元くも膜下出血患者の90%以上は突然の激しい頭痛を経験する。鎮痛薬を使用したとしてもその痛みはとてもつよい。
Treating Therapy-Resistant Headache After Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage with Acupuncture
2019 4月 ドイツ
退院後30日以内の再入院の理由の2位もまた頭痛であり、その後何年間にもわたって頭痛が続くこともあるという。
オピオイド系の鎮痛薬は眠気や呼吸抑制の問題がある。非ステロイド性消炎鎮痛薬は血小板凝集をさまたげるためくも膜下出血をひどくする可能性がある。
そこで、代替医療としての鍼をくも膜下出血後の頭痛に応用してみたそうな。
くも膜下出血のあと複数種類の鎮痛薬使用にもかかわらず非常に強い頭痛が続いている女性3人について3日間の鍼治療をほどこした。
鍼刺激した位置は下図のとおり。
次のようになった。
・すべての患者で痛みがすくなくとも50%以上和らぎ、
・鎮痛薬の使用量を減らすことができた。
・副作用もなかった。
くも膜下出血後の頭痛には鍼治療を加えることが有効かも、
というおはなし。
感想:
うえの図をみて 有名どころの風池、合谷、足三里はすぐにわかった。