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2014年1月17日

追跡眼球運動で半側空間無視がかんたんに治る


Smooth Pursuit "Bedside" Training Reduces Disability and Unawareness During the Activities of Daily Living in Neglect: A Randomized Controlled Trial.
2014  1月  ドイツ

半側空間無視に追跡眼球運動と視覚走査訓練のどちらが効果があるか調べてみたそうな。


脳卒中から1ヶ月の半側空間無視患者24人を、
*追跡眼球運動 もしくは
*視覚走査訓練
のグループに分けて、1回30分間の訓練をベッドサイドで4週間にわたり計20回行った。

訓練前後の改善度を複数の指標で評価した。


次のようになった。

・追跡眼球運動グループで空間無視の程度が著しく改善された。

・この効果は訓練の2週間後にも持続していた。


追跡眼球運動が空間無視を著しく改善した。このベッドサイドトレーニングはおすすめ、


というおはなし。

写真:追跡眼球運動

感想:

追跡眼球運動 眼球運動訓練 を参考。

簡単にいうと、ゆっくり動く物体に眼を合わせ、頭を動かさずに追跡すること。


シンプルでいいね。

2014年1月16日

脳卒中患者のめまいは珍しいのか


Stroke and unsteadiness - A cross-sectional study from primary health care.
2014  1月  スウェーデン

回転性めまいの患者は脳卒中リスクが高いと言われているが浮動性めまいはそうでもない。
そこで脳卒中患者の浮動性めまいについて調べてみたそうな。


36-85歳、63人の脳卒中でリハビリ中の患者について調査したところ、


次のようになった。

・70%が浮動性のめまいを感じていた。

・この割合は女性が圧倒的に多かった。

・浮動性めまいがあると健康の自己評価が低かった。


脳卒中患者に浮動性めまいはめずらしくなく、特に女性に多かった。健康度が下がるのでリハビリの際は要チェックである、


というおはなし。

写真:めまい

感想:

脳卒中になる前、通勤途中にそこを歩くとほぼ必ずめまいがする場所があっていつも気になっていた。

のちに脳卒中で倒れた現場がその場所の真下にある地下鉄ホームだった。

そんなこともあってめまいには関心がある。

2014年1月15日

歩行のイメージ訓練をやってみた


Motor imagery group practice for gait rehabilitation in individuals with post-stroke hemiparesis: A pilot study.
2014  1月  イスラエル

脳卒中片麻痺患者の歩行能力を改善するべく、運動イメージ訓練を試してみたそうな。


慢性期脳卒中患者16人のグループについて、
5週間の歩行運動イメージ訓練と、さらに比較のため5週間の上肢運動イメージ訓練を行った。


次のようになった。

・各運動イメージ訓練の前後で歩行能力になんの変化も見られなかった。

・しかし運動イメージ訓練に対してほとんどの被験者が満足感を示し、自信を深めていた。


脳卒中片麻痺患者向け歩行イメージ訓練をやってみたが効果が得られなかった。しかし前向きな意見が多く聞かれた、


というおはなし。

写真:運動イメージ訓練


感想:

魔法じゃないんだから、おおきな改善だとおもうけどね。

2014年1月14日

腕の位置を知る感覚精度は左手のほうが高いことが判明


Effects of age, sex and arm on the precision of arm position sense-left-arm superiority in healthy right-handers.
2013  12月  ドイツ

脳卒中になると一方の腕の位置感覚がおかしくなる。

そこで左右 各腕の位置感覚の精度に健常人で違いがあるか、調べてみたそうな。


右利きで20-77歳の健常な87人について、腕の角度位置をその深部感覚で判断し測定する装置を考案して、左右おのおのの腕について精度誤差を評価した。


次のようになった。
・腕の位置感覚誤差の大きさは年齢や性別によらなかった。

・利き腕(右)よりも非利き腕(左)でその精度がずっと高かった。


右利きでは、右脳の方が腕位置感覚能力が高いことがわかった。これは脳卒中で右脳を損傷した患者でしばしば空間無視や身体パラフレニアが起きる事実と符合する、


というおはなし。

写真:腕位置感覚測定


感想:

