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2011年7月19日

FASTキャンペーンはほんの少しだけ効果があったみたい


StrokePublic Awareness Campaigns Have Increased Ambulance Dispatches forStrokein Melbourne, Australia.
2011  7月 オーストラリア




脳卒中啓蒙キャンペーンの効果を検証してみたそうな。

2004から毎年9月を脳卒中週間として、国立機関が啓蒙キャンペーンを行っている。


さらに、2007年以降は具体気的な初期症状を加え

FAST(Face,Arm,Speech,Time)キャンペーンとし、

すぐに救急車を呼ぶことを推奨した。



このキャンペーン効果を測る指標として

1999-2010の救急車出動件数のうち、脳卒中に関係するものの割合を求めた。



その結果、

FASTキャンペーンを開始した2007年以降について、

脳卒中週間の直後月(10月)の割合が自然増加分に比べ著しく増えた。


例えば、

・2007年は2.62%→3.00%、

・2008年は2.62%→3.05%、

・2009年は2.70%→3.09%



となった。



救急車出動件数を調べることで

FASTキャンペーンに若干の効果があったことがわかった

(出動割合が一時的に0.数%増加した)

というおはなし。




FASTキャンペーン

ビデオ直リンク

2011年7月18日

地方高齢者の脳卒中死亡率は異常


Cognitive Impairment Predicts Fatal IncidentStroke: Findings from a National Sample of Older Adults.
2011 6月  カナダ




高齢者の認知障害の有無と脳卒中死亡率との関連を調べたそうな。



10年間にわたる、65歳以上、9451人の脳卒中患者のデータを再解析した。


その結果、


認知障害があるだけで、

脳卒中死亡率が2倍になることがわかった、


というおはなし。

2011年7月17日

やったことあるけど、Wiiボクシングはなかなかキツイ


Energy expenditure in chronic stroke patients playing Wii Sports: a pilot study.
2011  7月  オランダ



脳卒中により運動機能に制限を負ってしまうと

次第に運動不足の状態になり、さらなる病状の悪化を招くことになりかねない。


かといって運動を継続するのも容易ではない。



しかし、任天堂のWiiスポーツなら興味をもって運動を継続できるかも知れない。



そこでWiiスポーツでどの程度のエネルギー消費量が

期待できるものなのか、実際に計測してみたそうな。




自立歩行のできる慢性期脳卒中患者10人について、

Wiiスポーツのテニスとボクシングを、

それぞれ15分間ずつ、10分間の休憩を入れてプレイしてもらった。



この間、酸素消費量を計測するためのガスマスクを装着した。



座って安静にしている時の酸素消費量との比をもって運動強度(METs)とした。


中程度の運動が3-6METs、激しい運動は6METsより大とする。



結果は、 平均で、

テニスが3.7METs

ボクシングが4.1METs

であった。



Wiiスポーツのテニスとボクシングは、

健康維持に必要な運動量を得られることがわかった、



というおはなし。

2011年7月16日

脳梗塞のあとは動く手足で運動を継続するべし


Exercise improves recovery after ischemic brain injury by inducing the expression of angiopoietin-1 and tie-2 in rats.
2011 7月 中国



運動をすると人の骨格筋のなかで

血管造成が活発になることが知られている。


ひょっとしたら脳梗塞の治療にも応用できるのではないか…

と考えて実験してみたそうな。



実験用ネズミを次の3つのグループに分けた。

・脳梗塞にしたあと 運動させる

・脳梗塞にしたあと 運動なし

・なにもしない





運動はトレッドミル1日30分を2週間継続した。




その後解剖して梗塞の大きさ、血管造成因子の量などを調べたところ、


運動グループでは運動なしグループに比べ

・梗塞の大きさが著しく小さくなっていた。


また、

・血管造成に関わるタンパク質および遺伝子の発現も増えていた。






運動は脳梗塞に イイかもしれない、


というおはなし。





感想:

脳を治すために手足を動かすという発想だから、

片麻痺であれば健常な側の手足をバタバタ

させていれば効果がでそうな気がする。



通常、集中治療室をでると

車椅子に押しこまれて、勝手に動きまわるな!

