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2025年7月3日

「治療が命を縮める?」──GAHRスコアが暴いたくも膜下出血の真実

2025  6月  インドネシア


脳動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)は依然として高い致死率を示す深刻な疾患である。予後に影響する因子は多岐にわたるが、これまでの予測モデルは臨床応用が難しく、標準治療やアジア地域の患者特性が十分に反映されていなかった。

特にインドネシアのような発展途上国では、限られた医療資源の中で簡便かつ高精度なスコアリングモデルが求められていたので作ってみたそうな。

2025年7月2日

「この体、本当に自分のもの?」──脳卒中と“離人感”の知られざる関係

2025  5月  イタリア


脳卒中は、手足が動きにくくなるといった運動機能の障害だけでなく、「自分の体が自分のものじゃないように感じる」といった感覚のゆがみを引き起こすことがある。

こうした“身体の感じ方”や“体に対するイメージ”の変化は、患者の心のつらさや社会とのつながりの弱まりにも関わってくると考えられる。けれども、こうした感覚の違いが健常者と比べて実際にどれほどのものなのかは、はっきりしていない。

そこで、慢性期の脳卒中患者と健康な人との間に、身体の感じ方やイメージについてどのような違いがあるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月1日

雷鳴頭痛なき脳異常──それ、ほんとに病気?それとも医療の産物?

2025  6月  ドイツ


可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)は、突然の雷鳴頭痛を主な症状とし、一時的に脳の血管が収縮するという特徴を持つが、その重症度や合併症の出やすさ、原因などが地域によって違うのではないかと以前から言われてきた。

これまでにもアジアとヨーロッパでRCVSの様子が違うという報告はあったが、大規模で本格的に地域差を比べた国際研究はなかった。そこで、RCVSの出方や合併症、原因、回復具合にどんな地域差があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月30日

運動が健康を壊す──エリートアスリートの心房細動と脳卒中リスク

2025  6月  オーストラリア


心房細動(AF)は脳卒中の重要な原因のひとつであり、その予防は脳卒中リスク管理において極めて重要である。一般的に心房細動は高血圧や糖尿病、高齢などが危険因子とされるが、近年、過度の持久系スポーツ歴が心房細動のリスクを高めるとの報告が相次いでいる。

特に「元エリートアスリート」という集団が、一般人と比較してどの程度リスクが高いのか、またそれが遺伝によるものか、環境(運動負荷)によるものかを明確にするべくくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月29日

繰り返すだけでは治らない? リハビリ王道の“信頼性”に疑義

2025  6月  ナイジェリア


脳卒中後のリハビリテーションにおいて、課題指向訓練(Task-Specific Training: TST)は、日常生活に直結する運動機能の回復に有効とされてきた。従来から訓練の"強度"(回数・頻度・セッション数・反復数)を増やすことが推奨されてきた。

しかし、実際には「どのくらいの強度が適切か?」「本当に量が効果に比例するのか?」という点について、質の高いエビデンスは乏しかった。

そこで、課題指向訓練の強度と、上肢・下肢の機能、バランス、生活の質(QOL)などの回復効果との関係をくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月28日

“いびつな動脈瘤”をいじった結果… 若者を殺すのは術後の合併症だった

2025  6月  日本


非嚢状型の脳動脈瘤(たとえば解離性や紡錘状、血豆のようなタイプ)は、ふつうの袋状の動脈瘤とは違って、形がいびつで治療がむずかしいとされている。

特にくも膜下出血(SAH)を引き起こした場合の予後が悪いとされる一方で、大規模な疫学的比較研究は少なかった。そこで、そうした非嚢状型の動脈瘤がくも膜下出血を起こしたときに、治療後の回復にどんな影響を与えるのかを、ふつうの嚢状型と比べてみたそうな。

2025年6月27日

学歴が心房細動を防ぐ、その因果ルートとは

2025  6月  中国


心房細動(AF)は脳卒中の重大な危険因子であり、特に塞栓性脳梗塞の主な原因のひとつである。これまでの観察研究では、社会経済的地位(SES)、とくに教育レベルがAFの発症率と関係していることが報告されてきた。

しかし、それが「因果関係」なのか、それとも単なる「相関」にすぎないのかはわかっていなかった。つまり、「教育そのもの」がAFのリスクにどう影響しているのか、またその過程でどんな要素が関係しているのかが不明だった。

そこで、教育・知能・認知能力・所得・職業という5つの要素がAFの発症にどれだけ関係しているのかを、メンデルランダム化(MR)という手法を使ってくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月26日

薬なしで救われた──脳卒中後の感情障害にもっとも適した療法とは?

2025  6月  中国


脳卒中のあとに気分の落ち込みや不安、怒りっぽさなどの感情の不調(PSED)がよく見られ、患者の約3人に1人が経験すると言われている。こうした状態はリハビリの妨げになり、生活の質や社会復帰にも悪影響を与え、場合によっては命に関わることもある。

薬による治療もあるが、副作用や高齢者への影響を考えると、薬を使わない方法(非薬物療法、NPI)が注目されている。ただし、これらの方法について書かれたガイドラインは内容や質にバラつきがあり、現場でどう活かせばいいのか迷うことも多い。

そこで、非薬物療法に関するガイドラインの質や内容を、わかりやすくするようくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月25日

抗凝固薬で命を守るつもりが…脳内出血&効果ゼロの衝撃

2025  6月  中国


心房細動(AF)は最もよく見られる不整脈のひとつで、特に脳梗塞のリスクを大きく高める。抗凝固薬(OAC)はその予防に欠かせないが、OACの服用中に脳内出血(ICH)が起こると、命に関わる深刻な事態になる。

