2013年6月14日

発症時、頭痛が起きる人の特徴

元
Headache as a symptom at stroke onset in 4,431 young ischaemic stroke patients. Results from the "stroke in young fabry patients (SIFAP1) study"
2013  6月  ドイツ

脳梗塞患者と頭痛との関連を調べてみたそうな。


18-55歳(平均45)の若年脳梗塞患者4431人について調査した結果、


次のようになった。

・頭痛は、男性では両側に起き易かった。

・女性の頭痛は、左、右、両側、ほぼ同程度で偏りはなかった。

・男女共に、後頭部の虚血で頭痛が起き易かった。

・梗塞が大きいほど頭痛もひどかった。

・若年、女性といった要因との関連も強かった。


脳梗塞発症時の頭痛は、女性、若い、大きな 後頭部の梗塞といった条件があるときに起き易かった、


というおはなし。


感想:

ちょっと前の記事を思い出した。
脳梗塞発症時、頭痛があればラッキー!

2013年6月13日

病院に行くたびに血圧が大きく変わる人は、脳卒中で死んでしまうのか?

元
Blood Pressure Variability and the Risk of All-Cause Mortality, Incident Myocardial Infarction, and Incident Stroke in the Cardiovascular Health Study.
2013  6月  アメリカ

長期的な血圧の変動と、脳卒中など心血管系疾患との関連を調べてみたそうな。


高齢者の年1回の外来での血圧測定記録のうち、降圧薬なし、疾病発作なし で過ごせた1642人の5年分のデータについて、

血圧変動の程度と、のちの健康状態との関連を解析したところ、


次のようになった。

・約10年の調査期間中、844人が死亡、203件の心筋梗塞、195件の脳卒中があった。

・個人の収縮期血圧の変動は、死亡リスクと心筋梗塞リスクの上昇に関連していた。

・一方、脳卒中との関連はなかった。


収縮期血圧の長期的な変動は、総死亡率と心筋梗塞に関連があり、脳卒中との関連は見られなかった、


というおはなし。



感想:

若い頃から安定して高かったのでひと安心。

2013年6月12日

動作観察療法で麻痺した手が動き出す可能性について

元
Modulating the Motor System by Action Observation After Stroke.
2013  6月  アメリカ

動作観察療法の脳卒中リハビリへの関心が高まっている。

動作観察中の脳皮質活動が脳卒中でどう影響されるものなのかを調べてみたそうな。


右利きの健常人と、元右利きの脳卒中で左脳損傷(右片麻痺)患者について、左右の手を使った動作の観察中の脳活動状況をMRIで計測、比較した。


次のようになった。

・健常人の場合、左手動作の観察時に左右の脳に大きな活動が見られた。

・一方、脳卒中患者は右手動作の観察時に損傷脳側に大きな活動が見られた。

・両グループ共に、運動能力の劣る方の手の動作を観察したときに脳に より大きな活動が見られた。

・脳卒中患者の損傷側の脳活動の拡がりは梗塞体積と関連していた。


動作観察により、脳卒中で損傷した脳回路を活性化することができた。
動作観察療法は本当に脳卒中リハビリに役立つかも知れない、

というおはなし。



感想:

動作観察療法はこれまでも何度か記事にしてきたけど、
ミラーセラピーやイメージ訓練と区別がしにくい印象がある。

・観察したりイメージするだけのニューロリハビリテーションの効果とは

・ミラーニューロンに基づく観察療法 その威力とは

・麻痺手を動かさなくても脳を鍛える運動イメージ訓練のススメ



リハビリを始められない患者に、ジャッキーチェンの酔拳を見せてあげたら元気になるかも。



2013年6月11日

脳卒中を予防する7つの簡単な方法

元
Life's Simple 7 and Risk of Incident Stroke: The Reasons for Geographic and Racial Differences in Stroke Study.
2013  6月  アメリカ

米国心臓協会は脳卒中リスクを推定するための7つの簡単な方法( Life's Simple 7)を提唱している。

このスコアと脳卒中発生率との関連を実際に調べてみたそうな。


Life's Simple 7は、
・血圧、・コレステロール、・血糖、・肥満、・喫煙、・運動、・食事
の7つの項目について、理想的な状態を2点として合計14点満点で評価する。

