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2016年7月20日

脳卒中は腸内細菌に影響し うんこ移植で治る


Microbiota Dysbiosis Controls the Neuroinflammatory Response after Stroke
2016  7月  ドイツ

脳が虚血になると免疫システムが刺激される。これには腸内細菌叢が深く関わっているとされ 腸脳相関の働きと考えられる。

そこで、脳虚血と腸内細菌叢、免疫反応についてネズミで実験してみたそうな。


次のことがわかった。

・脳虚血後 ネズミの腸内細菌叢の構成が大きく変わり、消化管の蠕動運動も弱くなった。

・脳梗塞にしたネズミの腸内細菌を移植されたネズミを脳虚血にしたところ、偽移植よりも梗塞が酷かった。

・この時の腸で発生した免疫細胞の移動を追跡したところ、数日かけて脳に到達していた。

・逆に 健康ネズミの腸内細菌を脳梗塞ネズミに移植したところ、脳卒中の症状が改善した。

脳卒中の免疫反応に腸内細菌叢が強く関わっていた。腸内細菌を通じて脳卒中治療ができるかもしれない


というおはなし。

図:脳卒中ネズミのウンコを移植

感想:

うんこパワーをバカにしてはいかんね。
ネイチャー:糞便移植で脳卒中が治るかも

2018年5月22日

脳卒中に負けない食糞レシピとは


Age-related changes in the gut microbiota influence systemic inflammation and stroke outcome
2018  5月  アメリカ

消化管と中枢神経系は相互作用することがわかっていて「腸脳相関」と呼ばれている。しかし腸脳相関と老化との関係はあきらかになっていない。

そこで 老化病でもある脳卒中モデルについて、高齢者に若年者の腸内細菌を移植するとどのような変化がもたらされるか、動物実験してみたそうな。


高齢ネズミと若年ネズミについて、
抗生物質で自身のもつ腸内細菌叢を除去したのち、別の 年齢の異なるネズミの糞を食事に混ぜて 5日間与えた。

2ヶ月後、人為的に脳梗塞にして その後の行動検査、生存率、炎症反応などをしらべたところ、


次のことがわかった。

・食糞させなかった若いネズミの腸内細菌叢の老化度を示す FirmicutesとBacteroidetes の比(F/B)は、脳卒中後に9倍になり高齢ネズミのそれと同レベルになった。

・若年ネズミへ与えた高齢ネズミの糞によりF/Bは6倍になり腸内細菌叢が高齢ネズミ化した。さらに死亡率は上昇し、運動機能が低下した。炎症性サイトカインも増加した。

・逆に高齢ネズミに与えた若年ネズミの糞により、F/Bは9分の1になり腸内細菌叢が若年化し、生存率が改善した。

年齢と腸内細菌叢の状態が脳卒中からの回復に影響することがわかった。食事から他人の糞を摂り込むプロバイオティクス的脳卒中対策が可能かも、、


というおはなし。

図:腸内細菌叢の若さと脳卒中生存率

感想:

この論文によると、人に応用する場合の「食糞レシピ」はこれ↓
若者の大便100gを1リットルの生理食塩水に溶いて、その上澄みを50ccずつ凍らせて保存し 毎日1つ食事に混ぜる。
勝手にやると危険そうなので お医者様に相談したほうがいい。

[腸脳相関]の関連記事

2016年4月10日

脳卒中になったとき腸内細菌がいないと、、


Depletion of Cultivatable Gut Microbiota by Broad-Spectrum Antibiotic Pretreatment Worsens Outcome After Murine Stroke
2016  4月  ドイツ

脳卒中後の感染症を防ぐために抗生物質がよく使われる。一方で 腸と脳の双方向ネットワークの働きが神経疾患に関係するという報告もある。

腸内細菌が脳卒中の進展にどう影響するか実験してみたそうな。


ネズミに複数の抗生物質を8週間与えて腸内細菌を死滅させた。抗生物質を中止して3日後、人為的に脳虚血にしたところ、


次のようになった。

・腸内細菌の有無は虚血直後の梗塞の大きさには影響しなかった。

・5日以降、免疫細胞が大きく減少していた。

・5-7日後に多くのネズミが大腸炎で死んだ。

・抗生物質を投与し続けるか、脳虚血まえに別の仲間から腸内細菌を移植することで死亡率を下げることができた。

腸内細菌が脳の梗塞を抑える効果は確認できなかったが、腸内細菌があったほうが死亡率が下がることはわかった、


というおはなし。

図:脳腸相関

感想:

