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2018年1月1日

心房細動患者の11年間 脳卒中, 心不全, 突然死亡率


The Cumulative Incidence of Stroke, Myocardial infarction, Heart Failure and Sudden Cardiac Death in Patients with Atrial Fibrillation.
2017  12月  ボスニア・ヘルツェゴビナ

心房細動は不整脈のおもな原因であり、脳卒中や心不全、突然死の原因の1つである。

そこで心房細動患者の心臓および脳血管発作の発生率をしらべてみたそうな。


2352人の心房細動患者を11年間フォローして、心筋梗塞、心不全、脳卒中、心臓突然死の累積発生率を調査したところ、


次のようになった。
・心臓突然死の累積発生率は1.71%、脳卒中は2.56%、心筋梗塞1.20%、心不全5.73%だった。

・心房細動と死亡リスクは女性で高かった。

心房細動管理の進歩にもかかわらずいまだ不整脈は脳卒中、心不全、突然死のおもな原因の1つである、


というおはなし。
図:心房細動と11年間の脳卒中発生率

感想:

全部足すと11年間で11.2%。1年1%ペースで上のなにかが起こる。

意外と大したことない印象。

2017年12月8日

脳梗塞やTIAに心房細動がからむ頻度


Atrial fibrillation is not uncommon among patients with ischemic stroke and transient ischemic stroke in China.
2017  12月  中国

中国での脳卒中に占める心房細動患者の割合は欧米にくらべ低いとされてきた。これが本当かどうか確かめるべくきっちりと調査してみたそうな。


中国の20の病院で脳梗塞やTIAの患者1511人について、発作性の心房細動も検出できるホルター心電計を6日間装着させた。


次のようになった。

・20.2%に心房細動があった。

・内訳は、もともとわかっていた13.0%、通常の心電図検査で新たに発見3.5%、ホルター心電計で発見4.4% だった。

・新たに心房細動が見つかった患者には、*心不全歴、*高齢、*入院時の重度の神経症状、*高HDL、の特徴があった。

中国での脳卒中に占める心房細動の割合は20%で、これまで考えられてきたよりも高かった、


というおはなし。
図:ホルター心電計と心房細動

感想:

「20%」おぼえとこ。

2017年12月3日

AFがある脳卒中患者の家族は燃え尽きやすい


Determinants of Informal Care, Burden, and Risk of Burnout in Caregivers of Stroke Survivors
2017  11月  スペイン

脳卒中は患者のみならずその近親者の生活の質にもおおきな影響をあたえる。

近親者による無給の介護はさいきんまで注目されることが少なかった。その研究のおおくは医療コストの社会経済的視点のものがおおかった。

そこで無給介護と介護者の燃え尽きリスク要因について詳しくしらべてみたそうな。


複数施設の脳卒中患者321人について、発症から3,12ヶ月後の介護状況を調査した。介護者の負担度は Zarit介護負担尺度 をもちいた。


次のことがわかった。

・脳卒中患者の80%は3,12ヶ月時点で無給介護を受けていた。

・3ヶ月時点では40%以上が主介護者以外の介護者も必要としていた。

・無給介護は患者の脳卒中重症度と健康関連QoLと関連があり、

・介護者の燃え尽きリスクは 1)介護時間、2)患者の健康関連QoL、3)退院時の重症度、4)心房細動、5)要介護度、に関連していた。

脳卒中患者の近親者による無給介護の頻度と 介護者の燃え尽きリスクの要因がわかった、


というおはなし。
図:無給介護者の燃え尽きリスクランキング

感想:

一見あたりまえの話なんだけど、心房細動(Atrial Fibrillation)がすごい負担になってるってとこが面白い。AFだと どうやっかいなのか?

2017年9月4日

アスピリンの重大出血リスクはワルファリンと同じ


Bleeding risk of antiplatelet drugs compared with oral anticoagulants in older patients with atrial fibrillation: a systematic review and meta-analysis.
2017  7月  フランス

一般に抗血小板薬の出血リスクは抗凝固薬よりも低いと考えられている。

そのため心房細動の高齢者や抗凝固薬の禁忌になる患者への代替薬として抗血小板薬が長期に使用されることがよくある。

ところが命にかかわるような重大出血事象の頻度は抗血小板薬と抗凝固薬とで同じであるとする報告がいくつか現れてきている。

そこで、これまでの研究をまとめて65歳以上の高齢者についてこのあたりを確かめてみたそうな。


関係する過去の研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・ランダム化比較試験7件を含む11の研究が見つかった。

