~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

検索キーワード「半球間抑制」に一致する投稿を日付順に表示しています。 関連性の高い順 すべての投稿を表示
検索キーワード「半球間抑制」に一致する投稿を日付順に表示しています。 関連性の高い順 すべての投稿を表示

2023年6月27日

奇跡のリハビリ:麻痺のない足が麻痺した足を救う!

2023  6月  アメリカ


クロスエデュケーションは、左右いずれかの肢の筋力や技能トレーニングがもういっぽうの肢にも向上効果をもたらす現象であり健常者でよく研究されている。

また、運動トレーニングのまえに準備運動(プライミング)をおこなうことで、運動皮質興奮性が高まりその後のトレーニング効果が向上することがわかっている。

脳卒中におけるプライミング研究のおおくは「大脳半球間競合モデル」に基づいており、病側M1(一次運動野)を促進し、非病側M1を抑制することを目指す。

とくにクロスエデュケーションに伴うこれらM1の変化はクロスアクティベーション(cross-activation)とも呼ばれている。

そこで、重度脳卒中患者での非麻痺側下肢の訓練が麻痺側下肢の筋力や反応時間、脳皮質の興奮性にどのような影響を与えるものか、くわしくしらべてみたそうな。

2020年11月16日

両腕トレーニングの脳機能への効果

2020  11月  中国


脳卒中患者の上肢について、両腕トレーニング(BAT)の脳機能測定上の効果を、

通常の運動トレーニングや片腕のみのトレーニング(UAT)と比べた研究のシステマティックレビューをこころみたそうな。

2020年5月13日

梗塞への炎症反応で反対側の脳が縮む

2020  4月  トルコ

中枢神経系と免疫系の間には微妙な恒常性バランスが存在する。

脳卒中が起きると、神経グリア組織への免疫反応を抑制する状態が誘発される。

しかし、この保護反応により感染症が発生しやすくなる。

そこで、脳卒中後の健常側の脳半球の体積を評価し、炎症性の反応との関係を明らかにしてみたそうな。

2020年4月2日

運動イメージ訓練が手足の廃用をふせぐ


Motor Imagery Training During Arm Immobilization Prevents Corticomotor Idling- An EEG Resting-State Analysis.
2020  3月  フランス

手足を使わないでいると運動機能に測定可能なあきらかな変化を引き起こす。

運動イメージ訓練は、四肢の廃用や固定化による運動障害を予防するための行動戦略として用いられてきた。

しかし、四肢を短期に固定化したときに運動イメージ訓練が神経レベルでどのように作用するのかについては、まだ十分な研究がなされていない。

そこで、12時間手足を固定して この間の運動イメージ訓練が固定化に関連した脳波上の変化を防ぐことができる可能性を検証することにしたそうな。

2019年11月28日

反対側へのシータバーストと慢性期脳卒中の機能回復


Low-intensity contralesional electrical theta burst stimulation modulates ipsilesional excitability and enhances stroke recovery
2019  10月  ニュージーランド

脳の両半球は互いのはたらきを抑制しあっているという考え方があって、脳卒中によりいっぽうの脳半球がダメージを負うと反対側からの抑制に歯止めが効かなくなりダメージを負った脳のはたらきがさらに悪化するという。

このアンバランスを正すために反対側にrTMSをあてて過剰な抑制が起こらないようにする臨床実験が数おおくおこなわれてきたが、いまだ一致した結果が得られていない。

動物実験では反対側の脳に電極から直接シータバーストパルスをあてることで過剰抑制を低下させ脳卒中の運動機能を回復させることに成功している。

これらの実験は急性期のものしかなかったので、慢性期であらためてその効果を確認してみたそうな。

2019年10月17日

重度上肢麻痺の両手準備運動の効果


Bilateral motor priming for post stroke upper extremity hemiparesis- A randomized pilot study
2019  10月  アメリカ

脳卒中の上肢リハビリにはCI療法があるが ごく軽い麻痺患者にしか適用できない。中-重度麻痺患者への ロボットやミラー、VRなどのリハビリ方法が試みられているがいずれも成果は芳しくない。

両手準備運動(Bilateral motor priming)では麻痺していない手の動きにあわせて麻痺手が左右対称に連動する装置をもちいる。この動きにより左右脳半球の働きがバランスされリハビリがすすむという報告がいくつかある。

