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2011年11月8日

機能的電気刺激(FES)に歩行改善効果はまったくないことが判明


Effects of the addition of functional electrical stimulation to ground level gait training with body weight support after chronicstroke.
2011  10月  ブラジル



FES(機能的電気刺激)の歩行改善効果について調べたそうな。



慢性期の脳卒中片麻痺患者12人について、


地上での体重免荷歩行訓練を、

FESなし→FESあり→FESなし

の順番で行い、


各回での歩行スピード、歩幅、歩調、

関節の動き、角度、を脚、腿、体幹等について

詳細に画像解析し、評価した。




その結果、

FESの有無によって各要素の変化はまったくなかった



というおはなし。








感想:

関連ビデオ(2分): 前半1分がFESなし、後半1分がFESあり



上のようなシーンに出会ったとき、どう解釈すれば良いのだろうか…



・適切な患者を選択し、

・ビデオ撮影の趣旨を簡単に説明しておくだけで

『~のように演技してください』

と言わなくても、


被験者自らが 自然と 気を利かせて、

期待通りに振舞ってくれるものである。



ってこと。

2011年11月7日

嚥下障害は脳梗塞の2割で起こり、多くは重症ではなく、勝手に治る


Swallowing disorders after ischemicstroke.
2011  10月  ブラジル



脳梗塞後の嚥下障害について調べたそうな。


過去の患者記録を調べて、

脳梗塞で入院が必要になった患者のうち、

以前に関連する病気で入院したことの無い者

596人を分析対象とした。



患者の特徴は、

50.5%が男性、49.5%が女性、平均年齢65.3歳、

79.4%が高血圧、36.7%が糖尿病、42.7%が喫煙、13.3%が死亡



そのうち、

・嚥下障害は19.6%に見られ、

91.5%は中程度、8.5%は重症だった。

87.1%は2年以内に勝手に治っていた。

・脳幹部の梗塞が6.8%あった。







嚥下障害は脳梗塞患者のおよそ2割に見られ、

そのほとんどは中程度の症状で、

高齢、糖尿病、脳幹部の梗塞などが危険要因と考えられた、


というおはなし。


写真:嚥下の道

2011年11月6日

fMRIとTMSでCI療法の効果を確認してみた



Functional MRI and motor behavioral changes obtained with constraint-induced movement therapy in chronic stroke.
2011  10月  オーストラリア




CI療法の効果をファンクショナルMRI(fMRI)で確認してみたそうな。


発症後3年前後の脳卒中患者11人について、

2週間のCI療法を施して、

その前後での感覚運動野の活動領域の大きさ、

脳から指先までの刺激の伝わるスピードを

それぞれfMRI、TMSを使って調べた。




結果は、

CI療法の後

ほとんどの患者で上肢の運動機能が向上した。


また、機能改善の著しい患者ほど感覚運動野の

活動領域が大きくなり(fMRI)、


脳から指先まで刺激の伝わる時間が短くなった(TMS)。



これらの結果は慢性期脳卒中患者の

運動機能回復の仕組みと関連があるに違いない、


というおはなし。






感想:

CI療法のみを行なっている点がすこしズルいと思った。


もし、比較のために通常のリハビリグループを用意したら、

きっと同じ結果が出ると思うんだよね。






CI療法は、指をある程度開くことのできる麻痺の非常に軽い患者のみを対象にした上肢トレーニング法である。


その適応審査段階で、改善の見込みが少しでも怪しい患者を全て切り捨ててしまうため、ほぼ確実にトレーニング成果を観測することができるという非常に高い安定性を誇っている。



2011年11月5日

大気汚染と脳梗塞、脳出血との関連は…


Outdoor Air Pollution and Incidence of Ischemic and Hemorrhagic Stroke: A Small-Area Level Ecological Study.
2011  11月  イギリス



大気汚染と脳卒中との関連を調べたそうな。



南ロンドン市街を20mごとの区画に分けて

大気汚染の程度として、

二酸化窒素と10μm以下の粒子物質の濃度を調べ、

住人の脳卒中発生件数、年齢層との関連を解析した。




1995-2004に、住人267839人中、

1832件の脳梗塞、384件の脳出血があった。





解析の結果、


大気汚染で、65-79歳の脳梗塞が若干増加したものの、

明確な関連は見られなかった。


また、脳出血の増加を示すデータはまったくなかった、


というおはなし。


2011年11月4日

音楽療法が脳卒中後の抑うつ気分を改善する


Effects of music therapy on mood instrokepatients.
2011  11月  韓国


脳卒中患者の抑うつ気分の改善に

音楽療法が役立つかどうか、調べたそうな。



発症から6ヶ月以内の18人の脳卒中患者について、

9人ずつ、

・音楽療法グループ

・比較グループ 


に分けて、


音楽療法グループには通常のリハビリに加えて、

1回40分のセッションを

週に2回のペースで4週間、計8回行った。


比較グループには通常のリハビリのみだった。


音楽療法セッションでは、

歌ったり、楽器を演奏したり、音楽を聴く

などを行った。



この前後での患者の気分をアンケート調査し、

定量化して比較したところ、


音楽療法グループで統計学的に有意に

抑うつ気分の改善が見られた。




音楽療法は薬とは異なり副作用もなく、

脳卒中患者の不安や抑うつ気分を改善

することができることがわかった、


というおはなし。


2011年11月3日

ニューヨークの子供らに大人気、"ヒップホップ脳卒中" とは


Child-Mediated Stroke Communication: Findings From Hip Hop Stroke.
2011  10月  アメリカ