・アスピリンやクロピドグレルの重大出血のリスクはワルファリンのそれと明らかな差がなかった、

・ただし頭蓋内出血の頻度は低かった。

・総死亡率も差がなかった。

アスピリンやクロピドグレルを飲んでいる高齢者の 命にかかわるような重大出血のリスクはワルファリンと同程度だった、


というおはなし。
図:アスピリン、クロピドグレル vs ワルファリン

感想:

なるほど↓、、
アスピリンを長く使うとワルファリンよりも出血する

抗血小板薬を複数使っていると脳内出血で死ぬ

2017年9月1日

アスピリンを長く使うとワルファリンよりも出血する


Long-term aspirin does not lower risk of stroke and increases bleeding risk in low risk atrial fibrillation ablation patients.
2017  8月  アメリカ

心房細動があると脳梗塞をおこしやすくなる。

カテーテルアブレーションで心房細動治療をすると脳梗塞を起こすリスクが大いにさがるため、血栓予防のためのワルファリンをやめて代わりにアスピリンを長期にわたり使用する習慣がある。
しかしこれにはあまり根拠がない。

そこでカテーテルアブレーションで心房細動を治療した患者へのアスピリン長期使用の影響をしらべてみたそうな。


心房細動でカテーテルアブレーション治療を行った患者4124人の記録から、
1年後、3年後の脳卒中、腸管出血、泌尿器出血とアスピリンやワルファリン使用との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・3年後、全体の5.9%はワルファリンを、18.6%がアスピリンを使用し、75.5%はどの薬も使用していなかった。

・脳卒中発生率は、ワルファリン 1.4%、アスピリン 3.0%、薬なし3.9%だった。

・腸管出血発生率は順に、0.8%、1.9%、1.1% だった。

・泌尿器出血は順に、1.7%、2.8%、2.1% だった。

・アスピリン使用グループではワルファリンや薬なしグループにくらべ明らかに脳卒中リスクが高かった。

カテーテルアブレーションで心房細動を治療した患者の長期アスピリン使用は、脳卒中予防になんの役にも立たないばかりかワルファリンよりも出血のリスクが高かった、


というおはなし。
図:AF治療患者へのアスピリンと腸管出血

感想:

ワルファリンは殺鼠剤にも使われるから出血力はアスピリンの比ではないとおもっていた。でも 何年も使うとアスピリンのほうが効いてくるんだな、、

2017年7月18日

心房細動で脳卒中 抗凝固薬の再発予防力


Secondary Versus Primary Stroke Prevention in Atrial Fibrillation
2017  7月  イギリス

心房細動は脳梗塞の3分の1、心原性塞栓症の80%以上に関係している。

心房細動による脳卒中は抗凝固薬で予防できるとかんがえられていて、ガイドラインでは心房細動のほぼ全員にすすめることになっている。

心房細動と脳卒中経験の有無をふくめた抗凝固薬治療の効果を検証してみたそうな。


ダーリントンの住民105000人ぶんの2013の記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・2.15%に心房細動があり、そのうち18.9%に脳卒中経験があった。

・脳卒中経験者のうちガイドラインに則った抗凝固薬治療は56.3%でおこなわれ、脳卒中経験のない者では49.5%だった。

・1年間の脳卒中発生率は、脳卒中経験ありで8.6%、脳卒中経験無しで1.6%だった。

・総死亡率はおなじく 順に 9.8%、9.4%だった。

・ガイドラインとおりの抗凝固薬治療をうけていないばあい、一次予防、二次予防、死亡のリスクがいずれも同程度に高くなった。

心房細動患者のうちガイドラインとおりに抗凝固薬治療をうけている者は50%程度だった。ガイドラインに則った抗凝固薬治療で脳卒中の一次予防、二次予防や死亡のリスクをあきらかに抑えることができた、


というおはなし。
図:心房細動で脳卒中経験と経口抗凝血薬

感想:

この研究以前にも抗凝固薬の脳卒中予防エビデンスは数多くある。
けど、現場では半数にしか処方していない。

「その理由はわからない」とあった。
半数ものケースで控えてるんだからはっきりとした心当たりはあるんだろな、、

2017年5月17日

超高齢者に抗凝固薬を与えるべきか


To Treat or Not to Treat
Anticoagulants as Secondary Preventives to the Oldest Old With Atrial Fibrillation
2017  5月  スウェーデン

