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2011年12月30日

下肢装具の効果は不明


Effect of ankle-foot orthosis in postural control afterstroke: a systematic review.
2011  12月  スペイン




脳卒中患者が着ける下肢装具

姿勢安定効果について調べたそうな。



18-80歳の急性期、慢性期脳卒中患者の下肢装具

ついての世界中の研究を調べ、内容を見なおした。



その結果、

下肢装具によって歩行スピードや歩調を改善する

効果は見られるものの、


歩行の対称性、姿勢のブレ、バランスの改善効果が

あるかどうかはわからなかった。





研究対象とした患者の病状の多様さや

研究方法が統一されていないなどの理由から、


今のところ、脳卒中患者への下肢装具の姿勢安定効果は

"不明" と言わざるを得ない


というおはなし。







感想:

最初の1週間ほど着けていた記憶がある。

足首が脱力しきっていたときには

下肢装具がとても頼もしく感じた。



ただ、こういうものをいつも着けていると

かえって回復の妨げになるんじゃないか...


という印象は持った。

2011年12月29日

脳卒中で退院後の気持ちの変化


On parallel tracks: newly home from hospital-people with stroke describe their expectations.
2011  12月  スウェーデン



脳卒中経験者の退院後の

気持ちの変化を調べたそうな。



5人の脳卒中患者について、

リハビリ病院から退院、帰宅した後、

3ヶ月間面談を繰り返し調査した。




その結果、


●退院時:

病院という安全な環境から切り離されて

自宅に戻るには不安がいっぱい、

という気持ちを感じていた。




●数週間が過ぎるころ:

・ 回復への非常に強い期待感と

・ 実生活に適応しなければならない

という2重の気持ちが交錯していた。





●3ヶ月後:

回復への強い期待は持ち続けているものの、

かつてのような生活にはもう戻れない、

と思い始めるようになっていた。





脳卒中患者は退院後も非現実的なまでの

回復への強い期待感を持ち続けていることがわかった。



現実の生活とのバランスを促すサポートが必要

かも知れない、



というおはなし。







感想:

ぴったり。


まさに おっしゃるとおりでございます。

2011年12月28日

半側空間無視が磁気刺激で治る理由


Excitability out of balance: Treating hemineglect with transcranial magnetic brain stimulation.
2011  12月  アメリカ




半側空間無視のリハビリは難しい。


注意を促す訓練の繰り返しや脳への外部刺激によって

視野への適切な注意行動を取り戻す試みがなされている。




特に脳への外部刺激による方法は、

左右の脳が互いの働きを補ったり、

足を引っ張ったりしながらバランスをとって活動

しているという仮定に基づいている。




一方の脳の梗塞によって、

健常側の脳への抑制が効かなくなり、

バランスが崩れると視野への関心が偏ると考えられる。




反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)を用いて、

損傷側の脳の活動を高める、または

健常側の脳の活動を抑制することで

この崩れたバランスを正すことができる。




rTMSによるシータバースト刺激は脳の興奮を

安全かつ効果的に抑制し、

半側空間無視を改善することができるかもしれない、



というおはなし。

2011年12月27日

レボドパの脳梗塞治療効果について


Levodopa Treatment Improves Functional Recovery After Experimental Stroke.
2011  11月  スウェーデン




脳卒中後のレボドパ投与は運動機能回復に効くという。


その仕組みについて調べてみたそうな。



ネズミを人為的に脳梗塞にした2日後、

レボドパを12日間投与した。


梗塞の大きさと運動機能の回復程度、

脳内で発現しているタンパク質と分布を調べた。



その結果、

・レボドパ投与によって運動機能が著しく改善した。

・梗塞の大きさには変化はなかった。

・梗塞周辺の細胞に機能的な変化があった。





やっぱりレボドパは効果があって、

脳梗塞周辺の細胞に影響があることがわかった、


というおはなし。







感想:

つい先日、"レナードの朝" という古い映画を観た。

それがレボドパがテーマの映画だった。


効果が長続きしないため、

結局 問題解決にならなかった、という内容。




脳卒中治療の効果もイマイチっぽい印象がある。


写真:レボドパ

2011年12月26日

tDCSの効果は単なる気のせいではなさそう...なことが判明


Cortical activation changes underlying stimulation-induced behavioural gains in chronic stroke.
2011  12月  イギリス


経頭蓋直流電気刺激(tDCS)の脳卒中リハビリ効果

については多くの報告がある。

しかしその背景にどんな仕組みがあるのかは

明らかになっていない。



tDCSと脳活動、脳卒中患者の運動機能の改善が

どう関連しているか、について調べてみたそうな。



発症後6ヶ月以上経った脳卒中患者13人について

次の3つの各状況ごとに実験を行った。


・損傷脳側に乾電池のプラス極を貼り付ける。

・健常脳側に乾電池のマイナス極を貼り付ける。

・頭に電極だけを貼り付ける。




電流を流す時間は20分間。


電流刺激の前後での麻痺側手指の動作反応時間と

脳機能MRIによる脳活動を記録、比較した。




その結果、

プラス電極を貼った場合には動作反応速度が

5-10%改善し、対応する脳の活動領域も増加した。


マイナス電極を貼った場合には動作反応速度

のみが改善した。


電極を貼っただけの場合は、何の改善も起きなかった。



損傷脳側への直流電気刺激が麻痺した手指の動作を改善し、

脳の活動も増加させることがはっきりとわかった、



というおはなし。







感想:

これは無視できないくらいに まともそうな人達の研究。


正直、tDCSはいまも信用していないけど、


もしかしたら本当に効果があるのかもしれない。




ちょっと乾電池買ってくるかな。



2011年12月25日

脳卒中後うつは重症でなくてもよく起きる


Depression after minorstroke: prevalence and predictors.
2011  12月  イタリア



そんなに重症ではない脳卒中患者の

うつになる割合について調べたそうな。



105人の脳卒中患者について、

2年半ほど追跡調査したところ、

41%の患者が脳卒中後うつの状態にあった。

よく見られた症状としては、


やる気興味の喪失

・慢性的な疲労感

などがあった。



悲嘆に暮れ、罪悪感を感じている患者ほど

脳卒中後うつになりやすかった。



また、

高学歴糖尿病

うつとの関連が高かった。




脳卒中後うつは重症でない患者でも

よくあることで、発症部位との関連も見られなかった、


というおはなし。

2011年12月24日

脳梗塞を再発しやすい日本人の特徴が判明


Risk Factors Predisposing toStrokeRecurrence within One Year of Non-CardioembolicStrokeOnset: The FukuokaStrokeRegistry.
2011  12月  日本



脳梗塞の再発は発症後の1年間に多い。

脳梗塞が再発しやすい患者の特徴を調べてみたそうな。




福岡県で入院した心臓が原因でない脳梗塞患者

876人(平均70歳)について、入院時の身体の状況と

その後の1年間の経過を追跡調査したところ、

71人(8.1%)が脳梗塞を再発した。




解析の結果、


・高齢であること

・HDL(善玉)コレステロール値が低いこと

・慢性腎臓病であること




が1年以内に脳梗塞を再発する人の特徴である

ことがわかった、


というおはなし。







感想:

でも、脳梗塞を再発した西城秀樹は まだ56歳なんだよね。

2011年12月23日

rTMS、やっぱ高頻度の方がイイかも


Comparison of the Effects of High- and Low-frequency Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation on Upper Limb Hemiparesis in the Early Phase ofStroke.
2011  12月  日本


早期脳卒中患者の上肢麻痺に効く

反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)の条件を調べてみたそうな。


発症早期の脳卒中患者29人を

次の3つのグループに分けた。


高頻度(10ヘルツ)rTMSを損傷側の脳に施す。

低頻度(1ヘルツ)rTMSを健常側の脳に施す。

・偽(ニセ)のrTMSを施す。



5日間の刺激治療を施した後、

握力と指を動かす速さを計測比較した。


その結果、

高頻度グループの改善程度がもっとも優れていた、


というおはなし。








感想:

TMSには大きな可能性を感じてはいるけれど、


・10ヘルツで刺激すると脳の活動が亢進し、

・1ヘルツで刺激すると抑制される。

といった話はどうにも理解ができない。


人の身体を単純化しすぎていると思う。




2011年12月22日

水をたくさん飲むと脳卒中にならない、はホントだった


The influence of fluid intake onstrokerecurrence - A prospective study.
2011  12月  ドイツ

一日に水を2リットル以上飲むと脳卒中予防になる、という噂をよく耳にする。

ほんとかどうか調べてみたそうな。


465人の脳卒中患者について、飲み物日記をつけてもらい、約2年間、3ヶ月ごとに訪問しては記録を回収し、同時に血液検査も行った。



結果は、

一日に水を2リットル以上飲むグループと

2リットル未満のグループに分けて評価したところ、

水をよく飲むグループでは
脳卒中の再発率は12.3%

水をあまり飲まないグループ
脳卒中再発率は16.8%

だった。


また、水をよく飲むグループでは血液が固まりにくくなっていた。



たしかに、水をよく飲むと脳卒中予防になることがよーくわかった、

というおはなし。
図:水を飲む量と生存率

2011年12月21日

経頭蓋磁気刺激治療、10年間のまとめ


French guidelines on the use of repetitive transcranial magnetic stimulation (rTMS): Safety and therapeutic indications.
2011  12月  フランス



過去10年間に経頭蓋磁気刺激(TMS)

についてのたくさんの研究が行われてきた。


これらをザッと総括してみたそうな。



TMSはすでに何千人もの健常人、病人での実施事例がある。


副作用の報告例は極めて少なく、

失神の事例がいくつかあった。


これらの失神事例は推奨閾値を超えて強い刺激を

与えた場合に起きている。


rTMSはもっと弱い刺激を用いている。


ちなみに、2009年には新たな安全基準が設けられた。



rTMSの治療効果の研究は最近のものである。


慢性疼痛、運動障害、脳卒中、てんかん、耳鳴りや精神疾患

への適用が検討されてきた。



すでにrTMSの慢性神経痛、うつ、幻聴などへの多くの臨床報告がある。


今後、刺激パラメータの最適化が進み、

さらなる臨床事例が増えることが予想される。



というおはなし。





感想:

さいきん、磁気刺激治療のはなしばかりひっかかる。

20年後が楽しみ ではある。

2011年12月20日

チーズを もりもり食べると脳卒中予防になることが判明


Delay ofStrokeOnset by Milk Proteins inStroke-Prone Spontaneously Hypertensive Rats.
2011  12月  日本



一般に乳製品の摂取量が増えると

脳卒中になりにくくなる、と言われている。


乳製品のどの成分が関連しているのかを調べたそうな。



脳卒中になりやすい高血圧ネズミを使って、


・乳製品、大豆、卵由来のタンパク質

・これらを構成する同等のアミノ酸

・バター、牛脂、ココアバター由来の脂肪



を それぞれ摂らせて観察した。



その結果、

乳製品由来のタンパク質を摂るネズミで

明らかに脳卒中の発生が遅くなった。

他の食品由来のタンパク質や、アミノ酸、脂肪では

このような効果はまったく見られなかった。



乳製品に含まれるタンパク質が脳卒中予防に

役に立つことがわかった、


というおはなし。

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