脳卒中からのリハビリテーションに「音楽療法」が注目されています。音楽療法(特に音楽を聴くリスニング療法)は、クラシック音楽や自然音、患者さんの好きな曲、さらにはバイノウラルビートなど幅広い音を活用し、脳と心身にポジティブな刺激を与えるアプローチです。実は近年の医学論文で、音楽を取り入れることで運動機能や認知機能の回復、感情面の安定、睡眠の質向上、疼痛(痛み)緩和など様々な効果が報告されています。ここではエビデンスに基づき、音楽療法が脳卒中患者にもたらす驚きの効果を前向きな論調で解説します。
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2025年7月21日
2025年6月30日
「脳卒中後の機能障害における比例回復則――早期のリハビリは要らないのか?
脳卒中後の機能回復に関して、「比例回復則(proportional recovery rule, PRR)」と呼ばれる経験則が報告されています。これは、多くの脳卒中生存者において失われた機能の約70%が数か月以内に自然回復するというもので、初期障害の程度から最終的な回復量を高い精度で予測できる可能性を示唆しています。
本レビューでは、この法則が成立する領域と限界、神経学的根拠、反証や批判、リハビリ介入の影響、および自然回復に関する議論について、信頼性の高い英語論文をもとに整理します。
2024年7月19日
半側空間無視からの驚異的な回復: 脳卒中後の劇的なリハビリの真実
元2024 7月 イギリス
半側空間無視は脳卒中の一般的な後遺症であり、対側空間への注意の障害を特徴とする。
現在のところ、無視からの回復の程度と時間経過は明確に確立されていない。
そこで、脳卒中後の半側空間無視の標準治療による回復の軌跡を明らかにするべくメタアナリシスをこころみたそうな。
2023年5月9日
プリズム順応療法の効果否定:メタアナリシス結果
元2023 5月 イギリス
半側空間無視は脳卒中急性期患者の3分の1が影響をうけると推定されている。
もっともよく研究されている治療法の1つがプリズム順応療法である。
これまでに70の実証実験と20のランダム化比較試験が行われ、ほとんどの研究でなんらかの改善が報告されている。
しかしその有効性についてはコンセンサスが得られていないので、メタアナリシスをこころみたそうな。
2023年2月13日
Stroke誌:脳卒中のリハビリやってなかった
元2023 2月 アメリカ
脳卒中は長期にわたる障害のおもな原因である。
脳卒中リハビリテーションを充実させることは機能転帰の改善につながると考えられているので、
発症後1年間のリハビリ量とその予測因子についてくわしくしらべてみたそうな。
2021年10月12日
身体が傾くプッシャー症候群を瞬時に正す方法
元2021 9月 中国
プッシャー症候群は脳卒中後に現れる姿勢制御障害であり、患者は座位でも立位でも麻痺側に強く傾く。
プッシャー症候群は脳卒中患者の10%に発生するとされ、日常生活動作の回復が遅れる。
これまでの研究からプッシャー症候群と半側空間無視との関連が推測されている。
左右の視空間情報の競合が空間知覚のアンバランスをもたらすとする考え方に則って、視空間情報を制限することで姿勢障害を改善できるものかためしてみたそうな。
2021年1月26日
半側空間無視のプリズム順応療法の効果
元2021 1月 チェコ共和国
半側空間無視は脳損傷の後によく起きる認知機能障害のひとつである。
治療法としてプリズム順応療法(PAT)が期待されているが、これまでの研究ではかならずしも良い結果が得られていないので、ランダム化比較試験でたしかめてみたそうな。
2020年3月7日
聴覚刺激訓練で半側空間無視はなおるのか?
