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2026年3月24日

40ヘルツ刺激が脳の排出系を動かす アミロイド除去と脳内出血予防の可能性

2024  2月  アメリカ


 
アルツハイマー病では、脳にたまった異常タンパク質であるアミロイドをどう減らすかが大きな課題である。これまで、40Hzの光と音による刺激でアミロイドが減ることは報告されていたが、その理由は十分にはわかっていなかった。

そこで、脳の老廃物を流して外へ出す「脳の排出システム(グリンパティック系)」に注目した。40Hz刺激がこの排出を後押ししている可能性をくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月23日

くも膜下出血の常識を疑う 見逃される頭痛、盛られる死亡率

2026  3月  イギリス


くも膜下出血は、診断が遅れると再出血や重い後遺症につながりうる危険な病気である。ところが、これまでの研究は「病院に来てから見逃されたかどうか」に注目したものが多く、患者がなぜ受診を遅らせたのかはあまり詳しく調べられてこなかった。

また、診療録をあとから見返す研究では、患者が頭痛をどう受け止め、なぜ様子見したのかまではわかりにくい。そこで、くも膜下出血の診断遅れについて、患者本人の話を直接聞いて、その理由をくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月22日

椎骨動脈閉塞であらわになった「血管内再開通治療」のウソ

2026  3月  スイス


前方循環の太い血管が詰まる脳梗塞では、血管を再開通させる治療の有効性がすでに広く認められている。一方で、後方循環、とくに脳底動脈閉塞ではないタイプの閉塞性脳梗塞では、急性期にどの治療が最もよいのかがまだはっきりしていない。

孤立性椎骨動脈閉塞 iVAO は、後方循環閉塞のなかでは比較的よくみられる病型であるが、これまで十分に調べられてこなかった。症状の重さはかなり幅があり、しかも NIHSS では実際より軽く見えてしまうこともある。

IVTについては、後方循環脳梗塞で安全性や有効性を示唆するデータはあるものの、iVAO にしぼった検討は少ない。EVTについても、脳底動脈閉塞では有効性を示した試験があるが、iVAO ではデータがごく限られており、過去の一部解析ではむしろ転帰が悪そうにも見えていた。そこで、日常診療でみられる iVAO による急性期脳梗塞について、IVT と EVT の有効性と安全性をくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月21日

上肢リハは効くとまでは言えない だが、がんばれば何かは変わるのかもしれない

2026  3月  オーストラリア


脳卒中のあとには、手や腕の動きの障害が長く残りやすい。これは日常生活のしづらさだけでなく、生活の質や気分の落ち込みにも関係する。

しかし実際の医療現場では、上肢のリハビリは十分に行われていないことがある。患者にとっては手や腕の回復はとても大事なのに、リハビリ時間は限られがちである。

そこで、上肢リハビリの時間を増やすと回復はよくなるのか、また増やせば増やすほどよいのかを確かめるために、この系統的レビューをこころみたそうな。

2026年3月20日

超加工食品は脳卒中リスクを静かに押し上げるのか

2026  1月  アメリカ


超加工食品は、心血管代謝に悪影響を及ぼし、動脈硬化性疾患のリスクを高める可能性があるとされてきた。

しかし、これまでの研究の多くは、人種・民族の偏りが大きい集団で行われており、多様な集団で同じことが成り立つかは十分に検討されていなかった。

そこで、米国の多民族コホートであるMESAを用いて、超加工食品摂取と動脈硬化性心血管イベントリスクとの縦断的な関連を調べ、さらにその関連が人種・民族、性別、社会経済的地位によって異なるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月19日

筋肉は平気なのに動けない― 脳卒中後「疲労」の本当の犯人とは

2026  3月  エチオピア


脳卒中後の疲労は、よくある合併症であるにもかかわらず、意外なほど軽視されやすい症状である。単なる「だるさ」ではなく、感情面、認知面、身体面にまたがる消耗感であり、休んでも十分に改善しないことがある。

そこで、脳卒中後疲労がどのくらい多いのか、どんな人に起こりやすいのか、そして自己効力感や日常生活機能にどれほど影響するのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月18日