そこで、上肢の重度麻痺患者に対し両手準備運動の効果を検証してみたそうな。



脳卒中の発症から6ヶ月以上経つ重度の上肢麻痺の患者16人について上肢の課題訓練(45分間)をおこなった。

課題訓練の直前に、
両手準備運動15分間 または
パソコンゲーム15分間(コントロール)をおこなうグループにわけた。

「両手準備運動」は両手が連動して鏡像運動する装置の上で手首の曲げ伸ばしを1周期1秒のペースでおこなった。

これらを1日2時間 x  週に2-3回ペースで 計15セッション行った。

TMSをつかって半球間抑制の程度も測定した。

上肢機能を、Chedoke Arm and Hand Activity Index9:CAHAI-9 および Fugl Meyer Upper Extremity:FMUE で6週間後までフォローした。



次のようになった。
・CAHAIスコアの改善度にはグループ間であきらかな差はみられなかった。

・FMUEでは両手準備運動グループが有意にすぐれた改善を示し、介入前後で10ポイント向上していた。(コントロールは4.4ポイントの向上)

・半球間抑制の持続性も両手準備運動グループであきらかにおおきかった。

上肢リハビリのまえに15分間の両手準備運動を加えることで重度麻痺患者の運動機能スコアがおおきく向上した、


というおはなし。

図:両手準備運動


感想:

これって 両手のひらをあわせて指を絡めて離れないようにして、健常手でリードしながら両手首を左右にクキクキ動かすのと同じことと考える。特別な装置はいらないとおもうよ。

両手をパタパタ動かしてからリハビリすると左右の脳がシンクロしてどうのこうの…


両手準備運動をすると脳が刺激されて上肢リハビリが加速することが判明!


ランセット誌:ロボット上肢リハビリ まっっったく効果ない

2019年7月6日

クロスエデュケーション+ミラーセラピーで背屈筋アップ


Unilateral dorsiflexor strengthening with mirror therapy to improve motor function after stroke- A pilot randomized study
2019  7月  アイルランド

クロスエデュケーションは片側の手脚を鍛えると もう片方の手脚にも筋力増強効果が現れる現象で、脳卒中患者の下肢では30%を超える背屈筋力向上の報告もある。

いっぽうミラーセラピーではミラーニューロンシステムの活性化により両側の一次運動野の働きが強化され、さらに鏡像による感覚フィードバックは脳半球抑制バランスを改善するという。

これまでクロスエデュケーションとミラーセラピーを組み合わせた研究は少ないので、下肢についてその効果をくわしくしらべてみたそうな。



平均年齢62の慢性期の脳卒中経験者35人について、
クロスエデュケーションのみ、と
クロスエデュケーション+ミラーセラピー、の2グループにわけた。

非麻痺足首の背屈筋アイソメトリックトレーニングを週3回x4週間おこなった。

最大随意筋力 MVC、
歩行速度 10-m walk test,
timed up and go (TUG),
Modified Ashworth Scale (MAS),
London Handicap Scale (LHS)
をトレーニング前後で測定したところ、



次のようになった。
・31人が訓練を完遂し、有害事象はなかった。

・クロスエデュケーション+ミラーセラピーグループで、歩行速度のあきらかな向上(0.09m/s)がみられた。

・歩行速度を除いていずれの項目もグループ間での有意な差はなかった。

クロスエデュケーションにミラーセラピーを組み合わせた訓練は、麻痺側の訓練がむつかしい患者の運動機能を改善できるかもしれない


というおはなし。

図:ミラーセラピーとクロスエデュケーション



感想:

効果のほどはそれほどではないにしても、麻痺側をひたすら訓練させるような考え方にくらべたらずっと好感がもてる。
ミラーセラピーは両側性転移を促す

ミラー訓練がクロスエデュケーションを強化する...

上肢ミラーセラピーの効果的なやり方

2019年5月6日

シータバーストで上肢リハビリ


Intermittent theta burst stimulation enhances upper limb motor function in patients with chronic stroke- a pilot randomized controlled trial
2019  4月  台湾
脳卒中を経験した50-60%はリハビリをおこなったとしても運動機能になんらかの麻痺がのこる。

rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)は非侵襲的に運動機能の回復をうながすことができると期待されてきたが、さいきんのメタアナリシスでは上肢機能の改善効果はなにもないことが示された。