元
Can auditory cues improve visuo-spatial neglect- Results of two pilot studies
2020 2月 ドイツ
半側空間無視は右脳脳卒中の急性期40%の患者に見られるという。
この治療方法の1つに聴覚刺激(auditory cue)が期待されている。無視が生じる方向に音源があるときに無視症状が改善するという報告があるものの、サンプル数はすくなく、短期の効果についてしかわかっていない。
さらに聴覚刺激の音源が移動する状況下での調査もない。
そこで移動音源をつかった聴覚刺激を繰り返し長期にほどこしたときの半側空間無視の改善とその効果の持続を実験してみたそうな。
2018年11月3日
シータバーストで半側空間無視がよくなる
元
The effect of theta-burst stimulation on unilateral spatial neglect following stroke- a systematic review
2018 10月 カナダ
半側空間無視の治療には視覚走査訓練、プリズムメガネ、アイパッチ、投薬などの方法があるがいずれも効果が短く、状況限定的である。
いっぽう非侵襲的な脳刺激法として経頭蓋磁気刺激(TMS)が治療に用いられることがある。これは脳半球間の拮抗モデルにもとずいて、片方の脳半球を活性化または抑制することで脳卒中によるバランスの崩れをただすという考え方で 半側空間無視にも期待されている。
さらに初期のTMSでは刺激パルスが単発的だったのにたいし、機器の進歩により高速にパルスを繰り出せるようになった。とくに可塑性が促されるとされる脳波のシータ波(4-7Hz)相当のリズムをもったTMSパルスの群れをシータバースト刺激(TBS)と呼ぶ。
シータバーストを間欠的(iTBS)または連続的(cTBS)にあたえる方法があり、それぞれシナプスの長期増強(LTP), 長期抑制(LTD)効果が得られるとされている。
そこで半側空間無視治療へのTBSの効果をこれまでの研究からまとめてみたそうな。
おもに脳卒中で半側空間無視になった患者へのTBS治療に関する論文を厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者148人を含む9の論文がみつかった。
・8件がcTBSで1件がiTBSによるものだった。
・いずれの刺激法でも半側空間無視がおおきく改善していた。
・TBSに視覚走査訓練を加えてもさらなる改善は見られなかった。
・症状のとらえかたや治療手順に研究ごとのばらつきがおおきかった。
脳卒中の半側空間無視の治療にはシータバースト刺激が有効そうにみえた。しかしエビデンスの質は高いとはいえなかった、
というおはなし。

感想:
効果あるのかもしれんけど、1日ほんの数10分間の刺激を2週間やってもらうために なん10万円も支払うことが見合うのかどうか、、、が問題。
新しい磁気刺激治療法 シータバーストとはなんなのか
2018年7月9日
半側空間無視はほとんどが自然に治る
元
Impact of clinical severity of stroke on the severity and recovery of visuospatial neglect
2018 7月 オランダ
半側空間無視は通常、損傷脳半球の反対側に注意障害がおきる。そして脳卒中が重症のばあいには同側にも無視が生じる。
そこで、重症脳卒中の半側空間無視とその症状の時間的変化をしらべてみたそうな。
右脳の脳卒中患者90人を非常に重症である 完全前循環梗塞(total anterior circulation infarct:TACI)38人と非TACIグループ52人にわけた。
半側空間無視の程度は文字抹消検査(letter cancellation test:LCT)で損傷脳の対側、同側についてしらべた。
発症から 1, 2, 3, 4, 5, 8, 12, 26週までその自発的な改善変化をフォローしたところ、
次のことがわかった。
・同側と対側の無視については臨床的重症度とLCTの取りこぼし数とのあきらかな関連はなく、
・いずれの場合も その数は時間が経つにつれ徐々に減少した。
・TACIタイプの重症脳梗塞では同側の無視症状の回復スピードがあきらかに遅かった。
広範囲におよぶ脳梗塞では同側への空間無視症状の回復があきらかに遅かった。しかしこれら症状は時間が経つにしたがい自発的に回復していった、
というおはなし。
感想:
この回復パターンは比例回復則 (proportional recovery rule)のそれとおなじで、そこから外れる患者こそが治療対象になるべきだって。
2017年12月9日
身体意識をたかめて半側空間無視をなおす
元
Kinaesthetic ability training improves unilateral neglect and functional outcome in patients with stroke: A randomized control trial.
2017 12月 トルコ
脳卒中後の半側空間無視はリハビリシーンでのおよそ半数の患者に見られる。数週間のうちに自然になおってしまうものも少なくないが、特別な治療 たとえば 視覚走査訓練、プリズム順応療法、頸部筋肉振動刺激、前庭感覚刺激 等を必要とする場合がある。
半側空間無視では損傷脳半球と反対側の視覚のみならず 触覚や聴覚、運動感覚刺激に反応しないことがある。
そこで ダイナミックな運動感覚訓練により半側空間無視が改善できるものか実験してみたそうな。
平均年齢61、発症後6ヶ月ほどの脳卒中患者64人について、運動感覚訓練の有無で2グループにわけ、4週間訓練を続けた。通常のリハビリも併行した。
運動感覚訓練(Kinaesthetic ability training)では 可動台の上に立ってバランスを取る。このときの身体状況が目の前のモニターにリアルタイムフィードバックされる。SportKAT 2000という装置を使用した。
次のようになった。
・行動性無視検査BITおよび機能的自立度検査FIMが両グループで改善した。
・BITのペーパーテストの改善度は、運動感覚訓練グループ 40%、比較グループ 17.9%だった。
・BITの実技テストの改善度は順に 16%、10.7% だった。
運動感覚訓練により半側空間無視の症状があきらかに改善した。訓練により身体意識が高まったことが理由ではないか、、
というおはなし。
感想:
これ↓思い出した。
プリズム順応療法で半側空間無視のADLは改善しない
2017年12月5日
プリズム順応療法で半側空間無視のADLは改善しない
元
Prism Adaptation in Rehabilitation? No Additional Effects of Prism Adaptation on Neglect Recovery in the Subacute Phase Poststroke: A Randomized Controlled Trial.
