元2025 11月 エジプト
「ストレスがたまると脳卒中になりやすい」ことは、多くの人が何となく知っていることである。しかし、これまでの研究には
・ストレスと「うつ病」がごちゃまぜになっている
・研究ごとの人数や期間がバラバラで、全体像がわかりにくい
という弱点があった。
そこで、
・うつ病の人をできるだけ除いて、「ストレスそのもの」の影響を確かめること
・たくさんの研究をまとめて、「どれくらい脳卒中リスクが上がるのか」をあらためて数字で示すべく、
メタアナリシスをこころみたそうな。
元2025 11月 エジプト
元2025 9月 スウェーデン
元2024 10月 スウェーデン
元2023 11月 韓国
元2023 9月 シンガポール
元2023 8月 日本
元2023 4月 中国
元2020 5月 ドイツ
元
Factors, trends, and long-term outcomes for stroke patients returning to work- The South London Stroke Register
2019 3月 イギリス
・940人が脳卒中の直前まで職に就いていて、かれらのうち19%が3ヶ月後に復職していた。
・その率は、1年後では18%、5年後12%、10年後3%に低下した。
・機能的に自立していて入院が短い患者は早くに復職していた。
・若い患者は 5年後、10年後に就労しつづけていることがおおかった。
・非肉体労働者は10年後の就労可能性がたかかった。
・早くに復職した者ほど5年後、10年後の就労可能性がたかかった。
・機能的に自立状態にあった患者のうち、1年後に48%、5年後42%、10年後28%が就労していた。
・不安やうつの程度がひくくQoLの高いことが1年後の就労と関連していた。

復職後 なん年間仕事を続けられるのか 日本で
元
Return to work after ischemic stroke in young adults- A registry-based follow-up study
2018 10月 フィンランド
・非就労率は、1年後 37.6%、2年後 42.0%、5年後 46.9% だった。
・年齢、性別、社会経済状況、入院時の重症度で調整すると、非就労の要因として、
・前頭部の広範な梗塞、アテローム血栓性、心原性、失語症、手脚の麻痺、重度の視野欠損が関連していた。
復職後 なん年間仕事を続けられるのか 日本で
なんとか復職しても仕事は続けられるのだろうか?
元
Changes in the Employment Status and Risk of Stroke and Stroke Types
2017 4月 日本
・男女ともに1度でも失業を経験すると、脳梗塞や脳出血のリスクが高かった。
・連続就業者にくらべ 失業経験のある男性の脳卒中リスクは1.58倍、その死亡率は2.22倍、
・女性では順に 1.51倍、2.48倍だった。
・再就職経験のある男性の脳卒中リスクは2.96倍、その死亡率は4.21倍、
・女性では順に 1.30倍、1.28倍だった。
元
Depression and Anxiety Following Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage Are Associated With Higher Six-Month Unemployment Rates.
2016 7月 アメリカ
・うつや不安を示していた者29人のうち 86.2%が失業状態だった。
・他の要因を考慮にいれてなお、うつや不安は失業状態と明らかな関連があった。

元
How Do Recurrent and First-Ever Strokes Differ in Rehabilitation Outcomes?
2016 4月 シンガポール
・16.6%が再発患者だった。
・再発患者の平均FIMは入院時62.5から退院時74.2に改善し、平均のスコア増加分は11.7で 有効率20.4%だった。
・初回脳卒中患者と比べて 再発患者は高齢、失業、脳梗塞、高血圧、糖尿などが多く、FIMの改善度や有効率は低かった。
・再発でも入院時FIMが高く 付き添いの介護者が居る場合には回復が良かった。

再発脳梗塞患者はリハビリでどこまで回復できるのか?
元
Stroke-attributable death among older persons during the great recession.
2015 12月 アメリカ
・リーマン・ショック後に脳卒中が原因の死亡が増えていた。
・特に非ヒスパニック系の白人で 脳卒中死亡率が5%上昇していた。
・しかし総死亡率に変化はなかった。
・リーマン・ショック後の36ヶ月間に、通常は他の原因で死亡するはずの白人高齢者879人が脳卒中で亡くなっていた。
元
Acute phase factors associated with the course of depression during the first 18 months after first-ever stroke.
2015 2月 ノルウェー
・抑うつレベルは18ヶ月間 ほぼ一定だった。
・急性期に身体機能の低い、発症時に一人暮らし または失業中の患者は 抑うつスコアが高かった。
元
Long-term increased risk of unemployment after young stroke: A long-term follow-up study.
2014 8月 オランダ
・若年脳卒中経験者は失業のリスクが高く、女性では一般人の2.3倍、男性では3.2倍に及んだ。
・特に、入院時の神経症状が重い、入院期間が長いと失業リスクが高かった。
Socioeconomic Differences in Quality of Care and Clinical Outcome After Stroke: A Nationwide Population-Based Study.
2011 8月 デンマーク
・低所得者と年金生活者は職のある高所得者に比べ、
必ずしも必要な治療を受けることができていなかった。
・失業状態にある患者の30日後、1年後の死亡率は共に、
職のある人にくらべて6割増しだった。
・同様に、失業している患者の再入院リスクも高かった。
・これらのリスクの高さは急性期の治療内容を同じにしても変わらなかった。