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2014年1月6日

リハビリは脳を護ることが判明


Rehabilitation Improves Behavioral Recovery and Lessens Cell Death Without Affecting Iron, Ferritin, Transferrin, or Inflammation After Intracerebral Hemorrhage in Rats.
2013  12月  カナダ

脳内出血後のリハビリテーションの神経保護効果について実験してみたそうな。


ネズミを人為的に脳内出血にして1週間後、
*運動学習課題を含むリハビリをするグループ
*なにもしないグループ
に分けた。

その2週間後に解剖し、血腫周辺の細胞死、その他関連物質の分布を調べた。


次のようになった。

・脳内出血によって運動機能が障害されたが、リハビリで大きく回復した。

・血腫による細胞死はリハビリグループで著しく小さかった。

・鉄関連タンパク質やグリア細胞の増加はリハビリに影響を受けなかった。


脳内出血後のリハビリテーションは行動改善および神経保護に有効だった。これらの効果は鉄毒性や炎症に影響した結果ではなかった、


というおはなし。



感想:

脳内出血のあとはいつまでもじっとしてちゃいけないってことなんだろうな。

2014年1月5日

たとえば左手が麻痺した場合、右手は健常だと言えるのかい?


The Ipsilesional Upper Limb Can Be Affected following Stroke.
2013  11月  オーストラリア


脳卒中後の上肢麻痺は通常、損傷した脳半球と反対側に起きる。

そこで、損傷脳と同じ側の上肢へも影響があるものかどうか調べてみたそうな。


過去の関連する研究を厳選して、内容を分析した結果、


次のようになった。

・27件の文献が見つかった。

・いずれの文献にも、損傷脳半球と同側の上肢への影響事例が報告されていた。



脳卒中の上肢麻痺は、損傷脳の同側にも影響があることを医療関係者は意識するべきである。それ故、同側上肢を健常状態の基準とするべきではない、


というおはなし。


感想:

左手が麻痺していたけど、右手に及んだという認識はなかった。


関係ないけど つい最近、

夜中に常夜灯を見つめていた際に

右目の光感度が左目よりもはっきりと劣っていることにいまさらながらに気がついた。(メモ)

2014年1月4日

帯状疱疹と脳卒中との関連が明らかに


Herpes zoster increased risk for stroke, TIA, MI in young people
2014  1月  イギリス

帯状疱疹と脳卒中との関連について調べてみたそうな。


帯状疱疹患者106601人と健常人2132202人について約6年間追跡調査した結果、


次のようになった。

・全体的には帯状疱疹と脳卒中との関連は弱かったが、

・対象を40歳未満に限定すると、帯状疱疹があるだけで脳卒中リスクが2.4倍になった。

・帯状疱疹自体が脳卒中の原因であるかどうかは不明だった。


若い人が帯状疱疹になると ついでに脳卒中になってしまうかもしれない、


というおはなし。




感想:

退院して間もないころ、帯状疱疹(にちがいない)が2度現れた。

いままでなったことがなかったのでよく憶えている。

最近はまったくでない。

関係あるのかな、、、



Herpes zoster as a risk factor for stroke and TIA: A retrospective cohort study in the UK.

2014年1月3日

退院してもすぐに再入院する患者の特徴


Readmission within 1 month of discharge among patients with acute ischemic stroke: results of the University HealthSystem Consortium Stroke Benchmarking study.
2013  12月  アメリカ

退院後すぐに再入院になりやすい脳卒中患者の特徴を調べてみたそうな。


32の病院施設に入院していた脳梗塞患者1018人について調査したところ、


次のようになった。

・退院後1ヶ月以内に再入院になった者は90人(9%)だった。

・再入院の理由は、脳卒中の再発(24%)、感染症(12%)、心筋梗塞(10%)、後遺症の悪化(7%)だった。

・影響する要因を解析したところ、年齢のみが再入院の予測因子だった。

・年齢が10歳高くなるにつれ、再入院リスクが19%高くなった。


脳梗塞患者はその9%が退院後1ヶ月以内に再入院する。その理由もいろいろだった、


というおはなし。

2014年1月2日

脳波筋電コヒーレンスでなにがわかるのよ


Changes in the location of cortico-muscular coherence following stroke.
2013  11月  イギリス

脳卒中により脳のネットワークの再編が起きると言われているがその仕組みはよくわかっていない。
そこで、脳磁図と筋電図の同期リズムに着目して調べてみたそうな。


25人の脳卒中患者と、同年齢の健常な23人について手の握り動作中の脳磁図を測定し、筋電測定結果との同期リズムを解析した。


次のようになった。

・すべての健常人で対側脳の感覚運動野にもベータ波、ガンマ波の筋電同期リズムを観測した。

・しかし脳卒中患者ではそれをずっと上回る広さで健常側脳に活動ピークを観測するケースがあった。(ベータ波7人、ガンマ波5人)

・脳卒中患者の健常側脳での脳波筋電同期リズムのピークと障害の程度には関連が見られなかった。


脳卒中のあと、損傷していない側の脳までもが麻痺手の筋肉活動に影響を及ぼし、機能回復に一役買っているであろうことがわかった、


というおはなし。

写真:脳活動
青:健常人、赤:脳卒中患者


追記:
脳波筋電図コヒーレンスの皮質分布

2014年1月1日

バイオニックレッグで片麻痺患者が歩き出す


Stroke survivor learns to walk again thanks to revolutionary bionic leg which PREDICTS her movements
2013  12月  イギリス

