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2012年8月18日

急に音痴になったら脳卒中を疑え


Amusia for Pitch Caused by Right Middle Cerebral Artery Infarct.
2012  8月  アメリカ



脳卒中で失音楽症になった事例。




高血圧で脂質代謝異常のある右利き61歳の男性が

ある日、カーステレオから流れる曲に合わせて歌っていたところ、

ひどく音痴になっていることに気がついた。



6日後、病院で脳をMRI検査してもらうと

右頭頂葉と島皮質に梗塞が見つかった。



突然音痴になったことがきっかけで

脳の関連する部位の異変が発見できた珍しい例である。





ある日いきなり歌が下手クソになったら

脳卒中を疑った方がよいかも知れない



というおはなし。





感想:

この記事↓思い出した。


失音楽症という脳卒中症状がある



音楽がわからなくなる失音楽症は右脳損傷と関連する


2012年8月17日

【脳卒中急性期】なぜ病院到着が遅れるのか?


Prehospital delay in acute stroke and TIA.
2012  8月  ノルウェー




脳卒中の発症から病院到着までの遅れの原因を調べてみたそうな。




平均年齢71、440人の脳卒中患者について調査した結果、


次のことがわかった。


・66%が脳梗塞、14%が脳出血、23%がTIA だった。

・発症から病院到着までの中央値は3時間だった。

・病院へ行こうと決めるまでの時間は1.5時間だった。

・310人(71%)は救急車で病院に来た。

・神経症状が重くて、救急車で来る 比較的若い患者は到着が早かった。








病院到着が遅れる要因の半分以上は、

『病院に行こうかな… どうしようかなぁ…』

と躊躇する時間にあることがわかった



というおはなし。






感想:

そのとおりだと思う。


手足のちからが急速に抜けてゆき、

明らかに脳に問題が起きたことを認識していて なお、

アパートに帰ってしばらく眠ればなんとかなるだろう…


と考えていた自分を思い出す。

2012年8月16日

両手リハビリはそんなにすごいのか?


Comparison of unilateral versus bilateral upper extremity task performance after stroke.
2012  8月  アメリカ




脳卒中後の上肢リハビリは片手だけで行うよりも

両手の方が効果的、と言われている。


その効果を検証してみたそうな。





16人の脳卒中片麻痺患者と12人の健常人について、


手を伸ばして物を掴んで持ち上げて離す動作 


両手および片手で行い、


掴むまでの時間、手の軌跡、指の動き、握力、離すタイミング

などを解析、比較した。






次のことがわかった。


両手運動が片手運動を上回っているという動作要素は見つからなかった。


・むしろ、両手運動時は手を離すタイミングが遅れる傾向があった。


・他の動作要素にも違いはなかった。








両手運動が片手運動よりも圧倒的に優れている

わけではない ことがわかった



というおはなし。





感想:

そりゃそうだろな。





両手訓練と聞いて …

【決着】 CI療法(片手訓練) vs 両手訓練

手のリハビリは両手をシンクロさせて対称に動かすとよい

両手運動リハビリが優れている理由を東大の天才科学者が解明



2012年8月15日

【また奇跡】乾電池のマイナス極を頭に貼ったら、手の痙縮が治った


Effects on decreasing upper-limb post-stroke muscle tone using transcranial direct current stimulation: A Randomized Sham-Controlled Study.
2012  8月  中国




経頭蓋直流電気刺激(tDCS)で

脳卒中後の上肢痙縮を和らげることができるかどうか試してみたそうな。




上肢痙縮のある90人の脳卒中患者について、

tDCSグループ 45人

・偽刺激グループ 45人

に分けた。


tDCS治療は、損傷側脳の運動野に相当する頭皮に

乾電池のマイナス極を貼り、20分間通電する。


これを週5日×4週間継続し、回復具合を計測、比較した。



次のことがわかった。

tDCSグループは偽刺激グループに比べ、筋緊張が著しく減少した。

・さらに、運動機能も自立度も激しく向上した。






損傷側脳へのマイナス極のtDCSにより

脳の過活動が抑えられ、上肢筋肉の緊張を減らせることがわかった



というおはなし。





感想:

