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2026年10月21日

血栓回収を増やしても脳梗塞死は減らない?――欧州39カ国が突きつけた不都合な結果

元
2026  10月  ドイツ


脳梗塞に対する血栓回収術(EVT)は、重症患者の障害を軽減する治療法として普及が進んでいる。

しかし、血栓回収術が盛んに行われている国が、実際に脳梗塞による死亡が少ないかはわかっていない。

血栓回収術を実施するには、救急搬送、画像診断、専門医の配置、脳卒中専門病棟など、整備された医療体制が必要である。

そこで、血栓回収術の実施件数が、その国の脳卒中医療体制の充実度を示す指標として利用できるかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年10月5日

血栓溶解も血栓回収もなし、それでも65%がほぼ自立――経口エダラボンの衝撃

元
2026  9月  中国


急性期脳梗塞では、血栓を溶かす血栓溶解療法や、カテーテルで血栓を取り除く血栓回収療法が広く行われている。

しかし、こうした再灌流治療を受けられない患者は少なくない。また、血流を再開できても、十分な回復が得られない患者もいる。

そこで注目されているのが、脳梗塞によって傷んだ脳組織を守る「脳保護療法」である。

エダラボンは、脳梗塞後に発生する活性酸素を抑える薬で、日本では以前から急性期脳梗塞の治療に使われてきた。過去の研究では、発症後72時間以内に点滴を開始し、14日間投与することで機能予後が改善することが報告されている。

一方、脳梗塞後の酸化ストレスは数週間続く可能性がある。

そこで、「もっと早くエダラボンを始めて、もっと長く続ければ、さらに回復を促せるのではないか」と考え、経口エダラボン製剤TTYP01を発症24時間以内に開始し、28日間続けることで、脳梗塞後の回復が改善するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月27日

数々の臨床試験で否定されたステント治療――『レスキュー』の名で使われ続ける背景

元
2026  9月  イタリア


頭蓋内動脈狭窄(ICAS)が原因の大きな血管の閉塞では、血栓回収療法(MT)を行ってもうまく血流が戻らなかったり、いったん開いても再び詰まったりすることがある。

そのような場合に、狭くなった血管へステントを入れる「レスキューステント(RS)」が行われることがあるが、どんな患者に有効なのかははっきりしていない。

そこで、実際にどのような患者にRSが選ばれているのか、またその条件によってRSの効果が変わるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年9月24日

血栓回収バブルにブレーキ――適応拡大の先に見えた『利益なし』の現実

元
2026  9月  エジプト


中血管閉塞(MeVO)に対する血栓回収療法は、近年「次の適応拡大領域」として期待されてきた。

しかし、2025年に発表されたDISTAL、ESCAPE-MeVO、DISCOUNTの3試験では、機能予後の改善が示されず、出血や重篤な有害事象の増加もみられた。一方、2026年のORIENTAL-MeVOでは、比較的重症の患者に限ると利益が示された。

