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2012年7月27日

黄砂で脳卒中になる人が続出!


Asian dust storm events are associated with an acute increase in stroke hospitalisation.
2012  7月  台湾




黄砂現象と脳卒中との関連を調べたそうな。


2000-2009に脳卒中で入院した患者81万人について、

入院日と黄砂発生時期との関連を解析した。




次のことがわかった。

・この間に46回の黄砂現象があり、計135日間に及んだ。

・1日当たりの脳卒中入院患者数は、

 黄砂真っ最中:240人

 黄砂現象直後:250人

 黄砂のまったく無い日:220人 

で、これらの差は統計学的に明らかだった。

・特に、黄砂現象直後1日、2日に脳卒中が多く、

・その増加分は脳出血でなく、脳梗塞だった。




黄砂現象は脳卒中患者の急増と関連があることがわかった


というおはなし。




図:黄砂現象
黄砂ビデオ


2012年7月26日

ミラーニューロンに基づく観察療法 その威力とは


Observation-to-Imitate Plus Practice Could Add Little to Physical Therapy Benefits Within 31 Days of Stroke: Translational Randomized Controlled Trial.
2012  7月  イギリス



ミラーニューロンシステムを応用した観察療法を試してみたそうな。



発症後1ヶ月以内の脳卒中患者29人について、

・通常の理学療法のみ

観察療法+通常の理学療法

の2グループに分けて

上肢、下肢の機能訓練を15日間実施し、

回復程度を比較した。




観察療法は、

療法士の動きを あとで真似するつもりで

しっかりと観察することで、ミラーニューロンが

うまい具合に働いてくれる という治療法である。





結果は、

・下肢機能はいずれのグループも著しい回復を見せた。

・上肢、下肢ともに、両グループ間で有意な違いはなかった。





早期脳卒中患者への観察療法はほとんど効果がないことがわかった、


というおはなし。




感想:

面倒くさいことを全てミラーニューロンに

丸投げしてしまっている感がある。


最初、冗談かと思ったが

観察療法って以前からあるみたい。

The potential for utilizing the "mirror neurone system" to enhance recovery of the severely affected upper limb early after stroke: a review and hypothesis.

2012年7月25日

脳卒中患者の口の中は病原菌でいっぱい


Effect of oral hygiene interventions on opportunistic pathogens in patients after stroke.
2012  7月  香港




脳卒中患者の口の中は病原菌でいっぱいらしい。

そこで口腔衛生指導の効果を検証してみたそうな。




脳卒中で入院中の102人の患者を次の3グループに分けて、

それぞれ

・口腔衛生教育のみ

・口腔衛生教育+1日2回殺菌剤でうがい

・口腔衛生教育+1日2回殺菌剤でうがい+週2回の歯磨き支援


を、3週間継続し、この前後での口腔内細菌の種類、数を調査した。





次のことがわかった。

・半数以上の患者で黄色ブドウ球菌など複数の病原菌がみつかった。

・介入前後で見つかった病原菌の種類、数は変わらなかった。

・3グループ間で病原菌の種類、数に 大した違いはなかった。







一所懸命歯を磨いたり、

ヒリヒリする薬でうがいをしても

大した効果はないことがわかった




というおはなし。







感想:

これ↓思い出した。

そういえば脳卒中になってから やたらと歯を磨くようになったわ

歯石を放置すると脳卒中になることが判明



2012年7月24日

貧乏人の脳卒中は症状が重い?


Patients Living in Impoverished Areas Have More Severe Ischemic Strokes.
2012  7月  アメリカ




貧乏人が脳卒中になったときの症状の軽重について調べてみたそうな。


人口130万人の地域で2005年に脳梗塞になった1895人について、

患者の居住地と国勢調査のデータから、貧困状況を推定した。



次のことがわかった。

・22%が黒人、52%が女性だった。

・脳卒中重症度スコア(0-40点)の中央値は3点だった。

・最貧困地域の住人は金持ち地域の住人よりも重症度スコアが2.2点高かった(悪かった)。





貧困が脳卒中の重症度と大いに関連していることがわかった



というおはなし。

2012年7月23日

ハワイアンは若くして脳出血になることが判明


Racial disparities among Native Hawaiians and Pacific Islanders with intracerebral hemorrhage.
2012  7月  アメリカ




ハワイの住人で脳出血で入院した者のうち


ハワイ先住民および太平洋諸島民
Native Hawaiians and Pacific Islanders: NHPI

の特徴を調べてみたそうな。



2004-2010の患者データベースから脳出血の事例を抽出して解析した。



次のことがわかった。


・562人の脳出血患者のうち18%がNHPI、白人は16%だった。

・発症時の平均年齢はNHPIが白人よりも10歳以上若く、55歳だった。

NHPI 35%、白人20% が糖尿病だった。

NHPI 77%、白人64% が高血圧症だった。






ハワイ先住民および太平洋諸島民は

若くして脳出血になりやすく、

その多くは糖尿病、高血圧であることがわかった



というおはなし。






感想:

もしや遠い祖先の血が…  と思ったけど、

ぜんぜん似ていないんだよね。

ハワイ先住民
ネイティブハワイアン

2012年7月22日

脳卒中のあと3ヶ月間で どのていど回復するものなのか


Functional recovery of post stroke patients with hemiparesis after stroke of different aetiology.
2012  4月  セルビア



脳卒中患者が3ヶ月間でどの程度回復するのか調べてみたそうな。


平均年齢59の脳卒中患者30人について、

次のことがわかった。


・77%が左麻痺、23%が右麻痺だった。

・47%が自分では身動きできなかった。

・33%は介助人がいれば動くことができた。

・20%は自らの意志で移動することができた。

・88%は介助人による身の回りの世話が必要だった。

・13%は自分のことは自分でできた。

・自立度スコア(100点満点)の平均は3ヶ月間で57→79になった。

・3ヶ月間で57%の患者が自立歩行できるようになった。





脳卒中後の早い時期に、けっこうな割合の患者が

大幅な機能回復を果たしていることがわかった



というおはなし。

2012年7月21日

上肢リハビリは努力しただけ見返りがあるのか?


