元2025 11月 エジプト
「ストレスがたまると脳卒中になりやすい」ことは、多くの人が何となく知っていることである。しかし、これまでの研究には
・ストレスと「うつ病」がごちゃまぜになっている
・研究ごとの人数や期間がバラバラで、全体像がわかりにくい
という弱点があった。
そこで、
・うつ病の人をできるだけ除いて、「ストレスそのもの」の影響を確かめること
・たくさんの研究をまとめて、「どれくらい脳卒中リスクが上がるのか」をあらためて数字で示すべく、
メタアナリシスをこころみたそうな。
元2025 11月 エジプト
元
Stress in Patients With (Un)ruptured Intracranial Aneurysms vs Population-Based Controls.
2018 4月 オランダ
・未破裂脳動脈瘤患者のほうが破裂患者よりも重大なストレスイベントの数がおおかった。
・ストレスイベントとしてはお金にまつわるものが未破裂脳動脈瘤とのみ関連が強く、子供関連ストレスや家族の死別と脳動脈瘤との関連はなかった。
・ストレスイベントの時期と脳動脈瘤との関連はなかった。
・自宅で受ける継続的なストレスの頻度は 破裂および未破裂脳動脈瘤と用量関係にあり、生涯をとおして受けるとさらに関連はつよかった。
・職場での継続的ストレスと脳動脈瘤との関連はほとんどなかった。
元2022 12月 アイルランド
元
Workplace stress and its impact on the 16-year risk of myocardial infarction and stroke in an open female population aged 25-64 years in Russia/Siberia (WHO MONICA-psychosocial program)
2015 6月 ロシア
・職場ストレスが高い女性の割合は31.6%に及んだ。
・責任が重い、休みが少ない、専門を生かせない、能力が及ばない、と ストレスが高かった。
・高レベル職場ストレスにある女性の脳卒中リスクは1.96倍だった。
・脳卒中は既婚でストレスを訴える管理職や高学歴 or 低学歴で肉体労働に就く女性に多かった。
元2025 11月 中国
Stress as a risk factor in the development of brain stroke 2011 9月 セルビア
・患者の多くが発症直前の24時間以内に強いストレスを受けていた。
・統計的にもっとも顕著なストレスは家族に起因するものだった。
・慢性的に受けるストレスの多くは家庭と仕事に関するものだった。
・再発患者に固有なストレスは見つからなかった。
元2025 11月 アメリカ
元2025 6月 中国
元
Gender and Stress in Predicting Depressive Symptoms Following Stroke.
2014 11月 アメリカ
・日常生活下での1140件の出来事が記録された。
・そのうち37.3%はストレス度の高いネガティブな出来事だった。
・記録された日々のウツ症状は男性よりも女性で重かった。
・特に次の3つのウツ症状、*悲しい気分、*疲労感、*食欲不振、が多かった。
・病院で行う従来型ウツ検査では男女の差は見られなかった。

元
Evidence of perceived psychosocial stress as a risk factor for stroke in adults: a meta-analysis.
2015 11月 イギリス
・社会心理的ストレスに曝されていると脳卒中リスクが30-40%高かった。
・脳梗塞よりも脳出血により強く関連していた。
・これらの関連は男性よりも女性で強かった。
元
Job Strain and the Risk of Stroke: An Individual-Participant Data Meta-Analysis.
2015 1月 スウェーデン
・19万人あまりの男女を9年ほど追跡し、2千件の脳卒中データを確認した。
・職業性ストレスが強いと脳梗塞リスクが1.24倍、
・脳出血は1.01倍、脳卒中全体で1.09倍だった。
・特に 脳梗塞と職業性ストレスの関連は社会階層に依らず強かった。
元
Stroke Patients' Recognition and Knowledge of Their Own Vascular Risk Factors: A Sociocultural Study.
2015 9月 スペイン
・ほとんどすべての患者(98%)で血管危険因子があった。
・もっともよく認識されていた一般的な血管危険因子は、ストレス、高血圧、脂質代謝異常、喫煙、心臓病だった。
・自分自身の血管危険因子を全て回答できたのは16%で、32%はまったく挙げられなかった。
・特に 一般知識としてストレスを血管危険因子に挙げた患者ほど、自身のそれを1つも答えられない傾向があった。
・自宅外に職場があって複数の血管危険因子のある患者は、自身の血管危険因子を正しく認識できている率が高かった。
元
Relation between resting amygdalar activity and cardiovascular events: a longitudinal and cohort study
2017 1月 アメリカ
・22人が脳卒中をふくむ心血管疾患になった。
・扁桃体の活性が骨髄活性、動脈活性、心血管疾患とあきらかに関連していた。
・自覚ストレスと扁桃体活性、C反応性タンパク質が関連していた。
・ストレス→扁桃体→骨髄で白血球→動脈で炎症プラーク→心血管疾患の関係ルートが考えられた。
元2024 9月 エジプト
元
Association between job strain and risk of incident stroke
2015 10月 中国
・138000人あまりの被検者を含む6件の研究が見つかった。
・低ストレスな仕事(要求度が低く 裁量権の高い:科学者など)に比べ、高ストレスな仕事(要求度が高く 裁量権の低い:ウェイトレスなど)は脳卒中リスクが1.22倍だった。
・この関連は脳梗塞に限定するとリスクが1.58倍になった。
・特に女性で顕著だった。
・受動的な仕事(要求度も裁量権も低い:門番など)も能動的な仕事(要求度も裁量権も高い:弁護士など)も 低ストレスな仕事よりも脳卒中リスクが高くなかった。
元
The effects of aroma massage and foot bath on psychophysiological response in stroke patients.
2017 9月 韓国
・身体的、心理的ストレスの度合いはマッサージ+足湯グループで明らかに低く、
・体温や睡眠満足度もはっきりと高かった。

Is psycho-physical stress a risk factor for stroke? A case-control study.
2012 8月 スペイン
・ストレスと脳卒中との間に強い関連が見られた。
・特にタイプA行動パターンの人は脳卒中リスクが非常に高かった。
・性別による違いはなかった。
性格面
・強い目標達成衝動
・競争心おう盛
・野心的
・時間に追われている感じをもつ
・性急でいらつきやすい
・過敏で警戒的
行動面
・爆発的で早口のしゃべり方
・多動である
・食事のスピードが速い
・一度に多くのことをやろうとする
・いら立ちを態度に表す
・挑戦的な言動
・特徴的なしぐさや神経質な癖
元
Perceived Stress Is Associated With Subclinical Cerebrovascular Disease in Older Adults.
2013 1月 アメリカ
・27%に脳梗塞がみつかった。
・ストレススコアが高いと、脳の体積が大きく減少し、脳梗塞リスクが増えた。
・この関連は、喫煙、肥満、心臓病、高血圧、ウツなどに影響されなかった。