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2025年6月22日

“受け身”でも効く!?──両腕リハビリBATが切り開く脳卒中回復の新常識

2025  6月  中国


脳卒中によって多くの人が片麻痺を含む上肢機能障害を抱えるが、その回復には脳と筋肉の連携、すなわち中枢と末梢の相互作用が重要であるとされている。

特に、両腕を同時に使う"バイラテラルアームトレーニング(BAT)"は、有望なリハビリ手法として注目されてきた。

しかし、BAT中に脳と筋肉がどのように連動しているのか、すなわち神経活動と筋電活動の相関についてはこれまで十分に明らかにされてこなかった。加えて、損傷側(左麻痺か右麻痺か)によって、その神経筋協調が異なる可能性があることも見落とされていたのでくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月21日

その頭痛、脳動脈瘤のサインかも…前兆あり・なしで分かれる危険度

2025  6月  中国


頭痛は多くの人が一度は経験する症状であり、慢性的な頭痛は日常生活に大きな影響を与える。一方で、脳動脈瘤は破裂するとくも膜下出血(SAH)という命にかかわる脳卒中を引き起こすことがある。

これまでの観察研究では、頭痛と脳動脈瘤には何らかの関連があるかもしれないと考えられてきたが、因果関係があるかどうかははっきりしていなかった。

そこで、遺伝情報を使った「メンデルランダム化(MR)」という方法を用いて、頭痛と脳動脈瘤のあいだに本当に因果関係があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月20日

慎重すぎる人ほど健康?――神経質が脳出血を防ぐという驚きの因果関係

2025  6月  中国


脳卒中は今も世界中で多くの人の命や生活に影響を与えている病気である。

高血圧や糖尿病といった体の問題に加えて、ストレスやストレスへの向き合い方(適応行動)も、脳卒中のリスクに関わっているのではないかと言われてきた。

ただし、これまでその関係が本当にあるのかどうかは、はっきりしていなかったので、遺伝情報を使って「ストレスや行動と脳卒中リスクとの因果関係」をくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月19日

男の脳が危ない?──コロナ後に増える“出血性脳卒中”の落とし穴

2025  6月  アメリカ


新型コロナウイルス(COVID-19)は、重症化や死亡だけでなく、脳卒中などの血管系のトラブルを引き起こすことが知られている。とくに入院中の患者では、脳卒中のリスクが重要な問題になっている。

一方で、性別によって脳卒中の起こりやすさに違いがあるのかは、あまりはっきりしていない。これまでの研究では、脳卒中をひとまとめにして扱い、脳梗塞と脳出血を区別していないことが多かった。

そこで、COVID-19で入院した患者において、男女で脳梗塞や脳出血のリスクに差があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月18日

日本のくも膜下出血、女性激減の謎──高くて吸えないタバコが、脳を守った?

2025  6月  日本


くも膜下出血(SAH)は女性に多いことで知られているが、世界的には男性の発症率のほうが大きく減ってきている。

一方、日本ではその傾向が見られず、むしろ増えているという報告もあった。これまでの国内の研究は2000年より前に行われたものが多く、その後の変化を詳しく調べたものは少なかった。

そこで、以前の島根県の調査に続き、他の地域も含めて男女別の傾向をくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月17日

その数値…ほんとうに“素の実力”?脳卒中リハに潜む観察バイアスの影

2025  5月  オランダ


脳卒中後の歩行評価は、リハビリ方針を決めるうえで極めて重要である。しかし、その評価結果が観察されていることによって変化してしまう可能性、すなわち「ホーソン効果」の影響が無視できない。

とくに臨床場面では、患者がセラピストに見られていることで努力を強める可能性があり、その結果が正確な歩行能力を反映していない懸念がある。

そこで、観察されていること自体と、さらに「測定されていると意識していること」が歩行パラメータに与える影響をくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月16日

脳トレの真実:ただの作業療法では脳は目覚めない

2025  6月  中国


脳卒中のあとに起こりやすい認知障害(poststroke cognitive impairment, PSCI)は、注意力や記憶、考える力などを弱らせ、日常生活やリハビリの妨げになる。

昔ながらの認知トレーニングはある程度の効果があるが、時間がかかるうえに、続けるのが大変という声も多かった。

そこで注目されたのが、パソコンやタブレットを使った「コンピュータ化認知トレーニング(CCT)」であり、このCCTがどれほど効果的なのかを、これまでの研究をまとめてしらべてみたそうな。

2025年6月15日

脳卒中のあと、心まで壊れていませんか?──孤独を癒すのは“家族の力”だった

2025  5月  中国


高齢者が脳卒中を経験したあと、孤独を感じることが多く、それが心の健康や回復に悪影響を及ぼすことがわかってきている。

脳卒中は体の動きだけでなく、まわりの人とのつながりや気持ちの面でも大きな影響を与える。

そこで、家族がどれだけうまく協力しながら困難に対応できるか(=家族レジリエンス)が、孤独を減らすうえでどんな役割を果たしているのか、あわせて社会的な支えや家族のまとまり、前向きな気持ち(心理的資本)との関係もくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月14日

【注意】運動後の冷たい飲み物が“心房細動”の引き金に?

2025  6月  アメリカ


心房細動(AF)は脳卒中の大きな原因のひとつであり、日々の生活の中で発作を引き起こすきっかけを見つけることは、予防や対策にとってとても大切である。

これまで、冷たい飲み物や食べ物がAFのきっかけになるという話は一部で知られていたが、きちんと調べられた研究はほとんどなかった。

そこで、「cold drink heart(CDH)」と呼ばれるこの現象について、どんな人が体験しているのか、そして冷たいものを避けることでどのくらい発作を減らせるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月13日

“瘤=悪”という前提でいいのか──くも膜下出血の予防はどこまで合理的か

2025  6月  フィンランド


くも膜下出血(aSAH)は中年女性における突然死の一因として深刻であり、特に喫煙者ではそのリスクがかなり高いことが知られている。

これまでのスクリーニングは家族歴や特定の病気がある人に限られていたが、中年の喫煙女性というリスクの高い層について、実態を調べたデータはあまりない。

そこで、このグループを対象に未破裂脳動脈瘤(UIA)のスクリーニングを行い、破裂や死亡の予防につながるかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月12日

「1.4リットルの壁」──あなたの水の飲み方が脳卒中を左右する⁉

2025  6月  中国


脳卒中は世界的に主要な死亡・障害要因であり、その予防には高血圧や糖尿病などのリスク管理に加えて、食習慣などの生活因子が注目されている。

水は人体に欠かせない基本的な要素であるにもかかわらず、「水だけ(plain water)」をどれくらい飲むかと脳卒中の関係については、これまであまり研究されてこなかった。

そこで、ふだん飲んでいる水の量と脳卒中リスクとのつながりをくわしくしらべてみたそうな。

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