そこで、MeVOに血栓回収を行うべきなのか、どの患者なら利益が期待できるのかを整理してみたそうな。

2026年8月29日

やりすぎ血栓回収?――『血栓が取れる』と『患者が助かる』は別だった

元
2026  8月  中国


血栓回収術(EVT/MT)は、大きな脳血管が詰まるタイプの急性期脳梗塞に対する重要な治療である。

近年、その対象は発症早期の患者だけでなく、発症から時間がたった患者、大きな脳梗塞、脳底動脈閉塞などへ広がってきた。

しかし問題は、「血栓を取れるか」ではない。「血栓を取ることで、その患者のその後の生活が本当に良くなるのか」である。

そこで、血栓回収術の患者選び、治療方法、追加治療について、最近の研究結果を整理してみたそうな。

2026年8月9日

脳内出血を吸い出しても効果は不明――STICH後も続く日本の外科介入

元
2026  8月  日本


自然発症の脳内出血では、血腫による圧迫を減らす目的で外科的血腫除去が行われることがある。

近年は開頭術より低侵襲とされる内視鏡的血腫除去術が普及しているが、高齢者、抗血栓薬使用者、さまざまな出血部位を含む実臨床でのデータは十分ではない。

そこで、一施設で行ってきた内視鏡的血腫除去術の治療成績をまとめ、その安全性、血腫除去率、90日後の機能予後などをくわしくしらべてみたそうな。

2026年8月6日

「血栓溶解で死亡半減?」――“治療を受けられなかった患者”と比べた研究

元
2026  7月  パキスタン


急性虚血性脳卒中では、静注血栓溶解療法による早期再灌流が機能予後を改善するとされている。

しかし、パキスタンなど医療資源が限られた地域では、血栓溶解療法を受けた患者と受けなかった患者の実臨床データが少ない。

そこで、両群の退院時の機能回復、院内死亡、合併症、入院期間を比較してみたそうな。

2026年8月5日

瘤を塞いだはずのコイルが、脳の血管を塞いだ――脳動脈瘤コイル塞栓術の落とし穴

元
2026  7月  ベトナム


脳動脈瘤に対するコイル塞栓術は低侵襲で広く行われているが、まれにコイルが瘤外へ逸脱し、親動脈閉塞、血栓塞栓、脳梗塞を起こすことがある。

特に、治療直後には問題なく見えても、その後にコイルが移動する遅発性逸脱は診断と治療が難しい。

こんかい、破裂脳動脈瘤のコイル塞栓後にコイルが移動し、開頭手術で救済した症例があったそうな。

2026年7月29日

再開通の陰で7割が出血――血栓回収療法の語られない闇

元
2026  7月  中国


血栓回収療法後の出血性変化(HT)は、予後を悪化させる重要な合併症である。

とくに治療直後の単純CTでみられる脳内高吸収域(PCHD)は、造影剤漏出や血液脳関門障害を反映し、HTの手がかりとなる。

しかし、従来の画像評価は手間がかかり、判定者によるばらつきもある。そこで、治療直後のCTと臨床情報からHTを迅速に予測するAIモデルの開発を試みたそうな。

2026年7月27日

脳梗塞の血栓溶解、4.5時間を超えても有効? 出血リスク2倍でも広がる治療時間

元
2026  7月  ギリシャ


急性期脳梗塞に対する静注血栓溶解療法は、通常、最終健常確認時刻から4.5時間以内が標準とされている。

しかし、実際には4.5時間を超えて来院する患者も多い。近年、画像検査などで患者を選別すれば、より遅い時間帯でも治療効果が期待できる可能性が示されている。

そこで、4.5時間を超えて実施する静注血栓溶解療法の有効性と安全性をくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月11日

血栓回収は本当に効いているのか?――バルーン論争が隠す“患者選別”という核心

元
2026  6月  中国


血栓回収術では、血栓を引き抜くときに破片が末梢へ飛び、別の血管を詰まらせることが問題になる。バルーンガイドカテーテル(BGC)は、頸動脈側で一時的に血流を止め、血栓片の飛散を防ぐ目的で使われる補助器具である。

しかし近年のランダム化試験では、BGCの有効性について否定的または中立的な結果も報告されている。一方で、それらの試験では、重症になりやすい頭蓋内内頚動脈閉塞の患者が少なかった。

そこで、急性の頭蓋内内頚動脈塞栓性閉塞に限って、BGC使用が血栓回収の成績を改善するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月3日

血栓回収後のくも膜下出血――なぜ「無害」とされるのか

元
2026  6月  アメリカ


機械的血栓回収術後に、くも膜下出血がみられることがある。その頻度はおよそ4.51〜7.23%とされている。

しかし、この出血が単独でみられる場合、つまり脳実質内出血や硬膜下出血などを伴わない「孤立性くも膜下出血」が、患者の予後を本当に悪化させるのかは明確ではなかった。

そこで、機械的血栓回収術後に生じた孤立性くも膜下出血が、臨床転帰にどのような影響を与えるかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月28日

脳死まで1日──心停止くも膜下出血と臓器提供の不穏な関係

元
2026  6月  フランス


動脈瘤性くも膜下出血は、突然死に近い形で発症することがある。

なかでも院外心停止を起こした場合、その後にどれだけ神経学的に回復できるのかはよくわかっていなかった。

そこで、院外心停止を伴った動脈瘤性くも膜下出血の患者について、6か月後の転帰を臓器提供可能性もふくめくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月27日

血栓溶解を受ける患者の3割は軽症脳梗塞──その治療、本当に必要だったのか

元
2026  6月  シンガポール


軽症の脳梗塞に対して、血栓を溶かす治療をすぐに行うべきかどうかは、長く議論されてきた問題である。

脳梗塞では「早く血流を戻す」ことが重要とされる。しかし、症状が軽い患者にまで一律に静注血栓溶解療法(IVT)を行えば、本当に利益があるのか。むしろ出血などの害が増えるのではないか。

