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2014年9月16日

ピアノ訓練の上肢リハビリ効果について


A piano training program to improve manual dexterity and upper extremity function in chronic stroke survivors.
2014  8月  カナダ

音楽サポートセラピーは脳卒中リハビリによいとされている。

その効果は持続するものなのか 実験してみたそうな。


13人の脳卒中経験者に、1回60分x週3回x3週間のピアノ訓練をおこなった。

訓練ではコンピュータスクリーンに叩くべき鍵盤が表示され 曲を演奏する。

上達度に合わせて徐々に訓練難度が上がってゆく仕組み。

訓練前後と、3週間後の手の器用さ、機能について評価した。


次のようになった。

・訓練前に比べ、訓練直後、3週間後ともにすべての評価で著しい向上があった。

・訓練前の運動レベルが高いほど、訓練後の向上度も大きかった。


ピアノ訓練は慢性期脳卒中患者の上肢訓練に持続的な改善をもたらしうる、


というおはなし。

音楽サポートセラピー


感想:

タブレットアプリにも似たようなのがあるからどんどんやってみればいいと思う。

2014年9月15日

大麻をやった若者が脳梗塞になったという事例


Acute temporal lobe infarction in a young patient associated with marijuana abuse: An unusual cause of stroke.
2014  9月  トルコ

若者の薬物中毒と脳卒中との関連は多く指摘されている。
一方、大麻はコカイン、ヘロイン、アンフェタミンなどに比べるとずっと広く使われているのものの、関連する脳卒中の報告は多くない。

大麻が原因と考えられる事例があったそうな。


・23歳の男性が救急搬送されてきた。

・右半身の脱力と強い眠気があった。

・それまで病気はなく、
・喫煙以外の脳卒中家族歴などのリスク要因はなかった。

・アルコールは正常値だった。

・尿から大麻関連物質(THC)が検出された。

・MRIで脳梗塞と判明した。


若者の脳梗塞と薬物使用は関連がある。若い脳梗塞患者には薬物検査が必要だろう、


というおはなし。

大麻 オバマ


感想:

最近オバマが「大麻はアルコールほど危険ではない」って言っていただけに、大麻よりは喫煙のほうが原因としてはるかに実績あるしそっちを疑うべきなんじゃないか、、、と思った。


2014年9月14日

歩きスマホが脳卒中患者のリハビリに適しているという根拠について


The effect of various dual task training methods with gait on the balance and gait of patients with chronic stroke.
2014  8月  韓国

歩行訓練中に運動または認知関連の別の課題を加えた場合の回復程度の違いを調べてみたそうな。


33人の慢性期脳卒中患者について、トレッドミル歩行訓練を1回30分x週3回x8週間行った。

この訓練最中に運動課題、または認知課題を与えた。

運動課題は、ボール投げ、ボタンどめ、水移しなど5種類の計15分間。

認知課題は、連続引き算、単語の反対読み、カウントダウンなど5種類の計15分間。

そして被験者を、

*運動課題x2セット
*認知課題x2セット
*運動課題x1+認知課題x1セット

の3グループに分けてリハビリ後の歩行能力を複数の指標で比較したところ、


次のようになった。

・ タイムアップアンドゴーテストを除く、 Four square stepテスト、10m歩行テスト、6分間歩行テストなどほとんど全てで運動課題+認知課題グループが著しく良い成績を収めた。


脳卒中患者の歩行訓練に別の課題をプラスする場合、運動課題と認知課題を両方行ったほうが一方のみよりも効果が高い、


というおはなし。



感想:

歩きスマホには繊細な指の動きが要求され、同時に考え事に没頭できる。リハビリに最適だと思った。

2014年9月13日

精確な鍼刺激で脳卒中患者の脳の特定の領域が反応した


Acupuncture at Waiguan (SJ5) and sham points influences activation of functional brain areas of ischemic stroke patients: a functional magnetic resonance imaging study.
2014  2月  中国

脳卒中患者への鍼刺激が特異的に脳の活動に影響するものか調べてみたそうな。


16人の脳梗塞患者について、脳卒中に効くとされている Waiguan (SJ5)というツボ(右側)への鍼刺激を行った。

このうち半数は Waiguan (SJ5)に近接する別の場所を刺激した。(偽刺激)

