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2026年8月6日

「血栓溶解で死亡半減?」――“治療を受けられなかった患者”と比べた研究

2026  7月  パキスタン


急性虚血性脳卒中では、静注血栓溶解療法による早期再灌流が機能予後を改善するとされている。

しかし、パキスタンなど医療資源が限られた地域では、血栓溶解療法を受けた患者と受けなかった患者の実臨床データが少ない。

そこで、両群の退院時の機能回復、院内死亡、合併症、入院期間を比較してみたそうな。

2023年11月8日

血栓溶解のリスク⁠:軽症脳梗塞患者に潜む危険

2023  10月  中国


軽症の急性脳梗塞患者における血栓溶解療法の役割については、依然として大きな論争がある。

その有効性と安全性を、入院時の神経症状NIHSSスコアごとにくわしくしらべてみたそうな。

2023年10月28日

血栓溶解療法、ラクナ梗塞で逆効果?

2023  10月  インド


ラクナ梗塞患者の一部は初期に経過が変動し、進行性ラクナ症候群(PLS)と呼ばれる。

そこで、進行性ラクナ症候群の予測因子と短期転帰を、すぐに経過が安定した患者と比較してみたそうな。

2026年5月27日

軽症脳梗塞に「血栓を溶かす薬」は本当に必要なのか?

2026  5月  パキスタン


軽症急性虚血性脳卒中とは、NIHSS 5点以下の比較的軽い脳梗塞である。しかし「軽い」といっても、その後に後遺症が残る人は少なくない。

これまで急性期治療として静注血栓溶解療法が使われてきたが、軽症例に本当にどれほど有効なのか、安全なのかについては議論がある。

一方、アスピリンとクロピドグレルを組み合わせたDAPT(ダプト)は、軽症脳梗塞や高リスクTIAで、再発を防ぐ治療として有効性が示されている。そこで、軽症急性虚血性脳卒中に対して、DAPTと静注血栓溶解療法のどちらが有効で安全なのかをくわしくしらべてみたそうな。

2016年8月29日

90歳超えでも血栓溶解治療は効果あるの?


The impact of intravenous thrombolysis on outcome of patients with acute ischemic stroke after 90 years old.
2016  8月  フランス

超高齢脳梗塞患者への血栓溶解治療効果について、実際のところどうなのか調べてみたそうな。


急性脳梗塞で入院した90歳以上の患者記録を見なおして、経静脈血栓溶解治療と3ヶ月後の回復度や出血性変化との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・平均年齢92、78人の患者が見つかり、37人が血栓溶解治療を受けていた。

・3ヶ月後の生活自立度は、血栓溶解治療の有無とは関連がなかった。

・出血性変化は54% vs. 12%で血栓溶解治療グループに多かった。

・入院期間も血栓溶解治療グループで長かった。

血栓溶解治療を受けた超高齢者の予後は 受けない場合に比べ良いとは言えなかった、


というおはなし。

図:超高齢者の血栓溶解治療

感想:

これ↓思い出した。
103歳の脳卒中女性に血管内治療を施した結果、、

2026年6月27日

血栓溶解を受ける患者の3割は軽症脳梗塞──その治療、本当に必要だったのか

2026  6月  シンガポール


軽症の脳梗塞に対して、血栓を溶かす治療をすぐに行うべきかどうかは、長く議論されてきた問題である。

脳梗塞では「早く血流を戻す」ことが重要とされる。しかし、症状が軽い患者にまで一律に静注血栓溶解療法(IVT)を行えば、本当に利益があるのか。むしろ出血などの害が増えるのではないか。

そこで、Doheim らによるRCT限定メタ解析(https://doi.org/10.1212/wnl.0000000000213863)を取り上げ、この問題を整理してみたそうな。

2021年10月26日

脳梗塞でないのに血栓溶解治療されてしまう患者

2021  9月  ハンガリー


患者が病院に到着してから治療にかかるまでの時間は短くなっている。

そのため脳梗塞を疑う患者のなかに類似症状者が紛れ込む可能性も高くなっている。

彼らの頻度、病因、転帰について包括的なレビューをこころみたそうな。

2020年10月26日

Stroke誌:再灌流療法に占める軽症患者

2020  10月  アメリカ


急性脳梗塞患者の半数以上は軽度の障害を負う。

しかし再灌流療法(血栓溶解療法や血栓除去術)に占める軽症患者の割合についての報告は少ないのでくわしくしらべてみたそうな。

2026年1月20日

軽い脳梗塞にtPAは毒?──高齢者で見えた治療が害になる証拠

2024  7月  ノルウェー


80歳を超える高齢者の脳梗塞に対して、血栓を溶かす治療(rt-PA)は有効とされてきたが、実際の診療現場では必ずしも試験通りの効果が出ていない可能性がある。

とくに症状の軽い脳梗塞では、この治療が本当に得なのかははっきりしていない。

そこで、80歳以上の患者について、発症時の重さ(NIHSS)によって血栓溶解が短期の回復にどう影響するかをくわしくしらべてみたそうな。

2015年4月8日

ホントは脳卒中じゃないのに血栓溶解療法やってしまって大丈夫なの、、?


