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2013年8月5日

神経筋電気刺激で手の麻痺が治るのか


High-versus low-frequency stimulation effects on fine motor control in chronic hemiplegia: a pilot study.
2013  7月  アメリカ

神経筋電気刺激(NMES)療法はどんな周期で刺激すると手の麻痺に効くのか実験してみたそうな。


16人の慢性期脳卒中患者の麻痺手の母指球筋群にNMES療法を行った。40ヘルツまたは20ヘルツの刺激を、週に4回、1ヶ月間継続した。

患者は事前に麻痺の軽重を調べておいた。


次のようになった。

・重症麻痺手の患者は、周波数の高低に関わらず、なんの違いも起きなかった。

・軽症麻痺手の患者では手の機能が大きく改善した。

・このうち特に、高い周波数40ヘルツのグループでは握力、運動機能が向上し、

・低い周波数20ヘルツグループでは手の器用さに改善があったようだった。


神経筋電気刺激治療は軽症麻痺患者にのみ効き、高い周波数のほうがより効果的のようだ、


というおはなし。


写真:拇指球筋軍


2013年8月4日

脳卒中がきっかけで共感覚を持つようになったオッサン


From the thalamus with love: A rare window into the locus of emotional synesthesia.
2013  7月  カナダ
Stroke leaves man able to taste colors, feel music


共感覚についての報告は少ない。

左脳の視床梗塞ののちしばらくして共感覚を持つようになった男性の事例報告だそうな。

以下の本人インタビュービデオでは、 
ラズベリーを食べると青色が見えて、青色を見るとラズベリーの味がする、
と言っている。



この共感覚が脳卒中の直後に起きたわけではないことから、回復の過程で脳の配線がそのように変わったのだろう、


というおはなし。





感想:

感覚関連の思い出。

発症後まもないころ、左手は全くの無感覚で、車椅子に巻き込まれても痛さを感じなかった。

すこし日が経つにつれ、手を挟んだりすると頭の右上方20cmくらいの位置に、なにかいやな物が漂っている印象を持つようになったのを憶えている。

2013年8月3日

脳卒中になっても死なないための秘訣 →太る!


Prestroke Factors Associated with Poststroke Mortality and Recovery in Older Women in the Women's Health Initiative.
2013  7月  ハワイ

脳卒中のあとの死亡率に関連してくる生活習慣について調べたそうな。


脳卒中でない50-79歳の女性の生活習慣を調査して、脳卒中になった者の予後との関連を解析したところ、


次のようになった。

・3173人の女性が脳卒中になり、35%が亡くなった。

・発症以前に過体重または肥満だった者の脳卒中後の死亡リスクは、標準体重者に比べ約30%低かった。

・一方、標準体重を下回っていた者のリスクは2倍だった。

・糖尿病、喫煙、運動不足も脳卒中後死亡リスクと関連があった。


高齢女性の脳卒中後の死亡リスクを下げるためには、太ることと運動不足にならないことが大事、


というおはなし。

感想:

太りたい...

2013年8月2日

右脳がやられた脳卒中患者は感情認識がおかしい


Review of Emotion Recognition in Stroke Patients.
2013  7月  マレーシア

脳卒中患者の感情認識の問題を、神経心理的に調べてみたそうな。


過去の関連する研究論文を厳選して見なおしたところ、

次のようになった。

・92件の論文がみつかった。

・表情や口調、言葉を通じた感情知覚力の欠如は、左脳損傷患者よりも右脳損傷患者でずっと多かった。


どうやら右脳は感情を認識するうえで重要な役割を担っているらしい。

右脳が損傷することで対人関係上の困難、社会に対する欲求不満や孤立感が生じるのかも知れない、


というおはなし。

損傷脳半球と感情認識
感想:

自分が右脳ケースなので関心がある。

感情がわからないんじゃなくて、自分の感情が圧倒的すぎて他がどうでもよくなる...そんな印象がある。

2013年8月1日

スウェーデンでは単純労働に就いているほうが脳卒中リスクが低い


Occupational status and incidences of ischemic and hemorrhagic stroke in Swedish men: a population-based 35-year prospective follow-up study.
2013  7月  スウェーデン

職業階層と脳卒中のなりやすさとの関連を調べたそうな。


脳卒中経験のない47-56歳の男性6994人を35年間追跡調査した結果、


次のことがわかった、

・この間に1442件の脳卒中があり、年間発生率は1000人あたり脳梗塞5.5人、脳出血1.2人だった。

・全体的には職業階層と脳卒中とは関連がなかった。

・しかし51歳以上に限ると、知的オフィス労働者よりも単純手作業労働者のほうが脳梗塞リスクがずっと低かった。

・51歳未満では、このような関連は見られなかった。

・他のリスク要因を考慮しても同様だった。



社会経済的レベルが低くても脳出血や脳梗塞のリスク上昇にはならなかった。むしろ高齢者では単純手作業労働に携わる者の方が脳梗塞リスクはずっと低かった、


というおはなし。




感想:

手厚い社会保障国スウェーデンの特殊事情じゃね?





