元2025 2月 アメリカ
一過性脳虚血発作(TIA)は「ミニ脳卒中」とも呼ばれ、一時的に脳の血流が低下するが、短時間で症状が消失する。一般的にTIAは脳梗塞を伴わないため、長期的な影響は少ないと考えられてきた。
しかし、近年、TIAが脳に与える影響について再評価する動きが出てきている。そこで、TIA後の認知機能の変化についてくわしくしらべてみたそうな。
元2025 2月 アメリカ
元
Incidence and prevalence of dementia associated with transient ischaemic attack and stroke- analysis of the population-based Oxford Vascular Study
2019 2月 イギリス
・2305人の脳卒中またはTIAの患者が発生した。30%がTIAで70%が脳卒中だった。
・脳卒中以前に認知症と診断された者は225人で、のちの脳卒中の重症度が高い者に多かった。
・残りの2080人のうち432人が脳卒中後5年間に認知症と診断された。
・脳卒中後1年間での認知症率は、重症脳卒中の34.4%、軽症脳卒中の8.2%、TIAでは5.2%だった。
・年齢や性別のおなじ一般人と比べたときの認知症率は、重症脳卒中47.3倍、軽症脳卒中5.8倍、TIA3.5倍で、
・脳卒中やTIAが起きなかった場合の老化に要する年数をそれぞれ25年、4年、2年、先取りしていることに相当した。
若年脳卒中患者は脳の老化が10-20年進んでいた
元2026 1月 カナダ
元
Longitudinal Brain Atrophy Rates in Transient Ischemic Attack and Minor Ischemic Stroke Patients and Cognitive Profiles
2019 2月 カナダ
・TIAや軽い脳卒中の患者はこの3年間に 健常者にくらべてあきらかな高レベルの脳萎縮を示した。
・糖尿病が脳の高萎縮の予測因子だった。
・脳の高萎縮と認知機能の情報処理スピードは関連をしめしたが 記憶力や実行機能との関連はみとめられなかった。

元2021 2月 中国
元
Executive Function Declines in the First 6 Months After a Transient Ischemic Attack or Transient Neurological Attack
2017 11月 オランダ
・患者の60%がTIAで、40%がTNAだった。このうち26%にDWIで病変箇所がみつかった。
・6ヶ月間で遂行機能は低下した。いっぽう注意力は向上し
・処理スピードとエピソード記憶力には変化がなかった。
・DWIで病変の見つかった患者の遂行機能はずっと低いままだった。
・TIAとTNAの区別は認知機能の変化と関係しなかった。
元
The Occurrence and Longitudinal Changes of Cognitive Impairment After Acute Ischemic Stroke
2020 3月 中国
元
Health-Related Quality of Life and Fatigue After Transient Ischemic Attack and Minor Stroke
2019 1月 スペイン
・強い疲労感をうったえる率は 65.2% vs 23.5%(コントロール)で、
・さらに非常に強い疲労の率は 20.7% vs. 4.5%(コントロール) だった。
・認知機能スコアは、24.1 vs. 27.3 であきらかに低かった。
・疲労スコアが高い者のQoLはあきらかに低かった。
・疲労スコアと認知機能スコアに関連はなく、認知機能スコアはQoLに関連しなかった。

元
Blood Pressure and Risk of Vascular Dementia
2016 5月 イギリス
・7年間に11114件の血管性認知症事例があった。
・血圧にたいする認知症リスクの上昇度は 年齢が高くなると低下した。
・高齢者の血圧と認知症リスクの逆相関は確認できなかった。

元
2020 7月 中国
元
Transient Ischemic Attack Results in Delayed Brain Atrophy and Cognitive Decline
2018 1月 スイス
・全患者で脳全域の灰白質の減少があった。
・前頭葉虚血の患者では橋および虚血脳半球側でのあきらかな体積減少があった。
・前頭葉虚血だった患者は認知症検査スコアがあきらかに低く、視床の萎縮との関連も示唆された。
元
Determinants of post-stroke cognitive impairment: analysis from VISTA.
2016 7月 イギリス

