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2025年11月11日

「それでも人は不健康を選ぶ」──脳卒中リスクを“擁護”してみた

2025  11月  中国


脳卒中は今も世界中で多くの人が苦しむ重大な病気である。
とくに中国では、ここ数十年で脳卒中の発症が増え続けており、その背景には高齢化だけでなく、生活習慣の変化もあると考えられている。

食事、喫煙、飲酒、運動、体重管理などは、日々の心がけ次第で変えられる要素である。
しかし、これらを「まとめて」調べた地域データはまだ少なく、どの習慣の組み合わせが危険なのか、どの程度リスクが上がるのかははっきりしていなかった。

そこで、中国北部の地域住民を対象に、生活習慣全体と脳卒中リスクとの関係をくわしくしらべてみたそうな。

2024年5月17日

くも膜下出血の逆説:完全回復の影に潜むリスク

2024  4月  ノルウェー


動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)の生存者は、多くの場合、重篤な身体障害や認知障害を伴わずに回復する。

しかし、転帰がきわめて良好なくも膜下出血患者においても、就労への関与が著しく低いことが報告されている。

aSAH後の職場復帰(RTW)に関する知見やRTW不能の予測因子は依然として限られており議論の余地がある。

そこで、全重症度のaSAH患者において、発症後5年までの再就労率および予測因子をくわしくしらべてみたそうな。

2024年4月29日

たばこで脳卒中後も生き残る?!日本の研究が暴く「喫煙パラドックス」の謎

2024  4月  日本


喫煙は心血管系に有害な影響を及ぼす。

しかし一部の研究では、脳梗塞に対する血栓溶解療法後の臨床転帰が喫煙者の方が非喫煙者よりも良好であることが報告されており、これは「喫煙パラドックス」として知られている。

そこで、再灌流療法を受けた脳梗塞患者における喫煙パラドックスの有無をくわしくしらべてみたそうな。

2023年6月11日

喫煙が脳梗塞の再発を招く?10年の追跡調査結果

2023  6月  中国


喫煙が脳梗塞の再発危険因子になるかどうかは、まだ解明されておらずエビデンスも乏しい。

いっぽう、喫煙している心筋梗塞患者では抗血小板薬クロピドグレルの反応性が向上する効果が観察されているが、

脳梗塞患者でもこのパラドックスがみられるかどうかはわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2023年1月6日

治療に反応しないのに完全回復する脳梗塞患者

2023  1月  アメリカ


遅延神経改善(Delayed neurological improvement:DNI)は、脳梗塞の治療後に早期の神経学的回復が認められないにもかかわらず、およそ3ヶ月後にはほとんどもとどおりに改善している現象をいう。

このような患者の特徴についてはよくわかっていないので、これまでの研究のメタアナリシスをこころみたそうな。

2021年9月9日

肥満度とくも膜下出血

2021  8月  中国


くも膜下出血の発生率は年間10万人あたり4.2-22.7人で、60歳代にピークがあり、85%は動脈瘤の破裂による。

女性、喫煙、高血圧、がおもなリスク因子として知られている。

肥満度BMIとくも膜下出血との関連については、必ずしも一致した結論が得られていない。

そこで、脳動脈瘤を持つ集団に限定して、BMIとくも膜下出血との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月1日

くも膜下出血の転帰 喫煙の影響

2020  7月  ノルウェー


喫煙がくも膜下出血のリスク因子として明らかになっているいっぽう、喫煙が転帰におよぼす影響についてはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。

2020年3月16日

Stroke誌:喫煙パラドックスのからくり


Smoking Paradox in Stroke Survivors?
2020  3月  台湾

「喫煙パラドックス」は、心筋梗塞や脳梗塞からの回復良好者が喫煙者におおいことを指し、血栓溶解療法の効果にも同様のパラドックスが見られるという。

喫煙は脳卒中のリスク要因であるにもかかわらずこのような矛盾がみられる原因について いまだあきらかになっていない。

そこで、台湾の2つの大規模調査のデータをつかって、喫煙パラドックスをくわしくしらべてみたそうな。

2019年11月4日

「喫煙パラドックス」はなかった


"Smoking paradox" is not true in patients with ischemic stroke- a systematic review and meta-analysis
2019  10月  中国

喫煙は脳梗塞のリスク要因であり、喫煙歴だけでもネガティブな影響があるという。

さいきん喫煙者の血栓溶解治療成績が良好であるとする 「喫煙パラドックス」 "smoker's paradox" についての報告が数おおくなされている。
いっぽうそれを否定する研究者もいる。

