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2026年6月16日

「心理的フレイル」が高い人は脳卒中リスク3倍――心のもろさは脳血管の警報か

2026  6月  中国


脳卒中、心疾患、糖尿病などの心血管代謝疾患は、中高年以降の健康を大きく左右する。

従来は高血圧、肥満、脂質異常、喫煙などが主要な危険因子とされてきた。しかし、それだけでは発症リスクを十分に説明できない。

近年、身体的なフレイルだけでなく、気分の落ち込み、不安、孤独感、記憶力低下、主観的な体力低下などを含む「心理的フレイル」が注目されている。そこで、心理的フレイルが将来の脳卒中を含む心血管代謝疾患と関連するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月14日

コーヒー健康説に落とし穴? 飲んだ直後に若年「原因不明脳梗塞」のリスク爆上がり

2026  6月  イギリス


若年者の虚血性脳卒中は増加しており、その中でも原因を特定できない「原因不明脳梗塞」が重要な問題になっている。通常の危険因子だけでは説明できない場合、発症直前の行動や状態が「引き金」として関与している可能性がある。

そこで、世界中で広く飲まれているコーヒー、紅茶、コーラなどの非アルコール性カフェイン飲料が、若年者の原因不明脳梗塞の急性トリガーになりうるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月13日

脳卒中リハに「貼るだけ革命」? キネシオテープは補助具か、おまじないか

2026  5月  パキスタン


脳卒中後には、下肢の感覚障害や片麻痺の影響により、立位や歩行時のバランスが崩れやすくなる。バランス障害は日常生活動作を制限し、転倒リスクを高める重要な問題である。

脳卒中リハビリではバランス訓練が広く行われているが、キネシオテーピングを併用することで、足関節まわりの感覚入力や支持性が高まり、よりよい改善が得られる可能性がある。

そこで、バランス訓練のみの場合と、テーピングを併用した場合とで、脳卒中患者のバランス改善に差があるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月12日

注意欠如・多動症(ADHD)は脳梗塞の原因だった?

2026  6月  中国


精神疾患と脳卒中の関連は、これまでの観察研究でたびたび報告されてきた。しかし、精神疾患そのものが脳卒中を増やすのか、それとも生活習慣・薬剤・併存疾患などの影響なのかははっきりしていなかった。

そこで、統合失調症、双極性障害、うつ病、自閉スペクトラム症、ADHD、アルツハイマー病、パーキンソン病の7つの精神・神経疾患について、脳卒中およびその病型との因果関係を遺伝学的にくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月11日

事前同意なしの脳卒中研究、日本人の6割が「受け入れる」と回答

2026  6月  日本


脳梗塞の超急性期では、治療開始が数分単位で予後に影響することがある。しかし患者本人は意識障害や失語などで判断できず、家族もすぐには見つからない場合もある。

このような状況では、通常どおり事前に詳しい説明を行い、書面で同意を得てから研究に参加してもらうことが難しい。とくに新しい治療法を検証するRCTでは、同意手続きのために治療開始が遅れれば、研究そのものが現実的に成り立たなくなる。

そのため海外では、一定の条件を満たす緊急研究について、事前同意なしで登録し、あとから本人や家族に説明する仕組みが認められる場合がある。

しかし日本では、超急性期脳梗塞に対するこのような研究手続きは明確には整っていない。そこで、日本の一般市民が「事前同意なしの緊急脳卒中研究」をどの程度受け入れるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月8日

脳卒中患者の経腸栄養、半数近くが下痢…原因は「病棟システム」か?

2026  5月  中国


脳卒中のあとには、十分に食べられなくなり栄養不足になる人が少なくない。栄養不足は、回復の遅れ、合併症、入院期間の長期化につながる。

このとき使われるのが、鼻から管を入れるなどして栄養を届ける経腸栄養である。経腸栄養は便利な方法だが、下痢が起きることがある。下痢が続くと、水分や電解質が乱れ、皮膚トラブルや感染、栄養不足につながる可能性がある。さらに、下痢のために経腸栄養を中止すると、必要なエネルギーやタンパク質が入らなくなり、回復にも影響する。

そこで、脳卒中患者の経腸栄養による下痢について、理想的な予防・管理と、実際の医療現場とのズレをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月7日

脳梗塞の2剤サラサラ薬、効くのは最初の1週間だけ?