さらにこの合計点を、不適、ふつう、理想の3つに分類した。


次のようになった。

・45歳以上の22914人の健常人について5年間追跡調査した結果、432件の脳卒中が起きた。

・Life's Simple 7の3つのカテゴリが1段改善すると脳卒中リスクが25%低下した。

・白人も黒人も同様だった。

・スコアが1点高くなる毎に脳卒中リスクが8%低下した。



Life's Simple 7で脳卒中リスクがわかった。
・血圧、・コレステロール、・血糖、・肥満、・喫煙、・運動、・食事
の各項目を少しずつでも改善することが大切だよ、

というおはなし。


写真:LS7

2013年6月10日

脳卒中を経験すると精神疲労に悩まされるよね

元
Mental fatigue and cognitive impairment after an almost neurological recovered stroke.
2013  6月  スウェーデン

脳卒中のあとの精神疲労は復職や社会復帰を妨げるもととなる。

この精神疲労とウツ、認知機能との関連を調べたそうな。


発症後1年以上経ち、リハビリもうまくいった脳卒中経験者24人について、心理テストを行い、精神疲労、ウツ、認知機能を評価し、健常人と比較した。


次のようになった。

・脳卒中経験者では精神疲労スコアが高かった。

・脳卒中経験者はウツと不安の傾向も高かった。

・彼らは注意とスピードを要するテストで情報処理速度が遅く、エラーも多かった。

・この情報処理スピードテストの結果が精神疲労とよく関連していた。



脳卒中後の精神疲労は情報処理スピードの認知機能障害に関連していると考えられる。

これはウツと症状が似ているけれど分けて考えるべきだと思う、


というおはなし。

写真:精神疲労



感想:

なんとなくわかる気がする。

電車に乗って流れる外の景色を見ているだけで頭が疲れ切っちゃうんだよ。

2013年6月9日

カフェイン含有薬品で脳出血リスクが急上昇!

元
Caffeine-Containing Medicines Increase the Risk of Hemorrhagic Stroke.
2013  6月  韓国

カフェイン含有薬品と脳出血との関連を調べてみたそうな。

30-84歳の非外傷性脳出血患者940人について、発症当日から3日前までにカフェイン含有薬品を摂ったかどうかを調査し、関連を解析したところ、


次のようになった。

・カフェイン含有薬を摂ると脳出血(脳内出血、クモ膜下出血)リスクが2倍以上になった。

・普段コーヒーを飲む習慣の無い者にとっては、そのリスクは3倍だった。


カフェイン含有薬品の摂取は、クモ膜下出血や脳内出血のリスクを上昇させることがわかった、


というおはなし。
写真:カフェイン含有薬品
感想:

普段カフェインを摂っていない人がいきなりカフェインをがっつり摂ると危ない、ってことと理解。

そういえば、眠眠打破 やRootsっていうブラックコーヒーは当時よく飲んでた。


最近はめっきり コーヒーは飲まないけど、

たまーに薄いインスタントコーヒーを飲むと左半身が痺れて立っていられなくなる。

これはどういう理由なのかな。

2013年6月8日

急性期脳卒中患者のウツ

元
Depressive symptoms in acute stroke: A cross-sectional study of their association with sociodemographics and clinical factors.
2013  5月  ノルウェー

急性期脳卒中患者のウツについて調べてみたそうな。


109人の患者に面談して調べたところ、

次のようになった。

・軽度-重度のウツは27%の患者に見られた。

・脳卒中後ウツは疲労、不眠とも関連があった。

・ウツのある患者は疼痛も訴えることがあった。

・脳卒中の種類、部位、社会的特徴のいずれもウツとは関連しなかった。



急性期脳卒中患者の睡眠、疲労、疼痛とウツとの関連をさらに詳しく調べてみたい、


というおはなし。




2013年6月7日

喫煙者のクモ膜下出血死亡リスクは4倍

元
Smoking and Hemorrhagic Stroke Mortality in a Prospective Cohort Study of Older Chinese.
2013  5月  香港