2013年7月31日

自宅でできる運動イメージ歩行訓練を試してみた


Effects of integrated motor imagery practice on gait of individuals with chronic stroke: A half-cross-over randomized study.
2013  7月  イスラエル

自宅でできる運動イメージ歩行訓練の効果を検証してみたそうな。


家住まいの23人の慢性期脳卒中患者について、運動イメージ訓練台本を使った介入を、実験グループと比較グループとに分け、時期と順番をずらして交互に行った。



次のようになった。

・運動イメージ訓練グループで屋内歩行能力が著しく改善した。

・屋外歩行能力の改善はなかった。

・転倒予防自己効力感もやや改善した。


自宅でできる運動イメージ訓練は屋内歩行の改善には効果的だったが、屋外歩行には効果がなかった、


というおはなし。



2013年7月30日

CI療法 vs 両側上肢トレーニング 優れているのはどっちだ!?


Unilateral Versus Bilateral Upper Limb Training After Stroke: The Upper Limb Training After Stroke Clinical Trial.
2013  7月  オランダ

CI療法と両側上肢トレーニングは従来の上肢リハビリより優れているらしいので確かめてみたそうな。


発症後1-6ヶ月の脳卒中患者60人について、3つのグループに分け、それぞれのリハビリを行った。

その前後、6週間後の回復程度を比較した。


次のようになった。

・いずれのグループも上肢機能が大きく改善し、6週間後も効果が持続した。

・しかし、グループ間で改善程度に明らかな差は見られなかった。


CI療法や両側上肢トレーニングは従来法に比べて優れているわけでもなんでもなかった、


というおはなし。
図:両手と片手トレーニング

2013年7月29日

脳卒中の再発予防法が判明 → 太れ!


Body Mass Index and Stroke: Overweight and Obesity Less Often Associated with Stroke Recurrence.
2013  7月  デンマーク

肥満パラドックスが脳卒中の再発にも当てはまるか調べてみたそうな。


ボディマス指数のわかっている脳卒中患者38000人あまりについて、脳卒中の再発との関連を解析した結果、


次のようになった。

・20%の脳卒中患者が再発ケースだった。

・標準体重に比べ、肥満または過体重だと再発リスクが10%低かった。

・一方、やせの場合、標準体重に比べ再発リスクが23%高かった。


肥満パラドックスは脳卒中の再発についても当てはまった。

太っている脳卒中患者は、標準体重者に比べ、2度めの脳卒中であることは少ない、


というおはなし。




感想:

ほんとか?、って感じ。

2013年7月28日

身長が高いと脳卒中リスクが3-5割低下


Adult Height and Body Mass Index in Relation to Risk of Total Stroke and its Subtypes: The Circulatory Risk in Communities Study.
2013  7月  日本

身長と脳卒中との関係について調べてみたそうな。


40-69歳の日本人12222人について17年間脳卒中の発生を追跡し、身長、体重との関連を解析した結果、


次のようになった。

・この間に565件の脳卒中があった。(脳梗塞326件、脳出血186件)

・概ね 身長が高いと脳卒中リスクが低かった。

・低身長(男<159cm,女<148cm)に比べて、高身長(男>166cm,女>154cm)は脳卒中リスクが男性で30%、女性で56%低かった。

・過体重でない場合、おなじ関連が脳梗塞、脳出血に共通して見られた。



日本人の中年男女は、身長が高いほど脳卒中リスクが低くなる、


というおはなし。



感想:

身長が低いのは幼少時の社会的、身体的環境の反映だからこういう結果になる、みたいなことが書いてある。

身長はコントロールできると言いたげ。



2013年7月27日

消極的で人見知り...そんなあなたは脳卒中後ウツになりやすい


Personality Type as a Predictor for Depressive Symptoms and Reduction in Quality of Life Among Stroke Survivals.
2013  7月  イスラエル

脳卒中後のウツやQOLの低下が、特定の性格気質と関連があるかどうか調べてみたそうな。


84人の脳卒中患者について、クロニンジャー理論に基づく3つの気質(報酬依存、新奇性探求、損害回避)を判定するテストを行い、神経症状やウツの程度との関連を解析した。

次のようになった。

・損害回避気質が脳卒中後ウツとQOLの低下に関連が強かった。

・損害回避気質と神経障害が予後を悪化させる要因だった。

損害回避気質の脳卒中患者はウツになりやすいことがわかった、

というおはなし。



感想:

調べてみると、

損害回避気質とは、

・新奇性、罰などを回避する傾向の事を指す。

・変化に消極的で人見知り。しかし堅実で気が長く、家庭的。


ぴったり。石橋を叩いて壊す性格だわ。


2013年7月26日

よく運動するひとは脳卒中にならない


Physical Activity Frequency and Risk of Incident Stroke in a National US Study of Blacks and Whites.
2013   7月   アメリカ

運動と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


45歳以上の白人、黒人、男女、27000人について、日常の身体活動状況をアンケートし、その後5.7年間の脳卒中発生件数との関連を解析した。


次のようになった。

・運動トレーニングを週に1度もしない人は、脳卒中リスクが20%高かった。

・週に4回以上運動トレーニングをする人は脳卒中になりにくかった。

・この傾向は男性でより顕著だった。

・運動が高血圧や糖尿病のリスクを改善するためと考えられた。


運動の脳卒中予防効果をもっと啓蒙しましょう、


というおはなし。

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