~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

検索キーワード「ピロリ菌」に一致する投稿を日付順に表示しています。 関連性の高い順 すべての投稿を表示
検索キーワード「ピロリ菌」に一致する投稿を日付順に表示しています。 関連性の高い順 すべての投稿を表示

2024年6月12日

胃食道逆流症が脳卒中リスクを劇的増加!:最新研究が明かす因果関係

2024  5月  中国


脳血管疾患は最もよくある神経疾患の一つであり、高い死亡率と障害率により、人々の健康を著しく脅かし、医療システムに大きな負担をかけている。

近年、消化器系疾患と脳血管疾患の関連性を示唆するいくつかの研究結果が発表されているが、その結論は一致していない。

そこで、消化器系疾患12種類と脳血管疾患に関するゲノムワイド関連解析(GWAS)データを用いて、「因果関係」をあきらかにするべくメンデルランダム化(MR)解析をこころみたそうな。

2020年10月20日

Stroke誌:消化管障害と脳梗塞

2020  10月  アメリカ


最近の研究では正常な腸内細菌の多様性の変化が動脈硬化や心血管疾患に影響していることが示されている。

多くの消化管疾患が腸内細菌叢の乱れを引き起こすことが知られているが、消化管疾患が続いて脳卒中など心血管疾患に影響するものかはわかっていないので、この関連をくわしくしらべてみたそうな。

2020年7月27日

プロトンポンプ阻害薬と脳梗塞

2020  7月  イスラエル


プロトンポンプ阻害薬(PPI:proton pump inhibitors)は胃薬としてよく用いられているが、高齢者の心血管疾患に関係するデータは少ない。

そこで、PPIの使用と高齢での初回脳梗塞の発生(FTIS:first-time ischemic stroke)との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2020年5月27日

ピロリ菌と脳卒中のメタアナリシス

2020  5月  エジプト

若年者での脳卒中増加の原因として細菌感染による炎症や免疫反応を介したアテローム形成の可能性が注目されている。

世界人口の半分以上が感染しているとされるヘリコバクターピロリ菌(HP)と脳卒中との関連が、すでにいくつかの研究で指摘されているが、それを否定する研究もあるのでメタアナリシスを試みたそうな。

2019年3月13日

日本人の労働時間と脳卒中


Working Hours and Risk of Acute Myocardial Infarction and Stroke Among Middle-Aged Japanese Men
2019  3月  日本

欧米人を対象としたさいきんのメタアナリシスでは労働時間が長くなると冠動脈疾患や脳卒中のリスクが高くなることがわかっている。

日本人の労働時間と心血管疾患をしらべた研究はほとんどなくサンプル数も少ない。

そこで、多目的コホート研究(JPHCコホートII)のデータをつかってくわしくしらべてみたそうな。



40-59歳の男性15277人を1993年から約20年間フォローしたところ、



次のことがわかった。

・この間に212の心筋梗塞と745の脳卒中があった。

・1日の労働時間が7-9時間にくらべ11時間以上になると心筋梗塞リスクが1.63倍、脳卒中リスクは0.83倍となった。

・この長時間労働と心筋梗塞との関連は 年齢の高いサラリーマンでさらに顕著だった。
中年日本人男性については労働時間がながくなると心筋梗塞のリスクが高くなった、


というおはなし。

図:残業



感想:

とくに脳出血ではリスク0.64倍で長時間労働は予防効果すら期待できるようだ。

昨日の管理職ピロリ菌仮説もそうだけど 日本人は仕事のストレスがつよそうなグループほどなぜか脳卒中リスクが低い。

心筋梗塞と脳卒中とで真逆の結果になった理由として著者は 日本人には心筋梗塞とおなじメカニズムのアテローム性動脈硬化による血栓塞栓性の脳梗塞が欧米人の半分くらいしかいないから、と言ってる。

脳卒中になりやすい労働時間がわかった ランセット誌

2019年3月12日

日本人の管理職も脳卒中リスクは低い?


Occupational Class and Risk of Cardiovascular Disease Incidence in Japan- Nationwide, Multicenter, Hospital-Based Case-Control Study
2019  3月  日本

欧米の研究では管理職や専門職といった仕事の階級が高い者の心血管疾患(冠動脈疾患、脳卒中)リスクは低いという報告がいくつもある。

これとおなじ傾向が サービス残業のために「名ばかり管理職」にされストレスで酒とタバコに溺れる日本人においても確認できるものか大規模にしらべてみたそうな。


1984-2016 複数の病院の入院患者110万人あまりの記録を解析した。

ブルーカラー産業、サービス産業、ホワイトカラー産業のそれぞれについて、
ブルーカラー産業の一番下のクラスの労働者にたいする各産業の管理職、専門職の心血管疾患リスクを評価したところ、



次のことがわかった。

・喫煙や飲酒で調整してなお、高いクラスの仕事(管理職、専門職)に就いている者ほど冠動脈疾患リスクが高かった。

・この傾向はどの産業にも共通していたが、とくにサービス産業で顕著だった。

・いっぽう、この傾向を相殺するかのように脳卒中については高いクラスの仕事に就いている者ほどリスクは低かった。

高いクラスの仕事に就いているほど心血管疾患リスクが低いという傾向は日本人にはあてはまらず、彼らの冠動脈疾患リスクは底辺労働者よりも高かった、


というおはなし。

図:職業クラスと脳卒中リスク



感想:

冠動脈疾患と脳卒中で真逆の結果がでた理由として著者はピロリ菌を挙げている。

ピロリ菌は日本人の70%がもっていて、とくに貧乏人におおく感染し 彼らは脳卒中リスクが高い。貧乏人は高クラスの仕事には就かないから相対的にこうなる、って言ってる。

さすがお医者さまだわ、、

で結局、ピロリ菌があると脳卒中的にはどうなの?