2026  5月  ブラジル


軽い脳梗塞や、脳梗塞の前ぶれとされる高リスクTIAのあとには、再発を防ぐためにアスピリンなどの抗血小板薬が使われる。最近では、抗血小板薬を1種類だけではなく、2種類組み合わせて使うDAPTも広く行われている。

しかし、DAPTの効果がどのくらい続くのか、また出血の危険と比べて本当に得なのかは、まだはっきりしていなかった。

そこで、DAPTの効果と出血リスクを「週ごと」に分けてくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月6日

くも膜下出血の薬クラゾセンタン、「効かない理由」は髄液に届かないから?

2026  6月  日本


くも膜下出血のあとには、いったん治療が終わったように見えても、数日後に脳の血流が悪くなることがある。これを遅発性脳虚血 DCI という。DCIは、その後の回復や生活の質に大きく関わる重要な合併症である。

クラゾセンタンは、血管を縮ませる働きに関わるエンドセリンA受容体をブロックする薬である。日本では、くも膜下出血後の脳血管攣縮やDCIを防ぐ目的で使われている。

しかし、この薬が血液の中にあるだけでよいのか、それとも脳の周囲を満たす髄液の中まで届くことが重要なのかは、よくわかっていなかった。

そこで、クラゾセンタンを使った患者で、血液中と髄液中の薬の濃度を測り、DCIを起こした患者と起こさなかった患者で違いがあるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月31日

若年脳梗塞の原因? 運動しすぎ、PFOは無罪か

2026  5月  フィンランド


若い人の脳梗塞では、高血圧、喫煙、肥満、飲酒など、よく知られた危険因子だけでは説明できない例が少なくない。特に、はっきりした原因が見つからない「潜因性脳梗塞」は、若年者では重要なタイプである。

運動はふつう、脳卒中予防によいものと考えられている。しかし、運動不足だけでなく、非常に激しい運動も若い人の脳梗塞に関係する可能性がある。

また、心臓にPFO(卵円孔開存)という小さな穴のなごりがある人では、強い運動によって血栓が脳へ流れやすくなるのではないか、という考え方もある。そこで、若年成人の原因不明の脳梗塞と身体活動量の関係を、PFOの有無も含めてくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月30日

瘤をしつこく探せ、の根拠は本当に堅いのか 「未治療は高死亡率」という数字のトリック

2026  5月  カナダ


くも膜下出血の多くは、脳動脈瘤の破裂によって起こる。したがって、原因となった動脈瘤を早く見つけ、再出血を防ぐことがきわめて重要である。

とくに未治療の破裂脳動脈瘤は死亡率が高く、再出血を起こすと転帰が一気に悪化する。そのため、くも膜下出血では「出血しているか」を確認するだけでなく、「どの動脈瘤が破れたのか」をできるだけ早く突き止める画像戦略が必要になる。

現在はCT血管造影、つまりCTAが最初の検査としてよく使われる。しかし、くも膜下出血があるのに、初回CTAで動脈瘤が見つからない患者が一定数存在する。これを「動脈瘤はなかった」と安心してよいのか、それとも「まだ見えていないだけ」と考えるべきなのか、くわしくしらべてみたそうな。

2026年5月29日

クリップ vs コイル:日本のくも膜下出血治療「根拠なき闘い」

2026  5月  日本


破裂した脳動脈瘤によるくも膜下出血では、再出血を防ぐために、できるだけ早く動脈瘤を処置する必要がある。

近年は、頭を開けずに血管の中から治療する「血管内治療」が世界的に増えており、多くの施設で「まず血管内治療を考える」という流れになっている。

しかし、高齢者、重症の患者、脳内出血を伴う患者、形が複雑な動脈瘤では、血管内治療がいつも最善とは限らない。そこで、「まず血管内治療」という方針から、「血管内治療と開頭手術を同じ土俵で考え、患者ごとに選ぶ方針」へ変えた場合、90日後の回復具合がどう変わるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月28日

コロナ後・ワクチン後に血管が裂けた?39歳男性を襲った小脳梗塞

2026  4月  アメリカ


COVID-19の流行以降、脳梗塞や動脈血栓など、神経・血管系の合併症が報告されてきた。

この症例報告では、COVID-19感染後、さらにmRNAワクチン接種後に、右椎骨動脈解離(首の後ろ側を走る血管の壁が裂ける病気)を起こし、小脳梗塞に至った39歳男性の経過をくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月21日

クラゾセンタン実務マニュアルの不気味さ 予後改善なき高額薬を日本人に使わせる構造

2026  5月  日本


くも膜下出血後の予後はいまだ悪く、その大きな原因の一つが遅発性脳虚血 DCI である。

欧米ではDCI予防薬としてニモジピンが標準的に使われるが、日本では未承認で、代わりにファスジルなど日本独自の多剤併用管理が行われてきた。そこへ2022年、日本で世界初承認されたクラゾセンタンが登場し、血管攣縮や関連梗塞・虚血症状の予防薬として臨床使用が広がった。