いっぽうrTMSの別の一形態である iTBS(間欠的シータバースト磁気刺激)はその効果がより持続するとしてあらたに期待されている。

半球間競合モデルにもとずいて、損傷脳半球の運動野をiTBSで活性化する、または反対側の脳半球の運動野をcTBS(連続シータバースト磁気刺激)で抑制する使い方が考えられているが、いまだ結論に一致をみない。

そこで脳卒中後の上肢機能についてiTBSの効果をランダム化比較試験してみたそうな。



30-70歳で慢性期脳卒中で片麻痺の患者22人について、

損傷脳半球の運動野へのiTBSまたは偽刺激(コイルの向きを変える)を1日1セッションx週5回x2週間の計10セッションおこなった。

刺激強度は運動しきい値を超えないように設定し、被験者がどちらの刺激をうけているのかわからないようにした。

介入前後の
Modified Ashworth Scale (MAS),
Fugl-Meyer Assessment Upper Extremity (FMA-UE),
Action Research Arm Test (ARAT),
Box and Block test (BBT),
Motor Activity Log (MAL) を評価したところ、



次のようになった。

・iTBSグループで痙縮度MASと上肢機能FMA-UE、上肢アクティビティのARAT、手の巧緻性BBTスコア が偽刺激グループよりもおおきくスコアをのばした。

・上肢使用頻度のMALはグループ間の差はみられなかった。

損傷脳半球への間欠的シータバースト磁気刺激は慢性期患者の上肢の痙縮をやわらげ、上肢運動機能の特に巧緻性を改善した。こんごに期待したい、



というおはなし。
図:iTBS刺激
Magstim Rapid stimulator



感想:

半球間競合モデルにはちょっと疑いがある↓。
半球間抑制のアンバランスは片麻痺の原因ではなかった
iTBSもこれ↓のなかまだから推して知るべしか。
[結論] rTMSの上肢リハビリ効果について

2019年3月7日

Brain誌:半側空間無視のシータバーストと比例回復則


Theta burst stimulation in neglect after stroke- functional outcome and response variability origins
2019  2月  スイス

脳卒中で半側空間無視の患者の、過活動状態にある健常側の脳半球のはたらきを磁気刺激などの非侵襲的な方法で抑えると 無視症状が緩和されるという報告がいくつかある。

ただしこの効果はすべての患者にあてはまるものではなく個人差がおおきい。

そこで、健常脳を抑制する条件と、効果があらわれる個人の特徴をくわしくしらべてみたそうな。



亜急性期の右脳の脳卒中で、左の半側空間無視の患者30人と無視症状のない30人について、

右脳の後頭頂葉に連続シータバースト磁気刺激をあたえた。

適した刺激量をさぐるため、1バーストトレイン44秒の磁気刺激を4日間で計8トレインまたは16トレイン、偽刺激 の3グループにわけて実験した。

無視症状と日常生活動作ADL、機能的自立度FIMを3ヶ月後までフォローした。

損傷の位置と拡がりを画像ボクセル解析VLMSでしらべた。

また比例回復則(proportional recovery rule)で予想される回復程度(~70%)とも比較した。



次のようになった。

・全体としてシータバースト刺激グループ(8と16トレイン)で無視症状のあきらかな低下が見られ、効果が3ヶ月以上持続して、

・彼らは身体機能の回復もすぐれていた。

・個人レベルではシータバーストの効果が見られない者は脳梁の、とくに背側注意ネットワークのある後頭頂葉に損傷がおよんでいた。

・シータバーストにより無視症状と機能的自立度があきらかに改善した者の脳梁構造は無傷に保たれていた。

・さらに比例回復則から予測されるADLと無視症状の回復幅はシータバーストにより大きくなっていた。

無視症状のある脳卒中患者で左右脳半球の結合が保たれている場合は、健常脳への連続シータバースト刺激により無視症状はおおきく改善する


というおはなし。

図:脳梁の健全性


感想:

比例回復則はリハビリの有無にかかわらず 運動機能や無視 失語について 機能低下したぶんの70%が数ヶ月間で自発的に回復するという経験則をさす。これに従うものをFitter、はずれる者をnon-Fitterと呼ぶ。

シータバーストにより non-FitterがFitterになるわけではなく、70%の期待回復度が100%ちかくになるようだ。


でもこんな↓はなしもあるからうのみにはできない。
半球間抑制のアンバランスは片麻痺の原因ではなかった

2019年3月2日

半球間抑制のアンバランスは片麻痺の原因ではなかった


Rethinking interhemispheric imbalance as a target for stroke neurorehabilitation
2019  2月  アメリカ

