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2011年12月19日

磁気刺激治療は重症片麻痺にも効く


Transcranial magnetic stimulation in mild to severe hemiparesis early after stroke: a proof of principle and novel approach to improve motor function.
2011  12月  ブラジル



脳梗塞で重症の上肢麻痺になった患者への

反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)の効果を調べたそうな。



脳梗塞発症後5-45日以内の患者30人について、

ダメージを負った脳と反対側の脳に

低頻度のrTMS治療を2週間にわたり10セッション施した。


比較のために偽の刺激を与えるグループも作った。



その結果、

・ほとんど全ての患者で全セッションをクリアすることができた。

・副作用はまったく見られなかった。

・上肢機能に著しい改善が見られた。

・ただし偽刺激グループでは何の改善もなかった。






rTMS治療法は重症片麻痺患者にも効果が

ありそうなことがわかった、

というおはなし。

2011年12月18日

脳卒中後うつのサポートが必要な人


The lived experience ofstrokesurvivors with early depressive symptoms: A longitudinal perspective.
2011  12月 ノルウェー



脳卒中患者のうつ経験について調べたそうな。


9人の患者に、発症後6,12,18カ月に面談して

その状況を語ってもらった。




脳卒中後の喪失感は強く、

ほとんどの患者が強い疲労や燃え尽き感を持っていた。


多くの場合、うつ経験自体が

おおきな問題になることは少なく、


時が経つにつれ、

・なんとか自分の生活を取り戻すことができる人

・障害を持って生活が一転してしまう人

・回復のために非常な努力を続けている人



に分かれてくる。




その中でも特に、

・一人暮らしの高齢者

・一家の大黒柱だった人




には特別な精神的サポートが必要と考えられた、


というおはなし。

2011年12月17日

半側空間無視が磁気刺激で治る


Theta-burst stimulation of the left hemisphere accelerates recovery of hemispatial neglect
2011  12月  イタリア



脳卒中後の半側空間無視への

経頭蓋磁気刺激治療(TMS)の効果を調べたそうな。



右脳損傷の脳梗塞患者に

左脳頭頂部への磁気刺激治療を

2週間施したところ、

行動性無視検査のスコアが16%改善した。


偽の刺激ではスコアの改善は見られなかった。




磁気刺激により亢進した左脳の活動が

抑制されたためと考えられる、


というおはなし。

2011年12月16日

あれっ 脳卒中かな? とりあへず仕事を片付けて...と


Time to presenting to hospital and associated factors in stroke patients.
2011  12月  日本




脳卒中患者の発症から入院までの時間を調べたそうな。


287人の脳卒中患者の記録を調べたところ、


・発症から入院までの時間は、だいたい12時間前後だった。


17%の患者は発症から2時間以内に到着していた。


・2時間以内に到着した患者は重症であることが多かった。








ほとんどの人は脳卒中になっても

すぐには入院しないことがわかった、


というおはなし。





感想:

自分も体調異変を感じてから入院まで

8時間以上かかっている。



仕事場から一旦 家にかえって

一眠りしてから病院に行こうと思っていたら


帰宅途中に力尽きて救急車で運ばれた。

2011年12月15日

脳梗塞後の早期移動訓練は超オススメ


Early mobilization out of bed after ischaemicstrokereduces severe complications but not cerebral blood flow: a randomized controlled pilot trial.
2011  12月  スイス



脳梗塞後の早期移動訓練と

合併症、脳血流への影響について調べたそうな。



50人の脳梗塞患者について、

移動訓練を、

・52時間後に始める:早期グループ

・7日後に始める:後期グループ


に分けて


合併症、脳血流、3ヶ月後の回復具合

を比較した。




その結果、

重度の合併症になる率は、

・早期グループ→2%

・後期グループ→8%


だった。


また、超音波装置で脳血流を調べたところ、

両グループで違いは見られなかった。


3ヶ月後の回復具合も同程度だった。




早期移動訓練は合併症も減らせるし、

大した危険もないのでお勧めかも、


というおはなし。

2011年12月14日

女性の脳卒中死亡率は男性より高いのか?


Gender Difference in Stroke Case Fatality: An Integrated Study of Hospitalization and Mortality.