心房細動のある脳梗塞患者の再発予防には抗凝固薬が有効である。

抗凝固薬の副作用は出血であり、いっぱんに歳をとるほど出血しやすくなることから高齢者への抗凝固薬を控える医師もすくなくない。

90歳をこえる高齢者への抗凝固薬療法は 効果的なのか、しらべてみたそうな。


スウェーデンの脳卒中患者データベースから、80-100歳で心房細動のある脳梗塞経験者23356人を抽出して、抗凝固薬の使用、再発、出血の有無との関連を年齢層別に解析したところ、


次のことがわかった。

・27%が抗凝固薬を使用していた。

・抗凝固薬グループは80-100歳のすべての年齢層で再発がすくなかった。

・90歳以上では出血がおおかったが、再発予防効果を相殺してしまうほどではなかった。

・抗凝固薬が原因の出血は年齢だけが関連要因だった。

・処方されている薬で抗凝固薬以外に出血がおきやすくなるものはなかった。

もっと多くの高齢者に抗凝固薬を与える余地がある。90歳以上では出血があきらかに増えたが、それでも抗凝固薬を与えるメリットはある、



というおはなし。
図:90歳以上への抗凝固薬と生存率

感想:

この薬は縁がないから実感ないけど、頻繁に病院通って血液検査しないと雲のジュウザみたいになっちゃうんだろ、、 コワくね?

2017年3月27日

再発予防にワルファリンをすすめられた日本人の末路


Clinical Features and Prognosis in Patients with Atrial Fibrillation and Prior Stroke: Comparing the Fushimi and Darlington AF Registries.
2017  3月  日本

心房細動患者の脳卒中の特徴は民族によって異なるという。

脳卒中経験のある心房細動患者を日本人とイギリス人でくらべてみたそうな。


京都 伏見の患者688人とイギリス ダーリントンの患者428人の医療記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・日本人患者の年齢はとても若く、女性がすくなかった。

・心原性脳塞栓症の可能性を示すCHA2DS2-VAScスコアは日本人が低かったが、

・抗凝固薬を処方された患者は日本人のほうがはるかに多かった。

・日本人の再発率は明らかに低かったが 総死亡率は著しく高かった。

脳卒中歴のある心房細動患者の再発率はイギリス人のほうが高かったが、抗凝固薬を使っている患者は少なかった。日本人は再発率は低かったが 総死亡率は高かった、


というおはなし。
図:心房細動 死亡率 日本

感想:

まとめると、

再発予測スコアが低くても積極的にワルファリンを与えられる。

若いのによくわからない原因で突然死する患者が続出。

しかし再発率は抑えることができたのでビジネスとしては成功。

身を挺して集団に貢献する日本民族固有の医療観ということかな。

2016年2月29日

心原性の脳梗塞とテロメアの長さとの関連について


Short Leukocyte Telomere Length Is Associated With Cardioembolic Stroke Risk in Patients With Atrial Fibrillation
2016  1月  スペイン

心房細動のある患者が心原性の脳梗塞になるリスクを正確に予測する方法はまだない。

そこで テロメアの長さが心原性脳塞栓症と関連するものか調べてみたそうな。


心房細動患者で脳卒中歴のない93人と心原性脳塞栓症歴のある94人について、
白血球のテロメア長を測定し、心原性脳塞栓症との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・テロメア長が短くなるほど心原性脳塞栓症リスクが高くなった。

心房細動患者のテロメアの短かさは心原性脳塞栓症リスクと関連があった、


というおはなし。

図:テロメア


感想:

これ↓思い出した。
脳卒中患者のテロメアが短いのは遺伝か?

脳卒中になる人のテロメアは短いことが判明

脳梗塞患者のテロメアは とても短くて致命的

2015年9月28日

スポーツやってた脳卒中患者は再発しないのか?


Risk of Recurrent Stroke and Death After First Stroke in Long-Distance Ski Race Participants.
2015  9月  スウェーデン

運動は心血管疾患の予防効果がある一方、不整脈のリスクにもなる。

過去に激しい運動をしていた脳卒中患者の再発、死亡リスク、心房細動について調べてみたそうな。


世界最大のスキークロスカントリー大会「ヴァーサロペット」に参加経験のある脳卒中患者と、スキー経験のない患者、計5964人について10年間ほどフォローした結果、


次のことがわかった。

・再発または死亡の100人あたりの年間発生率はスキーヤー8.3件、非スキーヤー11.1件だった。

・非スキーヤーに対するスキーヤーの死亡リスクは0.70倍だったが、再発リスクに有意な差はなかった。

・心房細動の割合は 20% vs. 15% でスキーヤーが多かった。

・心房細動のある場合もスキーヤーのほうがリスクは低めだった。


過去に激しい運動をしていた脳卒中患者の死亡リスクは低かった。しかし再発リスクは運動していなかった患者と変わらなかった。スキーヤーの心房細動割合は高かったが再発リスクまで高くなかった、


