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2015年2月18日

健康のために毎日いっしょけんめい運動するとかえって脳卒中になりやすいことが100万人の調査で明らかに


Frequent Physical Activity May not Reduce Vascular Disease Risk as Much as Moderate Activity: Large Prospective Study of UK Women
2015  2月  イギリス

血管疾患の予防には運動が良いと言われているけど、どの程度の運動が適しているのか調べてみたそうな。


平均年齢56 健康な女性110万人について、事前に運動活動状況を調べ、3年後さらに詳細な活動内容、運動時間を確認した。

その後9年間にわたり病気の有無をフォローしたところ、


次のことがわかった。

・この間に冠動脈疾患49113件、脳血管疾患17822件、静脈塞栓症14550件があった。

・ほとんど運動しない女性にくらべ、週に2-3回軽く汗をかく程度に運動する女性の血管疾患リスクは20%ほど低かった。

・しかし適度に運動する女性に比べ毎日激しく運動する女性の血管疾患リスクは上記3種類の疾患すべてで高かった。

・これらリスクは脳出血、脳梗塞、静脈血栓症にわけても差はなかった。


運動しない人にくらべ週2-3回の適度な運動を心がける女性の冠動脈疾患、脳血管疾患などのリスクは低かった。さらにそれ以上の運動は リスク低下にはつながらないので薦められない、


というおはなし。

図:運動と脳卒中リスク


感想:

すすんでスポーツ競技に参加するような人は寿命を縮めてるんだろな、、

2015年2月17日

脳卒中でタイピングできなくなった例


Dystypia after ischemic stroke: a disturbance of linguistic processing for Romaji (Romanized Japanese)?
2015  2月  日本

脳卒中がきっかけになってタイピングができなくなった例があったそうな。


・タッチタイピングのできる77歳女性が左脳の梗塞になった。

・一時的に読み書き障害に陥ったが概ねすぐに回復した。

・しかしローマ字の読み書き障害だけは回復しなかった。

・そのためか、タッチタイピングが再びできるようにはならなかった。


というおはなし。

ローマ字


感想:

自分の脳の異常に気がついたきっかけがタッチタイピングの連続ミスだった。その4時間後には入院してた。

いまだに左手指の触覚が非常に弱いので見ないとキーの位置がよくわからない。だからタッチタイピングはおあずけ中。

2015年2月16日

脳卒中患者のアンヘドニア(無快楽症)の特徴


The association of post-stroke anhedonia with salivary cortisol levels and stroke lesion in hippocampal/parahippocampal region.
2015  2月  ブラジル

アンヘドニアは無快楽症、快感消失ともいわれ、以前は価値があると感じていたものに喜びや楽しみを一切失ってしまう症状を指す。

脳卒中患者のアンヘドニアと病変の部位、大きさ、コルチゾールとの関連を調べてみたそうな。


もともとウツ症状のなかった脳卒中患者36人について調べたところ、


次のことがわかった。

・7人にアンヘドニアを認めた。

・アンヘドニアの患者は唾液中のコルチゾールレベルが朝にとても高く、

・海馬傍回での脳損傷が大きかった。

・アンヘドニア患者の海馬傍回での脳損傷体積とコルチゾールレベルの日周変動に関連があった。


脳卒中でアンヘドニアの患者は海馬傍回の損傷および視床下部-下垂体-副腎系の機能不全と関連があった、


というおはなし。
アンヘドニア
感想:

アパシーや疲労問題とどう違うのか、、と思って読んでみたけどよくわからなかった。

性欲、食欲も失っちゃうらしいんだよね。

2015年2月15日

気持ちがポジティブな人は脳卒中になりにくいのだろうか


Positive affect is not associated with incidence of cardiovascular disease: A population-based study of older persons.
2015  2月  オランダ

ポジティブな感情が脳卒中など心血管疾患の予防になるのか調べてみたそうな。


55歳以上の健康な6349人について複数の精神心理テストを行い心血管疾患(脳卒中、心臓まひ、心筋梗塞)の有無を追跡調査した。


次のことがわかった。

・12年ほどの追跡期間中に1480件の心血管疾患があった。

・ポジティブ感情と心血管疾患との関連は見られなかった。

・年齢、性別など他の要因を考慮にいれてなお、結果は変わらなかった。


健康な高齢者を12年あまり追跡調査した結果、ポジティブ感情と脳卒中など心血管疾患との関連はないことがわかった、


というおはなし。


感想:

健康なときのポジティブさってぜんぜんあてにならない気がする。

脳卒中で身体が半分動かなくなってなお ポジティブでいられたら、、本当にポジティブなんだろうねぇ

2015年2月14日

低炭水化物ダイエットで脳卒中を治す ケトン食療法とは!?


Ketogenic Diet Provides Neuroprotective Effects against Ischemic Stroke Neuronal Damages.
2014  12月  イラン

ケトン食療法の脳卒中治療効果についてまとめてみたそうな。

・ケトン食療法では高脂肪、低炭水化物、低たんぱく質の食事を続ける。

・その結果、脳ではブドウ糖の代わりにケトン体が消費されるようになる。

・この代謝効果により、ある種のてんかん発作を防げることが1920年代よりわかっている。

・数々の動物実験によればケトン食療法には神経保護効果が認められており、

・脳卒中で血の巡りの悪くなった組織の興奮毒性を抑え、活性酸素を除去し、細胞死を防ぐ効果が期待されている、


というおはなし。
ケトン食療法
感想:

ケトン食療法 知らなかった。


2015年2月13日

脳卒中が起きやすいのは何月?