急性期脳梗塞の血栓溶解治療の実施率があまりにも低いのは

人々が脳卒中の初期症状についてよく理解していないため

救急車を呼ぶのが遅れてしまうことが原因と考えられる。



そこで、子供を使ってその両親に脳卒中教育をほどこすことが

できるかどうか、調べてみたそうな。



脳卒中の症状をヒップホップ音楽にのってラップするイベントを企画し、

小学校で9-12歳の子供182人を対象に集団で練習させた。





その前と後で 彼らの両親にアンケートをとり、

脳卒中の症状関する知識レベルを検証した。




分析の結果、 多少の知識の改善が見られた。




子供を巻き込んだヒップホップ脳卒中プログラムは

両親の脳卒中知識の啓蒙に役立つかもしれない、


というおはなし。




これが噂の↓ヒップホップ脳卒中






感想:

FASTキャンペ-ンがあまりにも不振だったので作戦を変えた、ということと理解。

2011年11月2日

脳卒中後の視野欠損対策は研究途上


Interventions for visual field defects in patients with stroke.
2011  10月  イギリス




脳卒中後の視野欠損は20-57%の患者に見られる。

視野欠損があると自立の妨げになる。



視野欠損対策について調べてみたそうな。




世界中の論文データベースを検索して信頼の置けそうな

研究成果を厳選した。



その結果、

13件の研究が見つかった。

それらの多くは視野欠損を補うための

探索訓練に関するもので、

その評価については まちまちで結論は出せなかった。




脳卒中後の視野欠損については

充分な根拠のある対策法は存在しない、


というおはなし。






感想:

これ、ちょっとちがうけど期待しちゃう。


2011年11月1日

脳卒中後の眼球運動障害はよくあること


Interventions for disorders of eye movement in patients with stroke.
2011  10月  イギリス


眼球運動障害は脳卒中患者のおよそ70%に見られる。

この障害により眼球の位置が定まらず、適切に物を見ることができなくなる。

例えば、物の奥行きや位置感覚が鈍り、本を読んだり細かい作業がしにくくなる。

その結果、リハビリにも良くない影響が出てくる。


脳卒中後の眼球運動障害の治療法についての過去の研究を

洗い出してみたそうな。


その結果、

参考になりそうな研究成果が2件、見つかった。

しかしこれらは薬を使った治療法の研究で、

しかも脳卒中被験者数が5人しかいなかった。


脳卒中後の眼球運動障害の治療法として

有効そうな方法はみつからなかった、

今後の研究が期待される、


といったおはなし。


感想:

自分や他人の経験に照らしてみて、脳卒中のあとの視力低下や複視などの問題についてお医者さんに相談しても 軽くスルーされる。

治してくれるとは期待していないけど、話しても相槌すら打ってもらえないのは 寂しい限り。

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2011年10月31日

GPSで距離確認:今日は何キロ歩いちゃったかな?


Is outdoor use of the six-minute walk test with a global positioning system instrokepatients' own neighbourhoods reproducible and valid?
2011  11月  オランダ




脳卒中患者の歩行リハビリに

GPSが使えるかどうか、調べてみたそうな。



自宅に退院した慢性期脳卒中患者27人について、

その近所の道をつかって6分間歩行テスト(6MWT)を行った。


(6分間歩行テスト:自分のペースで6分間に歩くことができる最大距離を測定する検査)



この距離計測に、GPSとメジャリングホイールを同時に用いて、

2度計測し、その再現性、正確さを検証した。




その結果、

GPSとメジャリングホイールの結果は大変よく一致しており、


知らない土地での6分間歩行テストに

GPSを利用できることが確認できた、   


というおはなし。



感想:

わたしはサイクリングのときにはいつも

アイフォンに入れたランキーパーを使って

GPSで走行距離の確認をしている。

2011年10月30日

脳梗塞の急性期に腎臓病が治る不思議

A Transient Improvement in Renal Function Occurs after Ischemic Stroke. 2011  10月  オーストラリア



脳卒中が腎臓機能に与える影響を調べたそうな。


急性期脳梗塞患者220人について、
血中クレアチニン濃度(Cr)をもって腎臓機能の指標とし、
発症1週間の経過を検査した。


その結果、

・入院時、慢性腎臓病(Cr>1.2mg/dl)とされた患者(62人)の
 Crが平均で0.34mg/dl下がり、腎臓機能が一時的に改善した。

・同様の傾向が糖尿病患者(69人)、心不全患者(89人)についても見られた。

・入院時に腎臓機能が正常とされた患者ではCrの変化はなかった。

・脳卒中の重症度とCrの変化との間に関連はみられなかった。






急性期脳卒中で腎臓の機能が改善することがわかった、

というおはなし。

2011年10月29日

退院後の寿命は、どこで治療を受けたかにはよらない


Survival over 12 years following acute stroke: initial treatment in a stroke unit vs general medical wards.
2011  12月  ノルウェー




脳卒中になったときに、

専門施設で治療を受けた場合と一般病院で治療を受けた場合

とでの長期の死亡率の違いを調べたそうな。




60歳以上、550人の脳卒中経験者について


・脳卒中治療専門施設にかかった患者と


・一般の治療施設にかかった患者とでの


12年後の死亡率を調査した。





その結果、

専門施設では退院するまでは早いけど、

長期の死亡率では両者に違いは見られなかった、



というおはなし。





感想:

でも、短期の死亡率では専門施設の方が低そう。

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