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2014年9月5日

上肢の痙縮はだんだんと良くなってゆくものなの?


Upper-Limb Spasticity During the First Year After Stroke: Stroke Arm Longitudinal Study at the University of Gothenburg.
2014  8月  スウェーデン

上肢の痙縮が脳卒中発症後1年間にどう変化してゆくものなのか調べてみたそうな。


脳卒中患者117人について、発症から3,10日、4週、3,6,12ヶ月後に痙縮の程度および感覚運動機能、疼痛、関節可動域等を評価した。


次のことがわかった。

・3日時点で25%が、12ヶ月後には46%に上肢の痙縮が見られた。

・この間、痙縮のあるほとんどの患者では 時が経つに連れ痙縮が強くなっていった。

・痙縮は初め肘の屈筋に、次に肘の伸筋、そして手首の屈筋に現れた。

・痙縮がある患者は運動機能の障害、痛み、関節可動域の減少、知覚低下の問題もあった。


脳卒中患者の約半数に痙縮が見られ、時間が経つにつれ悪化していった、


というおはなし。


感想:

もう5年経つけど、左腕にだけ大リーグボール養成ギプスを着けているような感覚は常にある。

2014年9月4日

日本人男女700人以上の尿を24時間貯めて塩分摂取量を正確に調べてみた結果、、


Estimation of sodium and potassium intakes assessed by two 24 h urine collections in healthy Japanese adults: a nationwide study.
2014  8月  日本

ナトリウムの摂り過ぎやカリウムの不足は心血管疾患のリスクになる。

そこで、日本人についてナトリウムとカリウムの摂取量を正確に計測してみたそうな。


23の都道府県の福祉施設で働く 健康な20-69歳の男(384人)女(376人)について、24時間の蓄尿試料から1日のナトリウム、カリウムの摂取量を推定した。

正確を期すためにこの蓄尿調査を2回実施した。


次のことがわかった。

・平均ナトリウム排泄量は1日あたり、男性: 206·0 mmol、女性: 173·9 mmolだった。

・同様にカリウム排泄量は、男性: 51·6、 47·2だった。

・これらの量は都道府県によってかなり異なった。

・日常の摂取量を推定したところ、ナトリウムでWHOの推奨値に収まる男性はいなかった。女性は0.1%のみだった。

・ナトリウムで厚生労働省の基準に収まる男性は3.2%、女性は5.0%だった。

・カリウムでは、WHO基準で男女合わせて7.5%が、厚生労働省基準では21.7%が適正範囲内だった。


日本人は想定していた以上に塩分を摂り過ぎているので早急な減塩政策が必要であろう、


というおはなし。


感想:

食塩量に換算すると、どうやら平均で男性14.0g、女性11.8g摂っているらしい。

詳細は本日のクローズアップ現代で。
道は険しい? “減塩社会”への挑戦

2014年9月3日

メロディック・イントネーション・セラピーに音の高さ変化は必要か


The Combination of Rhythm and Pitch Can Account for the Beneficial Effect of Melodic Intonation Therapy on Connected Speech Improvements in Broca's Aphasia.
2014  8月  カナダ

