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2026年6月27日

血栓溶解を受ける患者の3割は軽症脳梗塞──その治療、本当に必要だったのか

2026  6月  シンガポール


軽症の脳梗塞に対して、血栓を溶かす治療をすぐに行うべきかどうかは、長く議論されてきた問題である。

脳梗塞では「早く血流を戻す」ことが重要とされる。しかし、症状が軽い患者にまで一律に静注血栓溶解療法(IVT)を行えば、本当に利益があるのか。むしろ出血などの害が増えるのではないか。

そこで、Doheim らによるRCT限定メタ解析(https://doi.org/10.1212/wnl.0000000000213863)を取り上げ、この問題を整理してみたそうな。

2026年6月26日

4Hz・5Hzのバイノウラルビートは、脳卒中後の脳を再調律するのか

2026  6月  イラン


多発性硬化症では、ストレスへの反応や、自律神経の回復が乱れやすいと考えられている。ストレスがかかると、体内ではコルチゾールというホルモンが変化し、心拍や自律神経にも影響が出る。

バイノウラルビートは、左右の耳に少し違う周波数の音を聴かせることで、脳や体の反応を変える可能性がある音刺激である。安全で、体に傷をつけない方法なので、ストレスをやわらげる手段として注目されている。

そこで、多発性硬化症の人で効果があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月25日

リハビリ室に通う意味はあるのか:脳卒中上肢麻痺と遠隔リハの現在地

2026  6月  中国


脳卒中後には、多くの患者で上肢の運動障害が残る。上肢の麻痺やこわばり、感覚障害、運動制御の低下は、日常生活の質を大きく下げる。

従来のリハビリは、病院や施設に通う必要があり、時間・場所・医療資源の制約を受けやすい。そこで、インターネット、ビデオ通話、スマート機器、ウェアラブル機器などを使った遠隔リハビリが注目されている。

しかし、脳卒中後の上肢機能に対して、遠隔リハビリがどの程度有効なのかは十分に整理されていなかった。そこで、ランダム化比較試験に限定して、遠隔リハビリの効果を系統的に評価してみたそうな。

2026年6月24日

“治療された患者”だけで語る進歩:くも膜下出血20年史の落とし穴

2024  11月  アメリカ


動脈瘤性くも膜下出血の治療は、この20年で大きく変化してきた。従来のtriple-H療法や抗線溶療法の位置づけが見直され、破裂動脈瘤に対する治療も、開頭クリッピングから血管内治療へと比重が移ってきた。

また、米国では人口の高齢化も進んでおり、患者の重症度や背景も変化している。

そこで、米国の全国入院データを用いて、自然くも膜下出血の発生、治療方法、転帰が2001年から2020年にかけてどう変わったかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月23日

再開通信仰にだまされるな:軽症脳梗塞と血栓溶解の落とし穴

2026  6月  カナダ


脳梗塞では、詰まった脳の血管が再び通ること、つまり再開通することが、回復のよさと強く関係すると考えられている。

しかし、症状が軽い脳梗塞でも、実際に脳の血管が詰まっている場合、その血管が開くかどうかで、その後の回復にどれほど差が出るのかは十分にわかっていなかった。

そこで、軽症脳梗塞の患者で、治療後に血管が再開通したかどうかと、早期および90日後の回復との関係をくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月22日

クラゾセンタンは本当に効いたのか?『RECOVER研究』の正体は“後ろ向き解析”

2026  6月  日本


動脈瘤が破れて起こるくも膜下出血では、その後に脳の血管が細くなる「脳血管攣縮」や、それに続く脳の血流不足が問題になる。

クラゾセンタンは、この血管攣縮を防ぐ目的で使われる薬である。しかし、どの患者にも同じように役立つとは限らない。

そこで、クラゾセンタンの効果が患者の体格や重症度によって違うのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月21日

脳出血を起こしたのに、また血液サラサラ薬? 小規模試験が投げた重い疑問

2026  6月  ノルウェー


脳内出血を経験した患者では、再び出血を起こす危険がある一方で、脳梗塞や一過性脳虚血発作などの虚血性イベントを起こす危険もある。

そのため、脳内出血後に抗血小板薬を再開すべきか、避けるべきかは判断が難しい。

STATICH試験で、この問題について抗血小板薬の長期使用の安全性と有効性をくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月20日

4.5時間を超えた脳梗塞に血栓溶解薬を使う危うい理屈

2026  6月  ブラジル


急性期脳梗塞に対する静脈血栓溶解療法は、発症または最終健常確認から4.5時間以内に行う治療として確立している。

しかし、この時間制限のために治療対象となる患者は限られる。そこで、4.5時間を超えた時間帯でも、テネクテプラーゼが有効かつ安全に使えるかを、メタ解析でくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月19日

「医師が言うから正しい」のか――ショート動画時代の脳梗塞情報

2026  6月  中国


脳梗塞では、症状に早く気づき、すばやく医療につなげることが重要である。治療には時間窓があり、対応が遅れるほど死亡や後遺症の危険が高くなる。

いまではTikTokやBilibiliのようなショート動画で、脳梗塞について知る人も多い。しかし、そうした動画が本当に役に立つ情報を含んでいるのか、人気のある動画ほど信頼できるのかはよくわかっていなかった。

そこで、脳梗塞に関するショート動画の内容、信頼性、情報の質をくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月18日

片手リハビリはもう古い? 脳卒中後の両手練習が示した意外な限界

2026  5月  アメリカ


日常生活の多くは、片手だけでなく両手を協調させて行う。

食事、調理、着替え、物の持ち運びなどでは、左右の手が別々の役割を持ちながら同時に働く。しかし脳卒中後は、麻痺側の運動障害だけでなく、両手を時間的・空間的に合わせる能力も低下する。

両手練習は脳卒中リハビリで重要と考えられているが、実際に1回の両手課題練習で、動作や脳の興奮性がどう変わるのかは十分にわかっていなかったのでくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月17日

ミューズリーで脳卒中リスク8割減?メンデルランダム化が示した「朝食の摂り方」

2026  6月  中国


食事は脳卒中を予防するうえで重要な生活習慣の一つと考えられている。

しかし、従来の観察研究では、健康意識、所得、運動習慣、喫煙などの影響を完全に取り除くことが難しい。たとえば、ある食品をよく食べる人が脳卒中になりにくかったとしても、その食品そのものが効いているのか、もともと健康的な生活をしている人がその食品を選んでいるだけなのかは区別しにくい。

そこで、メンデルランダム化という方法を用いて、32種類の食習慣が虚血性脳卒中の発症リスクと、発症後の機能予後に因果的に関係するかをくわしくしらべてみたそうな。

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