これまでは

脳卒中により活動の落ちた病側脳を補うべく、

健常な側の脳が過活動になるとされ、

健常側の脳を抑制対象としてきた。



ところが今回は逆に、

病側脳を抑制するという

あらたなチャレンジを行い、

おまけに思惑通りの結果も得ている。



やっぱりtDCSは奇跡の治療法にちがいない。

2012年8月14日

高血圧性 脳内出血の再発率は 〇〇 %


Clinical analysis of factors predisposing the recurrence of primary intracerebral hemorrhage in patients taking anti-hypertensive drugs: A prospective cohort study.

2012  8月  韓国




血圧の降圧薬治療をしている高血圧性脳内出血患者の再発率を調べてみたそうな。



原発性脳内出血(≒高血圧性脳内出血)と診断され

降圧薬治療を受けている患者1317人についてその再発を5-6年追跡調査した。




次のことがわかった。


・1211人(92.0%)は血圧が140/90mmHg未満にコントロールできていた。

・この間に129人(9.8%)が再発した。

・高齢で最初の脳内出血が重かったりすると再発リスクが高かった。




高血圧性脳内出血は、薬で血圧を下げていても1割近くが再発する。


薬だけで安心せず、生活習慣を改善するなど

予防努力を怠らないようにね



というおはなし。






感想:

まさに自分へのアドバイス、と理解した。





参考:原発性脳内出血

2012年8月13日

【鍼治療 vs 理学療法】リハビリに効くのはどっち?


An effectiveness study comparing acupuncture, physiotherapy, and their combination in poststroke rehabilitation: a multicentered, randomized, controlled clinical trial.
2012  7月  中国




鍼治療理学療法の効果の違いを検証してみたそうな。



7病院の310人の脳卒中患者について、

次の3グループに分け、通常のケアにプラスして


鍼治療   または

理学療法   または

鍼治療理学療法


を、1日1回×週6日×4週間継続した。


2週間後、4週間後の回復具合を比較、解析した。





次のことがわかった。

・2週間後、すべてのグループで運動機能、自立度共に改善していた。

・4週間後、すべてのグループでさらに改善していた。

・グループ間での改善具合に統計学的な差は見られなかった。








鍼治療も理学療法も同程度の改善効果であり、

重ねて適用しても相加相乗効果はまったく見られなかった




というおはなし。





感想:

なぜかこの研究では

なにもやらない場合(鍼治療なし+理学療法なし)

を調べていない。



もしそれをやったら、

きっと大変なことが明らかになってしまう

と わかっているのだと思う。

2012年8月12日

ヒップホップが脳卒中患者を救う… なぜなのか?


Long-term learning of stroke knowledge among children in a high-risk community.
2012  8月  アメリカ



ヒップホップで子供達に脳卒中の初期症状を学習させる

授業プログラム(ヒップホップ脳卒中)の効果を検証してみたそうな。


ニューヨークハーレム地区にある2つの小学校で

計104人の5,6年生について1日1時間×3日間の

ヒップホップ脳卒中の授業を行った。


ここで学習した知識を元に、電話で救急車要請することが

できるか否か、授業前後、および15ヶ月後にテストを行った。





次のことがわかった。


・適切に救急車を呼べた生徒の割合は、

ヒップホップ前55.8%→ヒップホップ後85.6% だった。


・テストの総合点は、

ヒップホップ前3.24→ヒップホップ後5.3015ヶ月後4.73 だった。






貧困地域に住む小学5.6年生への

脳卒中症状と救急車要請判断を学習させる

ヒップホップ脳卒中プログラムは非常に有効で、

その学習効果は15ヶ月後にも確認できた



というおはなし。




感想:

