2012年11月6日

食物繊維の脳卒中予防効果が明らかに

元

Dietary fiber intake and stroke risk: a meta-analysis of prospective cohort studies.
2012  10月  中国



食物繊維と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


食物繊維 摂取量と脳卒中リスクに関する

過去の研究を厳選し、データを統合し、再解析した。



次のようになった。

・314864人が参加し、8920人の脳卒中事例を含む6件の研究が見つかった。

・食物繊維を多く取る人は、少ない人に比べ脳卒中リスクが13%低かった。

・男女の差や、脳梗塞、脳出血での大きな違いはなかった。

・1日あたり10gの食物繊維が増えるごとに脳卒中リスク12%の低下が予想された。







食物繊維の多い食事にすると

かなり脳卒中予防になることがわかった
、


というおはなし。




感想:

この↓記事を思い出した。

【ひじき推奨】 食物繊維を多く摂る日本人女性は脳卒中になりにくい



2012年11月5日

脳卒中なのに病院にも行かず呑気にネット検索している人を大量に発見

元

A cross-sectional study of individuals seeking information on transient ischemic attack and stroke symptoms online: a target for intervention?
2012  10月  アメリカ



一過性脳虚血発作(TIA)や脳卒中の症状があってもすぐに病院に行かない人が多い。

そういった人たちをネットで見つけ出すことができるか実験してみたそうな。



以下のような仕組みを作った。

1. TIAや脳卒中をキーワードにした英語のGoogle検索広告をアメリカを対象地域として出稿する。

2. この広告にアクセスするとWebサイトに誘導されアンケートと電話番号を入力する。

3. すぐに血管神経学の専門家と電話でつながり、症状が評価される。




結果は次のようになった。

・122日間継続し、計25292人のサイト訪問者があった。

・訪問者の1%にあたる251人がアンケートに回答した。

・このうち175人(平均年齢59、女性63%)と電話でつながった。

・その37人は24時間以内に症状があり、また60人は医者にかかっていなかった。

・結局、39%にあたる68人がTIAまたは脳卒中だった。

・ABCD2スコアはあまりアテにならなかった。






TIAや脳卒中の症状があって、それをネットで調べている人をみつけることは難しくなかった。

しかもそのうちの何割かは病院にも行っていなかった。


うまく自己診断できる仕組みを作ってあげると きっと喜ばれると思う
、


というおはなし。








感想:

脳卒中は高齢者が多い。

彼らがネットで一生懸命に検索している姿を今は想像しにくい。


でも今後はどんどん増えると思う。

2012年11月4日

マルチビタミンを10年以上飲んでも脳卒中予防にならないことが判明

元

Multivitamins in the Prevention of Cardiovascular Disease in Men: The Physicians' Health Study II Randomized Controlled Trial.
2012  11月  アメリカ



マルチビタミン剤の脳卒中を含む心血管系疾患への影響を調べてみたそうな。



50歳以降の男性内科医師14641人ついて、

マルチビタミン剤を毎日飲むグループと偽薬グループとに分けて

1997-2011まで心血管系疾患の有無を追跡調査した。

このうち754人には心血管系疾患の既往があった。



結果は次のようになった。

・この間に1732件の心血管系疾患があった。

・心血管系疾患の発生率はマルチビタミングループと偽薬グループとで違いは無かった。

・心筋梗塞、脳卒中に分けても差は見られなかった。

・死亡率との関連も見られなかった。

・疾患の既往の有無にも関連はなかった。







毎日10年以上マルチビタミン剤を飲んでも

脳卒中や心筋梗塞の予防にはならないことがわかった
、


というおはなし。




2012年11月3日

脚の力が強いとどんどん歩けるようになる

元

Relationship between lower limp muscle strength and 6-minute walk test performance in stroke patients.
2012  10月  フランス