2011  12月  アメリカ


脳卒中死亡率の性差について調べたそうな。


2005-2009のネブラスカの脳卒中患者15806人

について調べたところ、


入院後30日以内の死亡件数は

女性のほうが5割ほど多かった。



しかし、年齢や合併症を考慮に入れると

死亡率は男女でほとんど変わらないことがわかった、


というおはなし。

2011年12月13日

脂の乗った魚を選ぶことで脳梗塞を予防、特に女性


Fish Consumption and Ischemic stroke in Southern Sweden.
2011  10月  スウェーデン



魚の摂取と脳梗塞との関連を調べたそうな。



2469人の脳梗塞患者と

2722人の健常者について、

どんな魚をどれくらい食べていたかを

アンケート調査し、脳梗塞との関連を解析した。



その結果、

脂の乗った魚を食べると、男女共に脳梗塞の

リスクが低下し、


一方、脂の少ない赤身魚を多く食べると、

女性の脳梗塞リスクが高くなることがわかった、


というおはなし。


写真:脂の乗ったさかな

2011年12月12日

病院の営業時間外に入院すると死亡率が1.5倍


Off-hours admission for acute stroke is not associated with worse outcome - a nationwide Israeli stroke project.
2011  12月  イスラエル



営業時間外に担ぎ込まれてきた脳卒中患者の

予後の良し悪しを調べてみたそうな。



・営業時間→一般の労働時間帯

・営業時間→休日も含めた上記時間帯以外

とし、


2139人の時間患者と2688人の時間患者

について比較した。




その結果、

営業時間患者の入院中の死亡率は9%

営業時間患者は6% 

だった。



また、その後の回復程度については

ほとんど差はなかった、


というおはなし。

2011年12月11日

発症時、手が動かない人はいつまで経っても動かない


Predictors of upper limb recovery after stroke: a systematic review and meta-analysis.
2011  10月  イギリス




脳卒中後の上肢運動機能の回復目安になる特徴

について過去の研究を見なおしてみたそうな。



研究データベースから信頼性の高い論文を探したところ、

58件の研究論文が見つかった。



年齢、性別、発症部位、初期の障害程度、運動誘発電位などの

条件を考慮に入れて回復具合を評価したところ、



発症初期の上肢機能の障害程度が

その後の回復具合と一番関連がありそうなことがわかった。



つまり 初め重症な人はいくら頑張っても大して良くはならない、


というおはなし。






感想:

自分も、発症時は 腕も手も1mmも動かなかった。


複数の療法士さんに、

『そのうち動くようになりますよね?』

と訊くと、

『いいえ、そういうことはありません。』

と キッパリ言われたことを思い出す。




ところが、2ヶ月もしないうちに自由に動くようになった。



だからこういう研究は真に受けない方がいい。

2011年12月10日

脳の電極刺激で失語症がなおる


Epidural electrical stimulation to improve chronic poststroke aphasia: A 5-year follow-up.
2011  5月  フランス




失語症は左脳脳梗塞患者のおよそ25%が経験する。

自発的な治癒は発症後3-6ヶ月の間に起きる。

この期間を過ぎると、通常はほとんど回復しない。



脳に電極を貼りつけた患者で、

失語症が著しく回復した事例があったそうな。



左脳損傷で失語症のある女性(58歳)が、

脳卒中後に薬の効かない疼痛に悩まされていた。



発症から4年後、疼痛治療のために

脳への電極刺激治療トライアルに参加したところ、

電気刺激の間は失語症も明らかに改善することがわかった。




慢性期の失語症でも、脳を直接電気刺激することで

症状を改善できるかもしれないことがわかった、


というおはなし。

2011年12月9日

来年はタンゴリハビリが流行る予感


Application of Adapted Tango as Therapeutic Intervention for Patients With Chronic Stroke.
2011  12月  アメリカ



タンゴリハビリの効果について調べたそうな。


慢性期脳卒中患者で片麻痺、視覚障害のある

73歳のアフリカ系アメリカ人男性について


11週間にわたりタンゴ教室に通わせたところ、

バランス、歩行、耐久力、などが改善した。



また、このタンゴリハビリをとても楽しんで、

今後も続けたい、と思っていることも分かった。




タンゴでリハビリはかなりお勧めかも知れない、

というおはなし。





感想:

こんなリハビリなら良くならないはずがない。


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