またこれを貼るか…




ニューヨークの子供らに大人気、"ヒップホップ脳卒中" とは



2012年8月11日

車の排ガスに曝されているひとは脳卒中になるとすぐに死ぬ


Ambient Air Pollutants and Acute Case-Fatality of Cerebro-Cardiovascular Events: Takashima Stroke and AMI Registry, Japan (1988-2004).
2012  8月  日本




大気汚染と脳卒中急性期死亡率との関連を調べてみたそうな。




人口55000人で比較的大気汚染の少ない滋賀県高島郡

の住民を対象にした16年間の健康調査データと、

その間の大気汚染状況との関連を解析した。





次のことがわかった。


・この間に2038件の脳卒中があり、307人が28日以内に死亡した。

二酸化窒素濃度が高いと死亡率が6割ほど上昇した。

・この関連は特に脳梗塞で顕著だった。

・他の汚染物質(浮遊粒子状物質、二酸化硫黄、光化学オキシダント)には関連は見られなかった。








自動車排気ガスにより生まれる二酸化窒素と

脳卒中の急性期死亡率との間に関連があることがわかった



というおはなし。




感想:

滋賀高島と聞いて、これ思い出した。

脳卒中になるなら昼食のあとがオススメ



2012年8月10日

めまい は脳卒中の前兆か?


Vertigo and Stroke: A National Database Survey.
2012  8月  台湾



めまいと脳卒中との関連を調べてみたそうな。



2006年度の台湾健康保険局のデータベースから

めまい発作のあった事例を抽出して

脳卒中の発生を1年間追跡調査し、その関連を解析した。





次のことがわかった。

・成人人口の3.1%に相当する約53万人分のめまい発作事例が見つかった。

・めまい持ちの年間脳卒中発生率は0.5%で、めまい無しの0.3%より高かった。

・脳卒中の内訳は、脳梗塞67%、脳出血4%、その他29%だった。

・めまい+脳卒中の場合、多くが高血圧や糖尿病を併せ持っていた。

・特にめまいで高血圧だと脳卒中リスクが非常に高かった。






めまいをよく経験するひとは

かなり脳卒中になりやすいことがわかった




というおはなし。






感想:

たしかに、めまいはよく経験した。

前兆と最初の異常と例の場所


2012年8月9日

脳卒中後 たった3ヶ月間で脳が増えたり減ったり


Changes in regional brain volume three months after stroke.
2012  7月  オーストラリア




脳卒中のあとの脳の体積の変化を調べてみたそうな。



脳卒中後3時間以内の患者12人と健常人10人について、


MRIで脳を高精細に撮影して、

特別なソフトウェアを使って

脳皮質の厚さを部位ごとに計測した。



3ヶ月後にも同様の計測を行い、その変化を比較した。





次のことがわかった。


・健常人では脳皮質の厚さに変化は見られなかった。


・脳卒中患者ではダメージの無い側の脳半球の

運動機能に関係する皮質の厚さが増加していた。


・ダメージ側の視床の体積が著しく減少していた。








脳卒中後、たった3ヶ月間で脳の体積が変化していた。

機能の代償により増加する場合と、

損傷で萎縮する場合とが確認できた




というおはなし。




感想:

似たような話を思いだした。


脳卒中のおかげで脳が増量する可能性について



2012年8月8日

あたまの中でバランス良くきれいに歩いているイメージ


The impact of mental practice on stroke patients' postural balance.
2012  8月  スウェーデン



脳卒中患者の多くはバランス能力が低下し、

歩行時の姿勢が乱れ転倒する機会も増える。


この姿勢バランスの改善にイメージトレーニングが有効かも知れない。



イメージトレーニングは、身体を動かさずに

頭のなかでリハーサルして、脳を鍛えることができる。


その効果を実際に調べてみたそうな。





平均年齢48、30人の脳卒中患者について、

・イメージトレーニンググループと

・比較グループに分けて、


イメトレ訓練前後での改善程度を比較した。





その結果、

イメージトレーニングによって脳卒中患者の

姿勢バランス能力が著しく改善することがわかった



というおはなし。







感想:

これはやった。


転びそうで怖くて仕方がなかったとき


とても効果的だったと思う。

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