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2015年10月17日

リハビリ病院で頑張れば長生きできるという根拠について


Functional Gain After Inpatient Stroke RehabilitationCorrelates and Impact on Long-Term Survival
2015  9月  イタリア

脳卒中患者へのリハビリ効果が 長期的な死亡率に関連するものか調べてみたそうな。


発症から90日以内、機能的自立度(FIM)スコア80未満の脳卒中患者722人を6年間ほどフォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に36.9%が死亡した。

・FIMの改善度は、年齢、結婚歴、発症からリハビリ入院までの日数、NIHSS、失語の有無と関連していた。

・冠動脈疾患、心房細動、総コレステロール、FIM改善度が死亡率と関連していた。

・FIM改善度が大きくなるほどに死亡リスクが明らかに減少した。


リハビリ病院での機能的な改善度には様々な要因が関連していた。入院中の機能的自立度がどれだけ改善したかをみれば長期的な死亡可能性を予測できそうである、


というおはなし。

図:FIMと死亡率
この差はデカイ

感想:

そもそも元気な人だからこそ よく改善するわけで、長生きするのは当たり前でもある。

しかし リハビリのおかげで寿命が伸びた、と逆向きの解釈もできる。そこが重要なんだと思う。

2015年10月16日

仕事のストレスと脳卒中との関連


Association between job strain and risk of incident stroke
2015  10月  中国

仕事ストレスと脳卒中について調べてみたそうな。


関連する過去の研究を厳選して、データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・138000人あまりの被検者を含む6件の研究が見つかった。

・低ストレスな仕事(要求度が低く 裁量権の高い:科学者など)に比べ、高ストレスな仕事(要求度が高く 裁量権の低い:ウェイトレスなど)は脳卒中リスクが1.22倍だった。

・この関連は脳梗塞に限定するとリスクが1.58倍になった。

・特に女性で顕著だった。

・受動的な仕事(要求度も裁量権も低い:門番など)も能動的な仕事(要求度も裁量権も高い:弁護士など)も 低ストレスな仕事よりも脳卒中リスクが高くなかった。


高ストレスな仕事に就く人は脳卒中リスクが高い。特に女性で、


というおはなし。

図:仕事要求度コントロールモデル


感想:

脳卒中がよく起きる職種というのは適性のない人が多く紛れ混んでいる可能性が高いことを示す と考える。

だから報酬の低い仕事でも採用審査をもっと厳しくすればいいんじゃないのかな。そして人が集まらなければロボットにやらせる。

2015年10月15日

言葉が通じないとリハビリは無理なのか


Does English proficiency impact on health outcomes for inpatients undergoing stroke rehabilitation?
2015  10月  オーストラリア

オーストラリアで英語が堪能な脳卒中患者と 英語が苦手な患者とで回復度が異なるものか調べてみたそうな。


英語通訳者のいるリハビリ病院の患者記録から、

*英語に堪能な患者80人 および
*英語が苦手で他言語を好む患者80人

を抽出して入院期間、退院先、機能的自立度評価を比較した。


次のことがわかった。

・英語が苦手なグループも退院までに機能的自立度が大きく改善した。

・入院期間、退院先、職員との接触回数にグループ間の明らかな差はなかった。

・通訳の利用回数が多いと機能的自立度の改善幅も大きくなった。


院内通訳者が居さえすれば、英語の堪能さの違いは回復度に大きく影響しないと考えられた。院内通訳者の効果を検証する必要があるだろう、


というおはなし。

写真:英語に堪能

感想:

職員は 失語患者で鍛えられてるからこの程度のことは問題にならないんだと思う。

外国語を話す脳卒中患者の死亡率が低い なぜなのか?


2015年10月14日

脳梗塞のけいれん発作が起きやすい時期がわかった


Seizures Following Ischemic Stroke: Frequency of Occurrence and Impact on Outcome in a Long-Term Population-Based Study.
2015  10月  アメリカ

脳梗塞後のけいれん発作を長期的に調べてみたそうな。


脳梗塞を経験したミネソタ州の住民489人を平均6.5年間フォローしてけいれん発作の有無を調査したところ、


次のことがわかった。

・けいれん発作は脳梗塞患者の7.2%に起きた。

・けいれん発作の起きやすさは脳梗塞の原因によらなかった。

・脳梗塞から14日以内に起きる早期けいれん発作が40%を占め、

・そのうちの64.3%は24時間以内に起きた。

・脳梗塞から14日よりもあとに起きる場合、その中央値は13.8ヶ月後だった。

・けいれん発作が起きた場合の回復度は悪く、死亡率は高かった。


脳梗塞のあとのけいれん発作はめったに起きないが予後を悪化させる重大な合併症である。起きやすさは脳梗塞になった原因によらなかった、


というおはなし。


写真;けいれん発作


感想:

1年前後経ってから起きるケースが半分以上なんだな。ほとんどの人は起きないんだけど、皆 しばらくの間は安心できないってことなのか。

2015年10月13日

脳卒中はベッド数いくつの病院なら安心できるの?


