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2015年5月5日

鍼治療の効果をいつもより多くの脳卒中患者で確かめてみたよ


Acupuncture Efficacy on Ischemic Stroke RecoveryMulticenter Randomized Controlled Trial in China
2015  4月  中国

脳卒中患者への鍼治療の効果は未だよくわかっていない。

その効果と安全性について大きな規模で調べてみたそうな。


複数病院に入院する 発症から3-10日以内の脳梗塞患者862人について、

*通常治療+鍼治療
*通常治療のみ

の2グループに分けた。

鍼治療は週5回x3-4週間行った。


次のようになった。

・6ヶ月後、死亡または身体機能に障害を残した患者の割合は、20.7% vs. 25.8% で鍼治療グループがやや少なかった。

・鍼治療を10セッション以上受けた患者で効果的だった。

・6ヶ月後、死亡または介護施設送りになった患者の割合は、グループ間で有意な差はなかった。

・深刻な有害事象の割合は7.6% vs.8.3%だった。


亜急性期の脳梗塞患者への鍼治療は概ね安全と言えそうである。今後、明らかな効果が確認されることを期待する、


というおはなし。

鍼治療


感想:

超巨大な人口を抱える中国に固有の治療法で いまだ効果が確認できないってことは、、、

その実力は推して知るべし。

2015年5月4日

2つの大震災からみる震度と脳卒中死亡率の関係


Comparison of cardiovascular mortality in the great East Japan and the great hanshin-awaji earthquakes - a large-scale data analysis of death certificates.
2015  4月  日本

巨大地震は脳卒中など心血管疾患と関連があると言われている。

都市直下型の阪神淡路大震災と海溝型の東日本大震災とで心血管疾患の死亡率がどのように異なるのか調べてみたそうな。


震源周辺の市町村の住民死亡記録を、地震の前後約3年間について 脳卒中と急性心筋梗塞に分類し、関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・震災後、急性心筋梗塞および脳卒中の月毎の死亡者数が有意に増加した。

・地震から2ヶ月後では、阪神淡路大震災でのみ依然として急性心筋梗塞の死亡者数が多かった。

・地震発生から2週間後までの急性心筋梗塞の死亡率は、両震災共に 震度と明らかな関連があった。

・脳卒中死亡率と震度との関連は見られなかった。


阪神淡路大震災および東日本大震災の後、心血管疾患死亡率が急上昇した。この影響は阪神淡路大震災で数ヶ月間持続したが、東日本大震災では早く収束した。また、急性心筋梗塞死亡率は震度と関連があったが、脳卒中死亡率と震度との関連は確認できなかった、


というおはなし。





感想:

震度ってけっこういい加減だからね、、

2015年5月3日

若い脳梗塞患者でガンで亡くなってしまう人の特徴


Cancer in Young Adults With Ischemic Stroke
2015  4月  スウェーデン

ガンは脳梗塞の原因となり得る。

そこで脳梗塞患者にガンが見つかる頻度と死亡リスクを調べてみたそうな。


15-49歳の脳梗塞患者をおよそ10年間フォローした医療記録から1002人ぶんを抽出して解析したところ、


次のことがわかった。

・77人(7.7%)がガンと診断された。

・そのうち39人(3.9%)は脳卒中以前にガンと診断されていた。

・ガンと診断された者の53.2%(41人)はフォロー期間中に死亡していた。

・ガンと診断されてから脳卒中になるまでの期間はおよそ 4.9年で、

・脳卒中からガンが見つかるまでの期間は 6.7年だった。

・脳卒中後のガンは40歳以上で大酒飲み、喫煙者に多かった。

・亡くなった者の割合は、ガンあり68.6% vs. ガンなし19.7% だった。

脳梗塞の原因が明らかでなく、しかもガンが見つかった若年患者は生存可能性が低い、


というおはなし。

ガン細胞


感想:

このひと月で脳梗塞とガンについての記事をよく見かけるようになった。なぜだろう、、
軽い脳梗塞とホッとしていたのも束の間 実はガンでしたと告げられる患者の割合と見分け方

なぜ脳梗塞患者はガンになりやすいのか

2015年5月2日

音楽サポート療法の「音楽」はほんとうに必要なのか?