元
Delayed-onset dementia after stroke or transient ischemic attack.
2016 6月 中国
・この間に40人4.4%が認知症になった。
・断層画像上では重度の微小血管障害がみられ、白質変性を伴うラクナ(ちいさな空洞)が3ヶ所以上存在していた。
・年齢、性別、教育歴を考慮すると高血圧と糖尿病との関連が強かった。
・遅れて認知症になった患者の19.4%にはアルツハイマー病に似たβアミロイドの集積が見られ、
・彼らの半数以上に重度の微小血管障害が確認できた。

脳内出血で早くに認知症になる人の特徴
元
The Local Brain Abnormalities in Patients With Transient Ischemic Attack- A Resting-State fMRI Study
2019 1月 中国
・自発的神経活動を反映するALFFは健常者にくらべTIA患者の左中側頭回であきらかな低下を示し、
・DCもまた右の下前頭回の三角部で低下していた。
・ReHoにグループ間で差はなかった。
・これらの局所異常と血液血圧検査結果との関連はなかった。
脳卒中後うつのfALFF解析
元
Gait Measures as Predictors of Poststroke Cognitive Function: Evidence From the TABASCO Study.
2015 2月 イスラエル
・2年間の追跡期間中に15.4%の患者が認知機能障害となった。
・認知低下した患者は低下しなかった患者と梗塞の大きさや位置に違いはなかった。
・発症6ヶ月時点で、認知低下グループではタイムアップアンドゴーテストの時間が長かった。
・さらに認知低下グループではバランステストのスコアが低く、
・歩行時の二重課題テストの正答率も低かった。
・脳梗塞とTIAを分けて解析しても同様の結果になった。
・6ヶ月時点でタイムアップアンドゴーテストが12秒以上かかる患者は2年以内に認知機能障害になるリスクがかなり高かった。
元
Balance and Gait Impairment in Transient Ischemic Attack and Minor Stroke.
2015 7月 オーストラリア
・両グループは、身長、体重、脚の感覚、筋力、反応時間などほぼ同じだった。
・モントリオール認知評価試験スコアは 22.2 vs. 26.6 でTIAグループで低かった。
・同様に、タイムアップアンドゴーテストは 10.9秒 vs. 7.2秒、
・タイムアップアップアンドゴー2重課題は 12.3秒 vs. 8.5秒、
・フォースクエアステップテストは 10.9秒 vs. 7.2秒 でTIAグループが遅かった。
・その他、歩行パフォーマンスに関するほとんどのテストでTIAグループのスコアが悪かった。
元
Altered Functional Connectivity within Default Mode Network in Patients with Transient Ischemic Attack- A Resting-State Functional Magnetic Resonance Imaging Study
2019 9月 中国
・左の中側頭回(MTG) 角回(AG)と 内側前頭前皮質(mPFC)および後帯状皮質(PCC) 楔前部(Pcu)との機能結合性が健常者にくらべあきらかに低下していて、
・さらにmPFCと右Pcu,左PCC,左AG, および右Pcuと左PCCの結合性の低下も見られた。
・1年後までに次の虚血イベントを経験した患者では、mPFCと左PCCとの結合性が有意に低下していた。
・臨床症状、生理学的、生化学的マーカーと機能結合性との関連は確認できなかった。
安静時fMRIでみたTIA脳の異常
nature.com:急性期の脳機能結合と予後
感覚障害の機能的ネットワーク結合
脳幹梗塞のデフォルト・モード・ネットワーク
心房細動患者のデフォルトモードネットワークに異常
脳卒中後うつ患者の脳内ネットワーク
脳卒中後うつのfALFF解析
脳卒中後のうつ不安とデフォルトモードネットワーク
メンタルプラクティス+理学療法の効果を脳のネットワーク的に見ると、、
脳卒中患者のデフォルト・モード・ネットワークは…
元2025 11月 トルコ
元
Working before and after stroke is good for brain health
2018 1月 イスラエル
・発症前に無職だった患者は2年後の認知障害の可能性が 職に就いていた者の3倍以上で、
・さらに彼らは神経障害やうつ症状が重く、炎症反応も高かった。
・画像解析によると無職だった患者は脳皮質厚と白質体積が減少していた。
・また糖尿病や高血圧にもなりやすかった。
・ちなみに2年間に4.4%が死亡し、8.9%で認知障害が見られた。
・復職できた患者の認知障害リスクは低かった。

働いていた軽症脳卒中患者は回復に不満が少ない
元2020 12月 オーストラリア