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2024年12月15日

言語療法で手が動く!?脳卒中回復に挑む統合リハビリの力

元
2024 11月 イラン


脳卒中後、多くの患者が運動障害と言語障害の両方を抱える。特にブローカ野は、運動機能と言語機能を司る脳領域として知られており、これが損傷すると失語症と片麻痺が同時に発生することが多い。

従来、運動療法と言語療法は別々に実施されることが一般的であったが、これらを統合することで相乗効果が得られる可能性がある。

そこで、運動療法(AAT)と言語療法(SLT)の統合が単独療法よりも効果的かどうかを検証してみたそうな。

2023年4月26日

脳卒中後認知障害への運動療法の効果:メタ分析

元
2023  4月  中国


脳卒中は認知障害や認知症のおもな原因である。

脳卒中患者の認知障害の有病率は20-80%であり予後に影響する。

認知障害のある脳卒中患者は認知症に進行する可能性が6倍高い。

治療のための非薬物的介入として運動療法(exercise therapy)がある。

運動療法とは、「正常な身体機能の回復や、病気や怪我による症状の軽減を目的とし、特定の治療目標のために設計・処方される身体活動のレジメンまたは計画」と定義されている。

運動療法により脳血流の増加や萎縮の低下、糖尿病や高血圧の改善が期待できる。

そこで、脳卒中後の認知障害にたいする運動療法の効果についてメタアナリシスをこころみたそうな。

2026年6月5日

脳卒中リハビリ、最強は「歩く練習」ではなく体幹だった

元
2026  6月  中国


脳卒中のあとには、手足の動かしにくさだけでなく、立つ・歩く・体を支えるといったバランスの問題が起こりやすい。こうした問題は、日常生活のしづらさにもつながる。

リハビリではいろいろな運動療法が行われている。たとえば、ロボットを使った歩行訓練、トレッドミル、体幹安定化トレーニング、筋力トレーニング、水中療法、地上での歩行訓練などである。しかし、どの運動がより効果的なのかは、はっきり整理されていなかった。

そこで、脳卒中後のバランス能力と活動能力を改善するには、どの運動療法が有望なのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月4日

脳卒中リハ、結局どれが効く?――最新レビューでも「通常理学療法超え」は見えず

元
2026  7月  インド


脳卒中後には、上肢・下肢の麻痺や歩行障害が長く残り、日常生活や生活の質を大きく損なう。

現在の理学療法を中心とした運動リハビリには、課題志向訓練、筋力訓練、VR、ロボット、電気刺激、BCIなど多くの方法があるが、どの方法がより有効なのかは明確ではない。

そこで、脳卒中後の運動機能回復に対する神経理学療法の効果を、RCTを対象に系統的に検討してみたそうな。

2015年1月6日

ストレッチくらいじゃダメ、がっつり運動しないと脳が萎縮する

元
Effects of Community Exercise Therapy on Metabolic, Brain, Physical, and Cognitive Function Following Stroke: A Randomized Controlled Pilot Trial.
2014  12月  イギリス

運動療法が脳卒中経験者の脳に与える影響を調べてみたそうな。


50歳以上で自立歩行の可能な慢性期脳卒中経験者40人について

*運動療法グループ と
*ストレッチグループ に分けた。

いずれも週3回x19週間継続し、脳と身体機能について比較したところ、


次のことがわかった。

・血糖値は両グループともに一定に保たれていた。

・運動療法グループで内側側頭葉の血流が増加し、組織の体積は保たれていた。

・ストレッチグループでは内側側頭葉の血流に変化は無く、灰白質が著しく萎縮していた。

・運動療法グループでは血圧やコレステロール、認知機能等も良好だった。


短期間の運動療法によって脳の代謝、身体、認知機能が改善した、


というおはなし。
内側側頭葉
感想:

ところで どんな運動をさせたのだろうか?