そこで喫煙が脳梗塞の予後にあたえる影響をしらべるべくメタアナリシスをこころみたそうな。


2019年2月までの関係する研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、



次のことがわかった。

・21の研究がみつかった。

・予後不良になるオッズ比は0.96で、喫煙は脳梗塞予後になんのインパクトもなかった。

・脳梗塞の発症年齢の平均差は-10.05で、喫煙者は非喫煙者よりも10年早く脳梗塞になっていた。

喫煙に脳梗塞の予後を保護する効果はみられなかった。喫煙者が若くして脳梗塞を発症していることが喫煙パラドックスの理由かも、、


というおはなし。

図:喫煙パラドックス


感想:

虚血コンディショニング効果もあるかも。↓
脳梗塞の血管内治療と喫煙パラドックス

タバコのおかげで脳梗塞で死なずに済んだ患者が続出 [喫煙パラドックス]

2018年8月20日

nature.com:喫煙と高血圧はくも膜下出血患者に良い


Impact of Comorbidities and Smoking on the Outcome in Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage
2018  8月  ドイツ

くも膜下出血は脳卒中の5%を占め女性におおい。その発生率はこの10年間で低下していて、喫煙や高血圧、飲酒習慣の改善によると考えられている。

くも膜下出血の予後にたいする喫煙や高血圧の影響についてはこれまで相反する結果がえられているため、くわしくしらべてみたそうな。


くも膜下出血で脳動脈瘤治療ずみの患者203人について12ヶ月後までフォローした結果、


次のことがわかった。

・55.7%が回復良好(mRS 0-2)で、42.4%は回復不良(mRS 3-6)だった。

・1年後の回復不良リスクは喫煙習慣があると0.21倍、高血圧では0.18倍になり、いずれも保護効果を示した。

・1年後の死亡リスクについても同様で、喫煙と高血圧があきらかな予防因子だった。

・糖尿病や高コレステロール血症ではこのような保護効果はみられなかった。
くも膜下出血の発生要因である喫煙と高血圧が、回復良好の予測因子でもあった、


というおはなし。
図:喫煙 高血圧 くも膜下出血の予後悪化リスク


感想:

rt-PAが喫煙患者によく効くパラドックスと似ている。

喫煙や動脈硬化で日頃から虚血気味な脳は、くも膜下出血のあとの血管攣縮のえいきょうに鈍感になっているのではないか、、

[喫煙パラドックス]の関連記事

2018年5月8日

脳梗塞の血管内治療と喫煙パラドックス


Impact of smoking on stroke outcome after endovascular treatment.
2018  5月  スイス

喫煙習慣はあきらかに脳卒中のリスク要因の1つである。いっぽう喫煙習慣のある脳卒中患者への経静脈血栓溶解療法の効果が非常に高く回復が良いとする「喫煙パラドックス」についての報告も増えている。

この関連が血栓の機械的除去や動脈内血栓溶解療法(ウロキナーゼ)などの血管内治療についてもみられるものか詳しくしらべてみたそうな。


2003-2015に脳梗塞で血管内治療をうけた935人について調査したところ、


次のことがわかった。

・21.8%の患者に喫煙習慣があった。

・彼らは年齢が若く、男性がおおく、高血圧がすくなかった。

・また 治療から3ヶ月後の回復がきわめて良好(mRS1以下)の割合が 39.1%vs.23.1% で喫煙者におおく、動脈再開通率も高く 死亡率は低かった。

・脳内出血率に喫煙者と非喫煙者でちがいはなかった。

・関連要因を考慮にいれてもなお、喫煙習慣があるだけで3ヶ月後の回復がきわめて良かった。

脳梗塞患者に喫煙習慣があると血管内治療後の回復が非常によかった。だからといって喫煙が健康に良いわけではないので勘違いしないように、


というおはなし。
図:血管内治療の喫煙習慣パラドックス

感想:

どうやら虚血コンディショニング効果ではないか、、って言ってる。

[虚血 コンディショニング]の関連記事

2017年10月31日

脳卒中やったのにタバコやめない人


Persistent smoking after a cardiovascular event: A nationwide retrospective study in Korea.
2017  10月  韓国
WHOによると脳卒中など心血管疾患での死亡の10%は喫煙が原因という。さらに心血管疾患後に喫煙を再開 継続することで再発率は1.5-2倍になるという報告もある。

心血管疾患のあとは禁煙がのぞましいにもかかわらず多くの患者が喫煙をやめない。その割合については調査によりまちまちで脳卒中患者のばあい50-80%のひらきがある。

そこで韓国の国民健康保健データベースを使ってひろくしらべてみたそうな。


2003-2012に心血管疾患と診断され その前後に健診を受けていた1700人の記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・心血管疾患発症前の喫煙者割合は28.6%で、

