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2014年5月29日

高血圧+キャノーラ油で脳出血が確定?


Comparative effects of plant oils on the cerebral hemorrhage in stroke-prone spontaneously hypertensive rats.
2014  5月  中国

植物油の種類と脳出血との関係を動物で調べてみたそうな。


脳卒中になりやすい高血圧ネズミを、

*しそ(エゴマ)油
*なたね(キャノーラ)油
*ショートニング
*油なし

のグループに分け、それぞれを10%含ませた餌と食塩水を与えた。

脳卒中の後、出血、梗塞の範囲を計測した。


次のようになった。

・生存期間は 油なしネズミで58日間、しそ油ネズミは68.5日間、なたね油ネズミは45.7日間だった。

・しそ油ネズミの脳出血体積は油なしネズミよりもずっと小さかったが、ショートニングネズミでは病変が非常に拡大した。

・元々高かった血中コレステロールは しそ油ネズミで低下したが、なたね油ネズミではさらに高くなり、血小板も少なくなった。


しそ油は血中コレステロールを改善し、脳出血の発症を遅らせその範囲も小さくする効果があった。一方、なたね油やショートニングでは真逆の結果になった。
高血圧の人は積極的に しそ油を使用するべきだろう、


というおはなし。



感想:

ショートニングは別としても キャノーラ(なたね)油はフツーに使っているし、しそ油なんて価格が20倍もする。

健康食品業者と癒着した捏造論文じゃないかと思ったが、ちょっとまえの記事
トランス脂肪酸は脳卒中のもとなのか?
で見つけた 金城学院大学薬学部の人の植物油のはなしを思い出した。

血小板も気になるし…


この機会にその人の本を注文した。
本当は危ない植物油 その毒性と環境ホルモン作用

2014年5月28日

患者家族にも健康教育すると回復がはかどるのか


Health education for stroke patient carers: Does it affect functional status improvement in patients after ischemic stroke?
2014  4月  ポーランド

脳卒中患者の介護を自宅で家族がする必要性が高まっている。

介護者への健康教育と脳卒中患者の機能回復程度との関連を調べてみたそうな。


157人の脳梗塞患者について、

*患者と介護者81組
*患者のみ76人

のグループに分けて、健康教育プログラムに参加させた。

退院して3ヶ月、12ヶ月後の回復程度を評価、比較した。



次のようになった。

・12ヶ月後、両グループ共に自立度、運動機能が大きく改善した。

・両グループ間で回復程度に違いはみられなかった。


介護者の健康教育プログラム参加は患者の機能回復にあまり影響はなかった、


というおはなし。

健康教育プログラム



感想:

もちろん教育内容にもよるだろうけど、患者本人の問題ってことなのかな。

2014年5月27日

睡眠時無呼吸症の脳卒中リスクは男女おなじ


Women also prone to snoring-stroke connection says study
2014  5月  アメリカ

睡眠時無呼吸症と脳卒中との関連を 男女の違いについて調べてみたそうな。

今月の米国胸部学会で発表された内容。


5442人について14年間追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・睡眠時無呼吸症と脳卒中との関連があった。

・睡眠時無呼吸症がある女性は男性と同程度に脳卒中になりやすかった。



これまで睡眠時無呼吸症と脳卒中との関連はもっぱら男性についてのみ報告されていたが、長期的な調査によって、女性も同様の関連を持つことがわかった、


というおはなし。



感想:

女性はいびきで病院に行かないからじゃないか…って言ってた。


掘り返したら似た記事があった。
いびきをかく日本人女性は脳卒中に注意

2014年5月26日

患者が死んでも構わない 脳卒中医の4割が「燃え尽き症候群」


Cross-Sectional Survey of Workload and Burnout Among Japanese Physicians Working in Stroke Care: The Nationwide Survey of Acute Stroke Care Capacity for Proper Designation of Comprehensive Stroke Center in Japan (J-ASPECT) Study.
2014  5月  日本