両グループについて脳機能MRI検査を行い、比較したところ、


次のことがわかった。

・本刺激により、右脳のブロードマンエリア7,18,19,23,39野に活動が見られた。

・さらに両側の4,6,45、右の1,5、左の21野に抑制が見られた。

・偽刺激によって、右の7野で活動が、左の10野に抑制が見られた。

・統計学的比較により、本刺激では健常側脳のブロードマン5野への抑制反応が特異的だった。


ブロードマン5野の特異性変化が、ツボWaiguan (SJ5)への鍼刺激が脳卒中患者に効く理由なのかも知れない、


というおはなし。

Waiguan (SJ5)
Waiguan (SJ5)と偽刺激の位置



感想:

ほんとうだとしたら ツボが実在する証拠になるんじゃないのか?

2014年9月12日

中国でも脳卒中で肩が痛くなるの?


Pain management of hemiplegic shoulder pain post stroke in patients from Nanjing, China.
2014  9月  中国

中国での脳卒中患者の肩の痛みの特徴を調べてみたそうな。


2007-2012、南京の病院3施設の脳卒中患者106人について医療記録を調査したところ、


次のことがわかった。

・肩の痛みのある患者の人数は年々増加傾向にあった。

・56.6%が癒着性関節包炎、17.9%が肩関節亜脱臼、13.2%が複合性局所疼痛症候群、12.6%が中枢性疼痛とされた。

・主な症状は、肩の痛みで100%、肩関節の動き制限で98.1%、肩関節の固着で56.6%だった。

・MRIでは57.1%に腱靭帯の損傷、38.1%に腱板損傷が見つかった。

・包括的なリハビリによって肩の痛みは著しく改善した。

・特に鍼治療を併用すると効果が高かった。


というおはなし。


感想:

「肩手症候群」って診断はないのかな。
「肩手症候群」って知ってた? →肩が痛くなって手がむくむ

ちゃんと鍼治療を滑りこませるところが中国。

2014年9月11日

僻地の病院が脳卒中患者数を増やすために採ったマーケティング戦略とは


Stroke Education for Multidisciplinary Medical Personnel in a Rural Area of Japan for Promotion of Hospital Visit of Acute Stroke Patients.
2014  9月  日本

病院を訪れる脳卒中患者数を増やすために、日本のある田舎の病院が職員向けに脳卒中教育を行ってみたそうな。


病院職員217人を対象に急性期脳卒中の特徴、FAST(顔、手、言葉、時間)の意味などについて、20分間の講義を行った。

講義前と3ヶ月後の知識をテストした。


次のようになった。

・FASTの意味について正答率が78%→90%になった。

・FAST以外の知識(視野欠損など)についての正答率は3ヶ月後時点で50%ほどだった。

・急性期脳卒中患者、特にTIA患者の数が講義のあとに大きく増加した。


病院職員へのFAST教育により彼らの脳卒中知識が向上した。田舎の病院がより多くの脳卒中患者を迎え入れるためには全職員一丸となった意識改革が必要である、


というおはなし。


国保水俣市立総合医療センター

感想:

たった217人への教育だけど 田舎だけに対人口比率が無視できないレベルってことなんだろうな。

2014年9月10日

脳卒中は善悪判断に影響を与えるか?


Comparing Moral Judgments of Patients With Frontotemporal Dementia and Frontal Stroke.
2014  7月  チリ

脳の同部位に原因のある認知症患者と脳卒中患者とで道徳的判断に違いが見られるか調べてみたそうな。


前頭側頭型認知症患者19人、前頭部に血管病変のある脳卒中患者9人および同人数の健常者について、

あるシナリオ下での出来事と介在する主人公の意図の組み合わせを提示し、各々のケースの善悪を判定させたところ、


次のようになった。

・両疾患患者は、主人公が危害を加える意図がありながら実行しなかったケースを、健常者に比べて より「許せる」と判断した。

・さらに両疾患患者は、そうする意図はなかったのに危害を加えてしまったケースを、健常者に比べて より「許せない」と判断した。

・両疾患患者は、主人公の意図を汲み取ることをせず、結果重視だった。


この実験から両疾患患者は、結果と意図を統合する認知機能が低下していることがわかった、


というおはなし。

善悪判断

感想:

成果主義にかぶれて 「結果が全てだ!」といつも言っているひとは、ひょっとしたらある種の認知症なのかも知れない。

2014年9月9日

鍼治療が痙縮に効く はほんとうか?