脳卒中患者の下肢の筋力や痙縮が、歩行能力に与える影響を調べてみたそうな。



男女12人ずつの脳卒中患者について、

・下肢の筋力テストと痙縮の程度を測定した。

・次に6分間歩行テストを行い、

・その間の心拍数を記録した。



筋力テストの結果が高い者と低い者に分類し、

6分間歩行テストの結果との関連を解析した。


次のようになった。

・6分間に歩行できた距離と、下肢筋力との間には強い関連があった。

・痙縮の程度や心拍数と 6分間歩行距離との関連は見られなかった。






下肢筋力を鍛えれば歩行能力が向上するのかも知れない、


というおはなし。





感想:

リハビリ病院に移ったその日に、

リハ医が 脚に力がどの程度入るのか

調べていたのを思い出した。


これが後にも先にもリハ医が関心を示してくれた唯一の機会だった。

2012年11月2日

ボトックス注射で日常生活が改善するかな?

元

Consequences of neurologic lesions assessed by Barthel Index after Botox(R) injection may be underestimated.
2012  10月  アメリカ



ボツリヌス療法の効果が日常生活動作に反映されるのか調べてみたそうな。


脳卒中などの脳損傷による痙縮対策として

ボトックス注射を受けた患者の記録を見直し、

バーセルインデックス(日常生活動作から自立度を評価する指数)

との関連を解析した。



結果は、


痙縮改善の程度とバーセルインデックスとの間に何の関連も見られなかった。






ボツリヌス療法は痙縮を緩和できるのかも知れないけれど

日常生活動作に反映されるほどではないことがわかった
、

というおはなし。





感想:

期待しすぎると

ガッカリするよ…


ってことなんだと思う。



バーセルインデックス


2012年11月1日

脳卒中を素早く見分ける方法について

元

FAST enough? The U.K. general public's understanding of stroke.
2012  10月  イギリス



脳卒中の初期症状を周知し、

入院にかかる時間を短くすることはとても大切なことである。



脳卒中キャンペーンによる啓蒙活動の成果を検証してみたそうな。



バーミンガムの住人356人について脳卒中のFASTキャンペーン

についてどのくらいわかっているのかアンケートをとった。



次のようになった。


・知識の平均点は15点中11.8点だった。


・糖尿病、高血圧、高コレステロールが

脳卒中のリスクになることを知っていたのは54.2%だった。


・60.2%がFASTキャンペーンを耳にしたことがあったが、

多くはその意味を知らなかった。


・若者、高齢者、非白人系の脳卒中への理解が低かった。






FASTキャンペーン…もっと頑張んなきゃ、


というおはなし。





感想:

自分が経験するまで

脳卒中って、突然すごい頭痛がして意識がフッ飛ぶもの

となんとなく思っていた。



でもそういうひとはほんのわずかで、

ほとんどはこのビデオ↓にあるような地味な症状から始まるようだ。

脳卒中がわかるFASTとは。(3分間)


2012年10月31日

脳卒中で植物状態は珍しいことなの?

元

Causes and Outcomes of Persistent Vegetative State in a Chinese Versus American Referral Hospital.
2012  10月  アメリカ




植物状態になった主な原因を中国とアメリカで比べてみたそうな。


次のようになった。


・合計36例の植物状態患者のデータを得た。


・北京での19例について、

・その原因のトップ3は、
 
 脳内出血21%、脳梗塞11%、心拍停止26%だった。


・バルチモアでの17例について、

・その原因のトップ3は、

 脳梗塞18%、心拍停止18%、外傷性脳損傷18%だった。







中国、アメリカ共に、植物状態になる原因の第一位は

脳卒中であることがわかった
、


というおはなし。

2012年10月30日

やっぱり 身体をよく動かす人は脳卒中になりにくい

元

Association between Physical Activity and Risk of Stroke Subtypes: The Atherosclerosis Risk in Communities Study.
2012  10月  ドイツ



身体活動度と脳卒中との関連を調べたそうな。

45-64歳の男女13069人について、

その身体活動度を3段階に分類し、

脳卒中の有無を約19年間追跡調査した。



次のようになった。


・この間に648件の脳卒中が起きた。

・身体活動度が高いと脳卒中が起きにくかった。

・身体活動度が高いグループは低いグループに比べ脳卒中リスクが2-3割低かった。







普段よく動いている人は脳卒中になりにくいことがわかった、


というおはなし。



2012年10月29日

【蘇生措置拒否】脳卒中患者はどう扱われるのか?