左をジャブに使うのは理にかなっているのかも知れない。

2014年1月13日

麻痺足首に重りを巻くと歩行スピードアップ


Effects of walking with loads above the ankle on gait parameters of persons with hemiparesis after stroke.
2013  12月  カナダ

足首に重りを着けると動作抵抗が増えて筋力強化につながる。
そこで、脳卒中患者の麻痺足首に重りを着けたときの効果を調べてみたそうな。


10人の慢性期脳卒中で片麻痺患者の麻痺足首に0.5-1.5kgの重りを着けた。
このときの歩行スピード、歩調、歩幅、腰ひざの関節角度等を測定、解析した。


次のようになった。

・歩行スピードが秒速5cmほど増えた。

・麻痺足の歩幅が10%ほど延びた。

・姿勢や歩調は変わらなかった。

・これらは主に腰や膝関節動作に力強さが加わることによるものだった。


脳卒中経験者の麻痺足首に重りをつけることで、腰や膝関節の力強さがアップした。しかし歩容に変化はなかった、


というおはなし。



感想:

麻痺足はついついかばってしまいがちだから、これはなるほどかも。

2014年1月12日

座り仕事の脳梗塞リスクは2倍


Sitting occupations are an independent risk factor for Ischemic stroke in North Indian Population.
2014  1月  インド

座って仕事をする人の脳卒中のなりやすさを調べてみたそうな。


インド北部で入院している脳梗塞患者と健常人について仕事環境について面談調査し、関連を解析した。


次のようになった。

・平均年齢53、224人の脳梗塞患者と224人の健常人のデータが集まった。

・他の要因を考慮に入れてなお、座り仕事であるというそれだけで脳梗塞リスクが2倍になった。


座りっぱなしの時間を減らすべく、職場が運動を奨励するべきだろう、


というおはなし。

写真:座り仕事

2014年1月11日

前庭機能熱刺激で失語症が治る


Caloric vestibular stimulation in aphasic syndrome.
2013  12月  イギリス

前庭機能熱刺激は脳幹検査に用いられるほか、言語に関連する脳の血流を高めるとも言われている。
そこで、前庭機能熱刺激の失語症への効果を調べてみたそうな。


左脳損傷で失語症の慢性期脳卒中患者3人について前庭機能熱刺激を4週間行った。

方法は、左脳を刺激するために右の耳穴に温度を変化させる事のできるプローブを挿入し、35℃~17℃のサイクルを20分間に8回行った。

次のようになった。

・3人中2人で命名課題での著しい改善効果がすぐに見られた。

・このうち1人は復唱能力も改善し、別のもう1人は単語識別能力が向上した。

・副作用は見られなかった。


前庭機能熱刺激で失語症が改善するかも知れないことがわかった、


というおはなし。


通常は冷水を注ぐらしい
写真:前庭熱刺激


感想:

よほど強力なプラシーボ効果があるのか、1人はついでに歩けるようになってしまったという。

2014年1月10日

中国から流れてくるPM2.5は脳卒中を引き起こすのか?


Increasing emergency room visits for stroke by elevated levels of fine particulate constituents.
2013  12月  台湾

微粒子状物質PM2.5と脳卒中との関連を調べてみたそうな。

脳梗塞または脳出血で国立大学病院に救急搬送された件数とPM2.5およびその成分との関連を解析したところ、


次のようになった。

・2004-2008に12982件の脳梗塞、3362件の脳出血があった。

・脳出血は硝酸塩、元素状炭素の増加により救急搬送リスクが1-2割増加した。

・脳梗塞は暑い季節の有機炭素と元素状炭素の増加により救急搬送リスクが2割増加した。

・PM2.5と有機炭素は、65歳以上もしくは女性の 脳梗塞リスクの上昇と関連があった。


PM2.5とその構成成分は脳出血や脳梗塞での救急搬送件数と関連があった、


というおはなし。


写真:PM2.5


感想:

PM2.5の炭素にもいろいろあるんだね。

有機炭素と元素状炭素の違いは…(pdf)

2014年1月9日

身体パラフレニア患者のラバーハンド錯覚はどうなるのか?


The Rubber Hand Illusion in a patient with hand disownership.
2013  12月  オランダ

右脳の感覚運動野が梗塞になった78歳の患者が、左手の所有感に問題(身体パラフレニア)を抱えていた。

運動機能が回復した後も、この身体所有感の問題は残っていた。


そこで、ラバーハンド錯覚テストを左右おのおのの手について行い、どのような違いがでるか実験してみたそうな。


次のようになった。

・錯覚の程度は右手よりも梗塞と反対側の左手で顕著だった。

・左手をラバーハンドで錯覚させるためには視覚的な刺激だけで十分だった。


身体所有感覚に異常のある患者は、作り物の手をいとも簡単に自分の手と思い込んでしまうようだ、

というおはなし。


ラバーハンド錯覚とはこのこと



感想:

なっとくいかない。

普段自分のからだにぶらさがっている手ですら自分のものと認識できないのに、どうしてゴム手を横に置いただけで自分の手と錯覚すると言うのだろうか?
きっと触覚も鈍いはずだからなおさら錯覚しにくいと思うのだが…

2014年1月8日

ラベンダーオイルが脳に効く理由について


Effect of lavender oil (Lavandula angustifolia) on cerebral edema and its possible mechanisms in an experimental model of stroke.
2013  12月  イラン

ラベンダーはシソ科の植物で、薬草としても用いられる。
そこで、ラベンダーオイルの脳神経保護効果とそのメカニズムを調べてみたそうな。


人為的に脳虚血にしたネズミにラベンダーオイルを量を変えて注射した。
その後の梗塞の大きさ、浮腫、運動機能、酸化ストレス等を測定した。


次のようになった。

・ラベンダーオイルを200-400mg/kg注射したネズミの梗塞、浮腫が非常に小さかった。また機能回復も良かった。

・ラベンダーオイルによって酸化ストレスが低下し、抗酸化能が高まっていた。

・ラベンダーオイルで血管新生を促すタンパク質が増えたものの、細胞死を促すタンパク質が減ったわけではなかった。


ラベンダーオイルには脳虚血時の神経保護効果があることがわかった。これは抗酸化や血管新生の増強効果によるものと考えられた。しかし細胞死を抑えるわけではなさそうである、


というおはなし。
写真:ラベンダーオイル



感想:

ラベンダー登場2回目、いいんだろうな。
【アロマテラピー】ラベンダーの香りが脳梗塞にすごく効く

2014年1月7日

運転復帰した脳卒中経験者の自信レベルを調べてみた


Evaluation of driving confidence in post-stroke older drivers in South Australia.
2013  12月  オーストラリア

脳卒中経験者は自信の欠如から自動車運転を控えてしまいがちである。

運転復帰した者たちの自動車運転への自信レベルについて調べてみたそうな。


自動車運転復帰した脳卒中経験者40人(うち男性25人)平均年齢65と、
脳卒中経験のない平均年齢72の114人(男性56人)について、
自動車運転自己評価スコアを測定し、比較した。


次のようになった。

・両グループ間で自己評価スコアに有意な違いは見られなかった。


自動車運転に復帰した脳卒中経験者は、非経験者と同レベルの運転に関する自信を有していた。自信を欠いている脳卒中経験者がいれば、勇気づけてあげることで運転復帰できるようになるかもしれない、


というおはなし。

写真:脳卒中ドライバー


感想:

問題の捉え方がおかしい。

完璧に健康な人にとってさえ自動車運転は危険がいっぱいなのに、一度脳にダメージを負った高齢者が同レベルに自信を持っているというのは、明らかな認知異常の証拠だと思う。

ビビって運転できなくなるくらいに何度も注意を促すべきだと思う。


スポーツカーに乗り換えようかと最近激しく悩んでいる脳卒中経験者が言うのだから間違いない。

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