と言われ、ほとんど運動ができない状況を考えると、


このけんきゅうは重要なことを示唆しているのかもしれない…と思う。

2011年7月15日

なんでこんなに疲れやすいのか?


Poststroke fatigue: an emerging, critical issue in stroke medicine.
2011 8月 韓国



脳卒中後の慢性疲労の特徴について

過去の研究を見直してみたそうな。


次のようなことがわかった。



この疲労感をどのように定義するかによって

その有病率は23%~75%の幅があった。


考えられる要因として、

・身体機能障害 ・合併症 ・飲んでいる薬 ・睡眠障害

・栄養不良 ・うつ ・認知障害 ・脳の損傷、炎症、灌流異常

などが挙げられる。


その症状は長期化し、リハビリを妨げ生活の質を低下させる。


治療法はほとんどなく、効果は薄い。




脳卒中後慢性疲労はありふれた症状であり

その原因は複雑で対策もよくわからない。


さらなる研究が必要である、


というおはなし。







感想:

ブログのアクセス解析をみると、

"脳卒中 疲労"

というキーワードでの訪問が思いのほか おおい。



なるほど... と思う。

2011年7月14日

【伝統医学】治療方法のわからない症状にはとりあえず電流を流す


Does Sensory Transcutaneous Electrical Stimulation Enhance Motor Recovery Following a Stroke? A Systematic Review.
2011 7月 アメリカ




経皮的電気刺激(TENS)療法


脳卒中後の運動機能改善効果を調べたそうな。


データベースからTENS療法に関する 過去の信頼の置けそうな研究を

ピックアップして複数の人間でそれらを再評価した。



15件の研究論文がみつかった。


概ね効果的であるとの結論が多かったが、

TENS療法の施行方法、評価方法ともにみなバラバラで、

結論を出せるほどの充分なデータはなかった、


というおはなし。






感想:

TENSはよく目にしていたけどこれまで注意は払わなかった。

FES(機能的電気刺激)と何がちがうのかさっぱりわからないが、

いずれにしても18世紀当時の最新医学って感じがする。






経皮的電気刺激(wiki)

2011年7月13日

脳卒中=激しい頭痛+遠のく意識 ←ただの思い込み


A Narrative Study of Women's Early Symptom Experience of Ischemic Stroke.
2011 7月 アメリカ



脳梗塞になったあと病院に到着するまでの時間が長いと

tPA治療を受けるチャンスがどんどん減って行く。



女性脳梗塞患者は男性に比べ病院到着時間が遅いことが知られている。


その理由を調べてみたそうな。



脳梗塞になって1年未満の、24-86歳の女性9人に面談して

発症当時の様子を語ってもらいその内容を分析した。




次のようなことがわかった。


・何気ないいつもの動作ができなくなってきて発症に気づいた。

・突然気づいたというよりも、徐々にそうなった感じ。

・その際、自分の身体を客観的に観察できていた。

・ほとんどの人はこの状況を脳卒中とは考えなかった。

・数人はこれを持病の症状の1つと考えていた。

・自分がイメージしていた脳卒中の症状とは違っていたと感じる人もいた。

・これら判断は女性固有の価値観、人生観によるところがおおきかった。




といったおはなし。





感想:

自分も脳卒中っていうのは

ハンマーで殴られるような激しい頭痛とともに

意識が遠のいてゆくものだと思い込んでいた。



ところが、

くも膜下出血を除く9割以上の脳卒中では、

そんなことは起こらない。


これを脳卒中になってから初めて知った。


結構重要なことだと思うんだけどあまり耳にしない。

2011年7月12日

手首をすごい速さでブルブルさせると動きがスムーズになるらしい


Effects of wrist tendon vibration on arm tracking in people post-stroke.
2011 6月 アメリカ