2026年9月25日

失語症に運動療法という発想――なぜこれまで、ほとんど研究されてこなかったのか

元
2026  8月  アメリカ


脳卒中後の運動療法は、体力や認知機能の回復に役立つことが知られている。

しかし、失語症のある人で、運動が言語機能の回復にもつながるのかはほとんど調べられていない。

そこで、失語症をもつ脳卒中経験者向けの高強度インターバルトレーニング(HI-FIIV)を行い、安全に続けられるか、さらに言語や認知機能に変化があるかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年8月21日

脳卒中リハビリにおける音楽療法とバイノウラルビート

はじめに

脳卒中は運動機能や認知機能の障害に加え、情動面(うつや不安)や睡眠障害など様々な問題を引き起こします。近年、音楽療法がこうした脳卒中後のリハビリに有益であることが報告されており、飲み込み障害や失語症の改善、認知・運動機能の向上、気分の改善、神経学的回復の促進につながるとされています。音楽は脳の情動・認知・記憶・運動に関わる領域を広範囲に活性化しうるため、リハビリ治療への応用が期待されています。

本稿では、バイノウラルビート(binaural beats)を用いた音楽療法に注目し、その脳卒中後リハビリへの活用可能性を医学論文に基づき検討します。バイノウラルビートは左右の耳にわずかに異なる周波数の音を聞かせることで脳内に特定周波数の拍動音を知覚させ、脳波を誘導・同期させる方法です。この手法は聴覚的ニューロモジュレーション(音刺激による神経調整)の一種で、非侵襲かつ簡便に脳活動へ影響を及ぼせる点が注目されています。以下、バイノウラルビートが脳卒中患者の認知機能、運動機能、神経可塑性(脳の柔軟な適応能力)、睡眠、情動調整に与える可能性について、関連研究や音楽療法全般の知見も踏まえて整理します。

2025年7月21日

音楽療法と脳卒中リハビリ – 聴く音楽がもたらす驚きの回復効果

脳卒中からのリハビリテーションに「音楽療法」が注目されています。音楽療法(特に音楽を聴くリスニング療法)は、クラシック音楽や自然音、患者さんの好きな曲、さらにはバイノウラルビートなど幅広い音を活用し、脳と心身にポジティブな刺激を与えるアプローチです。実は近年の医学論文で、音楽を取り入れることで運動機能や認知機能の回復、感情面の安定、睡眠の質向上、疼痛(痛み)緩和など様々な効果が報告されています。ここではエビデンスに基づき、音楽療法が脳卒中患者にもたらす驚きの効果を前向きな論調で解説します。

2020年8月25日

ミラー療法は両手運動が良さげ

元
2020  7月  台湾


脳卒中患者へのミラー療法時に両手または片手のみを動かしたときの運動野の活性化の程度を脳磁図(MEG)でくわしくしらべてみたそうな。

2017年5月22日

運動野刺激療法で手がうごくようになるのか?

元
Motor cortex stimulation does not lead to functional recovery after experimental cortical injury in rats.
2017  5月  オランダ

脳損傷による運動麻痺への治療法として脳の表面に直接電極を貼る運動野刺激療法(MCS)がある。MCSは神経可塑性をうながすとされ、通常リハビリとの併用で脳卒中患者に効果があったという報告もある。

そこで MCSだけで運動麻痺がどの程度改善するものか実験してみたそうな。


人為的に脳損傷をあたえ運動麻痺をおこしたネズミの運動野に電極を貼り、1日2時間x30日間 微弱なパルス電流をながした。

この治療前後での前脚の運動機能を複数の指標で評価した。

また脳損傷部位の大きさ、代謝活動の変化をPETで測定し 比較した。


次のようになった。

・運動野と線条体を部分的に破壊し 前脚の運動障害をつくりだすことができた。

・しかし損傷部位へのMCSは、刺激なしグループとくらべていかなる運動機能の改善ももたらさなかった。

・また損傷部分のサイズや代謝活動の範囲もまったく差がなかった。

運動野刺激療法MCSは、それ単体では運動障害の改善にはならなかった、


というおはなし。
図:運動野刺激療法MCS

感想:

脳に直接電極を貼ってこのありさま。 おでこに乾電池をつなげるtDCSは推して知るべしだな。

2026年5月14日

「作業療法は効くかもしれない」――2026年にそれを言うのか?