Acupuncture for the treatment of spasticity after stroke: a meta-analysis of randomized controlled trials.
2014  9月  韓国

一般に、鍼治療は脳卒中患者の痙縮に効くとされてきた。

ほんとうかどうか過去の研究を見なおしてみたそうな。


世界の医学研究データベースから関連するものを厳選し、複数の審査者がそれらのデータを再検証したところ、


次のことがわかった。

・総計399人の脳卒中患者を含む8つの研究が見つかった。

・鍼治療によって痙縮度(アシュワーススケール)に改善はなかった。

・生理学的特徴である筋肉の振幅H/M比は、初回鍼刺激の直後に大きく低下した。

・いずれの研究も方法論的な質の高さは評価に値するものではなかった。


鍼治療の脳卒中患者への痙縮改善効果は、これまでの研究の質が低いため結論を出せなかった、まともな研究が為されることを期待する、


というおはなし。

鍼治療


感想:

鍼治療と合気道は似ている。

しかし合気道の「達人」は絶対に総合格闘技には参戦しない。

2014年9月8日

にんにく注射で脳卒中後の疲労が改善された。 ということはつまり...


High-dose thiamine improves fatigue after stroke: a report of three cases.
2014  9月  イタリア

慢性的な疲労には高用量のビタミンB1投与が効果がある。

そこで脳卒中後の疲労に悩む患者へビタミンB1を経口または注射で多めに与えてみたそうな。


次のようになった。

・脳卒中後疲労の3人の患者について、疲労度を評価した。

・血中のビタミンB1レベルを測定し、正常範囲にあることを確認した。

・高用量のビタミンB1投与により、明らかな疲労改善が見られた。


脳卒中後の疲労は 細胞内輸送または酵素的異常による軽度のビタミンB1欠乏症状が原因なのかもしれない、


というおはなし。

図:にんにく注射



感想:

ビタミンB1強化麦はいつも食べてる。量を増やしてみようかな。

2014年9月7日

高齢女性にはカリウムが豊富なバナナを与えると脳卒中予防になるらしい


Potassium Intake and Risk of Stroke in Women With Hypertension and Nonhypertension in the Women’s Health Initiative
2014  9月  アメリカ

食事から摂るカリウムは脳卒中リスクを下げると言われている。

高齢女性についてあてはまるか確認してみたそうな。


脳卒中歴のない50-79歳の閉経後女性9万人あまりについて11年間追跡調査した結果、


次のことがわかった。

・カリウムの平均摂取量は1日あたり2611mgだった。

・カリウムを多く摂っていると、脳卒中リスク、総死亡率ともに10-20%低かった。

・特に、高血圧でない女性では脳梗塞リスクが27%低かった。

・脳出血との関連は見られなかった。


カリウムを多く摂る高齢女性は脳梗塞リスクが低かった、


というおはなし。

カリウムと言ったらバナナ

2014年9月6日

目的をイメージしながら動作訓練すると脳がより広く鍛えられることが明らかに


Motor imagery during movement activates the brain more than movement alone after stroke: A pilot study.
2014  9月  アメリカ

実際の動作に運動イメージを組み合わせたときの脳の働きを調べてみたそうな。


58歳前後で右片麻痺の慢性期脳卒中患者7人について、脳機能MRI検査を行った。

検査時に、

*右手を内側、外側にひねる動作を行う。 
*上記動作中にノブを回してドアを開閉するシーンをできるだけリアルに頭に思い描く。

の2種類の条件下で各々測定し、結果を比較した。


次のことがわかった。

・ひねり動作のみ場合、左脳の感覚運動野と右の小脳に活動が見られた。

・運動イメージを加えた場合、左の下頭頂小葉と右の背外側前頭前野の強い活動がプラスされた。


訓練動作に具体的な目的のイメージを加えることで、脳卒中患者の運動ネットワークのより広い範囲にアクセスできるのかも知れない、


というおはなし。
運動イメージ fMRI


感想:

目的意識のない漫然とした動作の繰り返しだけでは リハビリとして不十分なんじゃない?
ってことと理解。

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