元

Do-not-resuscitate orders, quality of care, and outcomes in veterans with acute ischemic stroke.
2012  10月  アメリカ



蘇生措置拒否(DNR)指令が出ている患者には

積極的な治療がおろそかになる懸念がある。



3965人の脳梗塞患者について、

DNR指令の有無とケアの質を計測し、関連を解析した。


次のようになった。


・13.5%の患者にDNR指令が出ていた。

・彼らの71%は入院初日にDNRに文書で同意していた。


・全体の4.9%は入院中に死亡または退院後ホスピスに移動しており、

・そのうちDNRありの患者が3割だった。


・DNRありの患者は、高齢で、別の病気も抱えていて、脳卒中も重症だった。


・DNRの有無とケアの質との間に関連はほとんどなかった。





蘇生措置拒否の有無で

脳卒中患者のケアの質が変わることはなかった
、


というおはなし。




Do-Not-Resuscitate (DNR)

2012年10月28日

観察したりイメージするだけのニューロリハビリテーションの効果とは

元

Action Imagery Combined With Action Observation Activates More Corticomotor Regions Than Action Observation Alone.
2012  10月  ドイツ




動作観察や運動イメージが脳卒中リハビリに良いと言われている。

それらの神経メカニズムを調べてみたそうな。



26人の健常人について脳機能MRIを施行した。


・動作観察ビデオのみの場合と

・動作観察+運動イメージを促す手の動きのビデオを見せた。


それぞれ得られた脳活動領域を比較したところ、


次のようになった。


・動作観察だけの場合、両脳半球の頭頂葉、後頭葉を含む対称的な神経活動が増加した。

・動作観察に運動イメージを加えた場合、さらに

両小脳半球と尾状核、運動前野、補足運動野の活動が増加した。






動作観察に運動イメージを加えることで

運動に関連した脳のより広範の領域を

活発にできることがわかった。


これをもとに効果的な脳卒中リハビリができるかも知れない
、


というおはなし。





脳機能MRIではこんな風に見える。(ビデオ2分間)

右手の指を動かしているときのわたしの脳。

左脳運動野と右の小脳が頑張っている様子がわかる。

2012年10月27日

【ビタミンB】ラクナ梗塞の予防にひょっとしたら効くかも知れない

元
B Vitamins and MRI-Detected Ischemic Brain Lesions in Patients With Recent Transient Ischemic Attack or Stroke: The VITAmins TO Prevent Stroke (VITATOPS) MRI-Substudy.
2012  10月  オーストラリア



血中ホモシステイン濃度が高いと脳小血管病(≒ラクナ梗塞)になりやすい。

ビタミンB6,9,12はホモシステインを減らす働きがある。

そこで、ビタミンBサプリメントの脳小血管病予防効果を調べたそうな。




359人のTIAを含む脳卒中患者について、

ビタミンBサプリメントまたは偽薬を与えるグループに分けて

脳小血管病の進行程度をMRIを使って2年間、追跡調査した。




次のようになった。

・両グループでおおきな違いはなかった。

・しかし重症の脳小血管病については、

ビタミンBサプリメントグループで脳の白質病変の体積が

著しく(5分の1以下に)減少していた。





脳卒中患者にビタミンBサプリメントを2年間与えてみたけど

脳小血管病の進行を明らかに抑えることはできなかった。

でも、重度の脳小血管病には効くかもしれないことがわかった
、


というおはなし。




なにかと話題のビタミンBサプリ

・ビタミンBサプリメントは脳卒中を予防するか?

・脳卒中経験者にとってビタミンBサプリは諸刃の剣

・ビタミンBサプリメントが脳卒中後うつを防ぐ

・ビタミンBサプリは脳卒中の再発予防にまったく効果なし


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