元
2026  4月   中国


脳卒中後には、上肢の麻痺や巧緻動作の低下が残りやすい。その結果、食事、更衣、整容、移動などの日常生活動作が制限され、生活の質も低下する。さらに、身体機能の低下は抑うつや精神的苦痛にもつながり、回復を妨げる要因となる。

作業療法は脳卒中リハビリで推奨されているが、上肢機能、ADL、抑うつ症状をまとめて評価した新しいエビデンスは十分ではなかった。そこで、脳卒中患者に対する作業療法の効果を、最新のRCTを用いて総合的に評価してみたそうな。

2011年1月6日

両側上肢トレーニング vs CI療法 ← 脳機能イメージングで勝負

元

Brain Reorganization after Bilateral Arm Training and Distributed Constraint-induced Therapy in Stroke Patients: A Preliminary Functional Magnetic Resonance Imaging Study.
2010 11月 台湾



両側上肢トレーニングとCI療法は慢性期脳卒中患者の
上肢機能改善に効果的であると言われている。

その効果を脳機能イメージング技術fMRIを使って
確認したそうな。


6人の脳卒中患者について、
両側上肢トレーニング、CI療法に分けて3週間、
それを受けさせる。



各運動療法を受ける前と後とで特定の上肢運動に伴うfMRIを比較観察した。



その結果、

どちらの場合も、
治療後の脳の活動領域は両半球にわたり広く増加していた。


しかし、肘を動かす運動については

両側上肢トレーニングでは小脳に広く活動領域が現れる一方、

CI療法では小脳での働きが激減した。

CI療法のファンクショナルMRI
左:CI療法前、 右:CI療法後


どちらが良い悪いということではなく、

いずれの療法も脳の可塑性を促し かつ、

その療法独自の脳への働きかけが行われていること

を確認することができた世界初の例である、

という話。

2024年9月14日

振動で運動イメージを強化!錯覚で手の回復が加速する理由

元
2024  9月  日本


脳卒中後のリハビリテーションでは、運動機能の回復が重要である。特に、麻痺した手足の動きを取り戻すためには、反復的な運動トレーニングが効果的であるとされる。

近年、運動イメージ(MI: Motor Imagery)と呼ばれる方法が注目されている。MIとは、実際には動かさなくても、頭の中で運動をイメージすることで、運動神経を刺激し、回復を促進する手法である。

しかし、MIの効果は個人差が大きく、経験や年齢、脳卒中の影響などにより、運動イメージの鮮明度や効果が異なるという問題がある。

この課題を解決するために、振動誘発による錯覚運動(VIM: Vibration-Induced Illusory Movement)という新しいリハビリ手法が注目されている。

そこで、VIMの方法とその効果についてくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月25日

リハビリ室に通う意味はあるのか:脳卒中上肢麻痺と遠隔リハの現在地

元
2026  6月  中国


脳卒中後には、多くの患者で上肢の運動障害が残る。上肢の麻痺やこわばり、感覚障害、運動制御の低下は、日常生活の質を大きく下げる。

従来のリハビリは、病院や施設に通う必要があり、時間・場所・医療資源の制約を受けやすい。そこで、インターネット、ビデオ通話、スマート機器、ウェアラブル機器などを使った遠隔リハビリが注目されている。

しかし、脳卒中後の上肢機能に対して、遠隔リハビリがどの程度有効なのかは十分に整理されていなかった。そこで、ランダム化比較試験に限定して、遠隔リハビリの効果を系統的に評価してみたそうな。

2024年8月10日

楽器で上肢機能改善!音楽がもたらす脳卒中リハビリ革命

元
2024  8月  スペイン


脳卒中後の慢性期において、多くの患者は依然として上肢麻痺を抱えており、これが日常生活の自立や生活の質(QoL)に大きな影響を与えている。

従来のリハビリテーション療法は効果が限られるため、新たな治療法が求められている。

そこで、従来の運動プログラムである「段階的反復腕補助プログラム(GRASP)」と比較して、音楽を用いた「強化された音楽支援療法(eMST)」が、上肢機能とQoLの向上において優れているかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2012年12月12日

【リハビリ革命】HANDS療法と促通反復療法

【脳卒中リハ】脳からの信号捉え、麻痺側を動かす注目されるHANDS療法と促通反復療法
2012  12月  日経メディカル


         ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
脳卒中で重度麻痺の上肢機能を改善する画期的な2つの治療法についての解説記事(無料)。





HANDS療法と促通反復療法は

いずれも マスコミ媒体への露出機会が多く、

脳卒中の上肢リハビリ法を調べているとほぼ必ず出会う。



その改善効果は、従来の作業療法など比較にならないほど凄まじい。


以下、記事本文より引用

『...120人ほどの慢性期脳卒中片麻痺患者に施行したところ、約半数が麻痺手の指の分離運動ができるようになった』(HANDS療法)