Variation in Risk-Standardized Mortality of Stroke among Hospitals in Japan.
2015  10月  日本

脳卒中の院内死亡率が病院規模でどう異なるのか調べてみたそうな。


日本の入院患者データベースから2012-2013の50床以上の894の病院施設、20歳以上の脳卒中患者176753人ぶんの記録を抽出し、病院の規模と院内死亡比との関連を解析した。

院内死亡比は 個々の患者の年齢や症状を考慮して病院ごとに期待される死亡者数に対する実際の死亡者数の比とした。


次のようになった。

・全体の院内死亡率は10.8%だった。

・院内死亡比が <0.50, 0.51-1.00, 1.01-1.50, 1.51-2.00, >2.00に対する病院数の割合は、それぞれ、3.9%, 47.9%, 41.4%, 5.2%, 1.5%だった。

・大学病院、脳卒中専門病棟、病床数の多さ、血管内治療設備があると院内死亡比が低かった。

・病院と患者住所との距離に 院内死亡比との関連はなかった。


脳卒中への備えのある病院ほど、死亡率が低かった、


というおはなし。

図:病院規模と脳卒中死亡率
病床数と院内死亡比


感想:

グラフみると200床未満はちょっとアレかな、、

2015年10月12日

脳卒中やらなくても疲労くらい感じるわな


Prevalence of fatigue in patients 3 months after stroke and association with early motor activity: a prospective study comparing stroke patients with a matched general population cohort.
2015  10月  ノルウェー

脳卒中後の疲労の割合となりやすい患者の特徴を調べてみたそうな。


脳卒中で入院中の患者257人と年齢性別の一致する同数の健常者について、疲労度と活動状況を調査したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中発症3ヶ月後 患者の31.1%、健常者の10.9%が疲労状態にあった。

・発症前のうつや疼痛、疲労と関連があった。

・入院後、ベッドで過ごす時間が長いほど疲労リスクが高く、

・寝ている時間が 5.4分増える毎に疲労になるリスクが 2%増加した。


疲労を訴える脳卒中患者の割合は 同性 同年齢の健常者の約3倍だった。とりあえずはベッドで過ごす時間が長くなり過ぎないよう注意することが有効かもしれない、


というおはなし。


感想:

振り返ってみるに、最初のころはなにもしなくても疲れてた。

そのあとは 例えば自動車運転を30分ほどするとグッタリと横になってた。

最近は、タフになったのか慣れただけなのか 「異常な疲労」を意識することがほとんどない。

2015年10月11日

身体に障害残らなければ認知機能的にもOK?


Cognitive impairment and functional ability in the acute phase of ischemic stroke.
2015  9月  セルビア

脳卒中後の認知機能の低下と身体機能の低下は関連があると考えられている。

身体機能が保たれている場合でも認知機能が低下しているものなのか調べてみたそうな。


身体機能にほとんど障害のない急性期脳梗塞患者40人と健常者40人について、認知機能の様々な側面(実行、記憶、思考、視覚、言語、注意など)についてテストし 比較したところ、


次のことがわかった。

・急性期脳梗塞患者は認知機能の全てのテストで成績が健常者に劣っていた。

・患者の認知機能と身体機能との間に関連は見られなかった。


脳梗塞患者は、身体機能にほとんど障害がなくても 認知機能のあらゆる側面が明らかに低下していた、


というおはなし。


感想:

ひごろの言動を観察すれば、その人に無症候性の梗塞がありそうだ、、って わかりそう。

2015年10月10日

背もたれ我慢すれば運動したことになるかなぁ、、


Characterizing energy expenditure during sedentary behavior after stroke.
2015  9月  オランダ