慢性期 脳卒中患者の手首を振動刺激すると

その動作が改善されるかもしれない、と思って実際に確認してみたそうな。


10人の脳卒中経験者と5人の健常人について、

テーブル上で8の字を描かせる動作を数十回行わせた。

途中で70ヘルツの振動を手首の腱に与えた。

この動作を追跡記録し、速度や移動距離を解析した。


その結果、

振動刺激前は動作がぎこちなく、手の動作速度にもむらがあった。

振動刺激によって動作速度は安定し、スムーズな動きになった。


これは手首腱の振動刺激によって脳神経系のいろんな働きが

改善されたために違いない、  というおはなし。







感想:

聞いたことがある話だな…と思っていたら、

これと同じ研究者のあたらしい論文だった。

2011年7月11日

ボツリヌス療法ってホントのところはどうなの?


Casting, taping or stretching after botulinum toxin type A for spastic equinus foot: a single-blind randomised trial on adult stroke patients.
2011 7月 イタリア




脳卒中後の尖足対策にボツリヌス毒素Aを用いたあとの

フォロー方法について調べたそうな。



69人の片麻痺尖足患者について、

ボツリヌス毒素Aを足底筋に注射した後の1週間の処置を

次の3つのグループに分けた。

・テーピング

・キャスティング(ギプス)

・いきなりストレッチング




さらにその翌週は全員ストレッチングおよび歩行訓練を行った。

そして20日後、90日後に歩行機能等を評価した。




結果は、

キャスティング>テーピング>>ストレッチング

の順で治療効果が継続した。



ボツリヌス療法のあとはいきなり動かさずにしばらくギプス固定がお勧め、

というおはなし。

2011年7月10日

貧乏そうな人が脳梗塞の治療を受けられない可能性について


Ethnicity and thrombolysis in ischemicstroke: a hospital based study in Amsterdam.
2011 6月 オランダ



人種間で、脳梗塞治療に違いがでるかどうかを調べたそうな。



2003年から5年間に入院した患者510人を

さかのぼって白人と非白人とに分類した。


・77%(392人)が白人で、23%(118人)が非白人だった。

・非白人患者は若く、血圧が高く、重症度は低かった。

・非白人は白人に比べ血栓溶解療法を受ける機会が著しく低かった。

・病院到着時間の遅れ、年齢等の要因を考慮に入れてもなお、

 非白人患者の血栓溶解治療の機会は白人に比べ少ないことがわかった、





というおはなし。







感想:

いまどきあからさまな人種差別があるとも思えないので、

患者は外見で判断されるってことなんだと思う。



貧乏で保険入ってなさそう、って思われたらアウト。



おそらく日本にも同様の差別はあると思う。


いつも病院に行くたびに保険証の確認をされるし…



救急車で運ばれる前にはスーツに着替えておくとイイかも。

2011年7月9日

アメリカでは肌が黒いと脳梗塞治療が受けられないことがある。いまだに…


Racial Disparities in Tissue Plasminogen Activator Treatment Rate forStroke: A Population-Based Study.
2011 6月 アメリカ




脳梗塞の治療薬tPAの利用頻度が人種の違いに影響されるという噂がある。



黒人の多い地域でこの噂がほんとうかどうかを調べてみたそうな。



tPAは発症後3時間以内でないと効果がない。


コロンビア特別区の7つの救急病院で、およそ1年間にわたり1044人の脳梗塞患者が運び込まれた。


この1044人のうち、


・74%が黒人で、19%が白人だった。

・5%がtPA治療を受けた。

・tPA治療を受けた黒人の割合は白人の3分の1以下だった。

・発症後3時間以内に到着した黒人の割合は白人よりも少なかった。

・3時間以内に到着できた者のうち、tPA治療を受けた黒人の割合は、白人の半分だった。




黒人はなんだかんだと理由を付けられて適切な治療をうけることができていない。


人種への偏見は相変わらず…  というおはなし。

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