脳卒中のあと左手脚が麻痺した51歳女性がAlter G社のバイオニックレッグを着けて4ヶ月間訓練したところ、復職できるまでに回復したというおはなし。

写真:バイオニックレッグ

バイオニックレッグは筋電センサーをトリガーにして動作アシストする装具。
価格は500万円くらい。


バイオニックレッグの威力に感激して泣き出すデンゼル・ワシントン似の女性

2013年12月31日

ロボットを使って両腕運動させたらすごくよかった


Robotic unilateral and bilateral upper-limb movement training for stroke survivors afflicted by chronic hemiparesis.
2013  6月  アメリカ

脳卒中後の上肢リハビリに効果的な運動の仕方を調べてみたそうな。


外骨格ロボット(EXO-UL7)を用いて、

*両腕を左右鏡対象に運動させるグループ
*片腕のみを運動させるグループ

および
*通常のリハビリグループ

に分けて、改善程度を13の異なる計測指標で評価、比較した。


次のようになった。

・全てのグループで概ね改善した。

・特に両腕運動グループと通常リハビリグループで肩の可動域と筋力が大いに改善した。

・一方、片腕運動グループはこのような改善は見られなかった。


通常の上肢リハビリに両腕運動を組み合わせたらスゴイかも...


というおはなし。


これがEXO-UL7
写真:外骨格ロボット
こんなに物々しい装置が必要なのだろうか?

2013年12月30日

無症候性脳梗塞とビリルビン


Decreased Serum Bilirubin Is Associated With Silent Cerebral Infarction.
2013  12月  中国

無症候性脳梗塞はやがてTIAや脳卒中のきっかけになると言われている。
一方、脳卒中などでは血中総ビリルビンが低下することもわかっている。

そこで、無症候性脳梗塞と総ビリルビンとの関連を調べてみたそうな。


2865人について調べたところ、


次のようになった。

・無症候性脳梗塞がある者は総ビリルビン値が低かった。

・逆に、総ビリルビン値の低い者には無症候性脳梗塞が多く見られた。

・総ビリルビン値と脈波伝搬速度(動脈硬化の指標)との強い関連が見られた。

・総ビリルビン値が高いと無症候性脳梗塞のリスクが低下した。


総ビリルビン値が無症候性脳梗塞のリスク判定に役立つかもしれない、


というおはなし。


感想:

血液検査をすると、この値が妙に高いので関心を持った。

2013年12月29日

クモ膜下出血は急いで病院にゆく必要はないらしい


Time intervals from aneurysmal subarachnoid hemorrhage to treatment and factors contributing to delay.
2013  12月  オランダ

クモ膜下出血の発症から治療まで、どこでどのくらい時間がかかるのか調べてみたそうな。


278人の動脈瘤性クモ膜下出血患者の医療データを解析したところ、


次のようになった。

・半数は、発症から病院到着までの時間が約2時間以内だった。

・発症から診断までの時間は3時間で、

・診断から治療までは18時間だった。

・患者の76%は24時間以内に脳動脈瘤手術が行われた。

・紹介病院を経由することで時間の遅れが拡大していた。

・治療開始時間の遅れは、予後の悪化にはつながらなかった。


脳梗塞治療にならって、患者を治療センターに直送する仕組みを作ったらいいのではないか、


というおはなし。


感想:

クモ膜下出血の症状って激しい頭痛に嘔吐と聞く。

これって救急搬送必至な気がするけどそうでもないのかな。

治療が遅れても予後悪化しないなら、脳動脈瘤のクリッピングは単に再発防止措置なのかね。

身近でこの種の手術をした人の話を聞くと、記憶がなくなったり ボケちゃったり でかい脳梗塞になったりといった話ばかりが目立つ。


2013年12月28日

脳梗塞になったら大至急 モリンガを試してもらいたい


Cerebroprotective Effect of Moringa oleifera against Focal Ischemic Stroke Induced by Middle Cerebral Artery Occlusion.
2013  12月  タイ

モリンガ(植物)の対脳梗塞効果を調べてみたそうな。


ネズミを人為的に脳梗塞にする2週間前からモリンガ抽出物を経口で与え、計3週間続けた。
モリンガ濃度を変えたグループをいくつか設けた。

その後、梗塞の体積、酸化指標になる複数の物質の量を測定した。


次のようになった。

・モリンガを摂っていたネズミの梗塞体積がモリンガなしに比べ、非常に小さかった。

・これは酸化ストレスの減少によるものと考えられた。

モリンガが脳梗塞にとても効きそうなことがわかった、

というおはなし。
写真:モリンガ



感想:

経口摂取で効いたってところが好印象。

サプリメントもたくさん売ってるし、特に脳梗塞なりたてだったら試さない理由がないんじゃない?


でも、妊婦には要注意(by 厚労省)らしい。


2013年12月27日

上肢リハビリに最適なゲームが判明


Kinect-based virtual reality training promotes brain reorganization after stroke
2013  12月  中国

キネクトを使うとテレビゲームをコントローラに触れずに楽しむことができる。
この上肢リハビリ効果を脳活動を観察して確かめてみたそうな。


脳卒中患者5人、健常人18人について、
Xbox360+キネクトの装置を使って1時間×週5回×3週間にわたりゲーム(Fruit Ninja)をさせた。

この前後での脳機能画像をMRIで撮影、解析した。

また、12週間後まで改善効果を追跡した。


次のようになった。

・上肢機能が大きく改善した。

・対側の感覚運動野の活動領域が拡大した。

・この効果は12週間後も持続した。


キネクトを使ったゲームは脳の可塑性を促す有効なリハビリ法である、


というおはなし。


この研究者イチオシのゲーム(フルーツ忍者)

なるほど これは効果がありそう


感想:

MRI装置の説明で、
... General Electric scanner (Siemens, Trio Tim, Germany).

という記述を見つけた。

「ソニーのアイポッド」と同じくらいおかしな表現なんだけど
中国人にとってはどうでもよいことのようだ。

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