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2026年9月8日

脳梗塞も脳出血もシロスタゾール?――“血液サラサラ薬”の意外な実力

元
2026  9月  台湾


脳内出血では、血のかたまりである血腫が脳を圧迫するだけでなく、赤血球が壊れたあとの物質も脳を傷つける。そのため、血腫をできるだけ早く片づけることが重要である。

近年、脳脊髄液や老廃物を首のリンパ節へ流す「硬膜リンパ管」が、血腫の除去にも関係していることがわかってきた。

シロスタゾールがこの硬膜リンパ管を増やし、脳内の赤血球の除去を促すことがわかっている。ただしシロスタゾールは抗血小板薬でもあるため、脳出血を悪化させる心配がある。

そこで、通常の臨床に近い量のシロスタゾールを飲ませたとき、血腫の除去と回復を助けながら、出血を悪化させないかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月9日

脳内出血を吸い出しても効果は不明――STICH後も続く日本の外科介入

元
2026  8月  日本


自然発症の脳内出血では、血腫による圧迫を減らす目的で外科的血腫除去が行われることがある。

近年は開頭術より低侵襲とされる内視鏡的血腫除去術が普及しているが、高齢者、抗血栓薬使用者、さまざまな出血部位を含む実臨床でのデータは十分ではない。

そこで、一施設で行ってきた内視鏡的血腫除去術の治療成績をまとめ、その安全性、血腫除去率、90日後の機能予後などをくわしくしらべてみたそうな。

2026年4月13日

脳出血の治療中止は本当に妥当か 24時間以内の判断を問う

元
2026  4月  スペイン


脳出血は死亡率が高く、発症してすぐの段階で「これ以上の積極的な治療は広げない」という判断が入ることが少なくない。

しかし、その判断が早すぎると、本当は回復の余地がある人まで見込みなしと判断してしまうおそれがある。近年は、脳出血でも急性期治療によって転帰が改善する可能性が示されているので、入院24時間以内の治療制限と、24〜72時間での治療制限とで、何が違うのかをくわしくしらべてみたそうな。  

2026年3月3日

「頭を切らずに血腫を消す?」パルス超音波で脳内出血の吸収が“約2倍”に加速したラット実験

元
2026  2月  中国


脳内出血(ICH)は死亡率が高く、助かっても後遺症が残りやすい疾患である。一方で、血腫を手術で取る治療(STICHなど)や、血腫に薬を入れて溶かす治療(MISTIE、CLEARなど)は研究が進んでいるが、決定打になりにくいのが現状である。そこで「頭を切らずに(非侵襲で)血腫が早く片づく方法」が欲しい、という問題意識がある。

超音波は、虚血性脳卒中や外傷などで神経を守ったり炎症を弱めたりする可能性が動物実験で示されてきた。また、超音波には“かたまり”を細かくして排出を助けうる機械的な作用も考えられている。しかしICHに対して「頭の外から当てるパルス超音波」で、血腫の吸収や周囲のむくみ(PHE)が良くなるかはよく分かっていなかった。

そこで、 臨床でよく使われる経頭蓋ドップラー(TCD)の標準周波数2MHzおよびさらに高い8 MHzについて、周波数で効果が変わるかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年12月10日

脳内出血の手術、ほんとうに必要なのか? STICH 以降に揺れる“血腫除去”の真実

元
2025  11月  中国


脳内出血(ICH)に対して血腫を取り除く手術は、STICH や STICH II といった大規模試験で効果がはっきり示されず、長いあいだ積極的には行われてこなかった。

しかし近年、体への負担を減らした「低侵襲手術(MIS)」が登場し、条件をしぼれば効果があるのではないかという研究が増えてきている。

そこで、これまでの手術成績をまとめて比較し、「結局どの手術がどこまで役に立つのか」をくわしくしらべてみたそうな。

2025年10月19日

深部脳出血、減圧開頭に光? それとも“都合のいい演出”?

元
2025  10月  スイス


深部の脳内出血(intracerebral hemorrhage:ICH)は、命に関わることが多く、たとえ助かっても重い後遺症が残ることが多い。

これまでのSTICH試験では、血のかたまり(血腫)を取り除く手術は、内科的治療と比べて明らかな効果がなかった。

しかし「減圧開頭術(decompressive craniectomy:DC)」は血腫を取らずに、頭の骨を外して脳の圧を下げる方法であり、別のメカニズムで助けられる可能性がある。
SWITCH試験では、この減圧開頭術によって「死亡または重度の障害(mRS 5–6)」が13%ほど減ったという結果が出ていた。

ただし、その効果が出血の場所(被殻だけなのか、内包や視床まで広がっているのか)によって違うのかは分かっていなかったので、出血の場所ごとに減圧開頭の効果をくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月20日

たった2%の患者しか救えない――それでも脳外科医たちが低侵襲手術にこだわる理由

元
2025  9月  アメリカ


脳内出血(ICH)は命に関わることが多く、後遺症も残りやすい病気である。近年のENRICH試験では、頭を大きく開けずに血のかたまり(血腫)を取り除く「低侵襲手術(MIS)」が有効とされ注目を集めている。

しかし、この手術が実際の患者のどのくらいに使えるのかは、まだよく分かっていなかった。

そこで、現実の診療の中でMISの対象となる患者がどれくらいいるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年9月6日

脳梗塞は防げても、出血で命を落とす──抗凝固薬が突きつける矛盾

元
2025  9月  アメリカ


脳梗塞(虚血性脳卒中)の場合、「Time is Brain(時間が脳を救う)」という言葉が知られている。tPA点滴や血栓回収といった治療は、分単位で早いほど効果が大きいことが広く認識されている。

一方で、脳内出血(ICH)の治療においては、降圧(血圧を下げること)や抗凝固薬のリバース治療(中和)が基本であるにもかかわらず、「どれだけ早く行うか」が転帰に与える影響については十分に調べられてこなかった。そこで、ICHの初期治療のスピードが死亡率や回復にどう影響するかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年8月16日

STICH後も諦めない脳外科医たち──ルーマニア発・ICH開頭手術の正当性探し

元
2025  7月  ルーマニア


脳内出血(ICH)は脳卒中の中でも死亡率・後遺症率が高いタイプである。外科的に血腫を取り除くことは理論的には有用と考えられてきたが、大規模試験(STICHなど)では全体として明確な生存利益が示されていない。

それでも、血腫の場所や大きさによっては手術が有利になる可能性は残っている。

そこで、ルーマニアの単一施設で2017〜2023年に治療したテント上ICHの患者を対象に、外科治療と保存療法の転帰を比較し、死亡率や手術適応の要因をくわしくしらべてみたそうな。

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