Upon Exercise Initiation Timing.
2017  10月  中国

脳卒中後の身体リハビリは神経の可塑性を刺激して回復をうながす。しかしどのタイミングでリハビリを開始するべきかについてはいまだ答えがでていない。

発症から24時間以内に身体を動かす「超早期リハビリ」の大規模臨床試験AVERTでは、期待に反して患者の状態が悪化してしまうことが明らかになった。

この理由をさぐるべく動物実験をおこなったそうな。


人為的に脳虚血にしたネズミ230匹について
再灌流後6時間、24時間、3日のタイミングでロータロッド運動を開始させるグループをつくった。

運動のあとの梗塞の大きさ、細胞死、活性酸素、ATPなどを定量したところ、


次のことがわかった。
・6時間後の運動によって梗塞と細胞死がより悪化した。しかし24時間後 3日後の運動ではこの悪化はなかった。

・6時間後の運動による悪化は活性酸素の増加やATPの減少と関連していた。

超早期の運動が脳のダメージをより悪化させていた。背景には活性酸素の生成によるエネルギー代謝不全がありそうである、


というおはなし。
図:超早期リハビリと細胞死

感想:

リハビリを救急医療と勘違いした結果がこれ。
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報

2016年11月5日

水素水が脳卒中に効くはほんとうか?

元
Hydrogen does not Exert Neuroprotective Effects or Improve Functional Outcomes in Rats After Intracerebral Hemorrhage.
2016  11月  日本

脳卒中が原因の活性酸素は脳血液関門を傷つけ ついにはDNAを破壊する。通常、活性酸素除去にはエダラボンを用いるが その効果は今ひとつである。

近年 水素ガスや水素水による細胞保護効果が多くの疾患で報告されている。そこで 脳内出血での水素治療を実験してみたそうな。


63匹のネズミの脳尾状核に血液を注入して脳内出血状態にし 4グループに分けた。

・手術のみ
・脳内出血のみ
・脳内出血+水素ガス
・脳内出血+水素水(静脈注射)

水素治療を3日間継続し、運動機能、脳組織の水分含有量、酸化ストレスを比較したところ、


次のことがわかった。

・水素治療グループで酸化ストレスマーカーである8-OHsGが減少した。

・しかし脳組織の水分含有量は減少せず

・運動機能の改善もみられなかった。


脳内出血ネズミへの水素治療には神経保護効果が認められなかった、


というおはなし。
図:水素の脳卒中治療効果

感想:

参考文献リストみると日本人めっちゃおおい。水素好きは国民性なのか?

2011年5月21日

脳梗塞になったらカキフライがお勧め

元

Nutrition for brain recovery after ischemic stroke: an added value to rehabilitation.
2011  5月  イタリア




脳梗塞患者の脳内代謝に関する過去の研究から、

おおよそ次のようなことがわかった。


・一般に、脳梗塞患者の栄養管理をキチッとすると回復がはやい。

・血液のめぐりが悪くなっている脳組織ではある種のタンパク質が不足してくる。

・それらタンパク質の不足をサプリメントとして補う試みがある。

・脳の損傷には活性酸素や過酸化脂質の関与が考えられる。

・ビタミンB群の働きによって活性酸素等のダメージを減らす期待ができる。

・特に梗塞周辺組織では亜鉛の消費が多くなり、摂取量が不足しがちになる。

・亜鉛を必要量摂れている患者は脳の回復が早い。

というおはなし。



亜鉛を多く含む食材や食品を教えてください
Yahoo知恵袋


写真:かきふらい定食

2017年5月6日

低周波電磁界療法で脳卒中リハビリ

元
Extremely low frequency electromagnetic field (ELF-EMF) reduces oxidative stress and improves functional and psychological status in ischemic stroke patients.
2017  4月  ポーランド