脳内出血を起こした人のおよそ5人に1人がOAC使用者であり、その後にOACを再開すべきかどうかは非常に難しい判断となっている。医師によって方針が分かれる理由のひとつは、はっきりした根拠が少ないからである。

そこで、ICH後のAF患者にOACを再開することの安全性と効果を、信頼性の高い臨床試験(RCT)の結果をまとめて検証してみたそうな。

2025年6月24日

虫歯が脳を破壊する!?──90%に動脈瘤、見逃せない口腔と脳の恐るべき関係

2025  5月  中国


脳の血管にできる「こぶ(脳動脈瘤)」は、人口の約3〜7%に見られ、もし破裂すれば命に関わることがある。そのため、できるだけ早くリスクを見つけて、予防や治療につなげることがとても大切である。

一方、虫歯は多くの人が抱える身近な病気でありながら、全身にも影響を与えることが知られてきた。

そこで、「虫歯と脳動脈瘤に何か関係があるのではないか?」という疑問から、その関連をくわしくしらべてみたそうな。

2025年6月23日

「こするだけ」で脳が変わる?──“かっさ療法”が脳卒中リハに効くという衝撃

2025  6月  中国


脳卒中後の片麻痺は、発症患者の70~85%に生じる深刻な後遺症であり、ADL(日常生活動作)の自立を著しく妨げる。

現行のリハビリテーション法には一定の限界があり、改善率には個人差が大きい。近年、中国伝統医学の一手法である「刮痧(かっさ)療法」が、神経・筋系の回復に有効ではないかと注目されているが、臨床データは断片的で体系的な評価が不足していた。

そこで本研究は、かっさ療法の脳卒中後片麻痺に対する治療効果を科学的に検証するため、システマティックレビューおよびメタアナリシスをこころみたそうな。

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回復と予防のヒント100記事(2017年1月までのぶん)

脳卒中を見逃さない BE-FAST とは
玉子のコレステロールで血管詰まる説はなんだったのか?
緑茶を飲めば慢性期でも脳が再生するという根拠について
2度めの脳卒中で可塑性が再び高まる可能性について
高齢の脳卒中患者へのリハビリは無駄なの?
人生に目的を持つ高齢者の脳には梗塞が寄りつかないことが明らかに
目的をイメージしながら動作訓練すると脳がより広く鍛えられることが明らかに
脳卒中予防には歩く時間が大切 距離やスピードじゃなくてジ・カ・ン
日本人が脳卒中で死なないための生活習慣が判明
水をたくさん飲むと脳卒中にならない、はホントだった

口の中が汚いと脳内出血になるという根拠について
脳梗塞と脳出血を同時に防ぐ肥満度BMIがわかった
脳卒中を防ぐミルクとチーズの量が明らかに
片麻痺の立ち上がり訓練 効果的なやり方
脳卒中は脳機能8年間分の老化に相当することが明らかに!
高血圧の脳卒中予防には葉酸サプリメントが効くことが判明
[ ナッツ vs. 豆 ] 脳卒中予防に適しているのはどちら
触覚刺激で脳がすぐに回復し その効果が10年以上続く可能性について
脳が再生する運動強度がわかった
緑茶とコーヒーを飲むと相互作用で脳出血リスクが3割減ることが判明

脳卒中で復職可能な年数がわかった
ランセット誌:塩分減らすとかえって脳卒中になる
オナニーがきっかけで脳出血になる割合
手の痙縮を解く低周波治療器の効果的使用法が判明!
睡眠8時間を超える人は問答無用で脳卒中リスク46%増し
カップラーメンを週2回以上食べる女性が脳卒中になりやすい理由について
怒りと脳卒中との関連が明らかに
難しい理屈はいいからスクワットをやれ
1日に6000歩以上で脳卒中の再発予防になることを日本の研究者が解明
脳出血で損傷した脳が勝手に再生する可能性について

脳卒中患者がネットを使いこなす理由
若年脳卒中患者は脳の老化が10-20年進んでいた
マルチビタミンの脳卒中予防効果は〇〇年後に現れる
最新の音楽療法 バイノウラルビート (Binaural Beat)
脳卒中になりやすい労働時間がわかった ランセット誌
脳卒中が軽症だからって運転させていいの?
健康のために毎日いっしょけんめい運動するとかえって脳卒中になりやすいことが100万人の調査で明らかに
足をクロスしていたら半側空間無視 確定か?
療法士さんよりもビデオゲームの方が優れていると判明!
両手準備運動をすると脳が刺激されて上肢リハビリが加速することが判明!

心を改め運動を始めるだけで脳の可塑性は復活する
知らない音楽を聴くと脳が広く活動して新しい回路が、
なんとか復職しても仕事は続けられるのだろうか?
NEJM誌:脳卒中で死なない血圧は120未満だからね
脳卒中の言語障害はウェルニッケやブローカのせいではなかった!
手の指を繰り返し動かしてあげても脳への影響はゼロ
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[住みやすい国] 日本の脳卒中と自殺との関連について
再発予防のために血圧を120以下にすると長生きできない
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悪玉善玉比L/Hが低いと脳内出血で死ぬことが明らかに
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ランセット誌:握力よわくなったら脳卒中が近いと知りなさい
だいたい5年後に脳卒中経験者が悩んでいること
ハゲを治そうとして脳卒中になってしまった日本人2例
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脳卒中経験者は自動車運転をナメきっていることが判明
減塩に真面目な人ほど脳卒中で死亡するという事実

納豆を食べると脳卒中で死なない 2万9千人調査
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リハビリは動かせばイイってもんじゃぁない. 本人がやる気になるまで待て.
『足首を鍛えたいのに麻痺して動かないの』→『もう一方の足を鍛えなさい』