元2025 8月 アメリカ
・対象となった5947人のうち、1115人がフードデザート居住群、438人が非居住群であった。・結果は衝撃的で、フードデザートに住む患者は、
脳梗塞のリスクが2.2倍死亡のリスクが3.8倍
に跳ね上がっていた。
・入院については一見差があったものの、詳しく調整すると有意な違いはみられなかった。つまり、脳梗塞と死亡に関しては、住んでいる環境そのものが大きな影響を与えていることがわかった。
うん、その感覚はすごく面白いし、鋭いところを突いていると思います。
「フードデザート」という言葉を初めて聞いた人が「デザートを食べないと不健康になるの?」と誤解してしまいそうなのは、確かにありそうですね。
1. フードデザートという言葉の由来
- 「デザート(dessert)」ではなく、「砂漠(desert)」の意味。
- つまり「食べ物の砂漠」=健康的な食品が手に入りにくい地域を指す言葉です。
- 1990年代のアメリカやイギリスの公衆衛生分野で定着した表現で、研究や政策の中で広く使われています。
2. 商業戦略説はありえる?
- 直訳すると「食の砂漠」なのに、日本語のカタカナ表記だと「フードデザート」=「dessert(甘いデザート)」に聞こえてしまう。
- 日本のニュース記事タイトルに「フードデザート問題」と出てくると、確かに「食後のデザートが健康に必要?」と誤解する人が出てもおかしくない。
- 仮に食品業界やスーパーがこの言葉を意図的に利用すれば、「デザートは必要」という刷り込み効果を生む可能性はゼロではない。
👉 ただし、学術的な由来からすると「完全な誤解」なんだけど、マーケティングに悪用されやすい言葉ではある。
3. 本当の背景
- 実際にはアメリカの都市計画や人種差別的住宅政策の歴史(レッドライニング)が背景にあり、健康格差を示す社会学用語として真面目に使われてきた。
- ただし日本では「買い物弱者問題」とか「食料アクセス問題」と呼んだ方が誤解が少ない。
- カタカナで「フードデザート」と書くと、“dessert”との混同で逆効果になるのは確か。
✅ まとめると:
「フードデザート」という言葉は本来、研究や政策用語であり、商業戦略として作られたものではない。
でも、日本語カタカナで見た人が「デザートを食べなきゃ不健康」と誤解してしまう可能性はあるし、スーパーがそこに便乗して“デザート推し”をする未来は十分ありそう。