Effect of Seasonal and Monthly Variation in Weather and Air Pollution Factors on Stroke Incidence in Seoul, Korea.
2015  2月  韓国

脳卒中が起きやすい気象、環境要因について調べてみたそうな。


2004-2013の3000人あまりの脳卒中患者記録を解析した結果、


次のことがわかった。

・脳卒中の発生率は9月がダントツで高かった。

・脳梗塞は明らかに冬よりも夏に起きやすく、脳内出血の季節傾向は確認できなかった。

・平均気温が高くなるほど脳梗塞が起きやすかった。

・大気中の二酸化窒素NO2濃度が高くなると高齢者の脳内出血が増加した。


脳梗塞は夏に起きやすく、大気中の二酸化窒素は脳内出血のもと、


というおはなし。



感想:

お隣の国だから似ているかと思いきや 実感とちがうな、、冬じゃないのかね。

2015年2月12日

脳卒中やった人の運転はかなり危ないことが判明


Stroke survivors more likely to make dangerous driving errors
2015  2月  カナダ
米国脳卒中国際会議で昨日 カナダのある病院が自動車運転に関する2つの研究成果を発表した。

1件目:

発症7日以内の軽症脳梗塞患者10人と健常者10人についてドライブシミュレータでミスを犯す頻度を調べたところ、

次のようになった。

・脳卒中患者はミスが健常者の2倍だった。

・特に左折時のミスが多かった。

・バス追尾課題のミスは4倍だった。


2件目:

発症後3ヶ月以上経ち自立生活しているクモ膜下出血経験者9人と健常者9人についてドライブシミュレータでの結果を比較したところ、

次のことがわかった。

・患者は健常者の2倍の頻度で衝突事故を起こし、脱輪頻度は3倍だった。

・混雑時の左折事故が多かった。

・右折は健常者と同レベルだった。

・健常者が犯すミスは主にスピード超過によるものだった。


脳卒中経験者の自動車運転はとてもミスが多い、


というおはなし。

自動車運転


感想:

カナダは右側通行だから、日本だったら右折の事故に注意しろってことなんだよな。

運転できると脳卒中経験者であることや片麻痺を一瞬忘れてしまう。けど、状況変化に気づく早さや動作の遅れは明らかに健康な時とは異なる。

運転再開して5年経つけど、これまで事故がなかったのは運が良かったとしか思えないときがある。

2015年2月11日

2015年2月10日

外国語を話す脳卒中患者の死亡率が低い なぜなのか?


Impact of Language Barriers on Stroke Care and Outcomes.
2015  2月  カナダ

急性期脳卒中への治療方針は患者とのコミュニケーションに依存するところが少なくない。

そこで、言語障壁(互いの主用言語を理解できない)がある場合の脳卒中患者の予後について調べてみたそうな。


脳卒中患者12787人の医療記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・1506件のケースで言語障壁があった。

・7日内死亡率は、言語障壁がある場合は 7.0%、無い場合に 9.2%だった。

・しかし、言語障壁患者は退院時の障害がやや重い傾向にあった。

・院内合併症の率には差がなく、治療の質は言語障壁患者で良好だった。


言語障壁のある脳卒中患者はなぜか死亡率が低かった。他の要因を考慮に入れてなお、これらの差は変わらなかった、


というおはなし。
言語障壁

感想:

うまくコミュニケーションとって うっかりお医者さんをやる気にさせてしまうと tPAを打たれてしまう。その結果 出血ドバッで死亡、となる可能性も高まる。たまたまうまくいった患者は障害も軽く退院できる。

そういうことだと思う。

2015年2月9日

脳卒中患者の正しい寝かせ方 ニュートラルポジションとは


Conventional versus neutral positioning in central neurological disease: a multicenter randomized controlled trial.
2015  1月  ドイツ

脳損傷で歩けない患者に適した寝かせ方を調べてみたそうな。


脳卒中141人を含む計218人の歩行不能患者について、次の2種類の寝かせ方

*従来ポジション
*ニュートラルポジション

に2時間おいた後、

他動的な関節可動域を 股関節および肩関節について調べ比較した。

患者の寝かせ方
a) 従来ポジション、 b) ニュートラルポジション


次のことがわかった。

・ニュートラルポジションの患者の股関節可動域は従来ポジションに比べ有意に広かった。

・肩関節についても同様だった。

・「快適だった」とする患者の割合は、ニュートラルポジションで81%だったのに比べ、従来ポジションでは38%だった。


歩行できない患者をニュートラルポジションに2時間おくことで股関節および肩関節の他動的可動域が改善し、快適さも高かった、


というおはなし。



感想:

ちなみに片麻痺のがわを下にしても上にしても効果はかわらないらしい。

2015年2月8日

妊娠で脳卒中が再発してしまうのか?


Recurrence of stroke amongst women of reproductive age: impact of and on subsequent pregnancies.
2015  2月  スペイン

妊娠によって脳卒中が再発する可能性について調べてみたそうな。


45歳未満で脳卒中経験のある女性について、妊娠および脳卒中再発の有無を電話調査した結果、


次のことがわかった。

・平均年令35、102人の女性を7年間あまり追跡した。

・32件27人の妊娠があった。

・1人は体外受精だった。

・神経科医のフォローを受けていた者は8人のみだった。

・脳出血歴のない26人のうち62%が抗血栓治療を受けていた。

・妊娠、産褥期に脳卒中が再発した者はいなかった。

・一方、妊娠しなかった女性のうち7人で脳卒中が再発していた。


妊娠で脳卒中が再発する可能性は非常に低いであろう、


というおはなし。


感想:

妊娠してると脳出血しやすいという話はきいたことあるけど、そういうわけでもないみたい、、
妊婦の脳卒中について

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