脳卒中患者のエネルギー消費量を測定してみたそうな。


リハビリ病院の平均年齢61、27人の脳卒中患者について、

臥位、座位、立位、歩行時のエネルギー消費量を測定し、臥位(安静時)の何倍に相当するか(単位:METs)で表現し、歩行能力分類と比較した。


次のようになった。

・背もたれありの座位 1.04METs、

・背もたれなしの座位 1.09METs、

・立位 1.31METs、

・車いす漕ぎ 1.91METs、

・歩行 2.52METs だった。

・歩行能力にかかわらず、座位活動に相当する1.5METs以上のエネルギー消費は車椅子漕ぎと歩行時のみだった。

・例外的に、歩行不可能患者の立位が 1.6METsだった。


座位は背もたれ有無によらずほぼ1.0METsだった。立位であっても1.5METsを下回っていた。車椅子漕ぎと歩行時のみ1.5METs以上の軽運動に相当した、


というおはなし。



感想:

背もたれなしで座ってても 立ってても、寝てるのとあんまり変わんないんだな、、

歩かないといかんな。

2015年10月9日

感情的な言葉は失語症治療に有効か?


Comparison of emotional and non-emotional word repetitions in patients with aphasia.
2015  8月  イラン

失語症は左脳の損傷により起こる。一方、ダメージを受けていない右脳を刺激することで左脳の働きを促す考え方がある。

そこで 主に右脳が司ると考えられている「感情」を刺激する言葉を繰り返させることで、失語症治療がはかどるものか実験してみたそうな。


脳卒中で左脳損傷の失語症患者15人について、

*感情を刺激する言葉20個
*中性的な言葉20個

を用意して、各言葉を正確に言えるまで繰り返させ その回数を記録し 比較した。

感情を刺激する言葉にはポジティブな意味のものとネガティブなものを混ぜた。


次のようになった。

・平均繰り返し回数は、感情的な言葉で6.93回、中性的な言葉で7.10回、この差は統計学的有意なものではなかった。

・同様に、ポジティブまたはネガティブな意味を持つ感情的な言葉についても 繰り返し回数に有意な差は見られなかった。


発話の正確さに感情を刺激する言葉は影響しなかった。どうやら感情処理には右脳だけではなく左脳も関わっているようだ、


というおはなし。

図:感情的な言葉



感想:

たしかに右脳と感情のはなしはよく聞くんだけどね、、
生まれてすぐ脳卒中を経験した子供の感情表現力は

右脳卒中の患者は声に感情が乗らない

[コミュ障] 右脳損傷患者は会話から感情を読み取れないことが明らかに

右脳がやられた脳卒中患者は感情がおかしい

右脳を広くやられると喜びに鈍感になる?

2015年10月8日

ミューズ細胞 >iPS !? 脳梗塞が走りだす最新細胞治療とは


Transplantation of Unique Subpopulation of Fibroblasts, Muse Cells, Ameliorates Experimental Stroke Possibly Via Robust Neuronal Differentiation.
2015  9月  日本

ミューズ細胞は生体に存在していて およそどんな細胞にも変化することのできる幹細胞である。遺伝子操作を伴わないので腫瘍になる心配がなく、損傷した組織を自動的に修復してしまう能力も持つ。東北大学の研究チームが発見した

ミューズ細胞の働きをネズミで確かめてみたそうな。

2015年10月7日

ベーコンやソーセージばかり食べてると脳卒中になりやすいの?


Unprocessed red meat and processed meat consumption and risk of stroke in the Spanish cohort of the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition (EPIC).
2015  9月  スペイン

家畜肉をベーコンやソーセージなどに加工して摂る場合と、未加工な肉として摂る場合とで脳卒中リスクが異なるか調べてみたそうな。


26-69歳の男女41020人を約14年間フォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に脳梗塞531件、脳内出血79件、くも膜下出血42件が起きた。

・加工肉、未加工肉ともに、男女いずれも脳卒中発生率との関連は見られなかった。

・肉をよく摂る人の脳卒中リスクは ほとんど摂らない者に比べ、男性で未加工肉で0.81倍、加工肉0.92倍、女性ではそれぞれ1.21倍、0.81倍だった。

・脳梗塞に限定すると、男性で未加工肉0.80倍、加工肉0.86倍、女性ではそれぞれ1.24倍、0.82倍だった。


家畜肉の摂取は加工、未加工によらず男女ともに脳卒中リスクとの関連は確認できなかった、


というおはなし。



感想:

red meat(赤肉)ってよく出てくるんだけど white meat(白肉)と対になってて、

Red meat-牛肉>羊肉>豚肉>鶏肉もも>鶏肉むね>魚肉-White meat

だいたいこんな感じで境界は資料によりまちまち。

この論文では魚肉と区別するくらいの意味で使っていると考えた。

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