喫煙と脳内出血、クモ膜下出血との関連を調べてみたそうな。


65歳以上の中国人66820人について10年間追跡調査した結果、


次のようになった。

・648人が脳出血で死亡した。

・そのうち530人(82%)は脳内出血だった。

・現在喫煙者の脳内出血死亡リスクは2倍、クモ膜下出血では4倍だった。



喫煙は脳出血死亡リスクと強く関連していて、特にクモ膜下出血でそのリスクが高い、


というおはなし。

写真:喫煙中国人

2013年6月6日

血糖が上がりそうな物をやたら食べていると脳出血や脳梗塞になる

元
Dietary Glycemic Load and Glycemic Index and Risk of Cerebrovascular Disease in the EPICOR Cohort.
2013  5月  イタリア

食べ物のグリセミック指数とグリセミック負荷が脳卒中とどう関連するか調べてみたそうな。

グリセミック指数は炭水化物が消化されて糖に変化する速さ。

グリセミック負荷は血糖値を上昇させる程度を表す指標。

イタリア人44099人について食事アンケートを行い11年間追跡調査した結果、

次のようになった。


・この間に355件の脳卒中(脳梗塞195件、脳出血83件)があった。

・炭水化物の摂取量が多いと、少ない者よりも脳卒中リスクが2倍になった。

・グリセミック指数およびグリセミック負荷が高い食物の摂取で脳卒中リスクが高くなった。

・この傾向は脳梗塞と脳出血でほぼ同様に見られた。


グリセミック負荷の高い食事とグリセミック指数の高い炭水化物の摂取は脳梗塞と脳出血のリスクをすごく上昇させることがわかった、


というおはなし。



感想:

ごはん、パン、ジャガイモをドカッと食べる習慣がまずいらしい。

気をつけよっと。


2013年6月5日

脳卒中に鍼治療は効かないことが明らかに

元
Acupuncture in Subacute Stroke: No Benefits Detected.
2013  5月  中国

脳卒中への鍼治療の効果は未だはっきりとは確認されていない。

そこでちゃんとした研究をやってみたそうな。


江蘇省の4つのリハビリテーション施設で、亜急性期の188人の脳卒中患者について、無作為に2グループに分けて、一方には頭皮と身体への鍼治療を施した。

また、両グループには通常のリハビリテーションも施した。

6ヶ月後まで追跡して、回復の程度を複数の指標で評価したところ、


次のようになった。

・両グループ共に身体機能が著しく改善した。

・6ヶ月間通して、グループ間での改善程度に統計学的に有意な差はまったく見られなかった。


亜急性期の脳卒中患者への鍼治療は運動機能や自立度の改善にまったく役に立たないことがわかった、


というおはなし。

写真:鍼治療


感想:

本場中国の南京医科大学の研究なんだからきっとそうなんだろう。

2013年6月4日

交通量の多い道路そばの脳梗塞患者は死亡率が高い

元
Residential Proximity to High-Traffic Roadways and Poststroke Mortality.
2013  5月  アメリカ

大気汚染と脳梗塞、総死亡率との関連は明らかになっている。

そこで、自動車道からの距離と脳卒中患者の死亡率との関連を調べてみたそうな。


過去10年間の脳梗塞患者について、住居の位置と1日に10000台以上の自動車が通行する道路までの距離を割り出し、その後の死亡件数との関連を解析したところ、


次のようになった。

・1680人の脳梗塞患者データが得られ、調査期間中にそのうちの950人が死亡した。

・交通量の多い道路から100m以内に暮らす脳梗塞患者の死亡率は、400m以上離れて暮らす者よりも20%高かった。



交通量の多い道路の近くに住んでいる脳梗塞患者はかなり死んでしまいやすいことがわかった、


というおはなし。

写真:交通量が多い


感想:

1日に10000台の交通量は、平均して1分あたり7台に相当する。

夜間は通行量が減ると考えると、日中で だいたい10台/分くらい。

この程度の交通量の道路って、まったく珍しくないと思う。


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