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2025年12月29日

脳卒中後の物忘れは回路の病気だった 運動でよみがえるシータ同期のコツ

2025  12月  アメリカ


心停止後や脳卒中後には、運動麻痺だけでなく記憶障害や注意障害といった高次脳機能障害が長く残ることが多い。しかし、これらの障害が「どの神経回路の破綻によって起き、どの介入で回復するのか」は十分に分かっていない。

これまでの研究では、運動が脳損傷後の認知機能を改善する可能性が示されてきたが、その効果が「海馬ニューロンが助かるから」なのか、「回路の働きが立て直されるから」なのかは不明であった。

そこで、記憶に必須な中隔‐海馬回路とθ(シータ)振動に注目し、運動がどのように認知機能回復をもたらすのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年8月12日

笑いも泣きも止まらない──橋脳卒中が壊す“右脳ネットワーク”と、その立て直し方

2025  7月  韓国


病的笑い・泣き(Pathological Laughing and Crying:PLC)は、脳卒中のあとに突然こらえきれない笑いや泣きが出てしまう症状である。感情そのものがおかしくなるわけではなく、その出し方を調節する仕組みが壊れることで起きる。

なかでも橋(pons)という脳幹の一部を傷めた脳卒中では、PLCが比較的よく見られることが知られている。しかし、橋の損傷がなぜPLCにつながるのか、特に脳のどこに代謝の異常が出ているのかははっきりしていなかった。

そこで、橋脳卒中患者を対象に、脳の糖代謝を調べるPET検査を使ってPLCの背景をくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月31日

リハビリ病院の落とし穴──歩数は足りてる、でも脳は動かない

2025  7月  カナダ


脳卒中のあと、体の機能を回復させたり、再発を防ぐには、ある程度の強さをともなう運動、いわゆる有酸素運動が役立つことが知られている。

アメリカ心臓協会(AHA)などのガイドラインでは、心拍数が平常よりしっかり上がる中等度の運動を、1回20分以上、週に3〜5回行うことがすすめられている。

ただし、リハビリ病棟に入院している間に、実際にどれくらいの人がそのレベルの運動をしているのかは、これまであまり調べられてこなかった。

そこで、脳卒中でリハビリ中の患者がどのくらい歩いているのか、また、どれほどの時間、有酸素運動といえる強さの活動ができているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月11日

脳が黙って傷ついている──白質病変と“見えない金属汚染”の真実

2025  5月  中国


脳の白質病変(WMH)は、脳卒中や認知症の前駆的変化として注目されており、MRIによって無症候の段階でも検出可能である。しかし、これらの病変と環境要因、特に金属曝露との関連は十分に解明されていない。

過去の研究ではヒ素や鉛とWMHとの関連が報告されていたが、複数金属による複合曝露の影響を体系的に検証した研究はほとんど存在しなかった。

そこで、中国河北省の一般住民を対象に、15種類の血漿中金属濃度とWMHの関係を解析し、金属混合曝露が脳に及ぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。

2024年6月6日

脳卒中後の認知機能改善:効果的な運動の種類と時間がついに判明!

2024  6月  中国


運動は脳卒中後の認知機能の改善に効果的な非薬物的介入方法として推奨されている。

運動は脳由来神経栄養因子(BDNF)の増加を通じてシナプス可塑性、神経新生、および血管新生を刺激し、脳の灰白質密度の増加や海馬体積の変化を引き起こす。

これまでの研究は運動の効果に関して矛盾する結果を示しており、特に被験者の年齢、運動の種類、期間、頻度によって効果が異なることが報告されている。

そこで、メタアナリシスでこれらの要因を考慮し、運動が脳卒中患者の認知機能に与える全体的な影響をくわしくしらべてみたそうな。

2023年11月1日

デュアルタスク歩行より有酸素運動が効果的?

