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2013年8月27日

よく眠れているものなのか男女で比較してみた


Subjective sleep quality in relation to objective sleep estimates: comparison, gender differences and changes between the acute phase and the six-month follow-up after stroke.
2013  8月  ノルウェー

脳卒中のあとの睡眠状況を調べてみたそうな。


100人の脳卒中患者について、急性期および6ヶ月後の睡眠状況を主観的、客観的に測定した。


次のようになった。

・急性期にくらべ6ヶ月後の方が睡眠の主観評価は良く、目が醒めている時間も短かった。

・両期間ともに、睡眠効率は低下し、頻繁に目が醒めていた。

・睡眠の主観評価と覚醒測定器の評価は急性期では一致していなかった。

・急性期、女性の主観的睡眠効率およびその質は男性に劣ったが、測定器の結果は真逆だった。

・男性は、6ヶ月後の主観的睡眠効率が概ね良好であった。


急性期、6ヶ月後共に、睡眠の質は低下し、睡眠覚醒パターンの乱れが記録された。その性差は急性期にのみ観察できた、


というおはなし。




感想:

女は文句は多いけど、実はよく眠れているってことと理解。


2013年8月26日

脳の可塑性のおかげで2年経っても運動機能が回復することが判明


Long-term cortical reorganization following stroke in a single subject with severe motor impairment.
2013  8月  アメリカ

脳卒中のあとの運動機能が、脳の可塑性によって回復する様子を約2年間追跡してみたそうな。


中大脳動脈由来の脳卒中で重度の片麻痺になり、損傷脳側の運動誘発電位がない患者について7,9,10,13,20,21ヶ月後の運動機能と運動誘発電位の変化をTMSで調べたところ、


次のようになった。

・損傷していない側の脳の働きがどんどん変わっていった。

・一方、損傷側の脳は13ヶ月まで変化がなく、20-21ヶ月に劇的な変化が起きた。

・この間、運動機能は徐々に回復していった。


脳卒中で重度の運動障害を負った場合でも、発症後2年経ってなお脳の可塑性により運動機能が大きく回復し得ることがわかった、


というおはなし。

20ヶ月後に劇的変化


感想:

そうあってほしいものだ。


2013年8月25日

院内肺炎になる脳卒中患者には脳に共通点があった


Hospital acquired pneumonia is linked to right hemispheric peri-insular stroke.
2013  8月  アメリカ


脳卒中で入院後に罹る肺炎は主な合併症の1つである。
そこで、脳の損傷部位と院内感染性肺炎との関連を調べてみたそうな。


肺炎になった急性期脳卒中患者215人と、肺炎にならなかった患者で性別、年齢、神経症状のよく一致する別の215人について、脳の損傷部位との関連を比較、解析したところ、


次のようになった。

・肺炎グループには右脳損傷患者が多かった。

・非肺炎患者グループには左脳損傷患者が多かった。

・脳幹梗塞では肺炎グループ間の違いはなかった。

・特に、右脳の島皮質の梗塞と肺炎との関連が高かった。


右脳の島皮質は免疫の自律システムと関係があるんじゃないか、


というおはなし。

写真:島皮質

2013年8月24日

脳卒中じゃなくても病院に着くまえにどんどんtPAを注射しちゃえ!という近ごろの風潮について


Stroke Mimics under the Drip-and-Ship Paradigm.
2013  8月  アメリカ

近年、急性脳梗塞患者を病院に搬送する前に血栓溶解剤のtPAを注射してしまう処置(Drip-and-Ship Paradigm)が良い成績を収めている。その理由を調べてみたそうな。


過去1年間に急性期脳梗塞で入院した120人の患者データを見なおしたところ、


次のことがわかった。

・20人(16.7%)は最終的に脳卒中類似症状と診断され、すぐに退院した。

・このうち14人はヒステリー、6人はけいれん発作、片頭痛、低血糖だった。

・彼らは若く、精神疾患のあるものが多かった。

・脳卒中類似症状の20人のうち18人(90%)はtPAを注射された。

・この割合は、一般の急性脳梗塞患者のtPA注射率(65%)よりも高かった。

・tPAを打たれた脳卒中類似症状患者に出血などの合併症はなく、すぐに全員自宅へ帰った。

・搬送まえにtPAを打たれた患者83人のうち実に18人(21.7%)が脳卒中類似症状患者であり、一方 基幹病院でのその割合は5.4%に過ぎなかった。


病院搬送前にtPAを打ってしまう治療の成績が良く見えるのは、治療する必要の無い脳卒中類似症状の患者を数多く相手にしてしまうからなのでは?


というおはなし。



感想:

たまたま出血の事例がなかっただけで、ほんとは由々しき問題なんじゃないのかな?

2013年8月23日

脳卒中になると麻痺した手がなぜかむくむよね


Prevention and treatment of hand oedema after stroke.
2013  8月  オランダ

脳卒中後の手のむくみをとるための方法を試してみたそうな。


リハビリ病院の206人の脳卒中患者について、
手のむくみを取るスペシャルマッサージを受けるグループとなにもしないグループに分けて、隔週で手の体積を測定し、浮腫み度を判定、比較した。

次のようになった。

・スベシャルマッサージグループでは16%の患者が、比較グループでは21%がむくんだ。

・むくんでる期間は、マッサージグループが6.5週間、比較グループが3.1週間だった。


良かれと思って編み出した手のむくみを取るマッサージは、改善効果がほとんどないばかりかむくみが長期化する問題を抱えていた、


というおはなし。


図:手の浮腫 脳卒中後

感想:

たしかに退院してもしばらくむくんでた。

手の甲と指が赤くパンパンな状態が続いた。

足もそうだった。


感覚麻痺が強いとむくみやすいらしい


追記:

「肩手症候群」って知ってた? →肩が痛くなって手がむくむ

2013年8月22日

めまいから脳卒中を判別するゴーグル装置を開発


Quantitative video-oculography to help diagnose stroke in acute vertigo and dizziness: toward an ECG for the eyes.
Goggles help distinguish stroke, dizziness
2013  8月  アメリカ

めまいと脳卒中を簡単に区別できる装置を開発したそうな。


めまいは通常、内耳の感染症に由来する 一方、脳卒中の前兆症状でもある。

ベッドサイドでこれを区別することは非常に難しく、めまいを訴える多くの患者がCTやMRI検査を受けるが実際に脳卒中とわかるケースはそのうち3%に過ぎない。


このゴーグルは目の振動を高速カメラが捕捉し、その異常をコンピュータで自動診断できる。

実際にめまいを訴える患者12人についてこのゴーグル診断装置を用いた結果と MRIの結果を照らしあわせたところ、 

椎骨脳底動脈由来の脳卒中を100%正確に診断することができていた、


というおはなし。

2013年8月21日

4人に1人が脳卒中のあと不安症で 6割は女性


Impact of Anxiety on Health-related Quality of Life after Stroke: a cross sectional study.
2013  7月  香港


脳卒中後の不安症が健康関連QOLに及ぼす影響を調べたそうな。


374人の入院中の脳卒中患者について、不安度、QOL、神経症状、自立度、心理テスト、ウツの程度を測定し、関連を解析した。


次のようになった。

・23%の患者が不安症だった。

・そのうち63%は女性だった。

・不安スコアが大きくなるとQOLスコアが低下した。


脳卒中後の不安症はウツとは別に健康関連QOLを低下させることがわかった、


というおはなし。



感想:

脳卒中のあとの不安な気持ちって よく分かるので関心を持った。

2013年8月20日

リハビリ病院から無事退院できた脳卒中患者の3年後の死亡率は


Long-term outcome in stroke survivors after discharge from a convalescent rehabilitation ward.
2013  8月  日本

脳卒中で回復期リハビリ病院から退院した人の長期的な死亡率、自立度などを調べてみたそうな。


リハビリ病院から退院して自宅に戻った脳卒中患者252人にアンケート調査を行った。


次のようになった。

・76%から回答を得た。

・そのうち83%は自宅で生活していた。

・52%は自立していた。

・積算の死亡率は、1年後4%、3年後19%だった。

・社会的活動度は低かった。

・22%がウツだった。

・ウツがあると日常生活動作が低下した。


リハビリ病院から自宅に戻った患者の死亡率は比較的低かった。また、ウツやひきこもりが普通に見られた、


というおはなし。


2013年8月19日

歯周病→ラクナ梗塞→痴呆 の可能性について


Association between Oral Health and the Risk of Lacunar Infarction in Japanese Adults.
2013  8月  日本

口腔衛生状態が不良な高齢者は痴呆になりやすい。

そこで、口腔衛生とラクナ梗塞との関連を調べてみたそうな。


歯科治療に訪れた27-76歳の男女110人について、歯周病検査と脳のMRI検査を行った。
他に生活習慣等についてのアンケートもとった。


次のようになった。

・61人にラクナ梗塞が見つかった。

・19人は、梗塞が7箇所以上あった。

・高齢、運動不足、高血圧、高脂血症、糖尿病、歯槽骨高さ低下がラクナ梗塞の数と関連があった。

・特に、歯周ポケットが深くなると、ラクナ梗塞の数も増えた。


ラクナ梗塞と歯周病は関連があるのかも知れない、


というおはなし。



感想:

歯周病の万能感がすごい。

がん、HIV、インフルエンザ、ハゲなど 調べると関連の疑われる病気がいっぱい出てくる。




2013年8月18日

脳卒中関連コストが激増中


Forecasting the future of stroke in the United States: a policy statement from the american heart association and american stroke association.
2013  8月  アメリカ


アメリカ人の高齢化にともない、脳卒中に関係するコストが2030年までにどの程度増えるのか、調べてみたそうな。


次のようになった。

・2012→2030で、年間の実コストは720→1830億ドルに増える。

・生産性の低下による間接コストも入れると、その額は2400億ドルになる。



今後20年間で脳卒中関連コストは劇的に増加することがわかった、


というおはなし。




感想:

どこかで限界が来るはずだから、コストに見合わない治療は大きく見直される。

脳卒中のサインを見つけたらすぐに病院へ、なんて言わなくなる。


10年後→脳卒中になったら、自宅で安静にして治しましょう。



2013年8月17日

死にたくなかったら大病院へ行け


The association of hospital volume with mortality and costs of care for stroke in Japan.
2013  9月  日本

病院の規模と脳卒中予後の関連を調べてみたそうな。


796の急性期病院に入院した66406人の患者データについて、病院の規模(半年間に退院する患者数)と院内死亡率との関連を解析した結果、


次のようになった。

・100人以上退院する大病院に比べ10-50人規模の病院は、院内死亡リスクが1.45倍だった。

・規模の小さい病院は大規模病院に比べ患者1人当たりにかけるコストが8%少なかった。

・特に、大規模病院はクモ膜下出血患者に多くのコストをかけていた。


日本では、大きい病院ほど脳卒中患者の院内死亡率は低かった。
大きな病院はクモ膜下出血の治療に力をいれていることがわかった、


というおはなし。



感想:

1.45倍はでかいね。

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