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2013年2月23日

半側空間無視になったら好きな音楽を聴け


Effects of listening to pleasant music on chronic unilateral neglect: A single-subject study.
2013  1月  台湾



好きな音楽で気持ちがポジティブになると認知機能が改善する。

脳卒中で半側空間無視になった2人の患者について

好きな音楽を聴かせて症状が改善するかどうか実験してみたそうな。



好きな音楽を毎日、5週間聴かせた後、

・星印☆抹消課題

・線分二等分課題

・視野探索課題

の成績を介入前後で比較したところ、

次のようになった。

・2人ともテスト成績が著しく向上した。

・ただし1人の線分二等分テストスコアは変わらなかった。

・この効果は音楽終了の2週間後も持続していた。





好きな音楽を聴かせると半側空間無視の症状が緩和することがわかった。

もっと詳しい研究をしたい



というおはなし。


写真:音楽を聴く



感想:

こういう話にはとても関心がある。

2013年2月22日

あるく練習したかったのにPTずっと脚もんでたは…


Physiotherapists systematically overestimate the amount of time stroke survivors spend engaged in active therapy rehabilitation: an observational study.
2013  2月  オーストラリア



理学療法士さんが見積もるトレーニング時間の正確さを調べてみたそうな。



8人の理学療法士が作成した脳卒中患者向け47件のリハビリスケージュールについて、

その現場をビデオ撮影し、見積もった時間と実際に費やした時間とを比較した。



次のようになった。

・見積もり時間と実時間とのズレの平均は、

 1セッション全体で+7.7分、患者の実働時間は+14.1分、

 じっとしている時間は-6.9分だった。


・実働時間を過大評価、じっとしている時間を過小評価してしまう傾向が理学療法士全員にみられた。






理学療法士が見積もるセラピー中の患者の実働時間は正確さを欠いていた。

客観的に評価する方法を導入するべきかもしれない



というおはなし。


写真:PT


感想:

リハビリ入院しているとき、

PTの1セッション40分間のうち、30分間脚を揉んでくれて、

実際に歩いたのは5分足らず…

なんてことが何度かあったので関心をもった。

2013年2月21日

【ラクナ梗塞予防】日本人は飽和脂肪酸をたくさん摂るべし


Dietary intake of saturated fatty acids and incident stroke and coronary heart disease in Japanese communities: the JPHC Study.
2013  2月  日本


飽和脂肪酸と脳卒中、冠動脈疾患との関連を調べたそうな。



日本人男女8万人あまりについて10年以上追跡調査したデータを解析した結果、

次のようになった。

・飽和脂肪酸を多く摂ると脳卒中全般が減った。

・特に脳内出血の危険率が3-4割減った。

・ラクナ梗塞の危険率も3割近く減った。

・冠動脈疾患の危険率は増えた。

・飽和脂肪酸とクモ膜下出血、心臓突然死との関連はなかった。




日本人が飽和脂肪酸をたくさん摂ると

脳内出血やラクナ梗塞が減ったけど心筋梗塞は増えた



というおはなし。

図:飽和脂肪酸とラクナ梗塞リスク


感想:

ラクナ梗塞が減るとは思わなかった。

欧米人なみに脂肪を摂るひとが少ないから らしい。

飽和脂肪酸が含まれる食品、多く含まれる食品は何ですか?(Yahoo知恵袋)


2013年2月20日

近赤外線ニューロフィードバック装置で重症片麻痺患者の指が動いた


Near-infrared Spectroscopy-mediated Neurofeedback Enhances Efficacy of Motor Imagery-based Training in Poststroke Victims: A Pilot Study.
Brain Feedback Helps Move Hands After Stroke
2013  2月  日本



近赤外線をつかったニューロフィードバック装置が

実際に脳卒中患者のリハビリに役だつのか調べてみたそうな。

(この記事の続き: 脳卒中リハビリの最先端イメージトレーニング装置を日本で開発


20人の脳卒中片麻痺患者に

この装置を使った運動イメージトレーニングを週3回のペースで2週間施した。


近赤外線センサーで検出した運動野のヘモグロビン由来の信号をフィードバックするリアルグループと、

デタラメな信号をフィードバックする偽グループとに分けて実験した。


その後の上肢機能を評価した。



次のようになった。

・フィードバック信号の平均は偽グループ1.8、リアルグループ2.6だった。

・平均の皮質信号強度にグループ間で違いはなかった。

・リアルグループで手指の機能スコアが59.7→68.6と大きく改善した。

・重症の麻痺患者でも同様の改善が見られた。

・運動前野の活動がかなり活発になった。

・これらの改善は偽フィードバックグループでは見られなかった。





近赤外線ニューロフィードバック装置を使うと

運動イメージ訓練がはかどり、

脳卒中で重症片麻痺患者のリハビリにも役立ちそうなことがわかった



というおはなし。



感想:

重症麻痺患者にも効果があるってところに注目したい。

2013年2月19日

【本邦初】経頭蓋直流電気刺激を用いた嚥下障害治療


Transcranial Direct Current Stimulation Improves Swallowing Function in Stroke Patients.
2013  2月  日本


非侵襲的な脳刺激法で嚥下障害の改善を試みたそうな。



20人の脳卒中嚥下障害患者について、

損傷側の脳の運動野付近に乾電池のプラス極を

20分間貼り付ける治療(tDCS)を10日間行った。


通常の嚥下訓練も行い、比較のため偽の刺激を与えるグループも作った。


治療前、直後、1ヶ月後の嚥下能力を評価した。



次のようになった。

・電気刺激グループでは治療直後に嚥下障害スコアが1.4ポイント、1か月後には2.8ポイント改善した。

・偽刺激グループでは直後に0.5ポイント、1か月後に1.2ポイント改善した。





脳卒中で損傷した脳の側にプラス電極を貼り付けるtDCS治療を行うと、

嚥下障害が大きく改善されることがわかった



というおはなし。
図:tDCSの嚥下障害 治療

感想:

tDCSはあまり信用していなかった。
嚥下障害患者の頭に乾電池のプラス極を貼ってみた

でも ちょっと前のGVSの記事を知って、
前庭感覚電気刺激で半側空間無視をやっつけろ!

ひょっとして…

と思うようになった。

2013年2月18日

サプリを飲んで筋トレ頑張るぞ → 脳出血で半身麻痺


Hemorrhagic stroke in young healthy male following use of sports supplement Jack3d.
2012  12月  アメリカ



26歳の男性が、筋トレ用サプリメントJack3d(ジャック3D)を摂った直後に激しい頭痛を訴えたそうな。


他にも神経症状があるので検査したところ、右脳の視床に出血があった。

・Jack3dは、原材料として ジェラナミン、シサンドールA、カフェイン、クレアチン、ベータアラニンなどを含んでいる。

・これら成分の影響について文献調査したところ、脳出血の原因を示唆する事例がいくつかみつかった。

・また東洋医学でも使用される薬草成分シサンドールAについてはほとんどデータがなかった。

・Jack3dにはその危険性や成分についての明確な表示や詳細な注意書きがない。

・栄養補助食品として登録されているために、FDAの薬事規制の対象となっていない。

・副作用の報告が増えてそのうち取り締まりの対象になるだろう。




というおはなし。
Jack3Dの図

感想:

サプリメントが安全でなかったら試す意味ないと思う。

今回のそれは脱法ハーブみたいなものなのかな。

2013年2月17日

脳卒中後のウツはすぐに治るけど10年経っても再発する


The Natural History of Depression up to 15 Years After Stroke: The South London Stroke Register.
2013  2月  イギリス



脳卒中後のウツの時間変化を15年先まで調べたそうな。



1995-2009までの1233人分の患者データを解析した。


ウツの程度は脳卒中発症から3ヶ月後、1年後、以降15年後まで毎年調査した。



次のようになった。

・ウツの年間新規発生率は7%-21%の幅で推移した。

・累積の発生率は55%で、同時期に29%-39%の患者がウツを経験していた。

・ウツの多くは1年以内に起きており、33%のケースは3ヶ月以内だった。

・10年を過ぎると新たなウツの発症はほとんどなかった。

・3ヶ月時点でウツだった患者の半数は1年以内に治っていた。

・再発ウツが占める割合は2年後で38%、14年後には100%だった。





脳卒中後ウツの発生は時期によって変わる。

概ね個々のウツは短期間で落ち着くが、

再発のリスクはその後も長くつづくことがわかった



というおはなし。




感想:

さいきんは脳卒中のあとのウツってそんなに悪いことじゃないんじゃないか...

って思うようになってきた。


自分の内側へ目を向けるおおきなきっかけになる。

2013年2月16日

前庭感覚電気刺激で半側空間無視をやっつけろ!