2017 11月 オランダ
脳卒中患者の20-80%がなんらかの無視症状を示し そのおおくは3ヶ月以内に回復するが40%は1年後も無視症状がつづく。
半側空間無視の治療法としてプリズム順応療法がある。これは視野を脳損傷側に10度ほど偏向させるプリズムメガネをかけてポインティング動作を繰り返す。
これまでおおくの研究がなされ机上のテストではその有効性を示す結果が得られているものの、日常生活動作(ADL)上の改善につながるかはよくわかっていない。
そこでプリズム順応療法のADLへの影響をきっちりとしらべてみたそうな。
亜急性期の脳卒中で半側空間無視の症状を示す患者70人について、
半数をプリズム順応療法、のこりの半数をプリズムのないメガネで2週間おなじ治療をおこなった。
半側空間無視のADLへの影響は "Catherine Bergego Scale"(CBS) および他2種(MAC,SC)の方法で評価した。
次のことがわかった。
・両グループともに時間経過とともにCBS,MAC,SC のスコアが改善した。
・すべての指標で改善度に両グループ間のあきらかな差は確認できなかった。
亜急性期脳卒中で半側空間無視の患者へのプリズム順応療法には なんの効果もなかった、
というおはなし。
感想:
はじめのころ、よく部屋の出入り口に左肩をぶつけた。見えていなかったわけじゃなくて、感覚麻痺のおかげで左側の世界にリアリティを感じられず注意が向かなかったのが原因 と考える。
だから視野じゃなくて意識のもんだいだと思うんだ。
2017年1月26日
自宅でかんたん半側空間無視治療 VFTとは
元
Efficacy of home-based visuomotor feedback training in stroke patients with chronic hemispatial neglect
2017 1月 イギリス
半側空間無視の治療法は数多く提案されてはいるが 効果は定かでなく手法もまちまちで臨床応用がむつかしい状況にある。
シンプル過ぎてこれまでほとんど見向きもされなかった治療法に
"視覚運動フィードバック訓練"(Visuomotor Feedback Training:VFT) がある。
VFTは目の前に置かれた棒の中点を推定し、その位置を指でつまみ上げるだけの動作がメイン。
半側空間無視により視野が左右の一方に偏っている場合 持ち上げた棒がおおきく傾くため中点位置の誤りが瞬時にフィードバックされる。長さの異なる棒をいくつか用意してこの動作を繰り返すだけなので、簡単かつ経済的な治療法でもある。
VFTの自宅訓練効果を長期的かつ日常生活的に評価してみたそうな。
右脳損傷で半側空間無視の脳卒中患者20人をVFTと比較グループに分けた。
50、75、100cmの棒を使用した。
VFTは自宅で2週間にわたり1回約15分の訓練を計10セッションおこなった。
比較グループは棒の右端をつまみ上げる訓練をおこなった。
直前、直後、4ヶ月後に複数の指標で空間無視の程度を評価した。
次のようになった。
・線分二等分テスト、行動性無視検査など短 長期的にVFTグループでスコアが明らかにすぐれていた。
・VFTグループでは日常生活動作の改善もあった。
視覚運動フィードバック訓練VFTは自宅でできる簡単 効果的な半側空間無視の治療法である。さらなる研究が期待される、
というおはなし。
感想:
シンプルでいい。
この方法 20年くらいまえに発見されて、いままで2件の研究しかないんだって。
2016年11月25日
前庭電気刺激は半側空間無視にほんとうに効くのか
元
Effects of repetitive galvanic vestibular stimulation on spatial neglect and verticality perception-a randomised sham-controlled trial.