脳虚血がおきると活性酸素の増加と抗酸化酵素活性の低下がおきる。

これまで低周波電磁界が生体の酸化ストレスに影響するという報告はあるが脳卒中患者への応用例はないので、実験してみたそうな。


57人の脳卒中患者を低周波電磁界あり、なしの2グループにわけた。

低周波電磁界グループでは40Hz, 7mT(テスラ)の電磁パルスを発生する直径55cm奥行き27cmのコイルに頭を入れ、
1日15分x週5回x4週間 曝した。

両グループともに通常のリハビリも4週間おこなった。

患者の日常生活動作、認知機能、うつ度 および血中の抗酸化能を測定したところ、


次のことがわかった。

・低周波電磁界グループで抗酸化酵素活性があきらかに高くなり、

・日常生活動作と認知機能スコアの改善も有意にすぐれていた。

低周波電磁界療法により脳卒中患者の回復が促された。抗酸化酵素活性の増加が関係しているのかもしれない、


というおはなし。
図:超低周波数電磁界の脳梗塞治療効果

感想:

これまでネズミ実験のはなしはあったよ↓。
低周波パルス電磁場の脳梗塞治療効果

脳を癒やし可塑性を促すシータ電磁場治療法とは

2020年6月30日

睡眠時間、昼寝、脳卒中との関連

元
2020  5月  アメリカ


睡眠時間と脳卒中リスクについてのこれまでの研究では、7-8時間の睡眠を標準として 両者はJ字型の関係をしめすことがわかっている。

しかしこれら研究のおおくは欧米のものである。アジア人の、とくに高齢者についてはよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2018年9月6日

緑茶と紅茶の神経保護効果

元
Green Tea and Red Tea from Camellia sinensis Partially Prevented the Motor Deficits and Striatal Oxidative Damage Induced by Hemorrhagic Stroke in Rats
2018  8月  ブラジル

緑茶が脳内出血後の酸化ストレスから神経を保護するとする報告がある。

おなじチャノキ(Camellia sinensis)から作られる紅茶もまた同様の効果が期待されるが確かめられていないので動物実験してみたそうな。


ネズミを人為的に脳内出血にする10日まえから緑茶または紅茶をあたえた。

脳内出血の1、3、7日後、茶は継続しながら 歩行、バランス、神経症状の測定を行い、最後に脳線条体の酸化物質の分析をした。


次のようになった。

・脳内出血により生じた障害のうち、紅茶グループでのみ歩行障害が小さかった。

・バランス障害は緑茶と紅茶グループでともに小さかった。

・線条体由来の運動障害は紅茶よりも緑茶グループでよく抑えられていた。

・脳内出血により活性酸素と脂質過酸化レベルが上昇していたが緑茶と紅茶グループで脂質過酸化レベルが低下していた。

緑茶または紅茶が脳内出血後の線条体での酸化ダメージによる運動障害を抑えるはたらきをみせた、


というおはなし。
図:緑茶と紅茶の脳卒中後の転倒防止効果

感想:

緑茶は脳卒中予防にいいけどそのあとにも良い。
緑茶を飲めば慢性期でも脳が再生するという根拠について

緑茶が脳卒中の記憶障害を防ぐ

2018年4月18日

脳梗塞になったらたんぱく質をがっつり摂るべき理由

元
Impact of Early High-protein Diet on Neurofunctional Recovery in Rats with Ischemic Stroke.
2018  4月  中国

脳卒中のあとの栄養不良状態が患者の予後を悪化させるという報告は数多くあるが、高たんぱく質食をあたえた場合の影響についてはいまだ結論がでていない。

そこで脳梗塞の直後から高たんぱく質食をあたえたときの梗塞の大きさ、発現分子、酸化ストレスについて動物で詳しくしらべてみたそうな。


ネズミ48匹に脳梗塞にする手術をおこない次の4グループにわけた。

手術で脳梗塞+高たんぱく質食
手術で脳梗塞+通常たんぱく質食
手術行為だけ+高たんぱく質食
手術行為だけ+通常たんぱく質食

7日間フォローしたところ、


次のようになった。

・脳梗塞ネズミでは高たんぱく質食で 体重増加が著しく、神経症状スコアは低く、運動バランス能力の回復がとても良く、

・さらに梗塞エリアがあきらかに小さかった。

・また活性酸素分解酵素が増加し、複数の酸化ストレス物質が減少していた。

・手術行為のみで脳梗塞にしなかったネズミでは食事の違いの影響はほとんどなかった。

脳梗塞直後からの高たんぱく質食により体重、神経症状、梗塞エリアが改善し、酸化ストレスによるダメージも緩和された、


というおはなし。
図:脳卒中後の高タンパク質食の効果

感想:

たしかに 食事たんぱく質のはなしは「予防」ばかりで、
脳卒中の「あと」の影響についての報告は数件しか記憶にない。
プロテインを飲んでリハビリを加速

脳卒中になったら豆腐、がんも、油揚げ

2015年2月14日

低炭水化物ダイエットで脳卒中を治す ケトン食療法とは!?