半球間競合モデル(interhemispheric-competition model)によると、左右の脳半球は平常時には脳梁を介して互いの働きを抑制しあいバランスを保っている。

ところが脳卒中で健常な側への抑制がはずれると、損傷脳半球への抑制が過剰にはたらき さらにひどい片麻痺におちいってしまう と考えられている。

このアンバランスな状態を正すことが脳卒中の運動機能回復につながると信じられていて、さまざまな脳刺激法(rTMSやtDCSなど)が試されている。

しかしこれまでのアンバランスな半球間抑制の報告は慢性期の患者ばかりである。

さらに2017年の112の研究のメタアナリシスでは 健常脳半球の過剰興奮を裏付けるエビデンスは1つもみつかっていない。

そこで、ほんとうにアンバランスな半球間抑制が急性期にも存在していて運動機能の回復と関連するものなのか、たしかめてみたそうな。



脳梗塞患者22人と健常者11人について、

半球間抑制の程度を ダブルパルスTMSパラダイムで評価し、運動機能との関連を調べた。

これを1年間、計5回(1,4,12,24,54週目)フォローしたところ、



次のことがわかった。

・指の運動に際する半球間抑制は急性期や亜急性期には正常レベルにあり、その異常は慢性期にのみ確認することができた。

・半球間抑制の影響は運動能力が回復するにしたがいひどくなった。

・さらにこの半球間抑制の程度は運動機能の種類(FMA、力、器用さ)のいずれとも関連を示さず、

・慢性期に向かって半球間抑制のアンバランスさが目立つにつれ、指の器用さの回復幅もわるくなっていった。

これらの結果から、半球間抑制のアンバランスさは片麻痺の回復がよくない原因というよりはむしろ回復結果の反映と考えられる。半球間抑制のバランスを正すことがはたして運動機能の回復につながるのかは おおいに疑問である、


というおはなし。

図:半球間アンバランス測定


感想:

原因と結果を都合よく勘違いしていたってことなんやね。

「健常脳を抑制したら〇〇が良くなった」という報告がやたら目について、単純化しすぎているな、、とはおもっていたよ。

2019年1月8日

嚥下障害への低周波数rTMSの効果


Effects of Low-Frequency Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation on Swallowing Function and Quality of Life of Post-stroke Patients
2019  1月  トルコ

脳卒中後の嚥下障害にたいして非侵襲的に脳皮質を刺激できるrTMS(反復経頭蓋磁気刺激)を応用した研究がいくつもあるが一致した結果が得られていない。

両脳半球が脳梁を介して互いを抑制しあっているという考え方があって、脳卒中でいっぽうの損傷により健常側への抑制がはずれると損傷脳側への抑制がさらにすすんでしまう。

このとき健常側の亢進した働きを低周波数のrTMS抑えるか、損傷側を高周波数のrTMSで活性化することで崩れた抑制バランスを立て直すことができるという。

これら刺激プロトコールが研究ごとにバラバラであることも結果が一致しない原因と考えられる。

そこで、低周波数のrTMSに限って嚥下障害への効果を検証してみたそうな。


脳卒中の発症から2-6ヶ月の嚥下障害患者28人を2グループに分けた。

両グループには通常の嚥下リハビリを週3回x4週間おこなった。

rTMSグループには最終週に、1HzのrTMSを健常側脳の顎や舌の動きに関連する部位へ1回20分間x5日間 与えた。

比較グループには通常リハビリをおこなった。


次のようになった。

・両グループともに嚥下機能が実験後3ヶ月にわたり改善した。

・改善した嚥下機能にグループ間でのあきらかな差はみられなかった。

・rTMSグループにのみメンタルQoLの改善がみられた。

脳卒中で嚥下障害の患者への低周波数rTMSは期待しないほうがいいかも、


というおはなし。

図:rTMSで嚥下障害治療


感想:

メンタルQoLの改善はかんぜんに「スパシーバ効果」。コントロールにsham刺激をもうけるわけでもなく、しかもたったの1日20分x5日間でどうにかなると考える能天気さは ちょっと雑な感がある。

2018年11月3日

シータバーストで半側空間無視がよくなる


The effect of theta-burst stimulation on unilateral spatial neglect following stroke- a systematic review
2018  10月  カナダ