脳卒中診療に携わる医師の燃え尽き症候群の割合と特徴を調べてみたそうな。


11211人の医師を対象にアンケート調査したところ、


次のことがわかった。

・2724人(25.3%)から回答があった。

・脳卒中診療と関係の無いケースや回答不十分なものを除外した2564人分を解析した。

・41.1%が燃え尽き症候群に相当した。MBI (Maslach Burnout Inventory)にもとずく「目の前の患者がどうなっても構わない、極端な場合は死んでも構わない」と感じる状態。

・週の労働時間が多いほど燃え尽き症候群になりやすかった。

・睡眠時間、休日、経験年数、収入が多いほど燃え尽き症候群になりにくかった。


脳卒中診療医師の燃え尽き症候群は、過重労働、短時間睡眠、経験不足などがリスク要因と考えられた、


というおはなし。

図:燃え尽き症候群の医師の率


感想:

お医者さんは力が余っていると要らぬ手術をしたがるから 燃え尽きているくらいがちょうどいいと思う。

2014年5月25日

動作観察療法が右脳損傷患者には効かないかもしれない理由


Lateralization of Motor Cortex Excitability in Stroke Patients during Action Observation: A TMS Study.
2014  5月  イタリア
動作観察は運動野を活性化し、脳卒中患者のリハビリを促すと言われている。

損傷脳半球の左右の違いが影響するものかどうか調べてみたそうな。


左脳損傷の脳卒中患者5人、右脳損傷の5人について、物をつかむ動作のビデオを観せた。

ビデオ内容は小さな物をつまむ動作および大きなものを握る動作の2種類を用意した。

それぞれのビデオを観察中の健常側脳の一次運動野から手の筋肉2種(背側骨間筋、小指外転筋)への運動誘発電位を磁気刺激で測定した。


次のようになった。

・左脳損傷患者では、動作観察中の右側運動野の運動誘発電位に筋肉の種類ごとの変化が起きた。

・一方、右脳損傷患者では左側運動野の運動誘発電位に変化は見られなかった。


脳卒中患者への動作観察療法は、少なくとも左脳損傷患者については脳への影響を確認することができた、


というおはなし。
図:動作観察療法


感想:

脳の左右でこういう違いがでる理由の考察があった。

被験者は全員右利きで、右脳損傷だと利き手が使えるので生活上 当面差し迫ったニーズがないため、左側運動野が左手の面倒まで見る気をなくしてしまうんだとか。

そんな問題なのか?

2014年5月24日

PM2.5は基準値未満であっても脳卒中を引き起こす


Long-Term Exposure to Ambient Air Pollution and Incidence of Cerebrovascular Events: Results from 11 European Cohorts within the ESCAPE Project.
2014  5月  イタリア

大気汚染と脳卒中との関連を調べたそうな。


ヨーロッパの11件の研究データを解析したところ、


次のことがわかった。

・被験者99446人中、3086件の脳卒中事例があった。

・PM2.5濃度が5μg/m3増加する毎に脳卒中リスクが19%上昇した。

・PM10についても同様の傾向があった。

・このPM2.5との関連は65歳以上、非喫煙者、PM2.5濃度が25μg/m3未満で暮らす人に顕著だった。


大気中の粒子状物質は、基準値未満の濃度であっても脳卒中との関連が疑われた、


というおはなし。

図:PM2.5
PMの大きさ(人髪や海岸細砂)との比較

2014年5月23日

最新の磁気刺激治療はちょっと違う


Therapy Pioneered In Chicago Could Be Breakthrough For Stroke Patients
2014  5月  アメリカ

世界的に有名なシカゴ・リハビリテーション研究所が新しい磁気刺激法を使って成果を挙げたそうな。

・患者の脳のMRI画像上で磁気刺激(TMS)コイルの位置を正確にナビゲートできる新たなシステムを使用した。

・ダリーホルム氏(下記ビデオ参照)は5年前に脳卒中になり、左片麻痺でネクタイや靴ひもを結ぶことができなかった。

・ところが研究所にきてこの脳刺激を1回15分☓週3日☓6週間受けたところ、

・手が動くようになってネクタイ、靴ひももバッチリ、自動車も運転できるようになった。

・この脳刺激はダメージを負っていない方の脳半球の活動を抑え、損傷脳とのバランスを整える働きがある、と考えられている。

・この効果は6ヶ月後も持続していた。

・FDAの認可は未だ。

というおはなし。

磁気刺激ビデオ
 これがそのニュースビデオ(CM15秒のあと 別ウィンドウ)