腸脳相関って言うのな。知らなかった。

これ思い出した。↓
ネイチャー:糞便移植で脳卒中が治るかも

2019年1月11日

Hypertension誌:脳動脈瘤は腸内細菌のせい


Potential Influences of Gut Microbiota on the Formation of Intracranial Aneurysm
2019  1月  アメリカ

腸内細菌叢のはたらきが炎症の病気 たとえばアテローム性動脈硬化や糖尿病、脳梗塞と関連があることがわかってきた。

また、脳動脈瘤の形成にも炎症がかかわっていることが動物実験で示されている。

そこで腸内細菌叢が炎症反応を介して脳動脈瘤の形成に影響を与えうるものかどうか実験してみたそうな。


高血圧ネズミに抗生物質を複数種類まいにちたべさせて腸内細菌を死滅させた。

3週間つづけた後、ネズミの脳脊髄液にタンパク質分解酵素を注入して脳動脈瘤ができやすい状況をつくった。

脳動脈瘤の発生数との関連を解析したところ、


次のようになった。

・抗生物質によって脳動脈瘤の発生率が 83→6%に減少した。

・抗生物質の投与を脳動脈瘤を誘導する1日まえにやめても、脳動脈瘤の発生率は 86→28%に減少した。

・炎症指標になるマクロファージ浸潤度と関連サイトカインのmRNAレベルも抗生物質により低下していた。

腸内細菌叢が脳動脈瘤の形成に関与しうることを示すことができた、


というおはなし。

図:ネズミの脳動脈瘤

感想:

おもしろい。想像もしなかった。

「腸内環境を整え血管のコブ形成を抑えるはたらきが期待できるトクホ飲むヨーグルト」みたいなものがスーパーに並ぶのか。

かかわった研究者の名が日本人ばかりななぞ。

[腸内細菌]の関連記事

2016年3月29日

ネイチャー:糞便移植で脳卒中が治るかも


Commensal microbiota affects ischemic stroke outcome by regulating intestinal γδ T cells
2016  3月  アメリカ

腸内細菌は宿主の免疫系および脳を含む臓器の病気プロセスに影響しうる。

そこで腸内環境の変化が脳梗塞にどう影響するものか実験してみたそうな。


腸内に特定の抗生物質に弱い細菌または抵抗性のある細菌を持つ2種類のネズミを用意した。

抗生物質を与えた後、人為的に脳虚血状態にしたところ、


次のことがわかった。

・抗生物質に弱い腸内細菌のネズミの梗塞体積は 60%小さかった。

・腸内環境の変化により 免疫細胞の髄膜への移動と炎症関連タンパク質が抑えられたことが脳保護につながったと考えられた。

腸内の細菌環境を変えたら脳梗塞ダメージに大きな差が生じた。糞便移植による脳卒中治療の可能性が示された、


というおはなし。

図:腸内環境と脳梗塞

感想:

糞便移植の話題をさいきんよく耳にする。他人のうんこの一部を腸に注入することでその人物の能力をコピーできるらしい。

製薬会社はやがて有名スポーツ選手やアイドル歌手とドナー契約を結んで 生きたまま腸まで届く細菌カプセルを販売して大変な人気となるだろう。

2017年1月1日

高血圧は腸内環境のせいだった


Alterations in the gut microbiota can elicit hypertension in rats.
2016  12月  アメリカ

腸内環境は脳卒中など心血管疾患と関連があるという考え方がある。

そこで高血圧が腸内細菌を入れ替えることで影響されうるものか実験してみたそうな。


普通の血圧のネズミ(WKY)と高血圧ネズミ(SHR)について、
次の4グループを作成した。

*WKYにWKYの腸内容物を食べさせた:WKY g-WKY
*WKYにSHRの腸内容物を食べさせた:WKY g-SHR
*SHRにSHRの腸内容物を食べさせた:SHR g-SHR
*SHRにWKYの腸内容物を食べさせた:SHR g-WKY