そこで、Doheim らによるRCT限定メタ解析(https://doi.org/10.1212/wnl.0000000000213863)を取り上げ、この問題を整理してみたそうな。

2026年6月20日

4.5時間を超えた脳梗塞に血栓溶解薬を使う危うい理屈

元
2026  6月  ブラジル


急性期脳梗塞に対する静脈血栓溶解療法は、発症または最終健常確認から4.5時間以内に行う治療として確立している。

しかし、この時間制限のために治療対象となる患者は限られる。そこで、4.5時間を超えた時間帯でも、テネクテプラーゼが有効かつ安全に使えるかを、メタ解析でくわしくしらべてみたそうな。

2026年6月7日

脳梗塞の2剤サラサラ薬、効くのは最初の1週間だけ?

元
2026  5月  ブラジル


軽い脳梗塞や、脳梗塞の前ぶれとされる高リスクTIAのあとには、再発を防ぐためにアスピリンなどの抗血小板薬が使われる。最近では、抗血小板薬を1種類だけではなく、2種類組み合わせて使うDAPTも広く行われている。

しかし、DAPTの効果がどのくらい続くのか、また出血の危険と比べて本当に得なのかは、まだはっきりしていなかった。

そこで、DAPTの効果と出血リスクを「週ごと」に分けてくわしくしらべてみたそうな。

2026年4月15日

脳内出血は血圧を下げれば救えるのか? 深部出血でも葉性出血でも有意な利益なし

元
2026  4月  アメリカ


急性期の脳内出血では、血圧をしっかり下げることで、その後の重い後遺症を減らせる可能性があると考えられてきた。

しかし、脳内出血には深部出血と葉性出血という、生物学的にも臨床的にも性質の異なる2つの主なタイプがある。この降圧治療の効果が、両者で同じように現れるのかどうかは、はっきりしていなかった。

そこで、集中的な降圧治療が機能予後に与える影響が、出血部位によって異なるかどうかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年4月14日

軽症脳梗塞でも安心できない 小さな脳内出血で死亡率が急上昇

元
2026  4月  カナダ


脳梗塞のあとに頭の中で出血が起こると、その後の回復に悪い影響が出やすいことが知られている。とくに軽症の脳梗塞では、もともと回復しやすいと考えられやすいため、たとえ小さな出血でも見過ごせない影響を持つ可能性がある。

そこで、軽症の虚血性脳卒中で頭蓋内出血が起きた場合に、その後の経過にどのような影響があるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年4月8日

心原性か動脈硬化かで違うはずなのに…血栓回収後の結末はなぜ同じなのか

元
2026  4月  中国


脳底動脈閉塞は脳梗塞全体の約1%だが、重い後遺症や死亡につながりやすい重症の脳卒中である。

近年、脳底動脈閉塞に対する血栓回収療法の有効性は示されてきたが、治療後の回復には大きな差がある。後方循環の脳梗塞では、主な原因として心原性塞栓と大血管アテローム血栓性があるものの、この2つで治療成績に差があるのかははっきりしていなかった。

そこで、ATTENTION registry を用いて、病因の違いが血栓回収療法後の転帰に影響するかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年4月1日

脳卒中AI診断は本当に使えるのか? 4大ツール比較で見えた実力差

元
2026  3月  ポーランド


急性期脳梗塞では、診断や治療が少しでも遅れると、そのぶん脳へのダメージが大きくなる。そのため、非造影CT、CTA、CTP などを使ったすばやい画像評価が重要である。だが実際には、いつでも熟練した神経放射線医が対応できるとは限らず、画像の見落としや判定のばらつきが問題になりうる。 

そこで近年は、Brainomix e-Stroke、Aidoc、RapidAI、Viz.ai などのAI診断支援ツールが使われるようになってきた。これらは大血管閉塞の検出、ASPECTS の自動評価、灌流解析による虚血コアやペナンブラの推定などを行い、診療を早めたり、判断をそろえたりすることが期待されている。とはいえ、企業寄りの報告も少なくなく、製品どうしを公平に比べた研究も十分ではない。

そこで、主要な脳卒中AIツールについて、診断精度、ワークフロー改善、費用対効果を文献ベースでくわしくしらべてみたそうな。

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