というおはなし。


写真:ヴァーサロペット


感想:

一流の大会に出られるほどの人物なんだから生まれつき丈夫なのは当然で、脳卒中くらいで死ぬわきゃないだろ、という解釈がある。それでも再発は防げないんだよね、、

2015年9月1日

不整脈が脳梗塞になる季節がわかった


Cold weather linked to increased stroke risk in atrial fibrillation patients
2015  8月  台湾

気温と脳梗塞との関連を、心房細動患者について調べてみたそうな。

先週の欧州心臓病学会での発表内容。


289559人の心房細動患者を約3年間フォローして、気温と脳梗塞との関連を月ごと、季節ごとに解析したところ、


次のようになった。

・この間に34991件の脳梗塞が起きた。

・平均気温の低い月で脳梗塞リスクが高かった。

・脳梗塞は冬に多く、夏に最も少なかった。

・秋も少なかった。

・2週間内の5℃を超える気温低下で脳梗塞が起きやすかった。

・平均気温30℃の月に比べ20℃を下回ると脳梗塞が明らかに増えた。


心房細動患者は涼しい季節になると脳梗塞を起こしやすくなる、


というおはなし。
図:心房細動
感想:

いっぱんに脳梗塞は夏に多いというから変だな、、と思ったら過去記事にもあった。
脳梗塞の季節がやってまいりました。 水分、すいぶん
心原性の脳梗塞は夏よりも冬におおい。

水分が不足して血液ドロドロになるから脳梗塞、っていう説はアテにならないってことだよな。

2014年7月26日

自分で脈をみるだけで脳卒中後の心房細動を見つけられることが明らかに


Peripheral pulse measurement after ischemic stroke: A feasibility study.
2014  7月  ドイツ

脳梗塞の再発を防ぐためには通常、病院で長い時間をかけて心電図を測り心房細動の有無を調べなくてはならない。

代わりに患者が自分で手首の脈を測って心房細動がわかるものなのかどうか実験してみたそうな。


256人の脳梗塞患者について、

*医療のプロ
*患者家族
*患者本人

それぞれに手首の脈から心房細動を見分けるコツを教育した。

そののち、本番一回勝負で患者の脈を測り心房細動の有無を判定させ、実際の診断結果と比較した。


次のようになった。

・感度(病気の人を病気と判定する割合)は、医療プロ:96.5%、患者家族:76.5%、本人:54.1%だった。

・特異度(病気でない人を病気でないとする割合)は、それぞれ94.0%、92.9%、96.2%だった。

・特に、本人測定での擬陽性率(病気としたが間違っている割合)は、2.7%だった。


擬陽性率が非常に低いので、手首の脈から調べるこの方法は簡易的な一次検査として大いに使えるかも知れない、


というおはなし。

橈骨動脈


感想:

自分で脈とってみて そのリズムがほんの一瞬でもおかしいな…と思ったら病院に行ってみな、ってことなんだと思う。

2014年5月13日

iPhoneを胸にあてるだけで心房細動の危険がわかるようになった


Feasibility and cost effectiveness of stroke prevention through community screening for atrial fibrillation using iPhone ECG in pharmacies. The SEARCH-AF study.
2014  4月  オーストラリア
Pharmacists diagnose stroke risk with iPhone-based ECG

心電図を計測、解析できるアイフォンアプリで脳卒中の原因になる心房細動をどれだけ検出できるものか試してみたそうな。


薬局を訪れた65歳以上の客1000人についてアイフォンアプリで心電図を記録した。

心房細動が疑われた人を医師に紹介して診断を仰いだところ、

98.5%の感度で心房細動を検出することができた。

この検査方法が普及して多くの人に適切な治療が施されるようになれば医療費も抑えられるだろう、


というおはなし。




このアイフォンアプリは無線接続の専用電極カバーを取り付けて測定を行う。

指先で触れても胸に貼り付けても測定できる。



この電極カバーとアプリはAliveCorという企業が開発販売している。

アマゾンでも買える。(~US$199)

2013年8月11日

アイフォンアプリiECGで心房細動の危険を自動診断


iPhone device detects heart rhythm problem that can cause stroke
2013  8月  オーストラリア

心房細動の可能性を自動診断できるiphoneアプリを開発したそうな。


このアプリで測定された心電データはクラウドに送られ、自動解析される。

脳卒中の原因となる心房細動の可能性を診断する正確さは97%だった。

iphoneアプリによる自動的な心電図診断が可能になった、


というおはなし。

写真:iECG


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