Safety of Intravenous Thrombolysis in Stroke MimicsProspective 5-Year Study and Comprehensive Meta-Analysis
2015  3月  ギリシャ

脳卒中患者の病院到着から血栓溶解療法開始までの時間を急ぐと、実は脳卒中でない類似症状の患者にまでrtPAを打ってしまうことが起きる。

そこのところの安全性を検証してみたそうな。


脳卒中の救急救命センターに入院してきた患者について調査したところ、


次のことがわかった。

・5年間に516人の患者に血栓溶解療法を施した。

・そのうち脳卒中類似症状の患者は75人いた。

・血栓溶解療法後に脳内出血を起こした類似症状患者は1人のみで、舌の血管浮腫事例も無かった。

・ついでに 8942件の血栓溶解治療データを含む9件の過去の論文データを再解析したところ、脳卒中類似症状患者への血栓溶解療法後に脳内出血が起きる割合は0.5%だった。

・類似症状患者が治療後に脳内出血を起こすリスクは明らかに低く、回復も良好だった。


脳卒中類似症状患者への血栓溶解療法の安全性が今回の経験および過去の研究からも確認できた


というおはなし。


感想:

こういう話は信用しないことにしてる。

でも病院が好きな人ならちょっと頭痛いときはすぐに救急車呼んで、心ゆくまでいろんな治療してもらうといい。

2022年4月23日

脳梗塞で tPAが間に合うのに使わない理由

2022  4月  ノルウェー


急性脳梗塞への血栓溶解療法であるtPAの投与は、発症から4.5時間以内とされている。

スカンジナビア地域では急性脳梗塞患者の18-25%が血栓溶解療法を受けている。

血栓溶解療法の時間遅れ以外の禁忌条件として、抗凝固薬の使用、185/110mmHgを超える重症高血圧、中大脳動脈域の1/3を超える梗塞、がある。

しかしこれらの条件にあたらない場合でも、かなりの割合で血栓溶解療法がおこなわれていないことが報告されているのでその理由をくわしくしらべてみたそうな。

2018年6月25日

4分の1が血栓溶解治療で悪化


Intravenous Thrombolysis May Not Improve Clinical Outcome of Acute Ischemic Stroke Patients Without a Baseline Vessel Occlusion
2018  6月  オーストラリア

血栓溶解治療の薬であるアルテプラーゼは脳梗塞の発症から4.5時間以内であれば有効とされている。

いっぽう脳梗塞患者の39%はCTの血管撮影であきらかな血管閉塞が確認されていないという報告がある。この理由として CT検査時での自然開通、血行動態による脳梗塞、じつは脳卒中でない、などが考えられる。

アルテプラーゼの有効性についてこれまでの研究のおおくは血管閉塞の有無を区別していないので、あらためて血管閉塞していない患者へのアルテプラーゼの効果を検証してみたそうな。


発症から4.5時間以内に入院できた脳梗塞患者でCT血管撮影をしたラクナ梗塞でないタイプ1277人の記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・このうち24%には血管閉塞がみられず、さらにその半数に血栓溶解治療がおこなわれた。

・血管閉塞がみられないのに血栓溶解治療をうけた患者はなにもされなかった患者よりも回復が悪く、

・mRSが0-1に相当する回復良好者の割合は 56% vs. 78.8% とあきらかに少なかった。

血栓溶解治療に適した患者のうち4分の1には血管閉塞がみられず、彼らへの血栓溶解治療により状態がさらに悪化した、


というおはなし。
図:完全塞栓していない患者の血栓溶解療法の予後

感想:

CT血管撮影は注射1本ですぐできる。これ↓わたしのCT脳血管動画。

2025年3月19日

脳卒中治療の現実:家族が即決しない理由とは?