Music-supported therapy (MST) in improving post-stroke patients' upper-limb motor function: a randomised controlled pilot study.
2015  4月  中国

楽器の演奏ついでに動作を繰り返す「音楽サポート療法」は、脳卒中患者の運動機能のリハビリに有効と言われている。

この効果が動作の繰り返しによるものなのか、それとも音楽そのものに由来するのか、確かめてみたそうな。


音楽訓練を受けたことのない脳卒中患者33人について、通常のリハビリ訓練に加えて楽器演奏訓練を4週間おこなった。

患者は2グループに分けて、一方には音がでない設定にした。


次のようになった。

・4週間後、両グループの上肢の運動機能は大きく改善した。

・音のでないグループに比べ、音が出るグループで改善度が有意に高かった。


音楽サポート療法では 繰り返し訓練の効果以上に 「音楽」そのものが上肢機能の改善に特別な役割を演じているらしいことがわかった、


というおはなし。

図:音楽サポート療法

感想:

たまにビデオゲームを音量ゼロにしてやってみると異常にいいスコアが出たりする。でもすぐに飽きちゃう。

そういうことかな、、

2015年5月1日

アタマに動脈瘤が見つかったけど手術すれば元気になれるの?


Recovery to Preinterventional Functioning, Return-to-Work, and Life Satisfaction After Treatment of Unruptured Aneurysms
2015  4月  オランダ

将来 くも膜下出血の原因になるかも知れない未破裂の脳動脈瘤を手術した人の予後について調べてみたそうな。


手術を経験した159人にアンケート調査を行った結果、


次のことがわかった。


・110人(69%)から回答が得られた。

・手術から平均6年間経っていた。

・54人は血管内手術(コイル塞栓術)を、56人は顕微鏡下手術(クリッピング)を受けた。

・81%は3ヶ月ほどで手術前の状態に回復できた。

・78%は職場復帰ができた。

・手術後、人生満足度は76%→52%に低下したが、長期的には67%にまで持ち直した。

未破裂脳動脈瘤の手術後、人生満足度が大きく低下した。長期的には およそ5人に1人は元の身体機能に回復できなかった、


というおはなし。

図:未破裂脳動脈瘤の手術の回復曲線


感想:

ある女性が幼い我が子のために健康でいなければと考え、なにも病気の症状はなかったが進んで脳ドックを受診した。
ところが動脈瘤が見つかってしまった。

この方法なら安全だからと医師に薦められるままに血管内手術を受けることになった。

手術中、脳の中でカテーテルが引っかかって抜けなくなり その日のうちに死亡した、
っていうリアル話を思い出した。

死んでしまったらこの種のアンケートには答えられないね。

2015年4月30日

半側空間無視を癒やす色と光の位置がわかった


Effects of lateralized light flash and color on unilateral neglect.
2015  4月  台湾

半側空間無視の注意力の偏りが、閃光ライトや色メガネレンズで変わるものか実験してみたそうな。


脳卒中で右脳損傷の半側空間無視の患者15人について、メガネレンズの色(無色、赤、青)およびライトの位置(ライトなし、左、右)の各組み合わせ時での注意力の右方向への偏り度を測定、比較したところ、


次のことがわかった。

・赤レンズ、左方ライトのときに注意の偏りがもっとも低下した。

・青レンズ、右方ライトのときに右方向への注意の偏りがもっとも大きかった。


赤レンズメガネをかけて 左方でライトを照らすと半側空間無視の症状を効果的に緩和することができた。逆に 青レンズ 右方ライトは症状を悪化させた、


というおはなし。

赤レンズ

感想:

ライトの位置は当然として、赤レンズメガネで注意喚起できたってとこがミソかな、、

2015年4月29日

PM2.5が濃い地域に住むと脳が小さくなり梗塞も起きやすくなる


Long-Term Exposure to Fine Particulate Matter, Residential Proximity to Major Roads and Measures of Brain Structure
2015  4月  アメリカ

大気汚染が脳血管疾患や認知障害と関連があることはわかっている。

そこで、大気汚染が脳の構造とも関連するものか調べてみたそうな。


健康で60歳以上の被検者900人について、住環境の粒子状物質PM2.5濃度を衛星画像から推定し、また幹線道路からの距離を計測、MRIで得られた全脳、海馬、病的な高信号白質の体積との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・PM2.5濃度が2μg/m3(普通の大都市レベル)に達すると全脳体積が0.32%減少し、

・微小脳梗塞になるリスクが1.46倍になった。

・幹線道路から距離を置くほど病的な高信号白質が少ない傾向があった。


PM2.5濃度と全脳体積の減少と関連があった。これは加齢による脳萎縮1年分に相当し、微小脳梗塞のリスクも高くなった、


というおはなし。



感想:

