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2015年10月29日

脳卒中リハビリは遠隔でもできるの?


Telerehabilitation Approaches for Stroke Patients: Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Controlled Trials.
2015  10月  中国

遠隔リハビリテーションが脳卒中患者の日常生活動作の改善に役立つものか調べてみたそうな。


自宅の脳卒中経験者を対象にした遠隔リハビリテーションの効果に関する 信頼の置ける研究成果を複数の査読者により厳選し、総合的にデータを再評価したところ、


次のことがわかった。

・2587件の記録から11件の研究を厳選した。

・日常生活動作および運動機能について、従来型リハビリと遠隔リハビリとで有意な差は見られなかった。


脳卒中患者への遠隔リハビリテーションの効果は、従来型のそれに匹敵するものである。さらなる証拠固めが期待される、


というおはなし。



感想:

この手のはなしでいつも疑問に思うのは、STはともかく PTやOTって遠隔で代替できてしまうような仕事なのかな?ってこと。

これ↓思い出した。
日本の理学療法士はどういう根拠に基づいて仕事をしているのか?

2015年10月28日

神経学的音楽療法とは NMT(Neurologic Music Therapy)


How music is helping stroke patients walkand talk again
2015  10月  アメリカ

ボストンの2人の若者が音楽療法の会社を立ち上げた。

MEDRhythms 

・神経学的音楽療法 NMTに基づく1回60分間ほどのセッションを

・ギター、ピアノ、歌唱の専門家を派遣して行う。

・リズムによる聴覚刺激:Rhythmic Auditory Stimulation(RAS)の歩行リハビリの事例(2分間)

従来型リハビリを3週間受けても歩行がまったく改善しなかった脳卒中の男性が、派遣された音楽療法士がギターを奏でるや杖を放り出し その日のうちに数倍のスピードで歩けるようになった。

・治療的歌唱とメロディックイントネーション療法の失語症事例(2分間)


設立から6ヶ月の会社ではあるが これからも神経学的音楽療法を世に広めてゆきたい、


というおはなし。


感想:

自分のために目の前でギター演奏してくれたら そりゃぁ頑張っちゃうよなぁ、、

けど上の歩行ビデオはやり過ぎだね。

2015年10月27日

歩きながら考え事すると脳はどうなるの?


Prefrontal Cortex Activation While Walking Under Dual-Task Conditions in Stroke: A Multimodal Imaging Study.
2015  10月  イギリス

多くの脳卒中経験者にとって 歩きながらの課題(会話など)はなかなか難しい。

そこで、歩行に加えて別の課題を与えた時の脳の働きを調べてみたそうな。


慢性期の脳卒中経験者と健常者の各グループについて、

*歩行のみ:単一課題
*歩行+思考作業: 二重課題 を行い、

各々の脳の活動状態を近赤外線分光法およびfMRIにて観察 比較した。


次のことがわかった。

・両グループともに 二重課題時により多くの酸化ヘモグロビンを前頭前野に観測した。

・脳卒中経験者はいずれの課題でも有意な変化を記録した。

・単一課題から二重課題時の脳活動増加量は 脳卒中経験者の運動パフォーマンスの低下度に関連していた。

・脳卒中経験者の二重課題時の活動増加は、下側頭回、上前頭回、帯状皮質、中心前回に観測された。

・特に 脳卒中経験者の下側頭回、帯状皮質、前頭極の活動増加は二重課題時の行動変化と関連していた。


二重課題時の 脳活動の増加と運動パフォーマンスの低下は関連していた、


というおはなし。
図:前頭前野

感想:

脳卒中をやると脳に余裕がなくなるから 負荷がかかったときにすぐに脳がカッカしてしまう。

坂をのぼる軽自動車みたいにエンジン回転数が跳ね上がってしまう。そういうことだと思う。

いまだに 運転中に話しかけられると返事できないもんね。

2015年10月26日

脳のここをやられていると運動イメージ訓練が効かない


Motor imagery-based skill acquisition disrupted following rTMS of the inferior parietal lobule.
2015  10月  カナダ

