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2011年10月17日

TIAは幸運の兆し、脳梗塞が軽い


Why Do Acute Ischemic Stroke Patients with a Preceding Transient Ischemic Attack Present with Less Severe Strokes? - Insights from the German Stroke Study.
2011  10月  ドイツ




脳梗塞の前に脳の虚血を経験していると

脳梗塞の症状が軽くなることが動物実験でわかっている。



人間の場合、一過性脳虚血発作(TIA)の経験の有無で

同様の効果が見られるかどうかを検証したそうな。




はじめて脳梗塞になった7611人の患者について調べたところ、


452人(5.9%)が事前のTIAを経験していた。



これら患者の入院時の重症度(NIHSS)は、

TIAを経験していなかった患者に比べて

明らかに低かった。



この関連性は年齢、性別、病歴等を考慮に入れても

変わらなかった。



また、

TIAを経験してから脳梗塞に至るまでの時間に

一定の傾向は見られなかった。



TIAには脳梗塞に対する神経保護効果がある

ことが確認できた、


というおはなし。


写真:一過性脳虚血発作TIA

2011年10月16日

社会復帰を目指すなら 1日1万歩くらいは当然だね


Are patients 1 year post-stroke active enough to improve their physical health?
2011  10月  ベルギー




脳卒中経験者の身体活動レベルについて調べたそうな。


中程度の障害を持つ脳卒中後1年の元患者16人について、

心拍数モニター、歩数計、アンケートなどをつかって

身体活動レベルおよび快復に影響を与える要因について調査した。





その結果、

被験者は平均で1日に

44±39分の中程度の活動をし、

6428±4117歩 あるくことがわかった。



1万歩以上あるく人は3人のみだった。






解析の結果、

運動機能、心肺機能、気分、社会参加などの程度は

活動時間よりも1日の歩数との関連が強かった。




脳卒中経験者は、単に活動的であろうとするよりも、

万歩計をつけて1日1万歩を目安にきっちり歩くようにしましょう、



というおはなし。





感想:

原因と結果が逆の気がする。


1日に1万歩も歩いてしまうほどに

身体の具合および社会環境がイイ

ってだけの話と思う。




自信を持って言うけれど、

わたしは あまり歩いていない。

2011年10月15日

脳卒中後すぐに足組みができなかったひとの半数が1年以内に死亡


The crossed leg sign indicates a favorable outcome after severe stroke.
2011  10月  ドイツ



脳卒中後に足を組むことができた患者の予後を調べたそうな。


集中治療を必要とした重い脳卒中患者(計68人)について


入院後15日以内に


・足を組むことができた患者(34人)

・足を組むことができなかった(患者34人)




の2グループに分けて、1年後の回復具合を比較した。




その結果、

足を組むことができた患者と、できなかった患者のスコア比較は、

それぞれ、

・NIH Stroke Scale(低いほどよい)→ 6.5, 10.6

・modified Rankin Scale(低いほどよい)→ 2.9, 5.1

・Barthel Index(100点満点)→ 71, 49

・死亡者数→ 1人, 18人



だった。



足組みテストは

脳卒中患者の自立と死亡可能性を予測する

目安になるかも知れない、



というおはなし。




写真:足組み

2011年10月14日

磁気刺激治療は歩行リハビリにも効果があるよ


rTMS Combined With Task-Oriented Training to Improve Symmetry of Interhemispheric Corticomotor Excitability and Gait Performance After Stroke: A Randomized Trial.
2011  10月  台湾




反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法の

脳卒中上肢麻痺への応用はよくあるはなし。


rTMSを下肢の麻痺治療に応用したそうな。




症状のよく似た脳卒中患者24人について、


・rTMS+歩行トレーニング

・偽のrTMS+歩行トレーニング




の2グループに分けて、10セット、2週間

治療を行った。



rTMSは脳の健常側、運動野の足関連部位に

1ヘルツの抑制刺激を10分間与えた。



その結果、

rTMSを受けたグループで

運動誘発電位と歩行の対称性が著しく改善された。




rTMSは左右脳の活動バランスをとり、

さらには歩行リハビリにも効果があるかもしれない、


というおはなし。


2011年10月13日

メロディック・イントネーション・セラピーとtDCSを組み合わせてみた


Non-invasive brain stimulation enhances the effects of melodic intonation therapy.
2011  9月  アメリカ



失語症のメロディックイントネーションセラピー (MIT)に

経頭蓋直流電気刺激(tDCS)

を組み合わせた時の効果を調べたそうな。



脳卒中で左脳にダメージのある

非流暢性失語症の患者6人について、


tDCSMIT

偽のtDCS+MIT



を時期をずらして施行し、

直後の発話にかかる時間を評価した。


tDCSは乾電池のプラス電極を右脳に貼りつけた。



その結果、

tDCSのある場合に、発話に必要な時間が著しく短縮された。



tDCSとメロディックイントネーションセラピーにより

脳の可塑性が促され、右脳が代わりに働くように

なったのではないか…


というおはなし。




感想:

ネットで見つけた

メロディックイントネーションセラピーの資料はこちら。(←)


読んだらなんとなくわかったような気がした。







ただ、tDCSの怪しさは異常。

乾電池のプラス極を頭にくっつけると脳の働きが亢進、

マイナス極だと抑制される。


シンジラレナイ。

2011年10月12日

たばこ増税が脳卒中を減らす可能性について


Smoking and Smoking Cessation in Relation to All-Cause Mortality and Cardiovascular Events in 25,464 Healthy Male Japanese Workers.
2011  10月  日本