元
Ketogenic Diet Provides Neuroprotective Effects against Ischemic Stroke Neuronal Damages.
2014  12月  イラン

ケトン食療法の脳卒中治療効果についてまとめてみたそうな。

・ケトン食療法では高脂肪、低炭水化物、低たんぱく質の食事を続ける。

・その結果、脳ではブドウ糖の代わりにケトン体が消費されるようになる。

・この代謝効果により、ある種のてんかん発作を防げることが1920年代よりわかっている。

・数々の動物実験によればケトン食療法には神経保護効果が認められており、

・脳卒中で血の巡りの悪くなった組織の興奮毒性を抑え、活性酸素を除去し、細胞死を防ぐ効果が期待されている、


というおはなし。
ケトン食療法
感想:

ケトン食療法 知らなかった。


2019年3月25日

rt-PAの害と虚血コンディショニング

元
rt-PA with remote ischemic postconditioning for acute ischemic stroke
2019  1月  中国

脳梗塞には rt-PAをつかった血栓溶解治療がもっとも効果的といわれているものの、患者の50%近くにはなんらかの障害が残る。

rt-PAの線維素溶解作用により脳はさらに傷つき 血液脳関門が破壊され脳内出血のリスクが高まる。じっさい rt-PA治療を受けた者の9-27%に脳内出血が生じ、5%はあきらかな神経症状をしめす。

それゆえ rt-PAによる有害事象をふせぎ脳神経を護る対策がもとめられている。

遠隔虚血コンディショニング(remote ischemic conditioning:RIC)は腕や脚を一時的に虚血にして解放するサイクルを幾度か繰り返すことで 活性酸素レベルを下げ、血管内皮機能を高め、脳血流を増加させることができる。

動物実験ではRICが脳の梗塞体積をちいさくし機能回復をうながす効果が報告されている。

臨床実験はrt-PAの直前にRICを行った例が2014に報告されているので、rt-PA「直後」にRICをおこなうポストコンディショニングの実行可能性と安全性をたしかめてみたそうな。



ガイドラインにしたがいrt-PA治療となった患者30人を2グループにわけ、
いっぽうにはRICを、もういっぽうには通常のケアをおこなった。

RICは両腕にカフを巻き200mmHgで5分間締め付け 5分間解放のサイクルを1セット5回、1日2セット、rt-PAの直後からはじめて7日間つづけた。

RICに要した時間、血中ミオグロビン、出血性変化ほか有害事象を調べたところ、



つぎのようになった。

・RICを完遂した患者は97.0%で、1セット完了までの平均時間は66分間だった。

・RICグループで出血性変化が1例みられた。

・ミオグロビンレベルにグループ間の差はなかった。

急性脳梗塞患者へのrt-PA治療直後の遠隔虚血ポストコンディショニングは実行可能でかつ安全であると考えられた、


というおはなし。

図:虚血コンディショニングの紅斑
有害事象例


感想:

rt-PAは危険だから慎重に扱われてきたのに、いろんなちからが働いてついに学会から「発症からの時間にかかわらず恣意的な運用が可能!」とのお墨付きがでてしまった。↓↓↓ ええんか?
脳梗塞 “血栓溶かす治療をより多くの患者に” 治療指針変更(3月22日 NHK News)

2014年8月11日

運動と緑茶の神経保護効果を確認した

元
Memory deficits and oxidative stress in cerebral ischemia-reperfusion: Neuroprotective role of physical exercise and green tea supplementation.
2014  7月  ブラジル