Effects of intensity of arm training on hemiplegic upper extremity motor recovery in stroke patients: a randomized controlled trial.
2012  7月  中国




リハビリ訓練の集中度を変えると

片麻痺上肢の回復に違いが出るかどうか調べたそうな。




32人の脳卒中患者について、

1回当たりの訓練を、

1時間、2時間、3時間の3グループに分けて、


週5日×6週間リハビリさせた。




訓練前、2,4,6週間後の回復程度を評価した結果

次のことがわかった。


・いずれのグループも上肢機能の著しい回復があった。

・上肢の運動機能は1回3時間の訓練グループでダントツに向上した。

・日常生活動作に関わる能力はどのグループでも差はなかった。








人一倍長い時間努力すれば

麻痺した上肢の運動機能は より改善するけれど、

すぐに手が使えるようになるわけではないことがわかった




というおはなし。

2012年7月20日

高血圧になると どんどん記憶力が衰える


Association between blood pressure level and the development of memory dysfunction in patients with hypertension
2012  4月  中国



高血圧は記憶障害のもと、言われている。

そこで実際に 血圧と記憶力との関連を調べてみたそうな。



高血圧症と診断されて1年以上経っている

脳卒中未経験の18-75歳の人について、記憶力テストを行ったところ、


次のことがわかった。


・血圧が高くなるにつれ、記憶力が著しく低下した。


・年齢、男性であること、高血圧の期間、収縮期血圧、肥満が危険要因だった。


・教育期間が長いと記憶障害の進行が抑えられた。






高血圧の人はボケやすいので、

日頃 できるだけ頭を使うようにしましょう




というおはなし。




感想:

学生の頃から健康診断のたびに血圧が高いと言われ続けた。


一時的に血圧を大きく下げる方法を発見してからは

健康診断にひっかかることはなくなったものの、

治療が遅れ、


脳が血を吹く直前は

180/110が平常運転だった。



なるほどたしかに、記憶力にはまったく自信がない!




ほか参考:
高血圧を放置していると「物忘れ」が増える 米研究



2012年7月19日

脳卒中リハビリは 自宅でビデオを見ながらひとりでOK


Effectiveness of a video-based therapy program at home after acute stroke: a randomized controlled trial.
2012  7月  マレーシア




自宅でDVDビデオを見ながら行う脳卒中リハビリ

の効果について調べてみたそうな。




90人の脳卒中患者を


・自宅でビデオリハビリグループ

・通常のリハビリグループ


に分けて、3ヶ月後の回復具合を比較した。



結果は、

・両グループ共に回復が著しかった。

・グループ間で回復程度に違いは見られなかった。






脳卒中リハビリは、よほど重症でなければ

自宅でビデオを見ながら安全かつ効果的に

自分だけでできることが分かった



というおはなし。





感想:

概ね賛成。

そういうものだと思う。


それでもリハビリセンターがにぎわう理由は、

脳卒中になると寂しくて 療法士さんに構ってもらいたい

からなんだ と考える。




これに近いことはいつもやっている


2012年7月18日

マインドフルネス・ストレス低減法で脳卒中後疲労感をやっつけろ!?


Mindfulness-based stress reduction (MBSR) improves long-term mental fatigue after stroke or traumatic brain injury.
2012  7月  スウェーデン




脳卒中のあとの疲労感は復職や社会参加の大きな妨げになるが

未だ 有効な治療法はない。



そこで、薬を使わない新しい方法:

マインドフルネス・ストレス低減法MBSR

を試してみたそうな。


マインドフルネス・ストレス低減法:
Mindfulness-Based Stress Reduction(MBSR)
は瞑想やヨガを取り入れたグループ参加の認知療法の一種である。






18人の脳卒中患者と、11人の外傷性脳損傷患者について

半数ずつ、時期をずらしてMBSRの8週間コースに参加させた。




その結果、

MBSRにより疲労感と認知機能テストのスコアが有意に 著しく改善した。



マインドフルネス・ストレス低減法は脳を損傷したあとの

薬を使わない有効な疲労感対策として

かなりイイんじゃない?



というおはなし。





感想:

こういうアプローチには大変関心があります。


参考リンク:

マインドフルネスフォーラム:MBSRとは

マインドフルネス認知療法(wikipedia)

マインドフルネス認知行動療法(pptファイル by 東京大学)
これ↑の前半部分がわかりやすかった。



2012年7月17日

親の因果が子に報い? 脳卒中の子は脳卒中 その対策


Parental history and lifestyle behaviors in relation to mortality from stroke among Japanese men and women: the Japan collaborative cohort study.
2012  6月  日本




親が脳卒中だと子も脳卒中になるのか調べてみたそうな。


日本人男女5万人あまりを15年以上追跡調査したデータを解析したところ、

次のことがわかった。


・両親のいずれかに脳卒中の経験があると、その子供も脳卒中死亡率が高く、

・その危険率は、フツーの親を持つ子供の3割増しだった。

・一方、健康的なライフスタイルを持つ場合、その危険率は半分程度になる。






親の脳卒中は子に受け継がれる。

しかしこの影響も生活習慣を改めることで相殺できることがわかった



というおはなし。

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