喫煙と心血管系疾患(脳卒中など)との関連を

日本人について調べたそうな。


20-61歳の健康な男性25464人について7年半

追跡調査した結果、

次のことがわかった。



1日に吸うタバコの本数と

総死亡率、心血管系疾患のリスクの比

(タバコをまったく吸わない人との比較)


・1-10本/日
1.51、1.91

・11-20本/日
1.68、2.94

・21本/日 以上
1.30、3.25





また、

4年間以上タバコをやめると

続ける場合よりも両リスクが半分くらいになった。


1日にタバコを11本以上吸うと

心血管系疾患になるリスクは跳ね上がり、

止めればうーんと下がる、


というおはなし。


2011年10月11日

先に麻痺している腕を袖に通して… それが案外難しい


Task-specific practice of dressing tasks in a hospital setting improved dressing performance post-stroke: A feasibility study.
2011  10月  オーストラリア




脳卒中入院患者向けの更衣に特化したグループトレーニングの効果について調べてみたそうな。


1回1時間、週2回のグループ更衣トレーニングに参加した患者は119人。



退院までに自立度を表すFIM評価の点数が

上半身更衣で2.2ポイント

下半身更衣で2.7ポイント



向上した。


というおはなし。






感想:

いまさらこういう地味なことを研究している理由が理解できなくて興味が湧いた。



たしかに片麻痺の更衣にはコツが要る。


グニャグニャになっている腕をトレーナーの袖に通すのは本当に難しかった思い出。

2011年10月10日

心配で心配で 夜も眠れない→ 脳卒中で死亡


Sleep loss due to worry and future risk of cardiovascular disease and all-cause mortality: the Scottish Health Survey.
2011  10月  イギリス




心配に起因する睡眠不足

脳卒中を含む心血管系疾患との関連を調べたそうな。



平均年齢53歳、11905人の健常人を8年間追跡調査した。

この間に1249人が心血管疾患で死亡した。


このうち15.6%が直前の4週間あまり、

心配がもとで睡眠不足になっていた。




解析の結果、

心配が起因する睡眠不足により


・心血管系疾患の発症の危険性が7割増しになり、

・総死亡率が2倍になることがわかった。




これらの関連性の多くは、

睡眠不足が原因の喫煙や酒、運動不足により

説明がつくであろう、


というおはなし。

2011年10月9日

体重免荷トレッドミルって実際に使っている施設はあるの?


Body weight supported treadmill training versus traditional training in patients dependent on walking assistance after stroke: a randomized controlled trial.
2011  9月  ノルウェー



体重免荷トレッドミルの効果について調べたそうな。



60人の脳卒中患者をつぎの2グループに分けた


・体重免荷トレッドミル+PTがアシストする従来型歩行リハビリ

・PTがアシストする従来型歩行リハビリ のみ




両グープとも1回あたり合計1時間の訓練を行った。



5週間ほど後、

両グループ共に歩行能力が大きく改善した。


グループ間で その改善程度に

統計学的に有意な違いは見られなかった、


というおはなし。






感想:

体重免荷トレッドミルの例
写真:体重免荷トレッドミル

かえって人手を煩わしそうで、あまり現実的とは思えない。

2011年10月8日

1月の憂うつな月曜日には脳卒中に注意


Seasonal and Weekly Patterns of Occurrence of Acute Cardiovascular Diseases: Does a Gender Difference Exist?
2011  10月  イタリア



脳卒中や心筋梗塞などの発症は季節や曜日などと

関連があると言われている。

この関連に、性別も影響するかどうかを調べたそうな。



・季節について:

13万人あまりの心血管系患者について調べたところ、

発症ピークの季節は1月 冬、性別による違いはなかった。


・曜日について:

16万人あまりの患者について、

そのピークは月曜日、性別の違いはなかった。




心血管系疾患の季節、曜日による違いは

性別とは関連がなかった、


というおはなし。





感想:

以前、3月に脳卒中が多いというはなしがあった。



でもなぜか月曜日は共通している。


サザエさん症候群と関連があるかも知れない。

写真:サザエさん症候群

2011年10月7日

触覚麻痺はセルフタッチで改善する


The role of self-touch in somatosensory and body representation disorders after stroke.
2011  10月  オランダ



体性感覚の障害は脳卒中患者の約半分が経験する。

これらの障害は、単に触覚の鈍さ や

物や自身の体への認識低下までさまざまである。

そこで、セルフタッチ(自分で自分に触れる)による体性感覚への影響を調べたそうな。


セルフタッチの研究は多くないながらも、

健常人ではセルフタッチが身体表象

(Body Representation:自分の身体の具体的なイメージ)に

影響を与えることがわかっている。


脳卒中で四肢不一致症や片麻痺憎悪になった患者に

セルフタッチの身体表象への影響について聞き取りした結果、

身体保持感覚を得るまでの時間はさまざまだった。


セルフタッチは身体保持感覚の低下を改善し、

身体表象を再獲得するための助けになるかも知れないことがわかった、


というおはなし。
図:セルフタッチと身体表象

感想:

なんとなくわかるような気がする。

自分も左手足の触覚がほとんど無い。


触覚の正常な右手で左の手や腕、脚などに触れると右手の平 表面に生じた触覚があたかも感覚の麻痺した左手足の側に生じたような錯覚を起こす。

これが触覚を取り戻した気持ちにさせるためなのか、とても心地が良いのである。

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