・そのうちの49.4%は発症後も喫煙を続けていた。

・この割合は脳卒中や虚血性心疾患でほぼおなじだった。

・喫煙の量と期間が長かった者ほど発症後も喫煙が続いていた。

脳卒中など心血管疾患経験者のおよそ50%が喫煙を継続していた、


というおはなし。
図:脳卒中後に禁煙しない人の割合

感想:

のこりの50%は禁煙をはじめたわけで、悲観することでもないとおもう。

しかも喫煙が必ずしも悪いとはかぎらないし。

[喫煙パラドックス]の関連記事

2017年1月20日

肥満 飲酒 喫煙と脳卒中の予後について


Lifestyle Factors and Early Clinical Outcome in Patients With Acute Stroke
2017  1月  デンマーク

肥満、飲酒、喫煙はいずれも脳卒中の発症要因である。これらライフスタイルの脳卒中予後への影響調査は、これまで小規模 施設限定的なものがおおく結論がでていない。

そこで非健康的ライフスタイル(肥満or痩せ、飲酒、喫煙)と脳卒中予後との関連を大規模にしらべてみたそうな。


デンマークの脳卒中患者データベースから82597人の記録を抽出して解析したところ、


次のことがわかった。

・発症30日以内に18.3%が重症化し、7.8%が肺炎、12.5%が尿路感染症、9.9%が死亡した。

・ライフスタイルと脳卒中の重症度、死亡率の関連は性別により異なった。

・非健康的ライフスタイルの男性患者は脳卒中重症度と30日死亡率が低かった。はんたいに女性患者は重症度と死亡率が高かった。

・肺炎と尿路感染症については男女の違いはなく、有意なリスク上昇もなかった。

・低体重だと男女ともに30日死亡率が明らかに高かった。

非健康的ライフスタイルの男性脳卒中患者の予後は悪くなかった。しかし低体重は男女ともにあきらかな予後悪化要因だった、


というおはなし。
図:不健康なライフスタイルと脳卒中の予後

感想:

いっけんパラドックスめいてておもしろうそうだけど、脳卒中になってしまったんだから 何をいまさらだ。

ただ「痩せ」だけはどうにも擁護のしようがない、ってことだな。

2015年4月24日

タバコのおかげで脳梗塞で死なずに済んだ患者が続出 [喫煙パラドックス]


New Insights Into Obesity and Smoking Stroke Paradoxes
2015  4月  アメリカ

急性脳梗塞患者の喫煙経験と死亡率との関連を調べてみたそうな。

第67回米国神経学会議での発表内容。


全国患者データベースから2000-2011年、急性期脳梗塞の事例を抽出し、tPA治療、喫煙歴の有無で分類し関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・5206102人の急性期脳梗塞患者のうち、2.6%がtPA治療を受けた。

・tPA治療をしなかった者のうち、院内死亡率は非喫煙経験者で6.36%、喫煙経験者で2.83%だった。

・tPA治療ありの場合でも、院内死亡率は非喫煙経験者で10.7%、喫煙経験者で6.8%だった。

・年齢、性別、社会経済状況等を考慮すると喫煙経験の無い者と比べたときの喫煙経験者の死亡リスクは、tPA治療ありで0.81倍、tPAなしでは0.62倍だった。


tPA治療の有無にかかわらず、喫煙経験者の死亡リスクが低かった、


というおはなし。

感想:

たばこって じつは身体に良いのかも知れないな、、

2014年12月16日

太った糖尿病患者は脳卒中も心配するべきなのか?


Body Mass Index and Stroke Risk Among Patients With Type 2 Diabetes Mellitus
2014  12月  アメリカ

糖尿病患者の肥満度と脳卒中のなりやすさの関連を調べてみたそうな。


2型糖尿病患者29554人について調査したところ、


次のことがわかった。

・8.3年の追跡期間中に2883人が脳卒中になった。(脳梗塞2821人、脳出血109人)

・ボディマス指数(BMI)
18.5–24.9 [標準], 25–29.9, 30–34.9, 35–39.9, ≥40 kg/m2
に対する脳卒中リスクはそれぞれ、

1.00, 0.86, 0.83, 0.76, 0.70(脳卒中全体)
1.00, 0.87, 0.85, 0.78, 0.72(脳梗塞)
1.00, 0.76, 0.72, 0.54, 0.53(脳出血)
となった。

