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2012年5月10日

脳卒中で右脳をやられると運動イメージが遅くなる


Slowing of motor imagery after a right hemispheric stroke.
2012  4月  カナダ



脳卒中経験者の運動イメージスピードが遅いという噂を検証してみたそうな。


37人の慢性期脳卒中患者(右脳損傷19人、左脳損傷18人)と

同性、同年齢の健常者32人について、

軽く腰掛けた状態で 指示に従って足を踏み出して戻す、

という動作のイメージと実際にかかった時間を測定し、比較した。


その結果、

右脳損傷の患者は健常人、左脳損傷の患者に比べ、

動作をイメージするのに要する時間が明らかに長かった。


左脳損傷患者(LHL)と右脳損傷患者(RHL)の各時間比較図

・実行時間(黒)よりもイメージ時間(白)が長い

・麻痺していない方の足でも同様





右脳損傷患者は視空間作業記憶

ダメージを負いやすいためではないか…


というおはなし。

2012年5月9日

脳卒中リハビリはとりあえず鏡に映せば状況改善することが判明


Facilitation of corticospinal excitability according to motor imagery and mirror therapy in healthy subjects and stroke patients.
2011  12月  韓国




イメージトレーニング、ミラーセラピーなどの際の

脳の命令の伝わりやすさについて比べてみたそうな。



脳卒中患者と健常人それぞれ30人ずつについて

つぎの各状況(A-G)で、

健常手の動きを観察し、麻痺手の動きをイメージして

病側脳から麻痺手へ脊髄路を伝わる

運動誘発電位の大きさ、遅延時間を

磁気刺激装置(TMS)を用いて測定した。



写真:ミラーとMEP

A)リラックス状態

B)運動イメージのみ

C)他人の手の動きを直接見て麻痺手の運動をイメージする

D)自分の手の動きを直接見て麻痺手の運動をイメージをする

E)他人の手の動きを鏡に映して同じ動きをイメージする

F)自分の手の動きを鏡に映して同じ対称な動きをイメージする

G)自分の手の動きを鏡に映して同じ非対称な動きをイメージする





結果は、

他人の手または自分の手の動きを鏡に映してみたとき

鏡に映さない場合に比べ、運動誘発電位が強くなり、遅延時間も少なくなった。




麻痺手側に置いた鏡に映った像を見て、

映った健常手と同じ動きをイメージすると

ダメージを負った側の脳からの信号が伝わりやすくなる
ことがわかった、



というおはなし。





感想:

これ、

ミラーニューロン、ミラーセラピー、イメージトレーニング

のちゃんぽんになってて、

いまいち  わけがわからない。


とにかく "ミラー" をつけりゃイイ って風潮を感じる。



こんな記事を思い出した。
 ↓
ミラーセラピーが脳に働きかける説は 文字通り "幻" かも

2012年5月8日

加齢黄斑変性と脳卒中との関連について


Age-Related Macular Degeneration and Long-Term Risk of Stroke Subtypes.
2012  4月  シンガポール



加齢黄斑変性と脳卒中との関連を調べたそうな。


12216人について網膜撮影検査を行い、脳卒中の発生を13年間追跡した。


その結果、

・この間に548件の脳梗塞、57件の脳出血が起きた。

・591人が加齢黄斑変性だった。

・加齢黄斑変性と脳卒中との関連は強く、

・特に脳出血の危険性が3倍近くになった。





加齢黄斑変性になると

脳卒中リスクも高くなることがわかった、


というおはなし。




感想:

以前 こんな記事があったのを思い出した。

病院に行ったらなぜか目を覗かれた



2012年5月7日

rTMSリハビリで脳の回路が変わる


rTMS with motor training modulates cortico-basal ganglia-thalamocortical circuits in stroke patients.
2012  3月  韓国




反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)の脳卒中リハビリ効果を

脳機能画像検査で確認してみたそうな。



21人の脳卒中片麻痺患者を

・rTMS刺激

・偽のrTMS刺激

の2グループに分けて手の指運動のリハビリを行った。



rTMS刺激は10Hzのパルスを1000発、

ダメージ側脳の運動野に当てた。

これを10日間継続し、

その前後での脳機能MRI検査を行った。



その結果、

・本刺激のグループでは偽刺激グループに比べ

 指を動かす正確さが著しく向上した。


・本刺激グループでは脳の皮質-視床-尾状核に渡る活動領域に変化が生じた。


・本刺激グループの病側脳の活動が増強された。




10日間の高頻度rTMS治療と運動リハビリにより

運動機能の向上のみならず、脳の活動領域も変化することがわかった、


というおはなし。





感想:

1回あたり10ヘルツ1000発なので、

要する時間は100秒→わずか1分半。


こんなに短い時間で

効果がでるのだから

まさに奇跡の治療法。


すぐに担当のリハ医に相談しなくちゃね。



オマケ:わたしの右手の指を動かしている時の脳の活動

2012年5月6日

脳梗塞後すぐにうつになるひとの特徴


Relationship between poststroke depression and ischemic lesion location.
2012  3月  タイ




脳梗塞の早期にうつになる患者の特徴について調べたそうな。


平均年齢60歳の脳梗塞の男女39人について、

発症2週間後の時点でのうつの状態を調べ、

梗塞位置などとの関連を解析した。



その結果、

28%の患者にうつが見られ、


これは次の3つの特徴


・左脳梗塞である

・女性である

・高血圧症でない



と関連が強かった、



というおはなし。

2012年5月5日

糖尿病じゃなくても 血糖の高いひとは脳梗塞になったときに...