脳梗塞による認知、記憶の障害は依然おおきな問題である。

脳梗塞に遭っても神経ダメージが最小になる生活習慣があるかもしれない。

そこで運動や緑茶の神経保護効果を調べてみたそうな。


80匹のネズミについて運動や緑茶サプリメントを摂る習慣を8週間継続させたのち、人為的に脳を30分間虚血状態にしてその後血流を再開した。

運動、緑茶、虚血手術、の組み合わせ毎に8グループに分け、学習記憶能力と脳組織変化を調べた。


次のことがわかった。

・脳虚血によって学習、記憶機能に障害が起きた。

・海馬と前頭前皮質に活性酸素が増加した。

・運動や緑茶習慣のあったグループで神経保護効果が観察できた。


運動や緑茶の両方もしくは一方を8週間継続することで脳虚血後の認知障害が減り、抗酸化酵素の働きが維持されるなどの神経保護効果を観察できた、


というおはなし。

感想:

この数ヶ月間、いまさらながらに 毎日 抹茶を飲んでいる。

2012年8月19日

【アロマテラピー】ラベンダーの香りが脳梗塞にすごく効く

元
Neuroprotective activity of lavender oil on transient focal cerebral ischemia in mice.
2012  8月  中国

ウイグル自治区では古来より、乾燥粉末にした

ラベンダーの香りを脳卒中の治療に用いてきた。


脳梗塞に対するラベンダーの神経保護効果

について調べてみたそうな。



人為的に脳の血の巡りを悪くしたネズミにラベンダーオイルを与え、

神経症状や梗塞の大きさ、脳組織に含まれる様々な物質の解析を行った。


次のことがわかった。


ラベンダーオイルを与えたグループは与えなかったグループに比べ、

・神経症状、梗塞の大きさ、酸化ストレス物質が著しく減少した。

・また、ストレスや活性酸素の除去に関わる様々な酵素が増加した。


ラベンダーオイルの抗酸化作用が、脳梗塞から神経を護ることがわかった、



というおはなし。

図:ラベンダーオイルの脳梗塞治療効果


写真:ラベンダーオイル
サフランの香りの素が脳梗塞に効く理由

2018年1月4日

テロメアは長いほうが脳梗塞になりやすいという結論

元
Telomere length associated with the risks of high-risk and ischemic stroke in southern Chinese Han population.
2017  12月  中国

テロメアは染色体の末端にあるDNA構造で、染色体同士の融合を防ぎ安定化させる役割をもっている。

テロメアは細胞分裂のたびに短くなり、細胞の老化と細胞死に関連している。このプロセスは慢性的な炎症や活性酸素によって加速され、血管のアテローム性動脈硬化や心血管疾患と関連するとも考えられている。

これまでの研究でテロメア長が短いと冠動脈疾患になりやすいことがわかっている。しかし脳梗塞との関連については結論がでていないので、脳梗塞の高リスク群もふくめきっちりとしらべてみたそうな。


脳梗塞患者400人と高血圧や糖尿病 肥満などの高リスクの409人および健康な399人について白血球のテロメア長を測定し、関連を解析したところ、


次のことがわかった。
・脳梗塞患者のテロメア長は健康な人よりも明らかに長かった。

・テロメア長と脳梗塞リスクの関連はU字カーブを描き、テロメアが長くても短くても脳梗塞リスクが高かった。

・高リスク群についても同様だった。

テロメアが長いと脳梗塞のリスクおよび脳梗塞リスクを持つリスク が高かった、


というおはなし。
図:テロメア長と脳卒中リスク

感想:

これまででてきたテロメア研究のそれとは真逆の結論。
ながければ良いってわけでもないんだね。

[テロメア]の関連記事

2026年10月5日

血栓溶解も血栓回収もなし、それでも65%がほぼ自立――経口エダラボンの衝撃

元
2026  9月  中国


急性期脳梗塞では、血栓を溶かす血栓溶解療法や、カテーテルで血栓を取り除く血栓回収療法が広く行われている。

しかし、こうした再灌流治療を受けられない患者は少なくない。また、血流を再開できても、十分な回復が得られない患者もいる。

そこで注目されているのが、脳梗塞によって傷んだ脳組織を守る「脳保護療法」である。

エダラボンは、脳梗塞後に発生する活性酸素を抑える薬で、日本では以前から急性期脳梗塞の治療に使われてきた。過去の研究では、発症後72時間以内に点滴を開始し、14日間投与することで機能予後が改善することが報告されている。