・この関連は人種、性別、年齢、喫煙、投薬状況に依らなかった。


2型糖尿病患者は肥満度が高くなるほど脳卒中リスクは低下する、


というおはなし。



感想:

肥満パラドックスは太ってる人にとっては朗報だけど、痩せなのに糖尿病だともう救いがないな。

2014年6月17日

[喫煙パラドックス] rt-PAがよく効く患者の特徴とは


The smoking paradox: impact of smoking on recanalization in the setting of intra-arterial thrombolysis.
2014  5月  フランス

脳梗塞へのrt-PAを使った血栓溶解治療は喫煙者のほうがよく効くといわれている。

ほんとうかどうか確かめてみたそうな。


2007-2012のrt-PA治療を行った脳梗塞患者について、喫煙状況と詰まった血管の完全再疎通率との関連を解析し、90日後の回復度を比較したところ、


次のようになった。

・227人の患者データが見つかった。

・18.5%は現役喫煙者、16.7%が前喫煙者だった。

・現役喫煙者の完全再疎通率は45.2%、前喫煙者は42.1%、非喫煙者は22.5%だった。

・喫煙経験が必ずしも良好な回復結果と関連していなかった。


rt-PAの血管再疎通効果は、確かに喫煙者でより効果的だった。だからといって喫煙が推奨されるべきではない、


というおはなし。

図:喫煙とrt-PA効果



感想:

喫煙パラドックスと言うよりも、

詰まった血管を完全に通すことが有効な治療である、とする考え方への挑戦なんじゃないかな。

2014年1月28日

脳卒中経験者は喫煙を控えなくてもいいのか?


Smoking and Mortality in Stroke Survivors: Can We Eliminate the Paradox?
2014  1月  アメリカ

脳卒中経験者の喫煙は死亡率の増加にはつながらないと多くの研究が示している。

そこで、脳卒中経験者の喫煙状況と各種死亡率との関連について調べてみたそうな。


1997-2004の死亡調査データベースから45歳以上の脳卒中経験者を抽出し、総死亡率、心血管系疾患死亡率、ガン死亡率と喫煙状況との関連を解析した。


次のようになった。

・18.7%の脳卒中経験者が喫煙していた。

・死亡者数の50%は心血管系疾患によるもので、15%はガンが原因だった。

・現在喫煙者は非喫煙経験者にくらべ総死亡率が高く、がん死亡率は3.8倍だった。

・現在喫煙者の心血管系疾患死亡率は、社会経済状況を考慮に入れると高いとはいえなかった。


脳卒中経験者で喫煙している人は総死亡率が高かったが、その主な要因はガンだった。心血管系疾患死亡率の高さは社会経済的状況を反映しているだけかも、


というおはなし。


感想:

なるほどこれまでの記事で喫煙はあまり悪そうに見えない。
喫煙を経験しておいた方が脳卒中的には良い と考える理由

喫煙習慣のある脳梗塞患者はなぜか死亡率が低い

タバコや酒をやっていたからといって、脳卒中のあとはやくに死んでしまうわけではなかった

喫煙習慣のある脳梗塞患者はなぜか死亡率が低い

【パラドックス】タバコ好きの脳梗塞患者にはtPA治療が良く効くぅ



2013年1月6日

【パラドックス】タバコ好きの脳梗塞患者にはtPA治療が良く効くぅ


Smoking-Thrombolysis Paradox: Recanalization and Reperfusion Rates After Intravenous Tissue Plasminogen Activator in Smokers With Ischemic Stroke.
2013  1月  ドイツ



血栓溶解治療(tPA)の効果が喫煙者で高いことは心筋梗塞では報告されている。


脳梗塞患者について、喫煙者と非喫煙者とで

血栓溶解治療の効果に差が出るか調べてみたそうな。




血栓溶解治療は脳梗塞発症後4.5時間以内に施した。

治療前後でMRI検査を行い、脳血液の再還流状況を確認した。

また、発症3ヶ月後の自立度を評価した。

これらの結果と喫煙状況との関連を解析した結果、


次のようになった。


・148人の急性期脳梗塞患者があった。

・21.6%が喫煙者だった。

・喫煙者は若く、女性が少なく、血糖が高く無く、脳の還流低下が大きかった。

・脳の再還流、血管の再開通のしやすさは、喫煙者の方が非喫煙者よりも5倍前後高かった。

・3ヶ月後の自立度も、喫煙者のほうが良い状態だった。





喫煙していると脳梗塞の血栓溶解治療が効きやすくなることがわかった。


というおはなし。





感想:

脳出血についてはタバコがイイって話を聞かないな...

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