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2013年2月14日

【中国発】ひどい大気汚染のおかげで脳卒中死亡率との関連が明らかに!


Acute Effect of Ambient Air Pollution on Stroke Mortality in the China Air Pollution and Health Effects Study.
2013  2月  中国



大気汚染が脳卒中死亡率に与える影響を調べたそうな。


中国の8つの都市について、日々の大気汚染程度と脳卒中死亡率との関連を解析したところ、


次のようになった。


各大気汚染物質と、その濃度が10μg/m3 増える毎に

上昇する脳卒中死亡率はそれぞれ


・PM10未満の浮遊粒子状物質→0.54%

・二酸化硫黄→0.88%

・二酸化窒素→1.47%  だった。





大気汚染が進むと脳卒中死亡率が上昇することが明らかになった


というおはなし。




感想:

中国が言うんだからこの研究は信用できる。

2013年2月13日

リハビリ病院へ転院できない脳卒中患者の特徴、理由


Determining the Need for In-Patient Rehabilitation Services Post-Stroke: Results from Eight Ontario Hospitals.
2013  2月  イギリス



リハビリ入院が必要な脳卒中患者の割合を調べたそうな。


8つの地域病院に入院した脳卒中患者339人について調べたところ、


次のようになった。

・37%がリハビリ入院が必要であると選考された。

・そのうちの75%はリハビリ病院に転院した。

・残り25%がリハビリ病院に転院できなかった理由の1番は、ベッドが足りないから、だった。


・リハビリ入院が必要と判断されなかった63%の患者のほとんどは、

 症状が軽いか非常に重いかのどちらかで、結局 自宅または長期療養所へ送られた。





脳卒中患者のおよそ4割にリハビリ入院が必要であることがわかった


というおはなし。




感想:

これに関連したメールをよくもらうので関心をもった。


リハビリ病院に移ったから良くなるわけではなくて、

良くなりそうだからこそ優先的にリハビリ病院に移れる。


これって悲しい現実のようにみえるけど、

一方でリハビリ病院は実は大して役に立っていない、

って解釈もできる。

そう考えると、選考に落ちたからといって

落ち込む必要はないと思うんだ。

2013年2月12日

てんかんになるリスクは10年経ってもつづく


Incidence and Associations of Poststroke Epilepsy: The Prospective South London Stroke Register.
2013  1月  イギリス


脳卒中のあとのてんかんについて調べたそうな。



元々てんかんのない脳卒中患者3373人について、

てんかん発作の有無を平均3.8年間追跡調査し、

発症後3ヶ月、1年、5年、10年での てんかん発生率を求めた。



次のようになった。

・6.4%(213人)の脳卒中患者がてんかんになった。

・時期別に、3ヶ月後:1.5%、1年後:3.5%、5年後:9.0%、10年後:12.4%が

 てんかんになると推定できた。

・性別、人種、社会経済的状況はてんかんと関連がなかった。

・若年で入院時の神経症状が重く、脳の皮質を含む広い範囲が

 損傷しているとてんかんになりやすかった。





脳卒中後のてんかんは珍しいことではなく、

急性期を脱してもそのリスクは永く持続することがわかった



というおはなし。


写真:てんかん

2013年2月11日

ドイツでは春に脳内出血が増える


Stroke seasonality associations with subtype, etiology and laboratory results in the Ludwigshafen Stroke Study (LuSSt).
2013  2月  ドイツ



季節による脳卒中のちがいについて調べてみたそうな。


2006-2010のドイツ西部都市での脳卒中患者1779人について調べたところ、


次のようになった。


・脳卒中患者は夏に少なく、冬と春に多かった。

・特に、脳梗塞が冬、脳内出血は春に多かった。

・冬の脳梗塞は心原性が多かった。

・入院時血圧は夏に低かった。

・入院時の白血球数は夏に少なく、冬に多かった。





脳梗塞は冬に、脳内出血は春に多いことがわかった。

血圧や白血球数の季節変動が関係しているのかも知れない



というおはなし。




感想:

季節との関連はいままでもあったけど、

春に脳内出血は初めて。

ドイツの春は何かが違うのか?


脳内出血は冬に多いことが確認される

脳出血が増える季節 それは...



脳梗塞患者は春に多く、夏に少ない。

脳梗塞の季節がやってまいりました。 水分、すいぶん




安心できるのは秋だけ。

2013年2月10日

慢性副鼻腔炎は脳卒中リスクが高い


Chronic rhinosinusitis increased the risk of stroke: A 5-year follow-up study.
2013  2月  台湾



慢性副鼻腔炎と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


台湾の健康保険データベースから1万5千人の慢性副鼻腔炎患者と

比較のための4万7千人をランダムに抽出して、脳卒中発生件数を5年間 追跡調査した。



次のようになった。


・慢性副鼻腔炎があると、年間100人中10.65人が脳卒中になった。

・慢性副鼻腔炎でない場合、脳卒中になる割合は、7.53人だった。

・解析の結果、慢性副鼻腔炎があると特に脳梗塞になりやすかった。

・一方、クモ膜下出血や脳内出血との明らかな関連は見られなかった。





慢性副鼻腔炎があると脳卒中になりやすいことがわかった


というおはなし。




感想:

慢性副鼻腔炎には関心がある。

2013年2月9日

脳卒中はガンの倍くらい自殺希望者が多い


One out of 12 stroke survivors contemplates suicide
2013  2月  アメリカ




脳卒中患者の自殺傾向を他の病気の場合と比較したそうな。

きのうの国際脳卒中学会での南カルフォルニア大学の発表。


健康な17000人と、脳卒中678人、心臓発作758人、

ガン1242人、糖尿病199人について、

自殺願望を調べるアンケートをした結果、


次のようになった。


・脳卒中:8%、心臓発作:6%、ガン:4%、糖尿病:5%

 の患者が死んだ方がまし、と考えていた。


・うつ症状がある患者にこの傾向が強かった。





脳卒中患者の12人に1人は自殺したがっていて、

その割合は他の病気に比べかなり高いことがわかった



というおはなし。

2013年2月8日

1日に6000歩以上で脳卒中の再発予防になることを日本の研究者が解明


After stroke, 6,000 steps a day for better health
2013  2月  日本

現在開催中の国際脳卒中学会で昨日発表された内容だそうな。


軽い脳卒中になって間もない142人の日本人について、

歩数計を着けて日々の歩数を記録させたところ、

3年の追跡期間に29人が脳卒中を再発した。


解析の結果、

1日に6000歩以上が脳卒中の再発予防に良いことがわかった


というおはなし。



感想:

続きがあって、

記者:『脳卒中になって間もない患者がそんなに歩けるわけないだろ!?常識的に考えて』

研究者:『症状の軽い脳卒中患者を選んだから6000歩くらい余裕っしょ、健康にいいし...』

という会話が載っている。


なんとなくおもしろいと感じた。


追記:


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