2018年4月17日

消化性潰瘍を経験した脳梗塞患者の再発率


The Impacts of Peptic Ulcer on Stroke Recurrence.
2018  4月  中国

胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの「消化性潰瘍」が脳梗塞のリスクであるとする報告がさいきん増えている。

そこで、消化性潰瘍が脳梗塞の再発リスクにもなりうるものなのかしらべてみたそうな。


脳梗塞で入院した患者に、過去5年間に内視鏡検査で消化性潰瘍と診断されたことがあるか を聞き取りした。

さらに1年間フォローして脳梗塞の再発との関連を解析したところ、


次のようになった。

・脳梗塞患者2577人の5.0%に消化性潰瘍歴があった。

・1年間内に脳梗塞の再発があった率は、12.4 vs 7.2% で消化性潰瘍歴グループに高かった。

・消化性潰瘍歴がある場合の脳梗塞再発リスクは1.85倍だった。

消化性潰瘍を経験した脳梗塞患者は再発リスクが高かった。消化性潰瘍の治療が再発予防になるかも、、


というおはなし。
図:消化性潰瘍と脳卒中再発リスク

感想:

どうやらピロリ菌があるとアテローム性動脈硬化がすすんでどうのこうのというメカニズムがありうるようだ。

[ピロリ菌]の関連記事

2015年6月22日

で結局、ピロリ菌があると脳卒中的にはどうなの?


Helicobacter Pylori Infection and Risk of Death From Cardiovascular Disease Among the Japanese Population: a Nested Case-Control Study within the JACC Study.
2015  6月  日本

ヘリコバクターピロリ菌と脳卒中との関連には諸説ある。

50歳以上の日本人の半数はピロリ菌に感染していると言われている。そこで日本人の研究データを使って検証してみたそうな。


11万人あまりを対象としたがんリスク大規模研究のデータから脳卒中または冠動脈疾患で死亡した627人を抽出し、年齢、性別、地域の一致する健常者データ627人と比較したところ、



次のことがわかった。

ヘリコバクターピロリ菌への感染の有無と脳卒中や冠動脈疾患死亡リスクとの関連は確認できなかった。


というおはなし。

図:ピロリ菌


感想:

調査するたびに結果がちがうピロリ脳卒中問題、、
ピロリ菌が脳卒中予防になるは本当か?

【朗報】胃がんの素ピロリ菌があると脳卒中予防になることが判明

2014年6月28日

ピロリ菌が脳卒中予防になるは本当か?


Helicobacter pylori Infection Increases Subsequent Ischemic Stroke Risk: A Nationwide Population-based Retrospective Cohort Study.
2014  6月  台湾

ヘリコバクター・ピロリに感染していると脳卒中になりにくいといった報告がある。

これが本当なのか確認してみたそうな。


2000-2010のヘリコバクター・ピロリ患者17332人のデータ、および同年齢、性別の健常人69328人のデータを解析したところ、


次のようになった。

・脳卒中発症率は1000人あたり年間14.8人vs8.45人でピロリグループが高かった。

・ピロリで入院回数が多いほど脳卒中リスクも上昇した。

・ピロリグループでは非塞栓性脳卒中が多く、塞栓性脳卒中は少なかった。


ヘリコバクター・ピロリに感染していると非塞栓性の脳卒中リスクが著しく高かった。ヘリコバクター・ピロリ菌の治療は脳卒中予防になるかもしれない、


というおはなし。



感想:

なるほど真逆の報告があった。
【朗報】胃がんの素ピロリ菌があると脳卒中予防になることが判明

2013年1月10日

【朗報】胃がんの素ピロリ菌があると脳卒中予防になることが判明


Disappearing bacterium may protect against stroke
2013  1月  アメリカ





胃の粘膜に住み着き

胃がんと関連があるとされるヘリコバクター・ピロリ菌と

脳卒中死亡率との関連を調査したそうな。



1万人近くの被験者についてヘリコバクター・ピロリ菌と

各病気死亡率を12年あまり追跡調査し 関連を解析した結果、


次のことがわかった。


ヘリコバクター・ピロリ菌に感染していると

・胃がん死亡率が40倍になった。

・脳卒中死亡率が55%低下した。

・肺癌死亡率も45%低下した。






ヘリコバクター・ピロリ菌を持っているといいこともあるんだよ


というおはなし。



Association between Helicobacter pylori and mortality in the NHANES III study.

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *