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2014年2月19日

トランス脂肪酸は脳卒中のもとなのか?


Intake of trans fat and incidence of stroke in the REasons for Geographic And Racial Differences in Stroke (REGARDS) cohort.
2014  2月  アメリカ

トランス脂肪酸と脳卒中の関係はよくわかっていない。

調べてみたそうな。


17107人の男女が参加した脳卒中の地理、人種についてのREGARDS調査データを解析した。

トランス脂肪酸の摂取量は食事頻度アンケート結果を用いた。


次のようになった。

・7年間の追跡期間中479件の脳卒中が起きた。そのうち401件は脳梗塞だった。

・トランス脂肪酸の摂取量が1日あたり2g増えるごとに脳卒中リスクが男性で14%増加した。

・女性の脳卒中リスクは増えなかった。


トランス脂肪酸と脳卒中との関連は性別により異なった。2g/日の摂取で男性では14%脳卒中リスクが上がり、女性には変化はなかった、


というおはなし。



感想:

トランス脂肪酸 ほとんど気にしてなかったけど、

この資料↓がおもしろかったわ。まったく別の問題なのかもしれない...
トランス脂肪酸の何が悪い?(金城学院大学薬学部)pdf


2014年2月18日

療法士さんよりもビデオゲームの方が優れていると判明!


Eliciting Upper Extremity Purposeful Movements Using Video Games: A Comparison With Traditional Therapy for Stroke Rehabilitation.
2014  2月  イスラエル

脳卒中リハビリの現場でビデオゲームが用いられるようになってきているものの、その特徴についてはよくわかっていない。

そこで、従来のリハビリに比べ ビデオゲームリハビリが意味のある動作を伴っているものかどうか、調べてみたそうな。


平均年令50、発症後1-7年の脳卒中患者29人について、ビデオゲームグループと従来リハビリグループに分け、同じ時間のトレーニングを行った。

ビデオゲームはXBOXやプレステなど市販のゲームを使い、従来リハビリは療法士の指示に従いボールやブロックを使った動作訓練を行う。

上肢トレーニング最中の患者の動作をビデオ撮影し、各動作の目的が明らかであるかどうかを判定した。

同時に手首に取り付けた加速度センサーの結果から、上肢の動きの強弱と運動機能との関連を解析した。


次のようになった。

・ビデオゲームグループでは上肢の動作37970回中、目的の明らかな動きが271回あった。

・従来型リハビリグループでは、上肢動作14872回中、目的の明らかな動きは48回だった。

・まったく無目的な動きは 従来リハビリで26回だったのに対し、ビデオゲームでは0回だった。

・上肢の運動能力と動作回数との間に関連があった。

・運動能力の高い者ほど動作回数も多かった。


ビデオゲームリハビリは、従来型リハビリに比べ 患者にとってより有意義な動作を数多く訓練することができる、


というおはなし。
写真:ゲームリハビリ


感想:

容姿抜群な異性のバーチャル療法士さんが画面に登場するようになったら、ますますモチベーションがアップするね。


2014年2月17日

前庭電気刺激は何回やると半側空間無視が治るのか


Galvanic vestibular stimulation in hemi-spatial neglect.
2014  1月  イギリス

近年、前庭感覚電気刺激の半側空間無視治療効果が報告されるようになった。

そこで、この効果がどのくらい持続するものなのか調べてみたそうな。


脳卒中で半側空間無視の患者52人について1回25分間の前庭感覚電気刺激を2週間にわたり計10回行った。

前庭感覚電気刺激は、両耳の後ろの乳様突起に左側にプラス極、右側にマイナス極を貼り、認識できないほど微弱な直流電流を流す。

患者は3グループに分けて、10回のセッションのうち、各々 本当に刺激する回数を1,5,10回とし、偽刺激回数を9,5,0回とした。

その後、注意力と自立度の評価を4週間後まで追跡した。


次のようになった。

・すべてのグループで注意力が著しく改善した。

・さらにこの効果は1か月後も持続していた。

・また、すべてのグループで自立度スコアが20%改善した。

・副作用や途中脱落者はなかった。


前庭感覚電気刺激は簡単で効き目が持続して どこでもできる半側空間無視治療法になりうるだろう、


というおはなし。




感想:

注意書きがあって、

この実験では偽刺激オンリーのグループをあえて設けなかった。

予想外に全グループで大きく改善してしまったことから
この実験行為そのものが強力なプラシーボ効果をもたらした可能性が疑われる。

だとしたら今度はそれを研究すればいいじゃん、

と開き直っている。

好感をもった。



似た過去記事
前庭感覚電気刺激で半側空間無視をやっつけろ!