『...一般的にリハビリテーションとして行われている他動運動を、患者に運動を指示して大脳からの信号に合わせて動かす自他動運動に変えるだけで治療効果は2~3倍になる』(促通反復療法)






しかしその割にはリアルな体験談を目にすることがほとんどない。



関心のある脳卒中経験者は是非これらを試して、

その感想をブログやホームページなどで紹介してもらいたいと考える。

2015年2月3日

運動観察が慢性期の脳卒中上肢麻痺に効くことが判明

元
Does Action Observation Training With Immediate Physical Practice Improve Hemiparetic Upper-Limb Function in Chronic Stroke?
2015  1月  オーストラリア

運動観察はミラーニューロンネットワークを介して運動システムへの準備を促すという。

運動観察と理学療法を組み合わせたときの上肢機能の改善効果を調べてみたそうな。


脳卒中の慢性期で片麻痺の14人について、

*運動観察グループ
*リラクゼーション(比較)グループ

に分けた。

運動観察グループでは 30秒間の上肢運動ビデオを観せた直後に 同内容の理学療法訓練を行った。

2週間つづけた結果、


次のようになった。

・両グループ共に上肢運動機能および上肢使用の自己認識度が改善した。

・運動観察グループでの改善度はリラクゼーショングループのそれを大きく上回った。

・被験者は訓練前の運動ビデオを高評価した。


理学療法に運動観察を加えるとより効果的である。脳卒中の慢性期であっても簡単に成果を出せるかも、


というおはなし。
ビデオ観察


感想:

事前にリハーサルビデオを見せたら仕事がはかどった、ってだけの話にみえるけど 「ミラーニューロン」って単語をひとつはさむだけでアカデミックな印象になるよね。

2023年2月5日

鍼 電気 磁気刺激 のたぐいは効くの?

元
2022  10月  中国


脳卒中後の運動機能障害にたいする伝統中国医学および西洋医学のリハビリテーション技術の効果をくらべるべく、

ネットワークメタアナリシスをこころみたそうな。

2025年6月23日

「こするだけ」で脳が変わる?──“かっさ療法”が脳卒中リハに効くという衝撃

元
2025  6月  中国


脳卒中後の片麻痺は、発症患者の70~85%に生じる深刻な後遺症であり、ADL(日常生活動作)の自立を著しく妨げる。

現行のリハビリテーション法には一定の限界があり、改善率には個人差が大きい。近年、中国伝統医学の一手法である「刮痧(かっさ)療法」が、神経・筋系の回復に有効ではないかと注目されているが、臨床データは断片的で体系的な評価が不足していた。

そこで本研究は、かっさ療法の脳卒中後片麻痺に対する治療効果を科学的に検証するため、システマティックレビューおよびメタアナリシスをこころみたそうな。

2018年4月8日

脳卒中患者に楽器を演奏させてわかったこと

元
Music-supported therapy in the rehabilitation of subacute stroke patients: a randomized controlled trial.
2018  4月  スペイン

楽器の演奏訓練をとおして上肢リハビリをおこなう 音楽サポート療法 "music supported therapy" は脳卒中患者の運動機能の回復に期待できるとする報告がいつくかあるが、レベルの高い研究はほとんどない。

そこで、音楽サポート療法の効果を確かめるべくランダム化比較試験をおこなってみたそうな。


亜急性期の脳卒中患者を20人ずつ
音楽サポート療法(+従来型リハビリ)と
従来型リハビリのみのグループ、にわけた。

両グループともトータルの訓練時間が同じになるようにした。

4週間の訓練ののち、運動機能、認知機能、心理状態、QoLを 3ヶ月間フォローしたところ、


次のようになった。

・両グループともに運動機能があきらかに改善したが、

・グループ間の違いはまったく見られなかった。

・QoL評価の言語ドメインにのみ差がみられた。

・しかし 音楽にたいして喜びを感じる能力調査(Barcelona Music Reward Questionnair)の結果と3ヶ月後の運動機能との相関がみられた。

従来型リハビリに音楽サポート療法を付け加えても運動機能の回復にすぐれた効果はなかった。しかし音楽活動に喜びをみいだす患者は運動機能の回復もよかった、


というおはなし。

図:音楽サポート療法の効果

感想:

ようするに演奏させるかどうかにかかわらず、音楽センスのある患者ほど運動機能が回復しやすい、ってことなんだな。

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