2023  10月  ポルトガル


脳卒中患者の認知機能の回復には、認知課題と歩行を同時におこなうデュアルタスク運動と同様に、有酸素運動が用いられていることが報告されている。

認知機能の回復において、有酸素運動とデュアルタスク歩行のどちらがよりおおきな改善をもたらすものか、くわしくしらべてみたそうな。

2023年7月4日

歩く力が認知を変える:脳卒中リハビリの新パラダイム

2023  6月  カナダ


脳卒中リハビリの第一目標は運動機能の回復であるが、

高用量の運動が認知機能の回復に効果があるかどうかはあきらかになっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2023年4月26日

脳卒中後認知障害への運動療法の効果:メタ分析

2023  4月  中国


脳卒中は認知障害や認知症のおもな原因である。

脳卒中患者の認知障害の有病率は20-80%であり予後に影響する。

認知障害のある脳卒中患者は認知症に進行する可能性が6倍高い。

治療のための非薬物的介入として運動療法(exercise therapy)がある。

運動療法とは、「正常な身体機能の回復や、病気や怪我による症状の軽減を目的とし、特定の治療目標のために設計・処方される身体活動のレジメンまたは計画」と定義されている。

運動療法により脳血流の増加や萎縮の低下、糖尿病や高血圧の改善が期待できる。

そこで、脳卒中後の認知障害にたいする運動療法の効果についてメタアナリシスをこころみたそうな。

2018年10月14日

考え事をしながら散歩する効果


A randomised controlled trial of a walking training with simultaneous cognitive demand (dual task) in chronic stroke
2018  10月  イギリス

脳卒中経験者が地域で安全かつ目的をもって生活するためには単に歩けるだけではなく、歩行中の視覚や聴覚からの複雑な状況変化を判断しながら移動できることが必要である。

しかし脳卒中経験者は運動と認知課題を並行して処理する「二重課題能力」が低下していることがわかっている。

二重課題処理能力を鍛えることで脳卒中経験者の身体活動量が増えたとする報告がわずかながらある。

これをたしかめるべく、10週間の二重課題訓練プログラムを実験してみたそうな。

2018年8月4日

認知訓練と運動を組み合わせる効果


Effects of combined intervention of physical exercise and cognitive training on cognitive function in stroke survivors with vascular cognitive impairment: a randomized controlled trial
2018  8月  中国

脳卒中のあとは認知障害になりやすい。

認知訓練は認知機能の低下をおさえる効果が期待できる。さらに身体運動が認知機能を改善するという報告もおおい。

しかし認知訓練と身体運動を組み合わせたときの効果についてはじゅうぶんな研究がないのでくわしくしらべてみたそうな。


発症から6ヶ月未満の脳卒中患者で血管性認知障害の225人について次の4グループに分けた。

*認知訓練のあと身体運動
*身体運動のみ
*認知訓練のみ
*ビデオ鑑賞

認知訓練はコンピュータベースの視覚運動、学習、記憶、注意、実行機能などを網羅した60分間のトレーニング。
身体運動は心拍数をモニターしながらの50分間の有酸素運動。

これらを週3回x12週間続けたのち、6ヶ月後まで複数の認知機能評価(Trail Making Part B、Stroop、forward digit span、mental rotation test)をフォローしたところ、


次のようになった。

・79.56%がこの過程を完遂した。

・すべての認知機能評価で、認知訓練と運動を組み合わせたグループがあきらかな改善を示していた。

・特に認知機能改善度は認知訓練や身体運動を単体で行うばあいよりも有意にすぐれていた。

血管性認知障害をしめす脳卒中患者への認知訓練と身体運動の組み合わせは、それぞれを単独で行うよりもおおきな認知機能の改善を長期にわたりもたらした、


というおはなし。
図:運動プラス認知訓練の効果 脳卒中で

感想:

腕立て伏せをすると論文よみがはかどるのと似たような理由かな。


メモ:
きのう駅の階段を降りる際に左足首のうごきがなめらかで足裏の感覚が戻っている感激をもった。
今年の夏はおなじことがこれで2度め。「暑い」ことと関係があるとおもう。