2025  3月  中国


急性脳梗塞に対する血栓溶解療法(tPA)は、発症後できるだけ早く投与することで効果が最大化される。しかし、患者本人が意思決定できない場合、家族が治療の承諾をする必要がある。

この際、家族が決断を遅らせることがあり、貴重な時間を失うことがある。特に中国では家族全体での意思決定が一般的であり、その背景にはどのような要因があるのか明らかにするべくくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月27日

脳梗塞の血栓溶解、4.5時間を超えても有効? 出血リスク2倍でも広がる治療時間

2026  7月  ギリシャ


急性期脳梗塞に対する静注血栓溶解療法は、通常、最終健常確認時刻から4.5時間以内が標準とされている。

しかし、実際には4.5時間を超えて来院する患者も多い。近年、画像検査などで患者を選別すれば、より遅い時間帯でも治療効果が期待できる可能性が示されている。

そこで、4.5時間を超えて実施する静注血栓溶解療法の有効性と安全性をくわしくしらべてみたそうな。

2020年12月12日

Stroke誌:新型コロナで脳梗塞治療が遅れる?

2020  11月  アメリカ


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、医療にかつてないパラダイムシフトをもたらした。

そこで、COVID-19パンデミックが脳卒中治療の遅れに影響している可能性についてくわしくしらべてみたそうな。

2016年2月1日

血栓溶解治療を受ければ復職できるという根拠


Return to Paid Work after Ischemic Stroke in Patients Treated with Intravenous Thrombolysis.
2016  1月  セルビア

脳梗塞の血栓溶解治療では大きな機能回復が期待できる。

そこで、復職までこぎつけたかどうかを調べてみたそうな。


もともと職に就いていて脳梗塞で入院した279人の患者のうち、
血栓溶解治療を受けた146人と受けなかった133人を約3年間フォローして復職の可否を調べたところ、


次のようになった。

・血栓溶解治療を受けた患者の復職率は42.1%で

・受けなかった患者では33.3%だった。

・関連要因を考慮にいれてなお、血栓溶解治療はフルタイム勤務復帰と関連があった。

血栓溶解治療を受けた脳卒中患者は復職できる可能性が高い、


というおはなし。

写真:復職

感想:

治療リスクに比べ回復メリットの大きそうな患者を厳選しているわけだから こういう結果になるのは当然だと思うんだけどなぁ、、、

2024年5月11日

アルテプラーゼは過去のもの?軽症脳梗塞で注目の新療法DAPT

2024  5月  ブラジル


軽症脳梗塞患者における二重抗血小板療法(DAPT)の、アルテプラーゼ静注血栓溶解療法に対する有効性と安全性は十分に確立されていない。

そこで、急性の軽症脳梗塞患者においてDAPTとアルテプラーゼ静注療法を比較するメタアナリシスをこころみたそうな。

2015年7月13日

急いで病院に行くと脳卒中でもないのに血栓溶解治療されてしまう危険性について


Do efforts to decrease door-to-needle time risk increasing stroke mimic treatment rates?
2015  6月  アメリカ

血栓溶解治療を急ぐほど脳卒中でない患者に薬を打ってしまう可能性が高まる。

実際にどのくらいそういった例があるのか、調べてみたそうな。


2010年1月から2014年2月にかけて、大学病院に入院して血栓溶解療法を受けた脳卒中患者の、病院到着から血栓溶解療法開始までの時間と 脳卒中類似症状だった者の推移を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に "病院到着から血栓溶解療法開始までの時間"は89分→56分に短縮した。

・脳卒中類似症状だった患者の割合は、6.7%→6.7%→12.9%→30.0% と増加した。


血栓溶解治療を急かされる気持ちもわかるけど、お医者さんはもっと注意してね、


というおはなし。

図:脳卒中類似症状とrtPA件数

感想:

類似症状患者はおおむね若いから、多少無茶しても出血しない ってどこかで読んだ、、

自分だったら、救急車呼ぶべきかどうか悩む余裕があるなら、2-3時間お茶でものんでくつろいでみるけどな。

2021年10月30日

血栓溶解してないのに脳出血になる脳梗塞患者

2021  9月  中国


脳梗塞で血栓溶解療法を受けた患者のうち、脳出血を起こす割合は0.4-10.3%で、年齢、治療までの時間、血糖値、梗塞の有無によりことなる。

血栓溶解療法を受けていない患者での脳出血についてはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2026年6月23日

再開通信仰にだまされるな:軽症脳梗塞と血栓溶解の落とし穴

2026  6月  カナダ


脳梗塞では、詰まった脳の血管が再び通ること、つまり再開通することが、回復のよさと強く関係すると考えられている。

しかし、症状が軽い脳梗塞でも、実際に脳の血管が詰まっている場合、その血管が開くかどうかで、その後の回復にどれほど差が出るのかは十分にわかっていなかった。

そこで、軽症脳梗塞の患者で、治療後に血管が再開通したかどうかと、早期および90日後の回復との関係をくわしくしらべてみたそうな。

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