Higher Blood Glucose within the Normal Range Is Associated with More Severe Strokes.
2012  3月  アメリカ




糖尿病の人が脳卒中になると回復が良くないことは知られている。


血糖値が正常範囲(70-130mg/dL)にある場合はどうか、調べてみたそうな。



糖尿病でない脳梗塞患者361人について

発症7日後の空腹時血糖値を測定し、

その後の回復程度との関連を解析した。




その結果、


・正常範囲内であっても、血糖値が上昇すると自立度が下がる関連が見られた。


・高めの正常血糖値(110-130)の患者は低め(70-90mg/dL)の患者

 と比べると脳梗塞後の重症度は2倍だった。






日頃から空腹気味に過ごしているひとは

脳梗塞になっても治りが早いことがわかった、


というおはなし。

2012年5月4日

イメージトレーニングはどこに視点を置くと効果的ですか?


Effect of Imagery Perspective on Occupational Performance After Stroke: A Randomized Controlled Trial.
2012  5月  アメリカ




脳卒中後のイメージトレーニングリハビリをするときの

視点の位置が結果に影響するかどうかを調べたそうな。




19人の脳卒中片麻痺患者を次の3グループに分けた。


・自分視点で作業イメージトレーニング

・客観視点で作業イメージトレーニング

・リラックスするイメージトレーニング





また、全てのグループには作業療法を週2回x6週間施した。



その結果、

・作業イメージトレーニングを受けたグループでは片麻痺と手の動きが改善した。

・その改善は視点の位置に関わらず同程度だった。






脳卒中後のイメージトレーニングリハビリをする際の

視点の位置はあまり気にしなくて良さそうなことがわかった、



というおはなし。

2012年5月3日

転倒しないように鍛えることはできるのか?


Exercise to Enhance Mobility and Prevent Falls After Stroke: The Community Stroke Club Randomized Trial.
2012  4月  オーストラリア




脳卒中経験者の歩行機能を鍛えると

転倒が少なくなるかどうか調べたそうな。



発症から平均6年を経過した150名の

脳卒中経験者を次の2グループに分けた。



・実験グループ

→歩行を改善し、転倒を防ぐことを目的に運動させた。




・比較グループ

→上肢機能と認知機能の改善を目的に訓練させた。







12ヶ月間継続した時点での結果は、


・実験グループは比較グループよりも、

 6分間歩行テストは34m延びた。

 10m歩行スピードも0.07m/s速くなった。


・月々カウントした転倒回数は、

 実験グループ129回、比較グループ133回

 でほとんど差がなかった。





歩行機能を鍛えても転倒が減るわけではないことがわかった、


というおはなし。

2012年5月2日

中国のおかげで日本人の脳出血が増える可能性について


Short-Term Exposure to Air Pollution and Incidence of Stroke and Acute Myocardial Infarction in a Japanese Population.
2012  2月  日本




日本人について、大気汚染と脳卒中との関連を調べたそうな。



滋賀県高島地区の約55000人の住民医療データを使用した。



1988-2004の間に脳卒中が2038件起きた。


大気汚染物質である

・浮遊粒子状物質、

・二酸化硫黄、

・二酸化窒素、

・光化学オキシダント

との関連を解析したところ、



二酸化硫黄濃度の高い日の数日後に脳出血が起きることがわかった、


というおはなし。




二酸化硫黄(by wikipedia

・2006年現在、中華人民共和国が世界で最も二酸化硫黄を排出している国である。



2012年5月1日

メロディック・イントネーション・セラピーで脳の量が増えた


When right is all that is left: plasticity of right-hemisphere tracts in a young aphasic patient.
2012  4月  アメリカ

メロディック・イントネーション・セラピーMIT)が役に立った事例だそうな。


ある少女が脳梗塞で左脳に広くダメージを負い非流暢性の失語症になった。


その後1年間以上にわたり週5回の言語療法を受けたが回復が止まってしまった。


そこで、MITを集中的に施したところ、失語症が著しく改善された。


脳機能MRIで確認すると、右脳の前頭葉が活発になり、右脳の白質体積も増加していた。


双子の妹の脳と比較してみたところ、この白質体積の増加は明らかだった。




メロディック・イントネーション・セラピー
は単に発語が流暢になるだけではなく、


右脳の構造までをも変えてしまう驚きの治療法であることがわかった、


というおはなし。

写真:メロディック・イントネーション・セラピー

2012年4月30日

もうすぐ退院してくる... いったいどうやって面倒見たらいいの?



The crisis ofstroke: experiences of patients and their family caregivers.

2011  12月  アメリカ




脳卒中経験者の多くは いくばくかの障害を抱え、

その後の生活には家族の介助が必要となる。


脳卒中の急性期から退院までの

患者と家族のニーズの変化を調べたそうな。



19人の脳卒中患者と19人の家族介護者に

入院中から退院6ヶ月の間に面談を行い

質的社会調査をおこなった。



以下のことがわかった。


患者と家族は次の3つの各段階で

問題に直面することになる。


1.脳卒中になった衝撃

2.快復への期待

3.退院の危機


・家族はいずれの段階でもどのように振るまってよいのかわからない。


・特に 退院時には患者を家に受け入れる準備が間に合わない場合がある。





脳卒中になると解決しなきゃならない問題がたくさん出てきて、

患者はもちろん家族にとっても大変なチャレンジになることがわかった、


というおはなし。





感想:

あとで知ったことだけど、

入院した当初、

わたしの実家では

すべての部屋のバリアフリー化と

電動ベッド購入計画が

着々と進行していたらしい。

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