いつも夏になると脛やふくらはぎがかゆくなる。このかゆさが今年は左足でも右足と同程度にかゆい。暑さのおかげで敏感になってるのか。

2017年9月24日

脳卒中後の運動と認知機能


Effects of Physical Activity on Poststroke Cognitive Function.
2017  9月  オーストラリア

脳卒中後の身体活動トレーニングには 認知機能の維持 回復の効果が期待できる。実際 すくなからぬ数の研究がそれをサポートするデータを示している。

これらの研究をまとめて効果的なトレーニングの種類、期間、時期、認知機能的側面についてしらべてみたそうな。


関係するランダム化比較試験を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・被験者736人を含む14の研究がみつかった。

・ぜんたいとして身体活動トレーニングは脳卒中患者の認知パフォーマンスに良い影響があった。

・エアロビック(有酸素運動)と筋力負荷トレーニングを組み合わせたときにもっとも認知ゲインが大きく、

・慢性期患者であっても認知パフォーマンスの改善が得られた。

・注意力と処理速度で強くはないが明らかな効果が見られたいっぽう、

・実行機能や作業記憶では有意な効果は確認できなかった。

脳卒中後の身体活動トレーニングで認知パフォーマンスが強化された。この効果は12週間ほどで現れ 複数トレーニングの組み合わせで最大化し、慢性期の患者にも効果的だった、


というおはなし。
図:脳卒中後の身体活動トレーニングの認知パフォーマンス効果

感想:

慢性期でもOKってところがやる気にさせる。

2016年8月4日

余暇の過ごし方で脳卒中後の認知症リスクがわかる


Relations between Recent Past Leisure Activities with Risks of Dementia and Cognitive Functions after Stroke.
2016  7月  中国

脳卒中のあと認知症になる患者は少なくない。

脳卒中の発症前にどんな余暇活動をしていた者が認知症になりにくいのか調べてみたそうな。


脳卒中患者1013人について、発症前の余暇活動をアンケートして、6ヶ月後の認知症の有無を調べ関連を解析した。

余暇活動は、

*知的活動:読書、麻雀、楽器演奏
*社会活動:教会、ボランティア
*レクリエーション:音楽鑑賞、ガーデニング
*強い有酸素運動:ジョギング、ダンス
*マインドボディ運動:ヨガ、太極拳
*ストレッチ&トーニング運動:ゆっくりウォーキング など

に分けた。


次のようになった。

・この間に88人が認知症と診断された。

・余暇時間を定期的な知的活動に使っていた患者の認知症リスクは0.36倍で、

・次いでストレッチ&トーニング運動の患者で0.37倍だった。

・脳卒中の再発患者でも同様の関連が見られた。

・より多くの活動に参加しているほどミニメンタルステート検査のスコアは高かった。

定期的な知的活動やストレッチ&トーニング運動をしていた脳卒中患者は認知症リスクが低かった。多くの活動に参加していた患者ほど認知パフォーマンスは高かった、


というおはなし。

図:余暇活動と脳卒中後の認知症


感想:

ポケモンGOが適しているかも。これまで60匹捕まえた。

2013年12月8日

脳卒中後のボケはエアロビクスで治る


Aerobic exercises enhance cognitive functions and brain derived neurotrophic factor in ischemic stroke patients.
2013  11月  エジプト

脳卒中にはなんらかの認知障害がつきものである。

そこで、有酸素運動が認知機能を改善するものかどうか、神経の成長を司るタンパク質に着目して調べてみたそうな。


前頭部の脳梗塞で入院した患者30人について、通常の理学療法に加えて有酸素運動を行うグループと なしのグループに分けてその前後での認知機能テストおよび脳由来神経栄養因子(BDNF)の血中濃度を測定、比較した。


次のようになった。

・有酸素運動グループで認知機能テストスコアが著しく向上した。

・同様に、有酸素運動グループでBDNF濃度も大きく上昇した。

・BDNF濃度の上昇度と認知機能テストのスコアの改善度とは関連があった。


脳梗塞患者の認知機能は有酸素運動で改善した。これは血中BDNF濃度と関係していた、


というおはなし。


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