脳梗塞のあとに始まる「6つの痛み」 その正体を知っているか

2026  3月  チェコ


脳梗塞のあとに問題になるのは、まひや言葉の障害だけではない。実は「痛み」に悩まされる人も少なくない。脳卒中後の痛みは、日常生活のしづらさ、仕事や社会復帰の妨げ、睡眠や気分の悪化などにつながることが知られている。

しかし、これまでの研究では年齢も重症度もさまざまな患者がまとめて扱われることが多く、とくに働き盛りの世代で痛みがどのくらい問題になるのかは、あまりはっきりしていなかった。

そこで、18~65歳の脳梗塞患者を対象に、発症3か月の時点で残っている痛みが、その後の生活の質や「どのくらい回復したと感じているか」にどう関わるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月17日

血栓回収が効く仕組みがあばかれた カギは「患者選び」だった

2026  1月  アメリカ


DMVOとは、脳のやや細い血管が詰まるタイプの脳梗塞のことである。太い血管が詰まる脳梗塞ほどではないにせよ、決して軽くみてよい病態ではない。EVTとは、カテーテルを血管の中に進めて血栓を取り除く治療のことで、日本では血栓回収療法と呼ばれることが多い。太い血管が詰まった脳梗塞では、このEVTはすでに標準治療になっている。一方で、DMVOに対してもEVTが有効かどうかは、まだはっきりしていない。  

最近行われたDMVOのランダム化比較試験では、EVTは最良の内科治療をはっきり上回る効果を示せず、出血や死亡がやや多い可能性も指摘された。さらに別の試験では、安全性や有効性の問題から途中で中止が勧められた。だがその一方で、DMVOの自然経過は必ずしも良くなく、内科治療だけでは十分によくならない患者も少なくない。

そこで、「EVTが本当に効かないのか、それとも試験に入った患者の選ばれ方に問題があったのか」をくわしくしらべてみたそうな。 

2026年3月16日

抗凝固薬+抗血小板薬で日本人の脳梗塞は減らず、死亡は増えた」

2026  3月  日本


心房細動のある高齢者では、脳梗塞を防ぐ基本の薬は抗凝固薬である。ところが実際には、心筋梗塞や動脈硬化、過去の脳梗塞などをあわせ持つ人も多く、「抗凝固薬だけでなく抗血小板薬も足したほうが、血管のつまりをもっと防げるのではないか」と考えられることがある。

だがその一方で、薬を重ねれば出血の危険も高まりやすい。特に高齢者では、腎機能の低下、血管のもろさ、多剤併用、転倒しやすさなどが重なり、話が単純ではない。

そこで、75歳以上の心房細動患者で、抗凝固薬だけの場合と、抗凝固薬に抗血小板薬を足した場合とで、実際の成績に差があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年3月15日

血管内治療より薬がマシだった? 軽症脳梗塞で見えてきた不都合な真実

2026  2月  アメリカ


血管内治療EVTは、急性期脳梗塞の治療を大きく変えた方法である。しかし実際には、血管の形、患者の状態、受け入れ体制などの理由でEVTを受けられない患者は少なくない。

また、点滴による血栓溶解療法IVTも使えず、そのうえ脳の太い血管が詰まっている患者をどう治療するかについては、はっきりした答えがない。とくに症状が比較的軽い、あるいは中等度までの閉塞例では、治療方針がまだ定まっていない。

そこで、ヘパリン、アスピリン、クロピドグレルの3剤を短期間併用する治療が、このような患者で安全かつ有効な選択肢になりうるかをくわしくしらべてみたそうな。  

2026年3月14日

血栓が奥へずれたほうが回復しやすい? 最新メタ解析が示した不穏な結論

2026  3月  アメリカ


脳梗塞では、詰まった血管の流れをできるだけ早く再開通させることが重要である。現在は、カテーテルで血栓を回収する EVT が標準治療になっているが、その前に静脈から血栓を溶かす薬 tPA を入れるべきかどうかは、まだ議論が続いている。

その理由の一つが、tPA によって血栓が少し先のほうへ移動する thrombus migration である。この現象は手技を難しくする可能性がある一方で、かえって転帰がよいという報告もあり、評価が一定していなかった。

そこで、thrombus migration が EVT 後の転帰にどう関係するかを、既存研究をまとめて検討してみたそうな。 

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