2016 11月 ドイツ
脳卒中で右脳を損傷すると左方の半側空間無視を示すことがある。さらに垂直方向への感覚も障害をうける。
直流電流による前庭神経への刺激で半側空間無視が改善するという報告があるが 詳しい研究が少ないので検証してみたそうな。
前庭感覚電気刺激:GVS(Galvanic Vestibular Stimulation)は左右の耳の後ろに電極を付け微弱な電流でプラス極側に身体が傾いたと感じる現象を指す。
右脳損傷で半側空間無視の患者24人について、次の3グループに分けた。
*左にマイナス極
*右にマイナス極
*偽刺激
1.5mAの電気刺激を1回20分間x週5回で10-12セッション行ったのち、空間探索能力、視覚垂直位、触覚垂直位の改善度を4週間後までフォローしたところ、
次のことがわかった。
・いずれのグループも無視症状はあまり改善されなかった。
半側空間無視の脳卒中患者に前庭感覚電気刺激のランダム化比較試験を行ったが効果を確認できなかった、
というおはなし。

感想:
16日のためしてガッテンに阪大教授がきてGVSのデモやってた。被験者の反応がおおげさすぎて興ざめ。
空気を読む力が試される実験であると確信した。
これ↓思い出した。
半側空間無視の新治療法、前庭感覚電気刺激を5日間繰り返してみた
前庭感覚電気刺激で半側空間無視をやっつけろ!
2016年4月5日
tDCSで脳卒中患者の傾きが治る可能性について
元
Polarity-Dependent Misperception of Subjective Visual Vertical during and after Transcranial Direct Current Stimulation (tDCS).
2016 3月 ブラジル
主観的な垂直方向(自覚的視性垂直位)は脳卒中患者でしばしば病的に傾く。
tDCS(経頭蓋直流電気刺激)がこの感覚に影響するものか実験してみたそうな。
健常者13人について、側頭頭頂の縁上回 両側にtDCS電極を貼り自覚的視性垂直位を調べたところ、
次のようになった。
・偽刺激に比べて自覚的視性垂直位はプラス電極側に大きくシフトした。
・刺激を切ったあとに反対側に振れるリバウンド効果が確認できた。
・左プラス|右マイナス のときに自覚的視性垂直位がプラス電極側にシフトする効果がもっとも持続した。
・電界分布を計算したが内耳への影響はなさそうだった。
側頭頭頂へのtDCSで自覚的視性垂直位が明らかに影響を受けた。傾く脳卒中患者に応用できるかもしれない、
というおはなし。

感想:
確信した、tDCSは前庭感覚電気刺激GVSの別解釈だな。
GVSの真偽はともかく。↓
脳卒中患者が傾く仕組みについて
プッシャー現象 なぜ脳卒中患者は傾くのか
半側空間無視の新治療法、前庭感覚電気刺激を5日間繰り返してみた
前庭感覚電気刺激で半側空間無視をやっつけろ!
2015年7月27日
覚せい剤アンフェタミンをキメると半側空間無視が治る可能性について
元
The Time-Dependent and Persistent Effects of Amphetamine Treatment upon Recovery from Hemispatial Neglect in Rats.
2015 7月 アメリカ
半側空間無視は右脳損傷患者のおよそ40%に見られる神経心理学的な障害である。
ネズミの無顆粒皮質を破壊すると人の半側空間無視と同様の症状を作り出すことができる。
一方、動物実験ではアンフェタミンが脳の可塑性をうながし、非損傷側からの軸索成長により脳ダメージが大きく回復するという報告がある。
そこで、アンフェタミンが半側空間無視に効くのか、その治療タイミングについて動物で実験してみたそうな。
次のようになった。
・アンフェタミンを5日以内に注射したグループは食塩水グループよりもずっと早く半側空間無視が治った。
・注射タイミングが7日ほど遅れても効果はあった。
・回復効果は少なくとも60日間持続した。
半側空間無視にはアンフェタミンが効くかもしれない、
というおはなし。
感想:
「キメる」って言葉を使ってみたかっただけ。 ボツリヌス毒素とどっちが危険かねぇ、、
2015年7月9日
音階演奏は半側空間無視に効くのか?
元
Improving left spatial neglect through music scale playing.
