元2021 8月 中国
急性脳卒中患者への早期リハビリテーションに適した介入タイミングについてはいまだよくいわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。
元2021 8月 中国
元
Physical Fitness Training in Patients with Subacute Stroke (PHYS-STROKE)- multicentre, randomised controlled, endpoint blinded trial
2019 9月 ドイツ
・体力トレーニングはリラクゼーションにくらべ最大歩行速度のあきらかな向上はみられなかった。
・日常生活動作についても差はなかった。
・有害事象は 22 vs. 9件 で体力トレーニングにはっきりと多く、とくに転倒リスクが高かった。
Neurology誌:早期リハビリ 気休めにもならない
コクランレビュー:超早期リハビリは効果ないし危ない
【やはり】亜急性期のリハビリは効果ないうえに危険
失語症の早期リハビリ まったく効果ない
超早期リハビリをやってはいけない理由
nature.com:脳卒中の超早期リハビリ やる意味ない
Stroke誌:早期リハビリがんばる意味ない
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報
超早期リハビリには脳の細胞死を促す効果があった!
ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない
元
Early Mobilization After Stroke Is Not Associated With Cognitive Outcome
2018 9月 オーストラリア
・年齢や脳卒中の重症度で調整したところ、3ヶ月後の認知機能スコアは超早期リハビリグループと通常ケアグループでまったく差がなかった。
コクランレビュー:超早期リハビリは効果ないし危ないほかにも↓
【やはり】亜急性期のリハビリは効果ないうえに危険
nature.com:脳卒中の超早期リハビリ やる意味ない
Stroke誌:早期リハビリがんばる意味ない
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報
ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない
失語症の早期リハビリ まったく効果ない
超早期リハビリをやってはいけない理由
超早期リハビリには脳の細胞死を促す効果があった!
元
An Animal Trial on the Optimal Time and Intensity of Exercise after Stroke
2020 2月 中国
元2020 7月 オーストラリア
元2021 4月 日本
元
Very early versus delayed mobilisation after stroke
2018 10月 イギリス
・被験者2958人を含む9の臨床試験がみつかった。
・超早期リハビリの平均開始時期は入院後18.5時間以内で、通常ケアでは33.3時間後だった。
・超早期リハビリグループではセラピー時間と活動量が通常ケアよりもおおかった。
・回復不良率 51% vs. 49%、死亡率 8.5% vs. 7% でいずれも超早期リハビリで高かった。
・超早期リハビリの入院期間は通常ケアよりも1日短かったが、エビデンスレベルは低かった。

【やはり】亜急性期のリハビリは効果ないうえに危険ほかにも↓
nature.com:脳卒中の超早期リハビリ やる意味ない
Stroke誌:早期リハビリがんばる意味ない
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報
ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない
失語症の早期リハビリ まったく効果ない
超早期リハビリをやってはいけない理由
超早期リハビリには脳の細胞死を促す効果があった!
元2024 10月 中国
元2020 8月 デンマーク
元
Fatal and Nonfatal Events Within 14 days After Early, Intensive Mobilization Poststroke
2020 11月 オーストラリア
元2025 1月 アメリカ
元
Behavioral Effect of Short- and Long-Term Exercise on Motor Functional Recovery after Intracerebral Hemorrhage in Rats
2018 9月 日本
・翌日から運動させたグループは、他のグループよりも回復があきらかにすぐれていた。
・8日目から運動させたグループは脳内出血のみのグループと同レベルの回復だった。
【やはり】亜急性期のリハビリは効果ないうえに危険ほかにも↓
nature.com:脳卒中の超早期リハビリ やる意味ない
Stroke誌:早期リハビリがんばる意味ない
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報
ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない
失語症の早期リハビリ まったく効果ない
超早期リハビリをやってはいけない理由
超早期リハビリには脳の細胞死を促す効果があった!
元
Early mobilization and quality of life after stroke- Findings from AVERT
2019 7月 オーストラリア
・12ヶ月後のAQoL-4Dスコアの中央値は0.49 vs. 0.47でグループ間で有意な差はなかった。
・ドメインごとにみても同様に違いはなかった。
コクランレビュー:超早期リハビリは効果ないし危ない
【やはり】亜急性期のリハビリは効果ないうえに危険
失語症の早期リハビリ まったく効果ない
超早期リハビリをやってはいけない理由
nature.com:脳卒中の超早期リハビリ やる意味ない
Stroke誌:早期リハビリがんばる意味ない
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報
超早期リハビリには脳の細胞死を促す効果があった!
ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない
元
High-intensity arm resistance training does not lead to better outcomes than low-intensity resistance training in patients after subacute stroke: A randomized controlled trial
2020 5月 ドイツ
元2023 2月 アメリカ
元
Early Mobilization after Acute Stroke.