運動イメージ訓練 いわゆるメンタルリハーサルは脳卒中リハビリで効果のある治療法の1つである。

これには脳の様々な部位が関わっているが、なかでも視空間プロセスを司る左側の下頭頂小葉に大きく依存していると考えられれている。

そこでこの部位を磁気刺激(TMS)で抑制した場合に 運動イメージ訓練の効果がどうなるか調べてみたそうな。


27人の脳卒中患者について、運動イメージ訓練ベースの潜在系列学習を行わせ、その前後での反応時間を測定した。

患者は2グループに分け、
一方には左側の下頭頂小葉へ抑制効果を持つシータバーストTMSを与え、
もう一方はTMSコイルを外に向けて偽刺激グループとした。


次のことがわかった。

・反応時間の改善度は、偽刺激グループで36.1ms、本刺激グループでは7.7msだった。


左側の下頭頂小葉の働きを抑制したところ、運動イメージ訓練の効果が弱まった。この部位が運動イメージ訓練に重要な役割を担っているであろうことが確認できた、


というおはなし。


写真:下頭頂小葉下頭頂小葉


感想:

下頭頂小葉には角回という脳のひだが含まれていて、そこは 刺激すると体外離脱を体験できることで有名な部位でもある。

刺激されてみたい、、

2015年10月25日

視床梗塞で明晰夢を見るようになった若者たち


Lucid dreams, an atypical sleep disturbance in anterior and mediodorsal thalamic strokes.
2015  10月  フランス

視床の脳卒中では 認知 情動 行動上の障害が多く報告されている。一方、睡眠障害の報告はあまりない。

睡眠障害に関係したユニークな事例があったそうな。


・視床の梗塞で入院した2名の若者がいた。

・彼らには 失語、物忘れ、注意力や実行力の低下と共に、

・明晰夢(夢を見ていることを自覚しながら見る夢)の報告もあり、

・その内容は破滅的で争いに関するものだった。


視床脳卒中で明晰夢の報告はほとんどない。今回の事例は 脳卒中と睡眠-覚醒障害の関連をうかがわせる、


というおはなし。

写真:明晰夢

感想:

明晰夢にはとても関心がある けど最近見ないな、、

ついでにこんな話↓を思い出してちょっとワクワクした。

・ペンローズの量子脳理論によると 意識は脳のある構造の量子プロセスから発生する。
・UMMOの人たちは 「その構造」が視床にあることを突き止めた。

2015年10月24日

若いのになぜか脳梗塞になってしまう理由、、TOBACCO


Tobacco Use and Cryptogenic Stroke in Young Adults.
2015  10月  フランス

原因を特定できないタイプの脳梗塞(潜因性脳卒中)は若年者に多い。

潜因性脳卒中と各種リスク要因との関連を調べてみたそうな。


18-54歳で 潜因性の脳梗塞患者155人と、年齢 性別の一致する別の患者の医療記録を比較 解析したところ、


次のことがわかった。

・潜因性脳卒中には現在喫煙者が明らかに多かった(42.6% vs. 23.9%)。

・現在喫煙者は頸動脈プラークや頸動脈血栓と関連があった。


若年者の潜因性脳卒中は喫煙と強い関連があった、


というおはなし。

図:プラーク


感想:

タバコ吸ってると 人によっては心当たりがないのにいきなり脳梗塞になっちゃう、ってことなんだよな。

2015年10月23日

脳梗塞実績No.1漢方薬 → ほようかんごとう


Chinese Herbal Products For Ischemic Stroke.
2015  10月  台湾

中国医学では脳卒中の様々な症状に効く生薬が長年研究されてきた。

そこで、脳梗塞患者によく使用される漢方薬の種類を調べてみたそうな。


台湾の健康保険研究データベースから 2000-2010年の脳梗塞患者記録を抽出して、どのような漢方薬が使用されたのかを調査したところ、


次のことがわかった。

・15896人ぶんの患者データを解析した。

・1人あたり平均5.8種類の生薬を使用していた。

・もっともよく使用された漢方薬は「補陽還五湯」(ほようかんごとう)で40%を占めた。

・これにいちばんよく組み合わされるのが「疎経活血湯」(そけいかっけつとう)だった。

・他に、「丹参」(たんじん)の使用も多かった。


脳梗塞治療に使われる漢方薬は「補陽還五湯」がもっとも多かった、


というおはなし。

図:脳卒中 漢方薬


感想:

伝統的によく使われるというだけで 効くかどうかは 別問題と思う。
補陽還五湯
http://www.kotaro.co.jp/kampo/explain/hoyokango-exp.html