メロディック・イントネーション・セラピー(MIT)はブローカ失語患者向けリハビリ法で、声にリズムや強弱を加えて発語を促す。

しかしそのメカニズムはよくわかっておらず、リズムに比べて音の高さはさほど重要でないとされてきた。

そこのところを確かめてみたそうな。


3人のブローカ失語の慢性期脳卒中患者について、

*リズムと音の高さの変化がある訓練
*リズムのみ、音の高さ一定の訓練
*リズムも音の高さの変化も無い訓練

の3種を1回1時間x週3回x6週間 それぞれ交互に行い、流暢さ、正確さ、適応力等を比較した。


次のようになった。

・いずれの訓練法でも練習した単語の発話精度に改善効果が見られたが、

・リズムと音の高さ変化のある訓練で、練習していない単語への適応力や流暢さがもっとも高かった。

・どの訓練でも発語の機敏さや気分の改善は見られなかった。


メロディック・イントネーション・セラピーにはリズムだけではなく、音の高さの変化も加えるとより効果的である、


というおはなし。


メロディック・イントネーション・セラピー



たのしそう

[メロディックイントネーションセラピー]の関連記事

2014年9月2日

生まれてすぐ脳卒中になったら、言語機能は左右脳どちらに偏るのか


Age at stroke determines post-stroke language lateralization.
2014  8月  アメリカ

脳卒中の発症年齢によって言語機能の左脳への偏りがどう変化するものなのか調べてみたそうな。


左脳損傷の脳卒中患者を発症時期別に、

*新生児期(出生1ヶ月未満)に発症経験した19人、
*それ以降に発症した32人、
*性別と年齢の一致した健常者51人、

の3グループに分けて、脳の言語機能の活動状況を脳機能MRIで測定、比較した。


次のことがわかった。

・病巣の体積の割合は脳卒中グループ間で差はなかった。

・健常者の左脳に偏った言語活動に比べ、新生児脳卒中グループでは両脳半球からの活動信号が大きかった。

・言語機能の左脳への側方度は、健常者 vs.新生児グループでは 78.9% vs. 31.6%、

・健常者 vs. 後期脳卒中グループでは、 87.5% vs. 59.4%だった。

・後期脳卒中グループの左脳への側方度は新生児脳卒中グループよりも明らかに高かった。

・脳卒中の発症年齢と言語機能の側方度は強い関連があった。

脳卒中発症年齢が若いほど脳の可塑性が発揮された。歳を経るにしたがって、左脳がダメージを受けても依然そのネットワークに頼る傾向が確認できた、


というおはなし。


感想:

成人後の言語障害は治りにくいってことの再確認。

でもGoogle自動通訳がまもなく実現して
その延長で言語障害者の意思疎通も可能になりそうな気がしてならない。

2014年9月1日

脳卒中3年後に頭痛で悩む人の割合


Development of persistent headache following stroke: A 3-year follow-up.
2014  8月  デンマーク

脳卒中のあとの頭痛の特徴を調べてみたそうな。

発症後3年経った脳卒中経験者にアンケート調査したところ、


次のことがわかった。

・222人中、12%(26/222)があらたな絶え間ない頭痛を感じていた。

・脳卒中が原因の頭痛は7.2%(16/222)で、そのうち50.0%は緊張性頭痛、31.3%は片頭痛、6.25%は薬物乱用頭痛だった。

・これらの半数以上が中等度から重度の痛みを感じており、頭痛インパクトテスト55以上のスコアに相当した。

脳卒中経験者の10人に1人が新たな頭痛に悩んでいた。そのうち半数は脳卒中由来の緊張性頭痛だった、


というおはなし。

頭痛インパクトテスト



感想:

頭痛はほとんどないな...

2014年8月31日

教育レベルが低いうえに高血圧、しかもたばこ吸ってたら脳卒中にきまり


Low education, smoking, high blood pressure may lead to increased stroke risk

Combined Effects of Socioeconomic Position, Smoking, and Hypertension on Risk of Ischemic and Hemorrhagic Stroke
2014  8月  デンマーク


教育レベルの違いに喫煙、高血圧が組み合わさったときの脳卒中との関連を調べてみたそうな。


デンマークに住む30-70歳の68643人ついて14年間追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・男性の16%、女性の11%は低教育レベル(小・中学校のみ)かつ喫煙、高血圧で、脳卒中リスクの高い状態にあった。

・これらのうち男性の10%、女性の9%が調査期間中に脳梗塞になった。

・低教育レベルの喫煙者は、血圧に関係なく 喫煙する高教育レベルの者よりも脳卒中リスクが著しく高かった。


教育レベルが低い高血圧者の層に対し禁煙指導を行えば、効果的に脳卒中の発生を抑えることができるであろう、


というおはなし。




感想:

検索したら、デンマークの高校進学率は50%で、日本は98%。

ちょっと想像とちがう、、

2014年8月30日

若い人の脳梗塞と睡眠の関連について


Correlation Analysis of Sleep Quality and Youth Ischemic Stroke.
2014  8月  中国

若年者の脳梗塞と睡眠との関連を調べてみたそうな。


18-45歳の脳梗塞患者223人と158人の若い健常者について調査、比較したところ、


次のことがわかった。

・発病の要因はリスクの高い順に、高血圧症、高脂血症、喫煙歴、ホモシステイン高値、睡眠の質、脳卒中の家族歴、アルコール中毒 だった。

・質の悪い睡眠は発症リスクの5位(リスク1.8倍)であり、予後の悪化とも関連があった。


若年者にとって睡眠の質は脳梗塞の発症予防と予後を決める大切な要因である、


というおはなし。

睡眠の質


感想:

これおもいだした。
不眠症と脳卒中との関連について

2014年8月29日

片麻痺の歩行リハビリに適した杖の長さが判明


Do traditionally recommended cane lengths equally influence walking in patients after stroke?
2014  7月  韓国

脳卒中片麻痺患者の歩行に適した杖の長さを調べてみたそうな。


杖なしで10m歩けるほどではないけど4点杖が必要というわけでもない16人の脳卒中患者について、

地面から
*大腿骨の外側の出っ張り(大転子部)まで、 または
*手首まで

の距離を測り 杖の長さとした2グループに分け、各々の麻痺側の足の歩行パラメータを解析した。


次のことがわかった。

・大転子部までの杖のほうが手首までの杖よりも平均2㎝長かった。


そして 大転子長の杖グループのほうが手首長杖グループに比べて、

・足中段の接地面積が大きく(~20%)、

・圧のかかる軌跡も長く(~10%)、

・つま先にかかる圧も大きかった(~30%)。

・他の歩行パラメータに差はなかった。


片麻痺患者の歩行には大転子部までの長さの杖がリハビリ的に好ましいであろう、


というおはなし。




感想:

入院中は薦められた杖を購入して使っていたけど、長さを気にしたことはなかったなぁ...

2014年8月28日

[ ナッツ vs. 豆 ] 脳卒中予防に適しているのはどちら


Consumption of nuts and legumes and risk of stroke: A meta-analysis of prospective cohort studies.
2014  7月  中国

ナッツや豆の脳卒中との関連を調べてみたそうな。


医学研究データベースから関連する研究を厳選し、統合、再解析したところ、


次のことがわかった。

・総計1万件以上の脳卒中事例を含む8つの研究が見つかった。

・豆類の摂取量と脳卒中リスクとの関連はなかった。

・一方、ナッツ類を多く摂ると脳卒中リスクが低下した。

・この傾向は女性で顕著だった。


これまでの研究を総合したところ、ナッツは脳卒中予防になり、豆は関連がなさそうである、


というおはなし。



豆知識:

ピーナッツは豆科

ピーナッツの脳卒中予防効果があきらかに

2014年8月27日

迷走神経刺激は脳内出血リハビリにもイイのか


Vagus Nerve Stimulation During Rehabilitative Training Improves Functional Recovery After Intracerebral Hemorrhage.
2014  8月  アメリカ

リハビリ訓練中の迷走神経刺激が脳梗塞からの回復を促すことが動物実験でわかっている。

脳内出血ではどうなのか実験で確かめてみたそうな。


人為的に脳内出血にしたネズミを、

*リハビリ訓練+迷走神経刺激 14匹
*リハビリ訓練のみ 12匹  

にグループ分けし、6週間後に比較した。


次のようになった。

・迷走神経刺激をしたグループで、前肢の運動機能がおおきく改善した。

・機能回復度は、迷走神経神経刺激ありグループでは77%、なしグループでは29%だった。

・この改善は刺激終了後にも持続した。

・両グループ共に訓練量は変わらず 病変の大きさにも差がでなかった。


脳内出血ネズミのリハビリ訓練に迷走神経刺激を加えたところ、前肢機能がおおきく改善した、


というおはなし。



感想:

迷走神経刺激が効くって言ってるのは じつはいつも同じ研究グループなんだよね。

上肢リハビリに効く迷走神経刺激のタイミングと量について

迷走神経を刺激しながらリハビリするとすっごく回復するらしい

2014年8月26日

若いのに脳内出血になるとすぐに死ぬの?


Incidence, risk factors, etiology, severity and short-term outcome of non-traumatic intracerebral hemorrhage in young adults.
2014  8月  フィンランド

若くして脳内出血になった患者の特徴を調べてみたそうな。


脳内出血と診断された16-49歳の患者336人と 50歳以上の患者921人の医療記録を比較した結果、


次のことがわかった。

・若年脳内出血患者の年齢中央値は42歳、

・59.5%が男性、

・発症率は10万人あたり年間4.9人、

・主なリスク要因は高血圧と喫煙、

・高齢者のような高血圧性細小血管症は少なく、器質的病変によるものが多かった。

・3ヶ月死亡率は17.0% vs. 32.7%で高齢グループより低かった。

・血腫の大きさは年齢には依らず、若年者は多少大きくても死亡に結びつかなかった。


若年者の脳内出血は、高齢者と比べて死亡率は低く 原因も異なる、


というおはなし。



感想:

そういえば 44歳だったなぁ、、

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