半側空間無視の治療には視覚走査訓練、プリズムメガネ、アイパッチ、投薬などの方法があるがいずれも効果が短く、状況限定的である。

いっぽう非侵襲的な脳刺激法として経頭蓋磁気刺激(TMS)が治療に用いられることがある。これは脳半球間の拮抗モデルにもとずいて、片方の脳半球を活性化または抑制することで脳卒中によるバランスの崩れをただすという考え方で 半側空間無視にも期待されている。

さらに初期のTMSでは刺激パルスが単発的だったのにたいし、機器の進歩により高速にパルスを繰り出せるようになった。とくに可塑性が促されるとされる脳波のシータ波(4-7Hz)相当のリズムをもったTMSパルスの群れをシータバースト刺激(TBS)と呼ぶ。

シータバーストを間欠的(iTBS)または連続的(cTBS)にあたえる方法があり、それぞれシナプスの長期増強(LTP), 長期抑制(LTD)効果が得られるとされている。

そこで半側空間無視治療へのTBSの効果をこれまでの研究からまとめてみたそうな。


おもに脳卒中で半側空間無視になった患者へのTBS治療に関する論文を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・被験者148人を含む9の論文がみつかった。

・8件がcTBSで1件がiTBSによるものだった。

・いずれの刺激法でも半側空間無視がおおきく改善していた。

・TBSに視覚走査訓練を加えてもさらなる改善は見られなかった。

・症状のとらえかたや治療手順に研究ごとのばらつきがおおきかった。

脳卒中の半側空間無視の治療にはシータバースト刺激が有効そうにみえた。しかしエビデンスの質は高いとはいえなかった、


というおはなし。

図:脳の可塑性

感想:

効果あるのかもしれんけど、1日ほんの数10分間の刺激を2週間やってもらうために なん10万円も支払うことが見合うのかどうか、、、が問題。
新しい磁気刺激治療法 シータバーストとはなんなのか

2016年9月25日

[結論] rTMSの上肢リハビリ効果について


Transcranial magnetic stimulation combined with upper-limb training for improving function after stroke: A systematic review and meta-analysis.
2016  9月  ブラジル

rTMS(経頭蓋反復磁気刺激)は非侵襲的な脳治療法である。脳の活動を促す高周波刺激と これを抑制する低周波刺激の選択により脳半球間の活動バランスをコントロールでき、脳卒中片麻痺リハビリに効果的であるとする報告もある。

ほんとうのところはどうなのか、これまでの研究を総括してみたそうな。


rTMSの上肢リハビリ効果に関する信頼性の高い研究を厳選して、データを統合 再解析したところ、


次のようになった。

・3234の研究から被験者199人を含む11の臨床研究を選んだ。

・"rTMS+通常の上肢リハビリ" と "通常の上肢リハビリのみ" の各場合で運動機能、痙縮度に有意な差は見られなかった。

通常の上肢リハビリにrTMSを加えるべき十分な根拠は存在しない、


というおはなし。

図:TMSの上肢リハビリ効果


感想:

rTMSは雑すぎる印象。例えるとスマートフォンの調子が悪いから電子レンジに入れて軽くチンしてみた、って発想にみえる。

2016年9月20日

やはり 両手訓練 >>片手訓練 だった


The effects of bilateral movement training on upper limb function in chronic stroke patients.
2016  9月  韓国

脳卒中の上肢訓練を片手のみで行うと同側の脳半球の活動が抑制されてしまう。しかし両手訓練であればこの抑制が外れ さらに上肢間カップリング効果による回復も期待できる。

このあたりを検証してみたそうな。


慢性期脳卒中で片麻痺の患者25人を両手訓練グループと片手訓練グループに分けた。

リング掛け、雑巾がけ、水飲み課題の訓練を6週間継続し、成果をボックス&ブロックテストで、肩ひじ動作の大きさとゆらぎを3Dモーション解析したところ、


次のようになった。

・両グループでボックス&ブロックテストの結果に差はなかった。

・肩関節運動の大きさは両手訓練グループのほうが明らかに改善していた。

・肘関節でのグループ間の差はなかった。

慢性期脳卒中患者の上肢訓練は片手ではなく両手で行うべきである、


というおはなし。
図:両手訓練と片手訓練


感想:

麻痺側の手足を動かすときは 「もし麻痺がなかったらどんな感じだろう…?」という視点で いつも健常側を意識している。

だから麻痺側のみの強制訓練なんて想像つかないんだ。

2016年1月18日

ミラー訓練がクロスエデュケーションを強化する...