感想:

この種のナビって、10年以上前からあってぜんぜん珍しくない。

なにかに取り憑かれたように大げさに語る女性医師の表情と、異常に元気な脳卒中経験者の男性に 言葉にし難い気持ちの悪さを強く感じた。

2014年5月22日

脳内出血 さいきんのトレンド


Intracerebral hemorrhage mortality is not changing despite declining incidence.
2014  5月  アメリカ

脳内出血の発生と死亡率のさいきんの傾向について調べてみたそうな。


2000-2010の計734人の特発性脳内出血患者について調査したところ、


次のことがわかった。

・年間発生率は、2000年に5.21人/1万人、2010年では4.30人/1万人だった。

・10年で年間の脳内出血発生率が31%低下した。

・致命率と3年死亡率は変わらなかった。



この10年で脳内出血は起きにくくなった。しかし致命率、長期死亡率に変化はなかった。予防以外に治療面での進歩が必要である、


というおはなし。

2014年5月21日

[Jカーブ] 血圧は下げ過ぎるとかえって再発しやすいのか?


Degree of blood pressure reduction and recurrent stroke: the PROGRESS trial.
2014  5月  オーストラリア

降圧薬で血圧を下げすぎても Jカーブ現象により脳卒中の再発率が高くなると言われている。

ほんとうかどうか確認してみたそうな。


多施設国際共同試験PROGRESSの脳血管疾患6105人のデータを解析したところ、


次のことがわかった。

・3.9年の調査期間中に727件の脳卒中の再発があった。

・降圧薬による収縮期血圧の低下度と脳卒中再発リスクとのあいだに明らかな関連があった。

・収縮期血圧の低下度が、 20以上、10-19、0-9、0mmHg未満 のそれぞれでの年間再発率は2.08%、2.10%、2.31%、2.96%だった。


脳血管疾患患者の血圧を下げ過ぎると脳卒中再発率が上昇するという事実は確認できなかった、


というおはなし。
図:Jカーブ現象


感想:

まったく下げてなくても年間再発率が1%も違わないことにオドロイタ。

最低用量を1日置きに飲んでも 手しびれるし、頻尿になるしで 降圧薬やめたい。

でもきっと複利で効くんだよな…

2014年5月20日

関節炎のある人の脳卒中経験率は4倍


Co-Occurrence of Arthritis and Stroke amongst Middle-Aged and Older Adults in Canada.
2014  4月  カナダ

関節炎と脳卒中との関連について調べてみたそうな。


2010年のカナダ地域健康調査(30歳以上の47000人)のデータを解析したところ、


次のことがわかった。

・関節炎があると脳卒中の経験が4倍多かった。

・関節炎のある脳卒中経験者の身体活動レベルは概ね低かった。

・これらの関連は特に30-65歳の若年者で顕著だった。


関節炎があって あまり動かない30-65歳の人の脳卒中リスクは明らかに高い、


というおはなし。

2014年5月19日

[拡張現実] 遠隔リハビリテーション・ゴーストマンとは


Ghostman: augmented reality application for telerehabilitation and remote instruction of a novel motor skill.
2014  4月  オーストラリア

遠隔リハビリテーションシステムを実際に試してみたそうな。


ゴーストマン(Ghostman)というシステムを使用した。

離れた場所にいる患者と療法士がカメラ付きヘッドマウントディスプレイを装着し、互いの視ているものが視野にゴースト映像として重ね合わされて表示される。
ゴーストマン
ゴーストマン

健常人12人について、
*遠隔訓練グループ と
*面と向かって訓練するグループ
に分けて箸の使い方の練習を行い、24時間後、7日後の学習記憶を確認した。


次のようになった。
・両グループ間で動作ミスの頻度や要する時間に、訓練前後いずれの時期でも差は見られなかった。


この遠隔技術は脳卒中リハビリに使えるかもしれない、


というおはなし。



感想:

ろくでもない使い方しか思い浮かばない。

「さあ今日も着替えの練習しましょうねぇ」

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