中国のPM2.5って10-100倍以上だけど、脳だいじょぶかな、、

2015年4月28日

高齢の日本人脳卒中経験者は 再発する前に認知症になってしまう可能性大


High Incidence of Dementia Conversion than Stroke Recurrence in Poststroke Patients of Late Elder Society.
2015  4月  日本

脳卒中のあとに認知症になってしまう患者の割合を調べてみたそうな。


脳梗塞や脳内出血の患者112人の約5年間のフォローアップデータを解析したところ、


次のことがわかった。

・112人の平均年齢は74、発症時すでに16.1%が認知症だった。

・残り83.9%認知正常の患者は、その後 年率7.6%で認知症を発症していった。

・元から認知症だった患者の11.3%は正常域に戻った。

・脳卒中の再発率は年に2.2%だった。


再発率2.2%に比較して、認知症になる率7.6%は非常に高い。高齢脳卒中患者は再発以上に認知症に注意が必要である、


というおはなし。


感想:

じゃ、どうやったらボケてくのを止められるんだ?

2015年4月27日

右脳卒中の患者は声に感情が乗らない


Emotional prosody expression in acoustic analysis in patients with right hemisphere ischemic stroke.
2015  3月  ポーランド

右脳半球の非言語活動への役割は明らかでないが、発話の感情表現を担っているらしいことはわかっている。

そこで、脳卒中患者の梗塞位置と感情を込めた時の発話パラメータの変化との関連を調べてみたそうな。


右利きで右脳損傷の脳梗塞患者46人と同年齢層の健常者34人について実験したところ、


次のことがわかった。

・喜び、怒り、悲しみを発話表現する際の声の周波数変化の幅は、健常者よりも患者グループで非常に狭かった。

・脳皮質に梗塞がある場合、喜び表現および怒り表現時の低音周波数の変化域が皮質下梗塞の患者よりもずっと制限されていた。


右脳半球の皮質に梗塞があると感情の発話表現が阻害された。右脳皮質は発話感情表現を担っていると考えられる、


というおはなし。


感想:

これ思い出した↓
[コミュ障] 右脳損傷患者は会話から感情を読み取れないことが明らかに


2015年4月26日

PTSDがきっかけで脳卒中になるものなの?


Risk of stroke among patients with post-traumatic stress disorder: nationwide longitudinal study.
2015  2月  台湾

PTSD(心的外傷後ストレス障害)になると脳卒中にもなりやすいものなのか調べてみたそうな。


国民健康保険データベースからPTSD患者5217人を抽出、同様の年齢性別構成の健常者20868人と共にフォローして、その後の脳卒中のなりやすさを比較した。


次のようになった。

・PTSDだと脳卒中になるリスクが3倍以上高かった。


PTSDだと どういうわけか脳卒中にもなりやすかった、


というおはなし。


感想:

これまで 「脳卒中がきっかけでPTSDになる」の記事はいくつかあった。
逆もアリとなると 「PTSDが原因で脳卒中が再発してしまう」人がいるかも、、


2015年4月25日

砂糖の代わりに甘味料を使うと脳梗塞がさらにひどくなることが判明


Dietary Intake of Sugar Substitutes Aggravates Cerebral Ischemic Injury and Impairs Endothelial Progenitor Cells in Mice
2015  4月  中国

食品に使用される甘味料(代替糖)と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


砂糖(ショ糖)および様々な代替糖をネズミに6週間与えた後、人為的に脳虚血状態にした。

梗塞の大きさ、血管新生、神経症状、内皮前駆細胞の働きを測定した。


次のようになった。

・果糖、糖アルコール、人工甘味料や希少糖などの代替糖を与えられたネズミは、脳虚血後に梗塞の大きさや神経症状が悪化した。

・また、虚血脳組織での血管新生が減少し、

・血管修復に重要な内皮前駆細胞の働きも低下した。


砂糖に代わる甘味料を長く摂り続けた結果、脳を虚血にした際のダメージが非常に大きくなった。甘味料の使用には注意が必要かもしれない、


というおはなし。

図:代替糖と脳卒中


感想:

ショ糖(スクロース)は良くて果糖(フルクトース)は害、は意外だった。

でも検索してみると、、あるね。
Fructose more toxic than table sugar in mice

Compared to Sucrose, Previous Consumption of Fructose and Glucose Monosaccharides Reduces Survival and Fitness of Female Mice
(2015 3月)

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