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2025年9月29日

“あの注射”の後に残る不調──脳卒中との意外な関係

2025  9月  ルーマニア


COVID-19感染後に長く続く症状は「Long COVID」と呼ばれ、疲労や呼吸困難だけでなく、神経学的な不調も多く報告されている。

脳卒中は世界的に主要な死因・後遺症原因であり、COVID-19との関連性も指摘されてきた。しかし、Long COVIDを有する患者が脳卒中で救急外来を受診した場合、その症状や治療成績がどのように異なるのかについては十分に明らかにされていない。

そこで、Long COVIDの既往が脳卒中救急診療に与える影響をくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月28日

血栓回収神話の崩壊──軽症脳卒中ではなぜ“害”が勝るのか?

2025  9月  中国


これまでの大規模研究では、前方循環の大血管閉塞(ELVO)に対して「血栓回収療法(MT)」を行うと、通常の内科的治療(MM)よりも良い結果になると報告されてきた。

ただし、それは主に中等症から重症の患者(NIHSSスコア6以上)を対象としており、軽症(NIHSS <6、以下mELVO)の患者は多く除外されていた。

しかし実際には、ELVO患者の約1割は軽症で発症する。その一部は薬だけでは回復が不十分なことがあり、静注の血栓溶解療法(IVT)で血流を回復できるのも限られている。

つまり軽症でも治療が必要な場合があるかもしれないが、MTが本当に役立つのかははっきりしていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月27日

コクランが暴いた真実──血圧140未満のワナ

2025  9月  カナダ


血圧が少しだけ高い「軽症高血圧」(上が140〜159、下が90〜99)は、将来の脳卒中や心臓病につながると心配されている。

しかし、この段階から薬を飲み始めるのが本当に良いのかどうかは、はっきりしていなかった。とくに脳卒中を防げるのか、副作用の方が大きいのか、結論が出ていない。そこでCochraneレビューが最新の研究をまとめて検証してみたそうな。

2025年9月26日

脳外科医が語らない“感染性くも膜下出血”──動脈瘤治療の意味が揺らぐとき

2025  9月  ドイツ


くも膜下出血(脳の血管が破れて起きる出血)の多くは、いわゆる「動脈瘤」が原因である。その中で、ごくまれに「感染」が関わって血管の壁が弱り、動脈瘤(感染性脳動脈瘤:MIA)ができることがある。

頻度は全体の1%ほどと非常に少ないが、治療方法や診断の基準がまだはっきりしていない。そこで、この感染性動脈瘤によるくも膜下出血について、患者の特徴や治療、経過をくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月25日

もやもや病とAVM、そしてビタミンK不足──子どもを襲う意外な脳卒中の正体

2025  9月  中国


子どもにも脳卒中は起こる。まれではあるけれど、一度発症すると後遺症が強く残ることが多い。

ところが、中国本土では「どのくらいの子どもが脳卒中になっているのか」という全国的なデータがなかった。

そこで、小児脳卒中の実態をあきらかにするべくくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月24日

祭りのノリが命を削る? 神輿と脳卒中の危険な関係

2025  9月  日本


頸動脈解離(けいどうみゃくかいり)は、首の血管が傷つくことで起きる病気で、若い人でも脳梗塞の原因になることがある。

多くは交通事故やスポーツのケガで見られるが、今回、日本の伝統行事である「神輿(みこし)担ぎ」によって起きた非常に珍しい症例がみつかったそうな。

2025年9月23日

24時間を超えても血栓回収!?──EVT信者にカモにされないために

2025  9月  アメリカ


脳梗塞に対する血栓回収療法(EVT)は、発症から6時間以内、あるいは条件を満たせば24時間以内まで効果があることが分かっている。

ところが24時間を過ぎた「超遅延」の場合でも、一部の人ではまだ血流が保たれていて、治療で助けられる脳の組織が残っている可能性がある。

ただ、これまでは小さな研究ばかりで、本当に効果があるかどうかははっきりしていなかった。そこで、24時間を超えた患者に対してEVTと薬による治療を比べた研究をまとめ検証してみたそうな。

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