半側空間無視の新治療法、前庭感覚電気刺激を5日間繰り返してみた

2014年2月16日

手首を握って前後に動かしてあげるととてもイイらしい


Manual mobilization of the wrist: A pilot study in rehabilitation of patients with a chronic hemiplegic hand post-stroke.
2014  1月  オランダ

脳卒中片麻痺患者の手首を動かしてあげると何か良いことがあるのか実験してみたそうな。


18人の脳卒中患者を2グループに分けて通常のリハビリを行い、一方には手首を動かしてあげる時間としてそのうち10分間を割いた。


6週間後に手首の可動域、痛み、痙縮、握力等を評価、比較した。


次のようになった。

・手首動かしグループで、手首を開く角度と手の機能が統計学的有意に改善した。


脳卒中片麻痺患者の手首を動かしてあげると、その回復に良い影響があるかもしれない、


というおはなし。
写真:手首の動かし方
こんなふうに前後に動かす。


感想:

ほんの一週間ほど 若くてかわいい女性のOTに担当してもらったことがあった。その頃手は感覚ゼロで脱力しきっていたけれども、手を握ってもらえて とても楽しかった。

そんな思い出がよみがえってきた。

2014年2月15日

体重支持トレッドミルよりも地上歩行トレーニングのほうが優れているという根拠


Body weight-supported treadmill training vs. overground walking training for persons with chronic stroke: A pilot randomized controlled trial.
2014  2月  アメリカ

体重支持トレッドミルと地上歩行とどちらが効果的か調べてみたそうな。


発症後6ヶ月以上経ち自立歩行のできる脳卒中患者20人について、体重支持トレッドミルと地上歩行の2グループに分けて1回30分間のトレーニングを2週間行った。

歩行スピード、持久力、姿勢の改善度を3ヶ月後までフォローし、比較した。


次のようになった。

・地上歩行グループの持続可能歩行スピードがトレッドミルグループより大きく改善した。

・同様に歩行時の姿勢の対称性も改善した。

・この効果は3ヶ月後も持続した。


地上歩行トレーニングは体重支持トレッドミルに比べ歩行スピードの改善により効果的だった、


というおはなし。



感想:

自立歩行できる患者をいつまでも体重支持しても意味ないよ、ということと理解した。

2014年2月14日

再発予防のために血圧を120以下にすると長生きできない


Lower systolic blood pressure is associated with poorer survival in long-term survivors of stroke.
2014  2月 オーストラリア


脳卒中のあとは血圧を低く抑えることで再発のリスクを減らせると考えられている。その一方で、血圧を下げると予後がよくないという最近の報告もある。

そこで、脳卒中患者の血圧と長期的な生存率について調べてみたそうな。


発症から5年経った脳卒中患者を選んで、血圧や発症10年後までの死亡、再発の有無を調査した。


次のようになった。

・5年時点で 収縮期血圧が120mmHg以下の患者は131-141mmHgの患者に比べ脳卒中、心筋梗塞または死亡のリスクが61%高かった。

・収縮期血圧が121-210mmHgの範囲では予後に違いはなかった。


高血圧の境界領域とされる収縮期血圧131-141mmHgの患者に比べ、正常とされる120mmHg以下の患者は長期的な生存可能性が非常に低くなることがわかった、


というおはなし。
写真:血圧と死亡リスク


感想:

ホンキで降圧薬飲むのやめようかと思う...

2014年2月13日

リハビリにベストな体重とは


The Effect of Body Mass Index on Stroke Rehabilitation.
2014  2月  アメリカ

ボディマス指数(BMI)とリハビリ病院に入院中の脳卒中患者の回復との関連を調べてみたそうな。


リハビリ病院に入院していた819人の患者について、BMIと機能的自立度評価との関連を解析した。


次のようになった。

・自立能力はBMIによって異なった。

・低体重の患者は肥満、標準体重患者に比べ自立度が低かった。

・さらに肥満までゆかない過体重(30>BMI>25)の患者グループがもっとも自立能力が高かった。


脳卒中リハビリ病院では、過体重な患者ほど自立能力が向上することがわかった、


というおはなし。


感想:

リハビリ病院の食事はとても美味しかったけど、量がとても少なくて退院時には2kgほど体重が減っていた。

太るくらいにガッツリ食べさせるべきだと思った。

2014年2月12日

脳梗塞のけいれん発作はいつ起きたかが大事


Influence of seizures on stroke outcomes: A large multicenter study.
2014  1月  カナダ


脳梗塞患者のけいれん発作が発症時に起きた場合と 入院中に起きた場合とで予後に違いがあるものかどうか調べてみたそうな。


10261人の脳梗塞患者について調査したところ、


次のようになった。

・157人 1.53%が発症時にけいれん発作が起きた。

・208人 2.03%に入院中のけいれん発作があった。

・どちらの場合も患者は若く、神経症状は重く、合併症や死亡率も高かった。

・発症時けいれん発作は女性、手足の麻痺と関連があった。

・入院中のけいれん発作は肺炎や半側空間無視と関連があった。

・入院中のけいれん発作があると重症でない脳卒中患者の合併症、死亡率が高かった。

・入院中のけいれん発作の有無が総死亡率の高さに影響していた。


けいれん発作の質は発症時と入院中とで異なる。入院中のけいれん発作は予後の悪化を意味する、


というおはなし。



横向きにするのが重要


感想:

seizureを調べていて参考になった。資料↓
どこが違うの? ひきつけ けいれん てんかん
 

2014年2月11日

ネットの脳卒中情報はわかり易いか?


A Readability Assessment of Online Stroke Information.
2014  1月  イギリス

インターネット上でアクセスできる多くの脳卒中関連情報の読みやさについて調べてみたそうな。


グーグル検索で脳卒中関連キーワードで上位100内にランクするウェッブページについて、その読みやすさを2種類の指標( Flesch-KincaidSimple Measure of Gobbledygook)で評価した。


次のようになった。

・ Flesch-Kincaidスコアの平均は10.4だった。

・Simple Measure of Gobbledygookスコアの平均は12.1だった。

・半数以上のウェッブページは大卒レベルの読解力が必要だった。

・非営利目的のページは内容がやさしかった。


大衆向けの脳卒中情報サイトはもっとわかりやすい表現にするべきである、


というおはなし。


感想:

このブログは脳卒中経験者向けに、文字の大きさも含めできるだけわかりやすく表現することを心がけてはいるが、口数の少ない性格なので 伝えたいことが本当にわかる人はうんと限られると思う。

2014年2月10日

新生児脳梗塞を経験した子供のQoLは...


Quality of life and functional outcome in early school-aged children after neonatal stroke: A prospective cohort study.
2014  1月  フランス

新生児脳梗塞を経験した学齢児童の生活の質(QoL)と身体機能との関連を調べてみたそうな。


新生児脳梗塞になった子供を持つ家族にアンケートを行いQoLと身体機能について調べた。同年齢の健康な子供についても同様の調査を行い比較した。


次のようになった。

・84人の新生児脳梗塞経験者と74人の健康な子供のデータが集まった。

・片麻痺のある子どもの自立度はそうでない子供よりも低かった。

・QoLは機能回復の程度と関連がなかった。


新生児脳梗塞を経験した学齢児童には、障害があるにもかかわらずQoLが低くないというパラドックスが見られた、

というおはなし。
図:新生児脳梗塞のQOL

2014年2月9日

太っていても健康に気を遣えば脳卒中にならないの?


Is the Association between Healthy Lifestyle Behaviors and Cardiovascular Mortality Modified by Overweight Status? The Japan Collaborative Cohort Study.
2014  1月  日本

過体重な人がヘルシーな生活をしたばあい 脳卒中を含む心血管系疾患での死亡率に影響があるのか調べてみたそうな。


40-79歳の男性18730人、女性24216人ついて、健康的な生活習慣(果物、魚、乳製品の摂取、運動、嫌煙、適度な飲酒、十分な睡眠)と心血管系疾患との関連を約20年間追跡調査した。


次のようになった。

・この間に2412人の心血管系疾患での死亡があった。

・健康生活習慣スコアが高いほど脳卒中など心血管系疾患の死亡率が低かった。

・この関連は過体重(BMI25以上)であっても同様に見られた。

・健康生活習慣スコアの高い人の心血管系疾患死亡リスクは、過体重でないと0.44で、過体重だと0.56だった。


生活習慣の改善による心血管系疾患の予防効果は過体重の人にも期待できる、


というおはなし。


感想:

肥満パラドックスの類かと思ったら、フツーの話だった。

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