疎経活血湯
http://www.kotaro.co.jp/kampo/shohou/sokei.html

2015年10月22日

脳内出血のあと再入院する患者の割合と特徴


Hospital Readmission after Intracerebral Hemorrhage.
2015  10月  ノルウェー

脳内出血のあと再入院する頻度や原因について調べてみたそうな。


脳内出血で生きて退院することのできた患者121人について、1年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・27人が退院後 90日以内(早期)に、17人が 91-365日の間(後期)に再入院を経験した。

・40.6%の患者は1年以内に少なくとも1回は再入院を経験した。

・早期の再入院の原因は主に感染症で、

・後期の再入院原因は、脳卒中の再発が主だった。

・介護施設へ退院した患者は早期の再入院が多かった。

・糖尿病や初回の入院が長かった患者に後期の再入院が多かった。

・早期に再入院した患者は、高齢で 初回入院時に重症だった者が多かった。


脳内出血患者の再入院はよくあることで、多くは退院後3ヶ月以内だった。再入院の時期により原因や患者の特徴が異なった、


というおはなし。

図:再入院

感想:

こんなに多かったかね?って印象。

2015年10月21日

栄養不良だと脳卒中の治りが悪い?


Emerging malnutrition during hospitalisation independently predicts poor 3-month outcomes after acute stroke: data from a Chinese cohort.
2015  10月  中国

栄養不良と脳卒中の回復度との関連を調べてみたそうな。


脳卒中患者760人について、入院時と2週間後の栄養状態変化を調べ、

*正常のまま
*不良→正常
*正常→不良
*不良のまま の4グループに分けて、

3ヶ月後の生活自立度との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・3ヶ月後の回復が良くなかった患者は 34.7% いた。

・入院時、全体の3.8%に栄養不良が見られ、

・2週間後、その割合は7.5%になった。

・栄養状態が正常→不良になったグループが 4.7%あり 3ヶ月後の回復が良くなかった。


脳卒中で入院中に新たに栄養不良になる患者は、3ヶ月後の回復がよろしくない可能性が高い、


というおはなし。

図:栄養不良と予後

感想:

栄養不良それ自体は問題ないってことなんだな。

2015年10月20日

子供の脳内出血の原因は、、


Etiology, clinical characteristics and prognosis of spontaneous intracerebral hemorrhage in children: A prospective cohort study in China.
2015  9月  中国

子供の脳内出血について、原因と半年後を調べてみたそうな。


1-18歳の脳内出血患者70人について、調査したところ、


次のことがわかった。

・年齢中央値は12歳、44人(62.9%)は動静脈奇形が原因で、

・そのほか 4人が海綿状血管腫、2人が動脈瘤、2人が腫瘍、2人がモヤモヤ病、 血友病1人、高血圧1人とつづき、

・14人は原因不明だった。

・3ヶ月後、6ヶ月後の死亡率は等しく 3%だった。

・障害を有する割合は 3ヶ月後 12.1%、6ヶ月後9.1%だった。


中国の子供の脳内出血原因でもっとも多かったのは動静脈奇形だった。原因不明事例が過去の白人研究よりも多かった、


というおはなし。


感想:

子供は脳梗塞よりも脳出血がずっと多いんだよね、、しかも予防のしようのない原因ばっかり。

2015年10月19日

高齢の脳梗塞患者 男女の違い


Sex Differences in Stroke Subtypes, Severity, Risk Factors, and Outcomes among Elderly Patients with Acute Ischemic Stroke.
2015  9月  中国

高齢脳卒中患者の男女差について調べてみたそうな。


75歳以上の急性脳梗塞の男女1484人を3ヶ月後、12ヶ月後までフォローしたところ、


次のことがわかった。

・重症患者の割合は 17.20 vs. 12.54% で女性が多かった。

・同様に 高血圧 76.42 vs. 66.39%、脂質代謝異常 30.35 vs. 22.76%、肥満 18.40 vs. 9.32% も女性が多かった。

・男性が多かった項目は、脳動脈狭窄 23.11 vs. 17.45%、喫煙 29.60 vs. 13.05%、飲酒 12.15 vs. 0.47% だった。

・介護依存状態にある患者は 3ヶ月後 45.39 vs. 38.33%、12ヶ月後 33.89 vs. 26.33% で女性が多かった。


急性脳梗塞の高齢女性は症状が重く 3,12ヶ月後の回復も悪かった、


というおはなし。

写真:男女差


感想:

女性は平均寿命が長いからなんだって、、

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