ただし、クラゾセンタンは従来の術後管理にそのまま上乗せすると、十分な利益が得られないだけでなく、副作用・合併症を招く可能性がある。そこで、初めて使う医師が数か月〜1年の“学習期間”でつまずかないように、実務上の管理法をまとめてみたそうな。

2026年5月20日

未破裂脳動脈瘤治療を5年追跡してわかった『不都合な真実』

2026  5月  フランス


未破裂脳動脈瘤は、MRIなどの画像検査の普及により偶然見つかることが増えている。しかし、未破裂瘤を治療すれば本当に長期的に有利なのかは、はっきりしていない。

治療直後の合併症だけでなく、数年後の再開通、遅発性破裂、治療と無関係な死亡も考慮する必要がある。

そこで、偶然発見された未破裂脳動脈瘤を治療した患者の長期成績をくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月16日

新たなサラサラ薬への布石か? 脳梗塞再発と出血リスクの不都合な現実

2026  5月  日本


非心原性脳梗塞やTIAでは、再発を防ぐために抗血小板薬などの抗血栓薬が使われる。しかし、実際の日本の医療現場で、初回発症後にどのくらい再発するのか、死亡や出血、心臓の病気がどのくらい起きるのかは、十分にはわかっていなかった。

そこで、一度再発した後に、次にどんな問題が起きやすいのかについて日本での実態をくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月11日

症例数が少なくても成績は悪くない──くも膜下出血の動脈瘤治療は「儀式」なのか?

2022  1月  ノルウェー


動脈瘤性くも膜下出血では、「症例数の多い大きな病院ほど治療成績がよい」と考えられている。しかし、人口が少なく広い地域では、患者を大病院に集めすぎると搬送に時間がかかる。

そこで、ノルウェー北部のような地方で、症例数の少ない脳神経外科施設でも治療成績が保てるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月10日

脳卒中で入院すると便秘になりやすい理由 食べられない・動けない・トイレに行けない急性期の現実

2026  4月  中国


脳卒中のあとには便秘になる人が多い。しかし、どのくらいの人が便秘になるのか、どんな人で起こりやすいのか、さらにリハビリや退院時の体の状態に関係するのかは、まだ十分にわかっていなかった。

そこで、急性期の脳卒中患者を対象に、脳卒中後の便秘、とくに「脳卒中の前には便秘ではなかったのに、入院後に新しく便秘になった人」に注目してくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月9日

脳を救って腎臓を失う?――血栓回収療法後に急性腎不全がほぼ倍増していた

2026  5月  アメリカ


急性期の脳梗塞では、詰まった血管から血栓を取り除く「血栓回収療法」が広く行われるようになってきた。この治療によって、助かる人や回復する人は増えている。

しかし、血栓を取ることに成功しても、その後に別の体のトラブルが起きることがある。たとえば、肺炎、尿路感染、敗血症、急性腎不全、心筋梗塞、肺塞栓などである。

そこで、血栓回収療法を受けた脳梗塞患者で、こうした合併症がどれくらい起きているのか、そして年々増えているのか減っているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月8日

「褒めれば伸びる」は本当か?脳卒中リハビリに潜む“しょぼい報酬”

2026  5月  イギリス


脳卒中後のリハビリでは、「できたら褒める」「点数を出す」「報酬を与える」といった方法で、やる気や運動学習を高めようとすることがある。

しかし、脳卒中後の人が本当に報酬をうまく使えているのかは、まだよくわかっていなかった。

報酬には、大きく2つの働きがある。ひとつは、報酬が期待できると動きが速くなる働きである。もうひとつは、報酬を手がかりにして「次はどちらを選べばよいか」を学ぶ働きである。

そこで、慢性期脳卒中者で、この2つの働きがどのように変化しているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月6日

動脈瘤治療を守るためか?トラネキサム酸を“効かない薬”に見せる研究設計

2026  5月  オランダ


くも膜下出血は、脳卒中の中でもかなり重いタイプである。命にかかわるだけでなく、助かったあとも、体の動かしにくさ、認知機能の低下、日常生活への影響が残りやすい。

トラネキサム酸は、血を止まりやすくする薬であり、くも膜下出血後の早い段階で起きる再出血を減らす可能性がある。しかし、以前のULTRA試験では、発症後ごく早期に短期間使っても、6か月後の臨床的な回復は良くならなかった。

そこで「患者本人が感じる生活の質は良くなるのか」をくわしくしらべてみたそうな。

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