2015 7月 イタリア
半側空間無視が楽器の音階演奏で改善するものか 実験してみたそうな。
右脳損傷の脳卒中患者で半側空間無視の11人と
半側空間無視のない12人 および健常者12人について、
キーボードを右から左へ順番に音階演奏させた。
キーを押したときの反応別に次の3つの状況下で演奏を行った。
*正しい音階が鳴る
*無音
*ランダムな音が鳴る
キーを打つタイミングも記録し、空間探索能力評価との関連を解析したところ、
次のようになった。
・半側空間無視患者の空間探索能力は正しい音階がフィードバックされた状況下でもっとも高かった。
・無音のとき、キーを打つペースが速かった。
連続した音階演奏時の聴覚刺激が空間感覚に影響して、右脳損傷患者の左方探索能力が改善したと考えられる、
というおはなし。
感想:
この15年ほど腕時計を持たなかったんだけど、ソーラー電波のGショック腕時計が欲しくなって2週間前に買った。
ところが左腕の触覚が鈍いため 装着感がまっっっ ったく ない。
その後 ふと目に入って腕時計を着けていたことに気がつき驚くことしばしば。左方への関心の薄さに幾度も気付かされる。
で思った。 アップルウォッチに頻繁に注意喚起するアプリを入れたら半側空間無視の治療にいいべな、、って。
2014年7月2日
楽器演奏で半側空間無視を治す
元
Reducing chronic visuo-spatial neglect following right hemisphere stroke through instrument playing.
2014 6月 デンマーク
半側空間無視は脳卒中で右脳を損傷した患者に特徴的に起きる 左方への注意が著しく欠けた状態を指す。
これを音楽演奏によって改善できるものか試してみたそうな。
半側空間無視で慢性期の2人の患者について、
音階の異なる12本のキーを左右に等間隔に並べた楽器を演奏させた。
単純なメロディーを選び、慣れるにしたがってキーの間隔を広げた。
1回30分間の演奏療法を、週に1回のペースで4週間おこなった。
各回の前後および最終回の1週間後に、半側空間無視の程度を測定する複数のテストを行いスコアを比較した。

次のようになった。
・2人の患者は、短期的、長期的に著しい改善を示した。
・1人は最終回の1週間後に ほとんど正常レベルの改善度を維持していた。
横長の楽器を演奏させることは半側空間無視の治療に役立つかも知れない、
というおはなし。
感想:
半側空間無視が脳のどういう仕組みでなるのか自分にはさっぱりなんだけど、治療法のほとんどは左方への注意喚起で とてもシンプル。
そのへんのギャップがおもしろい。
2014年6月16日
アイパッチ療法+視運動性刺激は効果があるのか?半側空間無視に
元
Randomized Controlled Trial on Hemifield Eye Patching and Optokinetic Stimulation in Acute Spatial Neglect.
2014 6月 ドイツ
脳卒中で右脳を損傷した患者はしばしば半側空間無視を経験する。
そこで、半側空間無視治療の効果を検証してみたそうな。
右脳損傷の急性期脳卒中患者21人を
*半視野アイパッチ療法+視運動性刺激療法 グループ
*ほったらかし自然治癒グループ
に分けて毎日1週間治療を続けたのち、その改善効果を1ヶ月間フォローした。
次のようになった。
・両グループ共に大きく改善し、その効果は1か月後も維持された。
・グループ間で改善効果の差はほとんどなかった。
半側空間無視の急性期脳卒中患者への半視野アイパッチ療法と視運動性刺激療法はまったく効果がないことが確認できた、
というおはなし。
感想:
2つ組み合わせて効果ゼロ、そのままほうっておくのと一緒。身も蓋もない結果。
視動性刺激療法とは 半側空間無視を治す新しい方法
2014年3月7日
視動性刺激療法とは 半側空間無視を治す新しい方法
元
New therapy helps to improve audio and visual perception in stroke patients
2014 3月 ドイツ
脳卒中のあとの半側空間無視を治療するあたらしい方法を見つけたそうな。
optokinetic stimulation therapy:視動性刺激療法では、大きなスクリーンに複数のドットの塊が表示され、それらが右から左へゆっくりと流れてゆく。
特に、ハイライトされた塊に視線を合わせて右から左へと目で追跡し、画面から切れたらまた右へ注意を戻す、
を繰り返す訓練である。
この方法と従来の視野探索訓練について50人の患者で比較したところ、
・視動性刺激療法では視覚および聴覚の無視改善に明らかに効果があった。
・またこの効果は持続した。
・一方、視野探索訓練ではまったく改善はなかった。
視動性刺激療法は半側空間無視治療にとても効果的である、
というおはなし。
感想:
半側空間無視って、音も無視しちゃうんだなぁ…
いままで気が付かなかったゎ。
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