次のようになった。

・普通血圧ネズミに高血圧ネズミの腸内容物を与えたWKY g-SHRグループの収縮期血圧が26mmHg上昇した。

・高血圧ネズミに普通ネズミの腸内容物を与えたSHR g-WKYグループの収縮期血圧が低下傾向にあった。

・血圧が上昇したWKY g-SHRグループの糞便では腸内細菌の構成比率が明らかに変わっていた。

腸内細菌の共生バランスが収縮期血圧に影響していた。腸内環境操作で高血圧治療ができるかもしれない、


というおはなし。
図:糞便移植で高血圧を治療

感想:

降圧薬を飲むよりは害が少なそう。腸内細菌をいしょくするとその人の能力もコピーできるらしいから イチローの腸内細菌がほしいね。
参考:腸脳相関

2016年4月13日

脳卒中で腸内環境が変わる


Brain injury induces specific changes in the caecal microbiota of mice via altered autonomic activity and mucoprotein production.
2016  4月  イギリス

腸内細菌の変化が脳の働きに影響を及ぼしうるという報告はあるがその逆はあまりない。

そこで脳の損傷が腸内細菌に与える影響を調べてみたそうな。


ネズミを人為的に脳卒中状態にして3日後、解剖していろいろと調べたところ、


次のことがわかった。

・盲腸内の腸内細菌叢の組成が変わった。特にペプトコッカスとプロボテラの変化が脳損傷の広がりと関連していた。

・盲腸のムコ蛋白生成 胚細胞数の変化から、これらの影響には自律神経系からのノルアドレナリン分泌が介在していると考えられた。

脳損傷により腸内細菌叢に変化が起きた。脳卒中後の麻痺性腸閉塞に関係しているかも知れない、


というおはなし。

図:脳卒中で腸内細菌変化

感想:

また腸脳相関だ。流行ってんのかな?
グーグルトレンドみると、

2019年1月23日

便秘すると脳卒中で死ぬの?


Constipation and risk of death and cardiovascular events
2019  1月  アメリカ

近年、腸内環境の急激な変化が免疫機能をつうじて動脈硬化を引き起こすとする考えかたが注目されている。

そこで便秘によって脳卒中など心血管疾患および死亡率に影響があるものか大規模にしらべてみたそうな。


慢性腎臓病がうたがわれる患者300万人あまりを2004-2013に調査した研究データから便秘の有無および下剤の使用頻度を抽出して、
総死亡率、冠動脈疾患 脳梗塞との関連を解析したところ、


次のようになった。

・7.1%に便秘が認められた。

・関連要因の調整後の彼らの総死亡率は12%高く、冠動脈疾患は11% 脳梗塞の発生は19%高かった。

・下剤の高頻度使用にも同様の関連が見られた。

便秘および下剤使用者の総死亡リスクおよび冠動脈疾患 脳梗塞リスクはあきらかに高かった、


というおはなし。

図:便秘と生存率


感想:

腸内細菌をもっとねぎらってあげないといかんね。
Hypertension誌:脳動脈瘤は腸内細菌のせい

高血圧は腸内環境のせいだった

2017年4月26日

肉や玉子で脳梗塞が起きやすくなる仕組み


Gut Microbe-Generated Trimethylamine N-Oxide From Dietary Choline Is Prothrombotic in Subjects
2017  4月  アメリカ

肉や卵黄に多く含まれるコリンの 腸内細菌代謝産物であるトリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)が血小板凝集をうながし脳梗塞の原因になるという報告がある。

これをたしかめるべく人で実験してみたそうな。


健康で完全菜食主義の8人と雑食の10人について、コリンサプリメントを2ヶ月間与えて血中のTMAOレベルと血小板凝集能を調べた。

またコリンサプリメント以前にあらかじめ低用量のアスピリンを1ヶ月間与えたグループも用意してしらべたところ、


次のことがわかった。

・両グループともに血中TMAOレベルが10倍になり、

・血小板凝集反応も強くなった。

・アスピリングループでも同様にTMAOレベルが増加したが、血小板凝集反応はずっと弱かった。

肉などに含まれるコリンを多く摂ることで腸内細菌産物であるTMAOのレベルが増加して血小板凝集が起きやすくなった。アスピリンにはこの効果を弱める働きがあるかも、


というおはなし。
図:コリンサプリメントと血小板凝集反応


感想:

これ真に受けて 肉や玉子を食べないと脳出血まっしぐらなんだよな、、経験的に。

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