一方、脳梗塞後の酸化ストレスは数週間続く可能性がある。

そこで、「もっと早くエダラボンを始めて、もっと長く続ければ、さらに回復を促せるのではないか」と考え、経口エダラボン製剤TTYP01を発症24時間以内に開始し、28日間続けることで、脳梗塞後の回復が改善するかをくわしくしらべてみたそうな。

2017年12月19日

イチョウ葉エキスが認知機能の低下にストップ

元
Ginkgo biloba extract improved cognitive and neurological functions of acute ischaemic stroke: a randomised controlled trial
2017  12月  中国

中国では古くから イチョウ葉エキスが記憶障害やうつ、耳鳴り、せん妄の治療薬として用いられてきた。

イチョウ葉エキスには虚血脳の活性酸素から神経を保護する効果や血流を改善する効果が報告されているが患者に勧められるだけのエビデンスはまだない。

そこで急性期の脳梗塞患者348人についてイチョウ葉エキスによる回復効果、認知機能への影響をしらべてみたそうな。


発症から7日以内の脳梗塞患者を2グループにわけ、
いっぽうには1日にイチョウ葉エキス(GRE)450mgとアスピリン100mgを与えた。
比較グループにはアスピリン100mgのみとした。

30日、90日、180日後の回復度を比較したところ、


次のようになった。

・認知機能評価MoCAスコアの低下するスピードはGREグループで明らかに遅かった。

・神経症状NIHSSや自立度mRS,BIスコアは いずれもGREグループで有意に改善した。

・認知症検査MMSE等でGREグループに改善がみられた。

・有害事象はほとんどなかった。

急性期脳梗塞患者へのイチョウ葉エキスは認知機能や神経の障害を緩和し、副作用もなかった、


というおはなし。
図:イチョウ葉エキスの脳卒中治療効果

感想:

これは期待できる。
イチョウ葉エキスが脳梗塞に効く理由

イチョウ葉エキスの脳梗塞治療効果が明らかに

2017年10月1日

くも膜下出血の脳血管れん縮と早期脳損傷とクルクミン

元
Curcumin mitigates cerebral vasospasm and early brain injury following subarachnoid hemorrhage via inhibiting cerebral inflammation.
2017  9月  中国

脳卒中の5%を占めるくも膜下出血は、そのおおくが脳動脈瘤の破裂によるもので死亡率がとてもたかい。

早期脳損傷(EBI)と血管攣縮が高死亡率のおもな原因と考えられており、酸化ストレスや炎症、細胞死がそのメカニズムに関係している。

いっぽうウコン(ターメリック)に含まれる黄色の成分クルクミンにはおおくの病気で抗炎症 抗酸化作用が確認されており、脳梗塞や脳内出血では神経保護効果がしめされている。

くも膜下出血へのクルクミンの影響をしらべてみたそうな。


視交叉槽に事前採集した血液を注入して人為的にくも膜下出血状態にしたネズミについて、クルクミン(150mg/kg)を注射した。

死亡率や神経症状、血管攣縮、活性酸素反応、炎症性たんぱく質を定量した。


次のようになった。

・クルクミングループで死亡率が低下し 神経症状も緩和され、

・血管攣縮も軽減されていた。

・炎症性サイトカインの過剰発現が抑制され、その転写因子も抑えられていた。

クルクミンには くも膜下出血による脳の炎症を免疫反応の転写因子レベルで抑制することで血管攣縮や早期脳損傷を軽減するはたらきがある、


というおはなし。
図:くも膜下出血へのクルクミンの影響

感想:

今夜はカレーライスだ。

[クルクミン]の関連記事

2017年2月14日

桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)の脳梗塞治療効果

元
The neuroprotective effects of Tao-Ren-Cheng-Qi Tang against embolic stroke in rats.
2017  2月  台湾

伝統中国医学と西洋医学のくみあわせは多くの疾患に応用されている。

こんかい、桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)とアスピリンの脳卒中治療効果について実験してみたそうな。