Galvanic Vestibular Stimulation Improves Arm Position Sense in Spatial Neglect: A Sham-Stimulation-Controlled Study.
2013  2月  ドイツ



半側空間無視のある脳卒中片麻痺患者は麻痺側の腕の位置感覚が非常に低下する。

これを前庭感覚電気刺激GVS)によって改善できるかどうか実験してみたそうな。


GVS(Galvanic Vestibular Stimulation)は
左右の耳の後ろに電極を付け微弱電流を流すと
プラス極側に身体が傾いたと感じる現象を指す。


・半側空間無視のある左片麻痺患者7人、
・半側空間無視のない左片麻痺患者15人、
・健常人10人

について

GVSの有無、偽刺激、電極を入れ替えたときそれぞれについて腕の位置感覚を調べるテストを行った。

結果は、次のようになった。

・半側空間無視があると麻痺側の腕の位置感覚が他のグループに比べ大きく劣った。

・左マイナス、右プラスのGVSのとき腕の位置感覚が大きく改善し、20分後も効果が続いた。

・半側空間無視のない患者にはGVSはまったく効果がなかった。

・健常人に左プラス、右マイナスのGVSを与えると左側の腕位置感覚が大きく乱れた。




GVSにより半側空間無視患者の腕位置感覚が大きく改善された。

今回はGVSが1回きりだったので、繰り返した時の効果を調べてみたい



というおはなし。





感想:

おもしろそう。

乾電池の電流で内耳に刺激を与えて視床皮質ネットワークに影響を与える。

大阪大学のこのビデオ(前半)がよくわかる。


2013年2月15日

中国では株価が動くと脳卒中死亡者が増える


Stock volatility and stroke mortality in a Chinese population.
2013  2月  中国


株価の変動性と脳卒中死亡率との関連を調べたそうな。



上海での日々の脳卒中死亡者数と株価の変動を2年間調査し、関連を解析したところ、

次のようになった。

・株価が下がっても上がっても死亡者数が増えた。

・株価変動の小さいときは死亡者数も少なかった。

・1日の株価の変動幅が100ポイント拡大する毎に、脳卒中死亡率が3.22%増えた。




脳卒中死亡者数が株価と連動していることがわかった


というおはなし。



感想:

どういうことなんだ?

上海は株をやっているひとが多いのか?


台湾でも似たような研究があった。
よぉし 株で人生大逆転だ!→ 脳卒中で半身麻痺

2013年2月14日

【中国発】ひどい大気汚染のおかげで脳卒中死亡率との関連が明らかに!


Acute Effect of Ambient Air Pollution on Stroke Mortality in the China Air Pollution and Health Effects Study.
2013  2月  中国



大気汚染が脳卒中死亡率に与える影響を調べたそうな。


中国の8つの都市について、日々の大気汚染程度と脳卒中死亡率との関連を解析したところ、


次のようになった。


各大気汚染物質と、その濃度が10μg/m3 増える毎に

上昇する脳卒中死亡率はそれぞれ


・PM10未満の浮遊粒子状物質→0.54%

・二酸化硫黄→0.88%

・二酸化窒素→1.47%  だった。





大気汚染が進むと脳卒中死亡率が上昇することが明らかになった


というおはなし。




感想:

中国が言うんだからこの研究は信用できる。

2013年2月13日

リハビリ病院へ転院できない脳卒中患者の特徴、理由


Determining the Need for In-Patient Rehabilitation Services Post-Stroke: Results from Eight Ontario Hospitals.
2013  2月  イギリス



リハビリ入院が必要な脳卒中患者の割合を調べたそうな。


8つの地域病院に入院した脳卒中患者339人について調べたところ、


次のようになった。

・37%がリハビリ入院が必要であると選考された。

・そのうちの75%はリハビリ病院に転院した。

・残り25%がリハビリ病院に転院できなかった理由の1番は、ベッドが足りないから、だった。


・リハビリ入院が必要と判断されなかった63%の患者のほとんどは、

 症状が軽いか非常に重いかのどちらかで、結局 自宅または長期療養所へ送られた。





脳卒中患者のおよそ4割にリハビリ入院が必要であることがわかった


というおはなし。




感想:

これに関連したメールをよくもらうので関心をもった。


リハビリ病院に移ったから良くなるわけではなくて、

良くなりそうだからこそ優先的にリハビリ病院に移れる。


これって悲しい現実のようにみえるけど、

一方でリハビリ病院は実は大して役に立っていない、

って解釈もできる。

そう考えると、選考に落ちたからといって

落ち込む必要はないと思うんだ。

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