2013 5月 ノルウェー
・早期グループでは中央値で7.5時間後、比較グループでは30時間後に訓練を始めた。
・55%の患者で回復が良かった。
・良好な回復と関連のある要因は見つからなかった。

【やはり】亜急性期のリハビリは効果ないうえに危険
nature.com:脳卒中の超早期リハビリ やる意味ない
Stroke誌:早期リハビリがんばる意味ない
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報
ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない
元2025 4月 オーストラリア
脳卒中後の機能回復に関して、「比例回復則(proportional recovery rule, PRR)」と呼ばれる経験則が報告されています。これは、多くの脳卒中生存者において失われた機能の約70%が数か月以内に自然回復するというもので、初期障害の程度から最終的な回復量を高い精度で予測できる可能性を示唆しています。
本レビューでは、この法則が成立する領域と限界、神経学的根拠、反証や批判、リハビリ介入の影響、および自然回復に関する議論について、信頼性の高い英語論文をもとに整理します。
1. 比例回復則が成立する機能領域とその限界点
ジアスキシスの回復: 脳卒中によって損傷を受けた部位だけでなく、遠隔部位の機能低下(ジアスキシス)も生じます。時間経過とともに脳ネットワークの一過性の混乱が正常化するにつれて機能が戻ってくることが知られており、これが回復量の一定割合を占めると考えられます。例えば脳内の低下した血流や代謝が回復し、神経ネットワークの結合性が再正常化すれば運動機能は著しく改善しますが、ネットワークの再統合が不十分だと回復が阻害され比例回復が見られなくなる可能性があります。このことは、脳全体のネットワークレベルで共通の回復メカニズムが作用しており、それがほぼ一律の回復率を生む一因であることを示唆します。重要な神経経路の保存: 皮質脊髄路(CST)の損傷の有無が回復の程度を決定する決定的因子であり、比例回復則の成否を左右します。Byblow & Stinearら(2015年)の研究では、TMS(経頭蓋磁気刺激)で麻痺肢の運動誘発電位(MEP)が記録できる患者(すなわちCSTが機能的に残存している患者)のみが約70%の上肢運動回復を示し、MEPが得られない患者では顕著な回復が起こらないことが示されました。具体的には、発症2週時点の上肢Fugl-Meyerスコアが11点以上の患者(ある程度自主運動が残存)では26週後に約0.7の割合で回復しましたが、初期スコアが10点以下(重度麻痺)の患者ではこの比例回復パターンが成立しませんでした。同様にMEPが存在する群では回復率0.71、MEP陰性群では0~0.7以下に留まるなど、皮質脊髄路の構造・機能的保全性が「回復できる脳」の必要条件となっていました。このことは、脳内に残存する運動ニューロン資源が一定以上あれば、システム全体としてその潜在力の約7割を自律的に取り戻す生物学的プログラムが働く可能性を示しています。逆に主要経路が壊滅的に損傷された場合、脳の可塑的な再組織化にも限界があり、通常の回復メカニズムが機能しない(比例回復則から外れる)と考えられます。その他の生物学的要因: Waller変性(損傷後の遠位軸索の変性)や遺伝子多型(例: BDNF多型)、血液脳関門障害に伴う浮腫なども回復に影響を与える可能性があります。これらは一部の患者で自然回復メカニズムを初期に阻害し、結果的に非回復者となる要因として指摘されています。また脳卒中直後の興奮性/抑制性神経伝達の変化(例えばGABA作動性抑制の増大)も可塑性に影響しうるため、こうした神経生理学的環境の改善が回復率に寄与する可能性があります。
Prabhakaran S. et al. (2008). Inter-individual variability in the capacity for motor recovery after ischemic stroke. Neurorehabil Neural Repair, 22(1):64-71. - 上肢麻痺の回復量は初期麻痺量の約70%であり、重度麻痺患者では回復が著しく限定的なことを報告。Lazar R. et al. (2010). Improvement in aphasia scores after stroke is well predicted by initial severity. Stroke, 41(7):1485-1488. - 失語症改善は初期重症度で良く予測でき、比例的回復パターンを示唆。Smith M.-C. et al. (2017). Proportional recovery from lower limb motor impairment after stroke. Stroke, 48(5):1400-1403. - 下肢麻痺も約70%が自然回復しうること、非回復者群の存在について報告。Stinear C. M. et al. (2017). Proportional motor recovery after stroke: implications for trial design. Stroke, 48(3):795-798. - 比例回復現象を踏まえた臨床試験計画の提言。回復率はリハ内容・量によらず一定であることを強調。Byblow W. & Stinear C. (2015). Proportional upper limb recovery after stroke is predicated upon corticospinal tract integrity. Brain Stimul, 8(2):429-430. - 皮質脊髄路の保全例でのみ上肢機能が約70%回復し、リハ提供量には依存しないことを示した発表。Hope T. M. H. et al. (2019). Recovery after stroke: not so proportional after all? Brain, 142(1):15-22. - 比例回復則の統計学的妥当性に疑問を呈し、報告された高い決定係数は過大評価の可能性を示した。Hawe R. L. et al. (2019). Taking proportional out of stroke recovery. Stroke, 50(1):204-211. - 回復の個人差が大きく固定的比例則には当てはまらないとする研究。Bowman H. et al. (2021). Inflated estimates of proportional recovery from stroke: the dangers of mathematical coupling and compression to ceiling. Stroke, 52(5):1915-1922. - 数学的 coupling により70%という数値が人為的に生まれる危険性を指摘した論考。Bernhardt J. et al. (2015). Efficacy and safety of very early mobilisation within 24 h of stroke onset (AVERT trial). Lancet, 386(9988):46-55. - 超早期リハの大規模RCT。過度に早い離床は転帰を改善せず、標準ケアで十分である可能性を示唆。
元2025 2月 ドイツ
元2025 中国 3月
このため、歩行機能を取り戻すことはリハビリの中心的な目標とされてきた。
近年注目されているのが、体重を一部支えながら行う「ボディウェイトサポート(BWS)」を活用した歩行訓練である。
ハーネスなどを使って体を部分的に支え、安全かつ早期に歩行練習を行える点が特徴である。
しかし実際のところ、BWSが従来のリハビリに比べて本当に効果があるのか、また装置の違いによって結果が変わるのかといった点について、統一的な答えは出ていなかった。
とくに、歩く力だけでなく、健康に対する実感や生活の質といった主観的な部分まで改善されるのかどうかについては、これまで明確な検証がされていなかったのでくわしくしらべてみたそうな。