人為的にに脳梗塞にしたネズミについて、
桃核承気湯およびアスピリンの組み合わせごとにグループ分けした。

30日後まで治療をつづけ、梗塞ボリュームなどを評価したところ、


次のことがわかった。
・桃核承気湯のみ またはアスピリンとの組み合わせは、蒸留水グループにくらべ梗塞ボリュームが明らかに小さく神経症状も改善していた。

・同様に、炎症関連タンパク質がはっきりと減少し、

・細胞死関連のタンパク質も減少した。

・活性酸素レベルも低下していた。

桃核承気湯は脳卒中後の炎症や細胞死を抑えることで梗塞を小さくし神経症状を改善した、



というおはなし。
図:

感想:

アスピリンはほとんど効果なかったようだ。
ツムラ漢方桃核承気湯エキス顆粒(12日分 2500円)

2025年6月22日

“受け身”でも効く!?──両腕リハビリBATが切り開く脳卒中回復の新常識

元
2025  6月  中国


脳卒中によって多くの人が片麻痺を含む上肢機能障害を抱えるが、その回復には脳と筋肉の連携、すなわち中枢と末梢の相互作用が重要であるとされている。

特に、両腕を同時に使う"バイラテラルアームトレーニング(BAT)"は、有望なリハビリ手法として注目されてきた。

しかし、BAT中に脳と筋肉がどのように連動しているのか、すなわち神経活動と筋電活動の相関についてはこれまで十分に明らかにされてこなかった。加えて、損傷側(左麻痺か右麻痺か)によって、その神経筋協調が異なる可能性があることも見落とされていたのでくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月4日

「血栓溶かし」じゃなかった! 納豆由来ナットウキナーゼが脳梗塞拡大を止めた理由

元
2026  2月  日本


脳梗塞は、血管が詰まって脳の一部が酸素不足になり、そのまま組織が傷んでしまう病気である。血栓を溶かす薬やカテーテル治療は大きな助けになるが、時間の制限が厳しかったり、出血のリスクがあったりして、すべての人に十分に使えるわけではない。

納豆に含まれるナットウキナーゼ(NK)は、血栓に関係する働きが知られているが、それだけでなく、炎症や酸化ストレスを抑える可能性も報告されている。

そこで、NKが脳梗塞で本当に役立つのかをラットの脳梗塞モデルで、NKを口から与えてくわしくしらべてみたそうな。

2024年7月18日

脳卒中と戦う!蜂蜜の力で認知機能を取り戻す

元
2024  6月  マレーシア


脳卒中後の認知機能障害(PSCI)は、発症後3ヶ月以内に発生することが多く、患者の約53.4%が軽度から重度の認知機能障害を経験する。

PSCIは、脳の酸素供給の途絶や血液循環の障害によって引き起こされ、炎症や酸化ストレスなどの複数の要因が絡んでいる。

蜂蜜は、古くから健康効果が知られており、特に抗酸化作用や抗炎症作用を持つ成分が豊富に含まれている。これらの成分が、脳の酸化ストレスを軽減し、神経細胞の保護に役立つ可能性がある。

とくに針なし蜂の蜜(SBH)は、通常の蜂蜜と比べて、より高濃度のポリフェノールやフラボノイドを含んでおり、これにより強力な抗酸化作用や抗炎症作用を発揮し、神経保護効果が期待されているので、これまでの研究のレビューをこころみたそうな。

2025年8月30日

日本人は体重より腹囲で決まる──ウエストが示す脳卒中リスク

元
2025  8月  日本


心臓病や脳卒中といった心血管疾患は、日本人にとっても大きな死亡原因である。肥満がこれらのリスクを高めることはよく知られているが、従来使われてきたBMI(体格指数)だけではリスクを正しくとらえきれない場合がある。

とくに日本人は、体重が重くなくても「お腹だけ出ている」タイプが多く、脳卒中の危険を見逃してしまう可能性がある。そこで、腹囲に基づいた新しい体型指標であるBRI(Body Roundness Index)やWHtR(ウエストと身長の比率)が役立つかどうかを、日本人を対象に長期間追跡してくわしくしらべてみたそうな。

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