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2013年9月18日

ミラーセラピー中の脳の働きがわかった


Cerebral activation evoked by the mirror illusion of the hand in stroke patients compared to normal subjects.
2013  9月  ドイツ

ミラーセラピーの効果を脳の活動から調べてみたそうな。


15人の健常人と脳卒中で上肢麻痺の5人の患者について、
ミラーセラピー中の脳の働きをMRIで観察し、比較した。


次のようになった。

・健常人ではその多くに、右手または左手のミラー像の観察により脳半球に対応する活動が現れた。

・ミラー像の反対側脳の楔前部に現れる活動強度は、動作のスピードに依らなかった。

・なぜか右手については、年齢が高いほど脳の活動強度が低くかった。

・脳卒中患者についても健常者のそれと同様な活動パターンを示していた。


健常者では、ミラー像を介した手の動きが、その反対側の脳に活動をもたらした。
同様のことが重度片麻痺の脳卒中患者にも見られた、


というおはなし。



楔前部(けつぜんぶ)
写真:楔前部

2013年9月17日

電子ドラムで演奏訓練→ 音楽サポート療法


Plasticity in the sensorimotor cortex induced by Music-supported therapy in stroke patients: a TMS study.
2013  9月  スペイン

脳卒中患者の麻痺手の運動訓練を兼ねた楽器演奏には脳の多くの場所を連携的に活動させ機能回復を促す効果があるとされる。

この音楽サポート療法の効果を検証してみたそうな。


9人の脳卒中患者および9人の健常人について、
電子ピアノ、電子ドラムを用いた楽器演奏リハビリを1回30分間×20回、4週間にわたり実行した。

この前後での麻痺手の運動機能を評価、比較した。

また、脳皮質の活動状況を磁気刺激で確認した。


次のようになった。

・音楽サポート療法によって麻痺手の運動機能が著しく改善した。

・同時に運動野の興奮パターンの変化も見られた。


音楽サポート療法は脳の可塑性を促す有効な治療法である、


というおはなし。


2013年9月16日

半側空間無視に効くアイパッチ療法はこれだ


Effect of Eye Patching in Rehabilitation of Hemispatial Neglect.
2013  9月  イタリア

半側空間無視のアイパッチ療法の効果について、過去の研究を再検証してみたそうな。


医学論文データベースから、関連する13の研究例を厳選した。


次のような内容だった。

・概ね単眼アイパッチまたは右半視野アイパッチの効果検証だった。

・単眼アイパッチは、右および左アイパッチのケースが検証され、有効、無効定まらなかった。

・一方、右半視野アイパッチはだいたい有効で、

・他のリハビリと組み合わせることで効果が強まるとする研究もあった。


半側空間無視には右半視野アイパッチ療法が良さそうである、


というおはなし。



右半視野アイパッチ
写真:右半視野アイパッチ

2013年9月15日

ゲームリハビリを試してみた


Does the Inclusion of Virtual Reality Games within Conventional Rehabilitation Enhance Balance Retraining after a Recent Episode of Stroke?
2013  9月  シンガポール

バーチャルリアリティゲームをリハビリに取り入れる効果を検証してみたそうな。


19人の脳卒中患者について、
従来型リハビリ60分間、もしくは
従来型リハビリ40分間+ゲーム20分間
の2グループに分けて約2週間後の改善程度を比較した。

ゲームはWii fitまたは、Microsoft Kinectを用いた。



結果は、
ゲームグループで機動性とバランス能力が大きく改善された。


ゲームリハビリは有効でかつ人手を要さない方法である、


というおはなし。




かえって人手がかかるような…
写真:ゲームリハビリ


2013年9月14日

脳卒中専門病棟では46時間後には叩き起こされる


Physical activity patterns of acute stroke patients managed in a rehabilitation focused stroke unit.
2013  9月  オーストラリア


脳卒中専門病棟での身体活動状況を調べてみたそうな。

入院後14日間の身体活動状況を観察し、解析した結果、


次のようになった。

・130人の患者が対象になった。

・1日の45%の時間をベッドの外で過ごしていた。

・そしてPTとOTの時間があわせて58分間あった。

・発症から初めてベッドを離れるまでの平均は46時間。


脳卒中専門病棟ではとても早くに患者に活動させることがわかった、


というおはなし。



感想:

リハビリの時間が短いけど最初はこれでも全力が必要。

当然ながら患者はほとんどの時間を1人ベッド脇で過ごす。
写真:脳卒中患者の身体活動状況

2013年9月13日

脳卒中の精神錯乱は抑肝散を飲ませれば治る


Retrospective Analysis of the Effectiveness of Yokukansan(Japanese Herbal Medicine, TJ-54)in the Treatment of Delirium Following Acute Stroke
2013  9月  日本

急性期脳卒中入院患者のせん妄(精神錯乱)対策として、抑肝散(よくかんさん)の効果と安全性について調べてみたそうな。


2010年に入院し、せん妄状態にあった患者で、抑肝散治療を受けた者の医療情報を再解析した結果、


次のようになった。

・対象患者は77人、平均年齢80の男女。

・抑肝散2.5gを1日3回、1週間前後与えた。

・5日後、せん妄スコアは15→8になり、有意に改善した。

・他の精神薬を使った患者はいなかった。

・副作用もなかった。


脳卒中後の精神錯乱状態は、抑肝散を飲ませると改善することがわかった、


というおはなし。




感想:

フツーにネット通販で買える。

こんな説明があった。

『 アルツハイマーや認知症の予防、機能低下からくる神経の高ぶりを鎮めることで、被害妄想や暴力などを鎮めるのに使用します。』


2013年9月12日

リハビリが多いほど死亡率が下がることが判明


Association between the Volume of Inpatient Rehabilitation Therapy and the Risk of All-cause and Cardiovascular Mortality in Patients with Ischemic Stroke.
2013  9月  台湾

急性期脳梗塞患者の死亡率と院内リハビリ量との関連を、患者の重症度も含めて調べてみたそうな。


2008年に入院した脳梗塞患者1277人の医療記録を解析した結果、


次のようになった。

・平均で12ヶ月間追跡できた。163人が死亡していた。

・リハビリ療法の量が多いほど、総死亡率および心血管死亡率が低下した。

・最大で死亡率は半分になった。

・この関連は脳卒中の重症度で変わらなかった。


リハビリ療法が多いと死亡率が劇的に下がった。どんどんリハビリさせるといいと思う、


というおはなし。



感想:

リハビリって、入院中ほぼ唯一誰かにかまってもらえる時間なんだよね。

しかも1日のうちのほんの1-2時間に過ぎない。

あとほったらかし。


そのへんと関係がある気がする。



2013年9月11日

ナニワイバラが脳梗塞にすごくイイかも知れない理由


Protective effect of flavonoid-rich extract from Rosa laevigata Michx on cerebral ischemia-reperfusion injury through suppression of apoptosis and inflammation.
2013  9月  中国

ナニワイバラ(浪花茨)の実から抽出したフラボノイドをたくさん含んだサプリメントの神経保護効果について調べてみたそうな。


この抽出物にはフラボノイド、サポニン、タンニン他10の化学成分が含まれている。

これを飲むと生存率、脳の機能障害、組織ダメージが明らかに改善する。

その他にもDNAレベルで作用する抗酸化作用、アポトーシスに関連する物質にも影響を与え細胞死を減らし、炎症も抑える働きがある。


ナニワイバラサプリメントには脳梗塞の治療に役立つさまざまな成分が含まれていることがわかった、


というおはなし。




ナニワイバラ サプリメント

2013年9月10日

10年後ハッピーな脳卒中経験者の6つの特徴


Sense of well-being 10 years after stroke.
2013  9月  ノルウェー

脳卒中患者が発症10年後に幸せを感じている条件について調べてみたそうな。

9人の脳卒中経験者に面談してアンケート調査した結果、


次の6つの要素が見つかった。

1)前向き志向の性格

2)意義のある活動

3)あらたな健康生活習慣

4)社会や家族との関わり

5)経済的な余裕

6)公共支援

自宅での看護や健康支援を受けていた者はわずかであったが、彼らは概ね回復状態に満足していた。

自立、前向き志向、健康知識、他者との関わり、が脳卒中経験者の長期的な幸せにつながることがわかった、

というおはなし。



感想:

もうすぐ5年になるけど、孤独がいちばんの問題かもね。

2013年9月9日

脳出血で衝動制御障害?『ぜんぶオレのおごりだぁ』


Pathological generosity: An atypical impulse control disorder after a left subcortical stroke.
2013  8月  ブラジル
Brazilian Man Can't Stop Giving Gifts, Money After Stroke Induces 'Pathological Generosity'


脳出血がきっかけで異常に気前が良くなった男性がいるそうな。


左脳内出血を経験した49歳の男性の性格が変わってしまった。

面識のない道行く子どもたちにお菓子や食べ物を振る舞ってあげずにはいられなくなってしまった。

ついにはお金を配り始め、自分の貯金の管理もできなくなり、職も失った。


調べると、左前頭葉の血流が低下していた。

この性格の変化は、脱抑制、アパシー、躁、うつのいずれにも分類できないユニークなものだった


というおはなし。




感想:

バカになっちゃっただけ、と言わないところがサイエンティストだねぇ。

2013年9月8日

タバコは脳の血流を変えてしまうのか?


The Influence of Tobacco Smoking on the Relationship between Pressure and Flow in the Middle Cerebral Artery in Humans.
2013  8月  ニュージーランド

喫煙は脳卒中のリスク要因であるがそのメカニズムは明らかでない。

そこで、喫煙習慣と脳血流との関連を調べてみたそうな。


17人の非喫煙者と15人の常習喫煙者について、
脳血流速と血圧、心拍、血圧反射機能などを1本のタバコを吸わせる前後で測定、比較した。


次のようになった。

・喫煙者と非喫煙者とで、実験前の脳血流速、血圧等の違いはなかった。

・タバコを吸わせた直後に血圧反射機能の低下を示す反応が両グループで同様に観察された。


意外なことに、常習的な喫煙は血圧と脳血流との関係を変えてしまうものではないことがわかった、

というおはなし。



感想:

タバコで脳の血行動態が変わるわけではない、ということと理解。

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