Mirror Training Augments the Cross-education of Strength and Affects Inhibitory Paths.
2016  1月  オランダ

左右一方の手を筋力トレーニングすると反対側の手の筋力も増加する いわゆるクロスエデュケーションは 効果がそれほど強くない。

そこで訓練手を鏡に映し観察させた場合、クロスエデュケーション効果に違いがあるか調べてみたそうな。


健常者をミラーグループ11人と非ミラーグループ12人分けて、
右手首を最大筋力の80%で曲げる訓練を3週間施した。
ミラーグループには鏡像を観察しながら訓練させた。

その後の左手首の最大屈筋力と運動野との誘発電位を測定したところ、


次のようになった。

・両グループともに右手首の筋力は72%増強した。

・クロスエデュケーション効果である左手首の筋力は、ミラーグループで61%、非ミラーグループでは34%強くなった。

・運動誘発電位の静止時間はミラーグループで15%減少し、非ミラーグループでは12%増えた。

・脳半球間抑制度はミラーグループで11%増加、非ミラーグループで15%減少した。

鏡を使って訓練中の動作を観察するとクロスエデュケーションが強化される。脳卒中患者のリハビリに応用できるかもしれない


というおはなし。

図:クロスエデュケーション

感想:

これ↓思い出した。
上肢ミラーセラピーの効果的なやり方

2013年8月9日

rTMSでほんとうに失語が治るのか確かめてみた


Transcranial magnetic stimulation combined with speech and language training in early aphasia rehabilitation: a randomized double-blind controlled pilot study.
2013  6月  ポーランド

反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)が失語症に効くか実験してみたそうな。


脳梗塞で失語の40人の患者について、3週間の言語リハビリ訓練に加えて、
右脳半球のブローカ野相当の位置への抑制的rTMSを行った。
比較のために偽刺激グループも設けた。

リバビリ前後、15週間後の回復程度を評価、比較した。


次のようになった。

・3週間のリハビリの後、両グループ共に言語機能が改善した。

・回復程度は両グループ間でわずかな差しか見られなかった。

・しかし15週間後、rTMSを受けた複数の重症失語患者で偽刺激グループよりも大きな改善効果が確認できた。


脳卒中失語患者の右脳半球への抑制的rTMSは全ての患者に効くというわけではなかった、


というおはなし。


感想:

前回の話につながるのかな
rTMSで失語症を治す方法が判明


2012年7月28日

半側空間無視の治療はTMSのシータバーストで決まり


Theta burst stimulation reduces disability during the activities of daily living in spatial neglect.
2012  7月  イギリス



脳卒中後の半側空間無視は

右脳損傷によって半球間相互抑制のバランスが崩れて、

左側の健常な脳が過活動になるため

視野に偏りができると考えられる。



経頭蓋磁気刺激TMS)は過活動にある

健常側の脳の働きを抑制することができる。


この抑制効果が日常生活動作の改善に

つながるかどうか、調べてみたそうな。






半側空間無視のある脳卒中患者の健常側の頭頂葉に

連続シータバースト刺激を1日8セット×2日間与えた。


偽刺激を与えるグループも用意して同様の治療手順を施した。





その結果、

・日常生活動作の37%に改善が見られた。

・この効果は少なくとも3週間持続した。

・この効果により神経心理学的なテストスコアも向上した。

・偽刺激グループにはこれらの改善効果は見られなかった。







連続シータバースト刺激は半側空間無視患者の

リハビリに非常に有効であることがはっきりした



というおはなし。




感想:

かなり自信があるみたい。


過去の記事を思い出した。


半側空間無視が磁気刺激で治る理由

半側空間無視が磁気刺激で治る



2012年6月3日

両手運動リハビリが優れている理由を東大の天才科学者が解明


Recovery in Stroke Rehabilitation through the Rotation of Preferred Directions Induced by Bimanual Movements: A Computational Study.
2012  5月  日本



脳卒中リハビリは片手運動よりも両手運動の方がより効果的である。


その仕組みの解明に挑戦してみたそうな。




計算モデルを作ってシミュレートしたところ、

ダメージを負った脳の運動野ニューロンの働きの

最適方向が両手運動により回転することがわかった。


これは両半球間の抑制バランスの再編につながる。


そのためリハビリが捗(はかど)るのである、


といったおはなし。





感想:

難しくて よくわからないけれども、

"学習された不使用理論" と同じくらい面白そうに感じた。

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *