元2024 11月 アメリカ
肥満は脳卒中のリスク因子として知られているが、一方で「肥満パラドックス」という現象が注目されている。
これは、肥満の人が脳卒中後により良い予後を示すという逆説的な現象だ。
そこで、肥満が脳内出血の全てのタイプにどのような影響を及ぼすのかをくわしくしらべてみたそうな。
元2024 11月 アメリカ
元2024 1月 アメリカ
元2021 3月 ベルギー
元2021 2月 中国
元2021 2月 アメリカ
元
Obesity Paradox in Intracerebral Hemorrhage
2019 3月 アメリカ
・肥満と病的な肥満では、肥満でない(BMI<30)患者にくらべ院内死亡率があきらかに低かった。
・ただし病的な肥満患者では気管切開や胃ろうになる率がたかく、
・ふつうに自宅へ退院できる可能性も低かった。
脳内出血の肥満パラドックス
脳内出血の肥満パラドックスがあきらかに
元
Racial differences in intracerebral haemorrhage outcomes in patients with obesity
2018 4月 アメリカ
・BMIの肥満カテゴリに相当する患者は自宅へ退院できない率が高かったが、肥満は血腫増大には影響しなかった。
・人種別にみて、肥満は血腫増大に影響しなかったが非白人では自宅へ退院できない率が高かった。
元
Does the obesity paradox predict functional outcome in intracerebral hemorrhage?
2017 12月 アメリカ
・90日時点での死亡率は41%で、
・回復良好(mRS:1-3)患者は、BMI25未満では24%、BMI25以上だと39%だった。
・重症度、性別、高血圧等を考慮にいれると、BMI25以上の回復良好のオッズ比は2倍だった。
元
No sex differences in long-term functional outcome after intracerebral hemorrhage.
2016 11月 ドイツ
・女性患者の年齢は男性よりも平均3歳高く、男性は血腫位置が深かった。
・3ヶ月後の死亡率は42% vs. 35% で女性が高かったが、
・予後に関連する因子を考慮にいれると、3ヶ月 12ヶ月後の死亡率、予後不良率ともに差がなくなった。

元
Obesity is associated with better survival and functional outcome after acute intracerebral hemorrhage.
2016 10月 中国
・1571人のうち低体重109人、標準体重657人、過体重341人、肥満464人だった。
・標準体重にくらべ肥満だと12ヶ月後の死亡率が明らかに低く、
・3,12ヶ月後の要介護リスクも低かった。
・低体重、過体重については有意な関連はなかった。

元
Body-Mass Index (BMI) and Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage: Decreasing Mortality with Increasing BMI.
2015 7月 イギリス
・BMI30以上の肥満グループでは高血圧、糖尿病、クリッピングが標準体重グループよりも多かった。
・標準体重→過体重→肥満の順で、短期死亡率はそれぞれ 17%→12%→8%、
・長期死亡率はそれぞれ 34%→26%→19%だった。